雪組『蒼穹の昴』配役と退団者発表に思う

 

少し前ですが、雪組『蒼穹の昴』の全配役と退団者が発表されました。

雪組ファンとして個人的感想をまとめます。

 

 

雪組『蒼穹の昴』退団者発表に思う

 

まず退団者ですが、発表済みの朝月希和を除くと以下の3名です。

千風カレン(90期)
羽織夕夏(100期)
花束ゆめ(103期)

 

前回の『夢介千両みやげ』綾凰華のみでしたので、

多めに出るかなぁと思いましたが、なんと娘役だけ3名でした。

 

まず驚いたのが、我らが副組長の千風カレンですよ。

私が前身ブログを始めた時期が、

ちょうど彼女の副組長就任時期と重なっていたので、

妙な親近感を一方的に持っていただけに残念。

 

歌もいけて芝居も出来る、なんならコメディも回しも出来ちゃう。

コメントは締める時とおちゃらける時の切り替えも上手という、

まさに管理職に相応しい娘役さんでしたね。

 

個人的なベストアクトは『星逢一夜』の女中役かなぁ。

江戸に上がらないと駄々をこねる紀之介(早霧せいな)に、

「ならば、行かねばよい」と叩き切る母・美和(早花まこ)の後ろに佇む時の、

あの表情はまさに絶品…。言葉を発さずとも人となりが表現されていてお見事。

 

あと『シルクロード〜盗賊と宝石〜』では、

何故かパツキンロングのイケてるねーちゃん風で、

そのギャップも萌えました。笑

 

 

そして羽織夕夏花束ゆめはなぁ…。

正直、この2人は同期に圧されちゃったようなという印象ですね。

 

最近の雪組は眞ノ宮るい始め100期フィーバーですが、

娘役では先にエトワールを取ったのは羽織夕夏だったのに、

彩風咲奈に代替わりする前あたりから希良々うみの方が明らかに優勢に。

 

花束ゆめは103期首席入団なのに、まさに飼い殺しですよ。

雪担の私ですらずーーーっと使われないなぁ…という印象で、

正直、何が得意かもイマイチ分からん存在でした。

 

前回の『ODYSSEY』でやっっっっと初めて見せ場を貰えて、

「なんだよ歌えるやん!!これからやっと使われるか?!」と安心した矢先の退団。

同期の夢白あやも乗り込んできましたし、まぁ決意は固かったのでしょう。

 

全員「歌える」娘役たちが雪組を去るのは非常に残念ですが、

3人が最後まで自分らしく舞台で輝けるよう、心から祈っております。

 

雪組『蒼穹の昴』全配役発表!!

 

続いて、『蒼穹の昴』の全配役に関してですが、

私は敢えて予習をせず舞台を観ようと思っていますので、

正直名前だけ見ても何が何だか分かりません。笑

 

とりあえず興味深い点だけ拾っていくと、

まず、誰が演じるか議論を呼んだ西太后役は、一樹千尋に大決定!!

一樹さんと言えば『桜嵐記』後醍醐天皇がチビる程怖かったので、笑

どんな恐ろしい西太后になるのか、とても楽しみです!!

 

100期の眞ノ宮るい演じる黒牡丹は、

朝美絢とともに京劇に関わる役だそうで、

これを踏まえての『ODYSSEY』の中華場面だったのかなぁとふんわり思ったり。

 

物語のキーパーソンの1人だそうな王逸役は102期の一禾あお。

ここを抑えてくるあたり、雪組別格枠候補生として、

確固たる地位を築きつつありますね。

 

気になる103期の2人は、

朝美絢演じる李春児と関係の有る(?)蘭琴役に聖海由侑、

久城あす演じる岡圭之介とともにストーリーテラー候補である、

アメリカ人記者トーマス・バートン役に壮海はるま、という布陣。

 

この配役だけでも、アイドル路線の聖海、渋い技巧派路線の壮海と、

分かりやすくレールに敷いたなぁという印象が有ります。

果たして2人のうち片方は新公主演出来るのか、やはり別格枠なのか…。

 

そして105期の音彩唯は、かの有名な珍妃役ということで、

役無し娘役が多い中で順調な抜擢ですね。

『ODYSSEY』の大活躍を受け、ついに105期首席が動き出すのか?!

 

そして105期から紀城ゆりや、106期から華世京と、

各学年の男役代表選手に役を与えるという手堅い布陣なのですが、

104期は全員役無しかよ…どこまで不遇なのだ104期。(嘆)

 

以上、配役についての雑感でした。

 

そういえば、凪七瑠海。

 

そういえば、もしかしたら退団…?と心配していた凪七瑠海ですが、

退団者一覧に名前が無く、もうしばらく在籍するご様子ですね。

 

ま、凪七は朝月希和のサヨナラショーで

ラブレボやるために呼ばれた、という意義もあるかもしれませんが、笑

これからも専科の伝道師(仙人)として、

心の行くまま宝塚を楽しんで欲しいと思います。

 

改めて専科6名出演って凄いですよね…。

特に誰が退団というわけでも無くここまで登用するって、

原田先生、よっぽど賞狙ですね?

 

ま、気合を入れることは良いことだ!!

彩風咲奈の代表作として新たな名作が誕生するのか、

今から期待して待ちたいと思います。

 

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コメント

  1. ずんだもち より:

    役名の中国語読みが何度聞いても覚えられないので、原作読んだら覚えられるかな、でも積ん読になっちゃうかもしれないし、NHKでドラマ再放送しないかな。と楽することばかり考えている不心得者です。
    凪七西太后だったら、美しき西太后になったかもしれないですね。一樹西太后なんて今から想像しただけで怖い、一樹西太后と対峙するなんて絶対無理。一樹西太后の迫力が増すほど、文秀ら若き政治家(?)達の清廉さが際立つ、ということでしょうか。(読んでないけど)

  2. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    上級生娘役さんがこの数年で随分卒業されたので、千風副組長はもう少し在団されると思い込んでいて…。寂しくなりますね。
    羽織さんも花束さんも歌上手さんだけど、有栖さんエトワール専科(歌だけの人ではないのに、と少々不満)っぽい扱いなので、場が巡ってこないのかも、です。そういえば花組でも、若草さんや糸月さんも、そんな感じに思えたり…。

    聖海さんに是非、新公主演させてほしいし、どこかの組で104期生を引き上げてほしいですね。105期のnevergive・upの強さはわかりますけど…。

    若手専科さん達は、各組で活躍中で深みを増してらして、雪組にベテラン専科様の集結で、凄いものをみせてくださることでしょう、期待しかない、です。
    また近いうちに、五峰さんのお姿を本公演でも、観たいなと願っています。

  3. よしつね より:

    花束ゆめさん、私もやっとこれからだと思っていたところの落胆でした。雪組は娘役の育成が本当に課題な気がします。首席なのに。

    彼女のカラーではないですが、星組人事とかだったらもっと見せ場を作ってくれたのかななんてifを想像していました。

  4. でめてる   より:

    こんにちは
    いつも楽しく拝読させていただいています。

    今回娘役さんばかりの退団でとても残念です。
    花束ゆめちゃん、ODYSSEYで大人っぽく歌ってバレリーナで美しく踊ってこれからだよねーと楽しみにしていたのに。退団なのに役名付いてないの?なんだかとても寂しいですね。

    蒼穹の昴、原作読みました。各巻ボリュームありすぎ✖️4冊、読み切れるのか?不安でしたが読み始めたらスイスイ読み進められました。

    中国語風読み……主だった登場人物はなんとか覚えられましたが、流石に全員は無理(汗)、李鴻章はいつまで経っても、リ・ホンチャンではなくて、リ・こうしょう、袁世凱もユアン・せいがい…日本語読みミックスでした。
    上演する時は、馴染んだ日本語読み?原作に忠実に中国語風読みどっちにするんでしょうね。

    ドラマは見ていませんが、ドラマも原作とは随分違う部分もあったそうです。

    西太后を一樹さんがやるとすると、やっぱり既存のイメージのおどろおどろしい感じになるんでしょうかね?(原作はちょっと違う)
    日米ジャーナリストは登場するので、原作読んで感銘を受けたあの場面、やってくれるのかな?
    王逸もあの場面入れてくるのかな?
    などなど骨太で、女は西太后とミセス・チャン以外ほぼ活躍せず、恋愛要素ほぼゼロのこの大河小説のどこにフォーカスし宝塚版に仕上げるのか興味津々、楽しみです。