宝塚歌劇団VSコロナ・これまでとこれからの話

 

やはり。

 

 

花組公演『元禄バロックロック/The Fascination!』ですが、

1月23日まで公演中止が延長となりました。

 

結果は残念ですが、各所調整されているスタッフの皆様に

心からの敬意を表したいと思います。

 

宝塚歌劇団 VS コロナ禍

 

さて、私はブログを運営するにあたり、

絶対に書かないようにしようと心掛けているものがあります。

 

それは政治、宗教、極端な個人思想、噂話。

端的に言えば、エンターテイメント事業と関係ないこと。

 

私は無学なので、中途半端な知識で今の医療体制や

国の方針を批判するつもりはありません。

 

コロナ感染者が出たら、舞台の幕は下りる。

これは企業責任として変えられない前提で、

宝塚歌劇団は興行主としてどう対処するかを見守り応援してきました。

 

2020年にコロナ禍が襲って以降、劇団はまず全ての演目をストップ。

以後は順延し、一つずつ上演してきました。

 

その間、一番最初に宝塚大劇場で中止となった

雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』千秋楽生放送を英断し、

花組と星組の公演再開時もスカイステージで生中継。

「挫けども前へ突き進む宝塚」をファンに発信し続けます。

 

それでも花組『アウグストゥス』では再度公演がストップ。

中止直前の公演で、柚香光は退団する華優希に銀橋での挨拶を譲ったそう。

 

そして宝塚大劇場千秋楽公演の無観客配信の実施。

空っぽの客席は確かに虚しかったけど、最後のサプライズ銀吹雪は、

まさにスタッフの粋な計らいとしか言いようが有りません。

 

事業計画としては、途中で上演中止になっても良いよう、

一度の上演期間を長くし、大劇場公演は年9回から8回へと減らします。

 

また新人公演を中止。若手を2チームに分け、感染拡大を徹底阻止。

トップ人事をどう調整したかは…ここでは敢えて触れません。

 

演目も、過去の作品から引っ張ってきたり、

座付き演出家に急遽新作を依頼し、コスト削減を狙いつつ、

しっかり雪組と月組の代替わりも果たした。

 

そのやりくりの果て、2022年はようやく年9回へと戻そうとした、

今まさにこの瞬間、再びコロナの影が落とされたのでした。

 

重なる公演中止と、これから。

 

手探りで何も分からない状態の中、

宝塚歌劇団は必死に模索し戦ってきました。

 

奇しくも理事長が小川氏から木場氏へとバトンタッチされた最中での出来事。

首脳陣の調整の日々は想像を絶するものでしょう。

ですがここまで、よくやってきたと私は思いますよ。

 

そしてこれからの話。

鍵はスケジュールの組み直しをするかどうかですが、

私はたぶん、もう無理だと思いますね。

 

劇団は前を向いて歩き続けるしかない。

こうなっても良いよう、

予算のかからないオリジナル演目を続けてきたはずです。

 

新人公演も、別日に配信を望みたいところですが、

西側だけ出来ただけでも良し、と思うしかないかもしれません。

花組若手陣にとっては本当に残念で、残酷な現実です。

 

雪組『ODYSSEY』がどうなるかは現時点では不明。

もちろんファンとしては1月14日からの公演再開を心から望んでいますが、

もし残念な結果になった場合…お蔵かもしれませんね。

 

例えばキャストを変え、次の別箱公演へ回すのは可能かもしれませんが、

そうすると次の演目分が一つ潰れてしまうことになります。

 

ファンとしての最大の譲歩は無観客で一日配信することですが、

果たして可能かどうか…。

公演再開含め、今後の発表を待ちたいと思います。

 

蒼汰の日記と、振り返り。

 

ここからは身の上話です。

 

前回の記事を思いのまま書き殴って以降、

やる気が起きなくてベットでふて寝していたら、

管理人が中森明菜の「難破船」を掛けながら慰めてくれました。笑

 

あ、なんで「難破船」なのかというと、

海賊船が海に沈んでしまったからだそうですが、

管理人の熱唱を聞いたら少し元気が出て来たので、

近くの神社でご祈祷と奉納をしてきました。もちろん無病息災を願って。

 

で、家で好きなものを好きなだけ食べたら

少し元気が出てきました。いぇーい。(空元気)

 

今回の『ODYSSEY』、結構本気で楽しみにしていたのです。

なぜなら私が宝塚に本格的に出戻ったのは

雪組『SUPER VOYAGER!』を見たから。

 

あの「海の見える街」を見た時の衝撃は忘れません。

雪組meets野口幸作は、私にとってまさに神の采配。

それを見ることが出来なくなるなんて、私としては本当に残念。

 

そして花組『元禄バロックロック/The Fascination!』の中止延長も。

これで残念ながら私が生観劇することは叶わなくなってしまいました。

 

実は私、宙組『異人たちのルネサンス』以降、

台風の日も大雪の日もコロナ禍の中も、

本公演は欠かさず全て一度は生観劇してきたのですが、

その記録も、ついにここで途絶えることになります。

 

『異人たちのルネサンス』は私がブログ運営を開始した

その真っ只中に上演されていた演目であり、

当ブログタイトルの由来でもあるので、

そこからなんだかんだ見続けて来たのかと思うと、感慨深いです。

 

『元禄バロックロック』は私が好きな若谷先生の作品、

しかもタイムリープものだなんて、絶対好きだわと確信していたのに、

生で見られないなんて本当に残念です。

 

明日に向かって走るしかない

 

とはいえ。

ネガティブな話ばかりしても仕方ありません。

 

今の時代、配信で見られるだけラッキー。

そうこの記事を〆ようと思ったのですが、

それは調整している各所スタッフの皆様が力を尽くしてくれているから。

 

そして公演前に必ず検査し、上演中止を英断出来る宝塚歌劇団は、

利益よりも所属しているタカラジェンヌの未来を考える、

社会的責任を果たす企業であるとも言えると思うのです。

 

花組生も、雪組生も、その他関係各者も、

舞台を上演することが出来ず、本当に苦しい重いをしていると思います。

それでも私たち宝塚ファンは、舞台の幕が再び開き、

出演者の笑顔が見られることを信じ、待っています。

 

確かに舞台を見られないのは辛い。

けれど私も、再び舞台が開くことを信じて、

自身の体調を管理し、感染予防に努め、

今日もこの一日を前向きに生きようと思います。

 

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コメント

  1. コスモスハート より:

    蒼汰さま

    難破船で慰めてもらえるなんて、お優しい管理人様ですね。で、難破船の歌詞が思い出せず、鼻歌でメロディーは出てくるのですが(笑)
    私の初観劇予定は雪組からだったので、まだ発表されてない数日先の日程ですが、スチール写真見て、期待大でしたが、どんな発表があっても、仕方ないかと、思っています。
    映画パイレーツオブカリビアンが好きで、ジャックの子孫か?と思えるトップスター、オーランドブルーム的なアーサ、勝手に変換して想像していました。ふて寝。わかります。
    すごい勢いで拡大しているオミクロンは軽症であることが多いそうですが、劇団の中で拡大するのは避けたいと思うのは当たり前でしょうし、どうすればいいのか答えを出すのは本当に難しい状況かと思います。

  2. 静か より:

    蒼太様
    頭と心が整理整頓されていくようなお話をありがとうございます。全く仰る通りと頷いておりますが、只一点同意できないのは「オデッセイ」がお蔵入りなら諦めるというところ。
    いやもうこのメンバーでの上演を諦めるなど私には到底出来ません。初日の幕が開くことを心から願っています。
    最低限ライブ配信、ビデオ撮りはしていただきたい。ここまでの情報では内容的に宛書きで成り立ったショーと思われます。是非なんらかの形で見れるよういちファンとして気持ちを切らさず応援して行きたいと思っています。
    自分の気持ちばかりで書かせていただきました。ご寛容にお受け止め下さい。

  3. こころ夫人 より:

    いつも楽しく拝見しております。
    今回の記事、ありがとうございます。
    明菜ちゃんの「難破船」って、まったくもう、管理人さま、なつかしいやらなんやらで、泣き笑いしました。ええ歌ですよね。
    プログラムの、天下御免の伊達男~の項目をみつけて、姪の妄想は、無限(夢幻か?)に拡がっております。

  4. ねこまさ より:

    きついですね
    再開されることを願うのは当然ですが、
    ジェンヌさんから陽性が出ていれば花組のように2週間程度の中止

    期間中に無観客収録すらできません

    もちろん後日収録ができればよいですが

    期待作だっただけに残念です

  5. コスモスハート より:

    蒼汰様

    ふて寝してる場合ではない。暁千星、星組って。びっくり〜。ブログ楽しみにしてます。彩海せら月組〜

  6. あやこ より:

    哀しみに打ちひしがれていたのも、束の間。。。
    うーぱる♡とか、あがあみ♡とか、ゆーてる場合じゃなかった!
    数万人のルネサンスブログファンが、次回の更新を待ち望んでおります!
    ソウタ船長、希望の海へ、ペンを走らせて下さい〜

  7. AKKO より:

    蒼汰様 心中お察しいたします。本当にこればかりは劇団も贖うことは出来ないですよね。
    でも、時は進みます。本日、若手男役の組替えが発表になりました。蒼汰さんの見解、楽しみにしています!

  8. こんちゃん より:

    masa様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    ああ、中森明菜の難破船!子供の頃、TVの歌番組をカセットテープに録音して、歌詞をノートに書き写していました。その中でもお気に入りの歌詞の一つです、加藤登紀子さんの詞・曲だったのですね。

    私ひょっとしたら、masa様と同世代かもしれません(笑)

    ”私は愛の難破船♪ おろかだよと 笑われても あなたを追いかけ抱きしめたい

    つむじ風に 身を任せて あなたを海に沈めたい”

    船乗りを水底に誘うセイレーンの歌だと思っていましたが、女海賊のうたという見方もできますね。新たな視点をありがとうございました。

  9. うちやね より:

    これからというところだった東京花組、オデッセイに至っては初日の幕も開かず……。

    個人的には花組新公がなくなってしまったのが、花組の若手さんにとっては一体何度めかの辛いニュースかと悲しいです。希波くん美羽ちゃん、スチール爆買するからな…泣

    ジェンヌさんやスタッフさん、理事長はじめ劇団の舵取りをされている方々の努力と苦労が報われますように。悪病退散!

  10. こぼた より:

    蒼汰様

    コメントするのはお久しぶりです。いつも楽しく拝読しております。
    花組のチケット、全て飛んでしまったのですね……お労しい……。日程が合うチケットのご縁が訪れることを、勝手ながらお祈り申し上げます。

    私は花組さんのファンなので、大劇場に遠征してきました。お芝居も華やかで、多くの生徒さんが個性的でどこを見ても楽しく観劇できましたし、特にショーの、広い舞台を縦に使った花組生渾身の迫力や、永久輝さんの花男化、水美さんの勢い、爆踊り後に美声を轟かす星風さん、トップとして堂に入った柚香さんのお姿を是非劇場で体感して頂きたかったです。

    数日の猶予もなく、明日から、今日の舞台の幕すら上がらないというショックはきっとこの先忘れないでしょう。
    多くの人にとって観劇はハレの日で楽しい気分になるのは理解できますが、エンターテイメント業界は薄氷の上に成り立っていることを今一度頭に留め置き、自分にできる最大限の配慮をするよう自戒してこの先も観劇したいと思います。
    月組さんに公演続行の願いを託し、雪組さんの舞台の幕が上がること、花組さんの健康を祈っております。

    自分の願望ばかり連ねてしまい、お気分を害してしまったら申し訳ございません。末筆ながら応援しております。