いつまで続くの?「ベルばら詐欺」

 

「そろそろベルばらが上演されるかもしれませんね」

と、安易に言うことを私と管理人はベルばら詐欺と呼んでいます。

 

だってさー、上演するする言われ続けて早数年。

全然上演せーへんやん?

初めての宝塚はベルばら!!と決めている初心者さんが居るとしたら、

勘違いさせているのではと心配になるくらいですよ。

 

体感だと、ここ5年くらいはずっと言われ続けている気がしますが、

(少なくとも柚香光や彩風咲奈は就任当初から次こそ次こそ言われ続けている)

果たして、いつになったらこのベルばら詐欺は落ち着くのでしょう?

 

ベルばらが上演されない根本的な理由

 

さて、コロナ禍においてベルばらは、

非常におあつらえ向きな演目だったと思います。

 

知名度が非常に高いためライト層への訴求力(イコール集客力)が強く、

宝塚オリジナル作品であるため版権も安いうえ、衣装や舞台装置も使いまわせ、

かつ上演中止になっても最悪外箱公演に回せるという、スーパーエコ演目。

 

なのに、この3年間絶対に上演しなかったのには大きな理由が有ります。

それはコロナの影響により「トップ特出」が出来ないこと。

 

過去を振り返れば、

2013年の100周年ベルばら(月・雪・宙)も、

2006年の生誕250年ベルばら(雪・星)も、

2001年のミレニアムベルばら(宙・星)も、

1989年~91年の平成ベルばら(雪・星・花・月)も、

漏れなく全部にトップ特出が有りました。

 

これはベルばらを見飽きたであろう古参に対する気遣い半分、

お祭り騒ぎの一環としてのイベント要素半分といったところでしょうが、

とはいえカンフル剤として欠かせない重要なファクター。

 

当然ながらコロナ禍の厳戒態勢ではこれが実現できないわけで、

リスクを考えると、そりゃ上演出来ないよなって話です。

 

そんな中、2022年にベルばらは50周年を迎えたらしく、

またもや「次こそウェーブ」がやってきます。

 

しかも、ちょうど『ベルサイユのばら』で新公主演を務めた彩風咲奈が居て、

相手役が妃芝居が絶対得意そうな夢白あやときたもんだから、

こりゃ絶対任期5作目でやるだろ!!とさすがの私も諦めモード。

 

で、蓋を開けてみたら、まさかのベルばら回避。

やらんのかーーーーーーーーい!!笑

次こそ次こそ聞き過ぎて私はもう既に飽きてきましたよ。

 

いつまで続くの「ベルばら詐欺」

 

ところでさ、

みんな見たいの?ベルばらを。

 

そりゃ確かに「植田歌舞伎」と呼ばれるような伝統芸能に近い演目で、

人生で一回くらいは観といても良いかなーって思いますけど、

再演される度に改悪される中身が酷くて酷くて…。

 

どうせやるなら若手演出家によるニューヴァージョンとかで見たいですけど、

植田爺様がおわす限り、どうやら無理そうだからなぁ…。

 

さらに現実的に、柚香光、月城かなと、礼真琴の95期スリーれいは、

上演済みの一本物がいずれも再演系。

すなわち、後は代表作と呼べるオリジナル大作待ちでしょうから、

貴重な本公演で『ベルばら』が回ってくるとはとても思えないんですよね。

 

となると、やるとしたら芹香斗亜&彩風咲奈の93期コンビになるわけですが、

2人とも学年的に任期はもう長くはないだろうに、

ファンはそれでも良いのか?という話ですよ。

 

…と、ここまで書いて思ったのですが、

2023年12月に韓国版『ベルばら』が上演されるらしいじゃないですか?

 

なのでこれを逆輸入して、

礼真琴がお得意の「新解釈版」として上演したら良いのでは?

と管理人と楽しく話してました。

…ま、宝塚のプライドとしてそれは許さないでしょうけどね。

 

外箱くらいでちょうど良くない?

 

ところで、ベルばらの連載って「1972年4月から1973年12月」らしいので、

既に2023年の全ての大劇場演目が発表された今、

50周年に乗っかるのって、もう無理くね?

(普通○周年って開始時からカウントしていくもんですよね?)

 

それともあれか、初演が1974年だからそこから数えて50周年ってこと?

いまだに次こそ次こそ言ってる方々を見てると、

「騒ぐのが本当にお好きね」って冷ややかな気持ちになってしまいます。笑

 

正直、内容や演出があまりに古典的過ぎるので、

もう外箱上演で良くない?と私は思ってしまうのですが、

どうせやるなら大カーニバルモードになるでしょうしねぇ…。

 

果たして、いつまで外野のベルばら詐欺が続くのか、

生ぬるい目で見守りたいと思います。

 

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コメント

  1. みかん より:

    ずーっと陰ながら蒼汰さまのブログを見ていたものです。
    すべての記事、3周はしています!

    私はベルばら、大好きですよ!
    確かに古臭いですが、これぞ宝塚!!という感じで。
    「セピア色の化石ともなれ、、、!」
    これは特に名言だと思います笑
    家に壮一帆主演のベルばらのDVD(柚希礼音、凰稀かなめver.)があり、お気に入りすぎて何度も何度も見ています。
    凰稀かなめの美しすぎるオスカル、男らしいアンドレの2人の組み合わせが大好きです。なんだかキュンキュンします。
    ただ、たまにセリフがクサすぎて恥ずかしくなり目を逸らしてしまいますが。。
    上演するなら私は、れいこさんとちなつさんでしてほしいです笑

    ちなみに、高一です!
    ライトファン層は見たい人、たくさんいると思います。
    人生で1回は、生で見てみたいものです。

  2. Reika より:

    2001年のミレニアムベルばらはトップの特出というより、専科からのスターの特出ですね(なので、その公演のためだけにスケジュール束縛が出来る。)
    あと、100周年2014年の宙組ベルばらも役がわりはあれど特出は無いです。だから、特出無し上演も実績が無いことは無いです(特出有りで派手にはやりたいだろうなあ、とは思いますが。)
    あと、ヅカのベルばらカウントは、仰る通りヅカ初演からのカウントです(OG公演のベルばら45が2019年の上演。)
    だから、ある意味劇団のバースデーイヤーとも相性がいい悪夢(←)でもあるんですが…。

    咲奈は、本人がヅカベルばらが大好きで、彩輝直のオスカルが大好きで、ああいうジェンヌに当初はなりたい、と言っていたほどなので、深い彩風咲奈ファンほど、逆に怯えているかもしれません(笑)。
    れいくんは、本人がオスカル役者であること、マイティがいる時なられいまいでオスアンが観たいこと、歌唱力に難のあるれいくんにも難しくない歌ばかりであるところから、上演論が出るかもしれません。

    ベルばら45を観た人間からすると、もうあの作品は、植爺が亡くなるまでは、OGの物にしていいよ、という感じです(笑)。OGイベで観る分にはスゴく楽しかったので(あと、意外と榛〇由梨さんの存在が、ベルばら改訂の壁になってる印象も…)

  3. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    私も年に2回くらいは「次こそベルばら!?」を書いたような記憶があります。

    SNSの書き手からしたら、まあ、ネタが無い時のテッパンの「暇ネタ」「埋め草」記事なのでは。

    作品のネームバリューは絶大で、読者もほぼみんなストーリーや主なキャラが頭に入っていますから、配役予想を見てもイメージしやすいですし。

    平和な時に暇ネタを書いてもいいと思いますが、ネタの料理とか、盛り付けとか、何か工夫が無いと、ただの「ベルばらまだー?」の暇な記事になってしまうので、書き手の腕が問われますね。

  4. AKKO より:

    宝塚の至宝ベルサイユのばら・・と言われ続けて50年ですねぇ。私もベルばらで宝塚に嵌った一人ではありますが、本当に上演する毎につまらなくなってない?と思ってしまいます。
    一言でいえば、やはり古いんですよね。棒立ちの演技でダンスシーンも少ないし、セットとカーテン前の繰り返し、そしてやはりセリフがね。まぁ原作の漫画のセリフを引用しているんですが。
    蒼汰さんがおっしゃるとおり、もし再演するなら新演出で観たいですが、おそらく植田先生の目が黒いうちは無理かなと。
    もし上演があっても観る気にはならないかもしれません。
    ところで、韓国でベルばらですか!どんな作品になるんでしょうね。見てみたいかも。

  5. ずんだもち より:

    私は「ベルばら」を生観劇したことはありません。
    少女の頃叶わなかった夢を今 と思わなくもないけど、映像視聴した正直感想は‥「これなら、別にいいや」
    古いんですよやっぱり、今見るとね。演出も、台詞も、楽曲も。
    タカスペで名場面再現するくらいでちょうど良いのでは?
    新解釈したらしたで「これじゃない」と不満が出そうだし、ただの再演なら「つまらない」と言われそう。
    植田先生以外の演出家は手を出したくないシロモノと化してるんじゃないかと想像してしまいます。
    羨ましく思うのは、初演当時の社会現象にもなるようなファンの熱気でしょうか。
    演目は再演できても、当時の盛り上がりは再現できないですから。

  6. より:

    やらんのかーい‼で爆笑しましたwwww全く仰る通りでwwww

    ベルばら、私も古典芸能・伝統芸能として1回は生で観てみたくはあるのですよね。
    但し本当に1回でいいので、全組観劇派ですが複数回観ることもある組には絶対に来てほしくない。
    (ベルばら詐欺の方々も、他組に押しつける形を取ることでご贔屓の組は大丈夫と安心したい心理なのでは……。)
    でもベルばらをやりたいジェンヌ・ベルばらを観たいライト層や一般層(の集客に頼りたい劇団?)と考えると、やっぱりどの組にしても別箱がちょうどいいな~、もしくはベルばら45が個人的にとても楽しめたのでベルばら50だけでいいのではないかな~と思います。

  7. kobara より:

    宝塚でのベルばら50周年はやはり宝塚で上演した1974年からの50年でしょうね。
    なのでやるとしたら2024年かなと思います。
    ベルばらがなければ他の歌劇団のように解散や規模縮小などもありえたかもしれませんし、そんな救世主のコンテンツをめでたい50周年でやらない訳はない思ってるんでが、50周年やらないんじゃない派の方々も意外に多いんですかね??
    原作の池田先生も、初演で主演の方々もお元気ですが高齢になられてきてますので大々的にやるなら最後でしょうし、周年記念やらねばってなるんじゃないかなと。
    あと、最近の音楽学校の倍率も低さを考えるとニュースになって色んな人が目にするくらい話題になる演目も必要かなと思います。初演や平成ベルばらのあとは倍率がかなり上がっていましたし。
    個人的にはベルばら大好きという訳ではないので演出をぜひともブラッシュアップしていただきたいなと思いますが、なかなかに難しいんでしょうね…。

  8. コスモスハート より:

    蒼汰様

    ベルばら、子供の頃、母から勧められて映像で見せられ、そもそも、原作は音楽の先生から読めと勧められた。宝塚観劇の原点、ですが、生で見たことがない一人です。
    そして、オンデマンドで一度平成版オスカル、アンドレ版を見たのですが、セットというか、馬車というか、えー何やこれ、と驚きました。
    微妙。。。
    確かに、お祭り騒ぎで見るにはいいけど、そろそろオリジナル名作の誕生を願います。
    韓国で行うのは、日本から、台湾から、タイトルネームバリューだけで集客できる、そういう戦略??もあるかも。 だって、そっちは見たい。正直な気持ちです。ベルばら詐欺??誰も被害は被ってないでしょうから、ネタとして、上演する、しない、で、ディベートして楽しむオフ会もありかもしれません。

  9. May より:

    かつて宝塚そのものには特段強い興味がなかった頃に、月組の龍真咲オスカル、明日海りおアンドレを観て「おお〜!!これが宝塚の十八番!!服装も豪華絢爛!!」と普通に楽しめたので、社会科見学的にはいいと思うんですよ。例えば歌舞伎に興味がなくてもとりあえず定番の勧進帳は観ておこう…筋も分かりやすいし…とか、そういうのありませんか、、?笑
    ただ、生徒さん一人一人のドラマに興味を持ち始め、この組で今演るならこういう方が合うのにだとか、このスターさんはあと何回大劇場公演をされるか、などと思い入れが出てくると、あえてベルばらに貴重な大劇場公演を費やさなくてもなあ…とは思いますよね。新規顧客〜超ライトファンへの訴求力はそこそこあっても、それ以外の層には、誰得?となりかねないなと考えます。
    幸か不幸か、?星組での上演はスターさん達のニンからしてまずないと思うので、わりと悠長に構えてしまっていますが笑、可能性のある組からすると困りますよね。

  10. ジャスミン より:

    今回も興味深く読ませて頂きました!

    私も新解釈版、新演出版なら観てみたい、気もする。
    でも、まあ、ねー、って感じですよね(笑)

    ずんだもち様の仰るようなタカスペでの名場面再現は素敵なご意見と思います!それならすごく観てみたい!!
    夢白アントワネット、永久輝オスカル…「扮装は観てみたい」ファンは多いのではないでしょうか!

  11. はる より:

    平成ベルバラを浴びるだけ浴びさせて頂いたのであの古臭い台詞回しや膨大な説明台詞をもう少し上手くあてて頂き、見せ場は変えずなら観たいと思い〜ます。
    現代で「のん○んだ○り」とか私は耳障りだったりします。
    セリフ変更とか植田先生がお許しにならないと思いますが。汗

    あ、フェルゼン編ならまだ現代でも上演は大丈夫かもとも思いま〜す。