人事の曲がり角2025春②・人事の鍵はやっぱり月組

 

色んな発表が続いていますが、

引き続き今後の人事考について更新していきます。

 

【代替わり&組替え後の暫定番手表】

花組 月組 雪組 星組 宙組
永久輝せあ 鳳月杏 朝美絢 暁千星 桜木みなと
聖乃あすか 風間柚乃 瀬央ゆりあ 瑠風輝 水美舞斗
極美慎 礼華はる 縣千 天飛華音 鷹翔千空
希波らいと 彩海せら 華世京 風色日向

※バウ単独主演者で抜粋

【前回の極美慎編】

どうなる、礼華はる?

 

天飛華音の東上主演決定の報により、

立ち位置が危うくなったのは極美慎だけではありません。

同じくらいビミョーになってきたのが、月組の礼華はるでしょう。

 

私は彩海せらが月組にやって来た頃から

「そう遠くない未来に抜かされるだろう」とずっと書いていますが、

それでも想定以上に路線に食らい付き、

スターとして一皮抜け、着実に人気を増やしてきている気配はします。

 

特に『PHOENIX RISING』では出番が多く、

どの場面にも、次から次へと登場。

 

「どう見ても彼女は3番手!!彩海せらとは明確な差があります!!」

とご指摘をいただく機会もまあまあありました。

 

が、正直に言ってしまうと、

それだけ出番があるにも関わらず「正3番手扱い」されていないこと

自体が一番黄信号だと思うんですよね…。

 

出番は確かに多い、だけど出版物の扱いだと彩海せらと同格だし、

現在4番手である鷹翔千空に負けている状態。

 

もし、劇団が礼華はるにトップへの芽を感じたのなら、

鷹翔千空>礼華はるという期内序列を逆転させて、

先に東上主演させても良かったはず。

 

だけど、そのカードは配られなかった。

しかも中身は、若手のショー系バウ公演。

 

そうこうしているうちに

次の『GUYS AND DOLLS』で彩海せらはアデレイドを取り、

他組の下級生・天飛華音に東上主演を先に取られてしまいます。

うーん、試練ですねぇ。

 

どうなる、彩海せら?

 

一方の彩海せらですが、

同じラインで上げられきた同期の天飛華音が東上主演を取った今、

彼女も続けて東上する可能性が高いと私は思っています。

 

が、その一方で。

上記の表を見ると分かる通り、星組は次期4番手枠が空位。

その枠に収まるのは、もちろん105期生の稀惺かずとでしょう。

 

その稀惺かずとは、劇団の大いなる血統として、

大事に大事に大事に大事に大事に大事に育てられています。

 

その一つとして「ゴリ推し」と言われないよう同期を風よけにして、

具体的にいえば、月組の七城雅に先に新公主演、

2度目の主演カードを拾わせてきました。

 

この七城雅→稀惺かずとという順番を守るのならば、

稀惺かずとがバウ主演する前に、

七城雅に先に主演させる必要があるわけです。

 

しかも、下級生である雪組106期生の華世京が既にバウ主演を決めていますから、

次のターンとして105期生に回していくのは自然な流れ。

 

ということは、次の別箱主演は彩海せらの東上ではなく、

七城雅のバウ公演かもしれないな?と思うわけです。

 

彩海せらの東上か、七城雅のバウ主演か。

どちらも同じくらい重要かつ緊急性の高い案件でありながら、

先に片方しか開催出来ない。一体どうするのでしょう?

 

今後の鍵はやはり月組か

 

この問題を解決する一番手っ取り早い方法は、

「どちらかを外に出すこと」です。

例えば、彩海せらの再組替えとかですね。

だけどそれが現実的かと言われたら…うーん、どうなんでしょう?

 

現時点での私の予想を書いておくと、

天飛華音の次の星組の外箱は稀惺かずとのバウ公演、ではなく、

瑠風輝の2度目の東上主演じゃないかと思うんですよね。

前回の『大逆転裁判』から2年以上空きますし。

 

それに星組は105期生の大希颯を全く諦めていないようなので、

ここで明確に同期序列をつけてしまうとも思えない。

 

よって彩海&瑠風東上→七城&稀惺バウ、

という順番に振っていくんじゃないかと思うし、

その間に101期やら105期やら周辺で組替えも起きるんじゃないかと思います。

 

そうこうしているうちに月組の代替わりも起きるだろうし…。

ってことで人事の起爆点をたくさん持っている月組が、

今後の人事の鍵になりそうなのは間違いないようです。

 

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コメント

  1. もも より:

    こういう考察は楽しいですね。
    私も七城バウより彩海せら東上が先だと思います。それこそ彩海東上の2番手が七城でしょう。
    彩海さんの東上を心待ちにしているので楽しみです。

  2. YK より:

    いつも楽しく記事を拝見しております。
    月組が色々な変化となる起爆点が多いのはその通りですね。
    礼華彩海のチキチキレースだけでなく、有望な若手路線候補生たちの切磋琢磨など今の月組には見所が多過ぎます。
    一方で全組を代表してるともいえる脇役スター(白雪、佳城)の次世代の脇役スター候補生(桃歌、妃純、大楠、真弘)の育成にも余念がないあたり嘗てないほど充実してるのではと思います。鳳月さん政権で人気が落ち着くのではという懸念が良い意味で裏切られた感があります。

    他方、心配なのはやはり花組です。
    2桁代の脇役スターの柱である羽立さんの退団が残念ながら決まり、(私の中の勝手な解釈ですが)2桁代に脇役スターがいなくなり、若手路線だけじゃなくて非路線別格もガラガラじゃね?と感じてます。美風さんは正直印象に残るタイプではないしそもそも幹部、紫門さんは元路線の絡みか役幅が狭いと来てます。
    愛乃さんはこの前のバウでやっと日の目を見た感じですが大劇場では未だこれから、青騎さんのようにいるだけで目立つ若手のプッシュもまともに出来ておらず、と花組プロデューサーは何やってんのと思わずにいられません。
    なので花組は劇もショーも奥行という点で広さに欠ける傾向があるので、当分は人気面では苦戦するのではと勝手に思っております。
    これからも楽しい記事お待ちしております。

  3. YK より:

    先程の投稿の自己レスですみませんが、花組の二桁代の脇役スターさんで健康的なお色気を振り撒くことでは天下一品の凛乃しづかさんがいらっしゃいましたね、掲示板汚し失礼しました。ただこれはあくまで私の中の勝手な解釈となります、悪しからず。

    • もも より:

      花組の別格役者は峰果とわがいますよ。
      芝居歌ダンス何でもできる実力者です。
      悪魔城の役は大きそうです。

  4. こころ夫人 より:

    いつも楽しく興味深く、拝見しております。
    羽根のある、なし…、階段おりが、どうの…
    とか関係なく、大好きなジェンヌさんを応援し拍手をおくるのだ、とはいうものの、やはり、どうしても公演初日を迎える度に、一喜一憂してしまいます。今回も。

  5. みなとのシブキ より:

    こんにちは。
    月の代替わりが間もなくだとして、彩海さんが礼華さんを抜いて順位が上がると、縣さん天飛さんより先に2番手になりそうですが。
    瀬央さん瑠風さんの任期にかかわりますね。やっぱり水美さんが月に降臨?でも今更?
    天飛さん初東上の報で皆のお尻に火をつけられたように思えます。
    瑠風さんは愛月さんくらい爪痕残せるかが課題でしょうし、路線から滑り落ちそうな人はわずかなチャンスも逃せない。生え抜き御曹子はこれから「華も人気もないくせに」とアンチにさんざんに叩かれるでしょうけど、歴代トップスターは皆それを乗り越えて来たので頑張って欲しいですね。
    日本人は貴種流離譚が好きなんだそうです。
    稀惺さんはいつまでも庇護を受けてると見られるより何組か渡り歩いて満身創痍で頑張っていると感じさせる方が人気が出るんじゃないですか?そもそも覚悟の上での入団でしょう。