星組『Gran Cantante!!』感想と男役序列の話

 

【悲報】仕事の関係で明日の星組新公のライブ配信が見られないことが確定…。

せっかく咲城けいの活躍が見られるチャンスだったのに残念です。

 

 

さてさて、現在東京にて上演中の星組公演、

続いては『Gran Cantante!!』の感想編です。

 

【芝居編の感想はコチラ】

 

星組『Gran Cantante!!』感想

 

あまりこの表現が好きじゃないのですが、まさに体・感・秒!!

似たような場面が多いのではないか、という心配をよそに、

最初から最後まで全力で楽しむことが出来ました。

 

とにかく星組生のパワーがアツい!!

夏にぴったりな灼熱レビューですよ奥さん!!

ホールが改装され月→宙→雪→星と観てきましたが、

一番声がデカいからか音量と圧が凄かったです。笑

 

 

テーマはスパニッシュ(あるいは『礼真琴版Apasionado!!』)

観る者を圧倒させる礼真琴の高い実力にどこか焦燥感が加わり、

スペインの地に薫る死と血潮が感じられるよう…。

 

もうとにかく最初から最後まで礼真琴・オン・ステージ!!で、

超特急で55分走り抜けていました。

 

…が、しかし、感想が書きづらい。

確かに最後まで全力で楽しめたけれど

「礼真琴凄い」としか言えないから。笑

 

男役を引き連れ踊る、娘役を引き連れ踊る、

舞空瞳と競技ダンスばりに踊る、だけでなく、

美穂圭子嬢と歌唱バトルまで始めるとはビックラこきました。

やはり、トップが歌って踊れるとレビュー作品は楽しいですね。

 

あと、星組はトップ娘役のドヤ場面が必ずあるイメージですが、

本作ではいつもは大人しめの舞空瞳が

全力でドヤドヤしていて実に素晴らしかったです。

 

星組序列が見えてきた話

 

…マジでこれしか書けない。笑

ってことで蛇足ですが星組の序列の話を少しばかり。

 

今回、芝居とレビューを通して見て思ったのは、

礼真琴以下の男役の出番が均等にボカされていること。

(これにより感想の書きようが無いという事態に。)

 

暫定2番目は瀬央ゆりあで、ニンジン娘の場面もありましたが、

退団餞別の天寿光希の方が出番も多く、全面に出ていて、

後に暁千星と二分するためのポジションを空けているな、と如実に感じました。

 

そして物議を醸した羽根ですが…。

生で見ると想像していたよりも小さく、

あれはファンもショックだろうなぁとしみじみ思ったり。

 

さらに極美慎の露骨な台頭も見逃せません。

芝居でも主人公のライバル役で美味しいポジションだっただけでなく、

レビューでは銀橋を一人で歌い渡ったことにビックリしました。

 

もちろん、綺城ひか理と天華えまは渡っていませんから、

階段降りで調整しているとはいえ、

新体制に向け、ついに星組が駒を動かし始めたようです。

 

そして、天飛華音プッシュの片鱗も見えましたね。

群舞のピックアップに選ばれただけでなく、本作からついに階段降りに登場。

しかも新公主演済である碧海さりお、咲城けいを外し、一人だけの登板でした。

 

極美慎と対で踊る若手場面もありましたし、

この2人を次期体制に向け本命路線として上げていくのでしょう。

 

ま、ここまで大方の予想通りなんですけどねー。

本作は祝祭星劇であると芝居編の感想で書きましたが、

同時に暁千星を迎える新体制に向けた準備段階の公演でもあった模様。

 

礼真琴の出番を増やし、天寿光希の餞別場面を盛ることで、

その変遷期感を分かり辛くしながらも、

着実に迷いなく動かしているあたりが、さすが星組だなという感じでした。

 

次のステージに進む前段階の良さ

 

そんなわけで、次作から暁千星が合流するわけですが、

今ですらこんなハイクオリティ超特急モードなのに、

果たしてどんな感じに進化してしまうのだろう?と楽しみで仕方ありません。

 

これまで月組で長く培養育成されていた暁千星も、

このスピード感の星組で揉まれることで、

魅力にさらに磨きがかかること間違いなしですものね。

 

今後の星組に期待を寄せるとともに、

今しか楽しめない濃密な星組感を体現したような『Gran Cantante!!』もまた、

素晴らしい作品だなと思ったのでした。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    西で、初日を観劇したあと、公演中止期間を経て、ようやっと前楽にて、二度目の観劇で進化したパワーを浴びましたが、東京でさらにさらに、凄い事になっているんですね。
    ~とトップが、歌って踊れるとレビュー作品は楽しい~。まったく、おっしゃる通りです。礼さんの星組には、説得力があります。

    全組に望むべきではないにしろ、決して教科書通りでなくても、歌で心情を語るのであるのなら、主演は芝居の方でも、聞かせてほしいし響かせてほしいと、つい欲張りな気持ちになります。
    次の花組で→、一巡しますね。

    いよいよ暁さんが合流する全ツも、観劇にゆきます、楽しみです!