現在、各組には御曹司候補生と言っても過言ではない
劇団から猛烈なる推しを受けているタカラジェンヌが数名います。
何が面白いって、それがみんな100期生・101期生なこと。
帆純以外の99期生の更なる新公主演が微妙な今、
数年後の人事の駒として動き始まるのは、紛れもなく彼女たちでしょう。
ということで本日は
そんな御曹司候補生の若手スターたちについて
取り上げようと思います。
各組にいる御曹司候補生たち
100期生・風間柚乃(月組)
新公主演:『カンパニー』『夢現無双』
100期以下の若手ジェンヌたちのトップランカーといえば、
やはり彼女でしょう。
安定した実力と渋い芸風は若手スターの中では飛び抜けており、
既に自身の持ち味を生かせているという点で言えば
非常に大きな強みでしょう。
何より、彼女は新公だけでなく
その完成度の高い代役でさらなる名声を得ている印象です。
『エリザベート』ではルキーニを、
『夢現無双』では又八を代役で演じ、
少なくとも舞台を破綻させることなくきっちりと演じ切った。
研5~6なのに、本当に凄いですよね。
2期上に劇団大本命である98期・暁千星がいますが、
ファニーフェイス&ダンサーな彼女とは真逆なスター性を持つことを思うと
しばらくは上手に競わされながら上がりそうですよね。
とはいえ、暁がほぼ月組で上がりそうな気配がすることを思うと
いずれ望海風斗的ポジとして、貴重な歌ウマ支え下級生として
組替えするんじゃないかなぁと思うのですが、どうでしょう?
100期生・極美慎(星組)
新公主演:『ベルリン、わが愛』『霧深きエルベのほとり』
そんな風間柚乃とは対極に、
ビジュアル一点主義的持ち味を持つ彼女は
実に星組らしいスターだと思います。
見た人の98%くらいから「美形だね」と言われるであろう
その華やかなビジュアルは、
名前負けしてなくて本当に凄いと思います。笑
2期上に新公主演3回の御曹司である98期・天華えま(最近影薄いですが…)が、
2期下に最近抜擢が始まった102期・天飛華音がいますので
しばらくはこのあたりとニコイチ・サンコイチで上がっていくんでしょうかね?
とはいえ、若手の中でも群を抜いているそのスターとしての華は、
星組の本命であると言われても納得できるほどのもの。
彼女が上がるのはほぼ確実ではないかと思います。
気になるのは、次期星組のトップが
生抜きスターである礼真琴に決定していることでしょう。
紅ゆずるから生抜きトップが続いていることを思うと、
もし彼女にトップへの道筋が立つとしたら
星組で生抜きが続くとは思えないんですよね。
だからといって外に出されるか否かは、
彼女がビジュアル以外の何かに強みを見つけられればになるかな、と思います。
とはいえ、彼女はまだ研6。
伸びしろはまだこれからですから、今後の進化に期待したいところです。
100期生・聖乃あすか(花組)
新公主演:『ポーの一族』『MESSIAH』
花組といえば、96期~99期生に新公主演2回以上経験したスターが不在であり、
にも関わらず現時点で既に2回主演している彼女が
花組の本命であることはたぶん間違いないでしょう。
とはいえですよ、超個人的なことを申しますと、
実力特化の風間柚乃、ビジュアル特化の極美慎に比べると、
同期である彼女の持ち味が私には今のところまだピンとこず…。
(このあたりは若手時代に伸び悩んだ朝夏まなとと被るかもしれない。)
とはいえ、話題作『花より男子』では
水美舞斗や綺城、飛龍を吹っ飛ばして2番手格を演じているわけですから
劇団の期待はだいぶ大きいものであると類推されます。
今度その『花より男子』を見に行きますので、
その魅力を発掘してきたいと思います。笑
とはいえ、花組御曹司の先代である柚香光が
そう遠くない未来に花組で就任することを思うと、
極美同様、自組で上がるとは考えにくいんですよねー。
ということで彼女も少し経ったら組替えするのかもしれませんね。
101期生・縣千(雪組)
新公主演:『凱旋門』
ここ最近の雪の御曹司といえば、
彩風咲奈(93期)、永久輝せあ(97期)、縣千(101期)と
ちょうど4期ずつ離れていますね。
それを思えば101期である縣千が上がることは必然、と思いきや
なんだか最近影が薄いような気が…。
というのも彼女が現時点で新公主演しているのは
望海風斗ではなく、特出した轟理事が主演を演じた『凱旋門』。
その前後は組替えしてきた98期・綾凰華に、
絶対取ると思われた雪組の代名詞・和物の『壬生義士伝』は
102期・彩海せらに取られましたね。
雪の御曹司は平気で新公主演4回以上重ねるのが普通なのに
次の新公主演がなかなか決まらず間隔が開いてしまったし、
なんだか別箱の抜擢の割りに…という印象なんですよね。
とはいえ、舞台でのあの堂々とした立ち振る舞いや、
「ザ・宝塚の男役」的な正統派イケメンビジュアルを見ると、
彼女が御曹司候補生として抜擢されたのは超納得というもの。
まだ研5ですし、早くから抜擢し過ぎて反感を買うよりも
ゆっくり守りながら育てていると思えば、
焦りは禁物、計画的御曹司育成なのかなぁと思わなくはないですね。
101期生・鷹翔千空(宙組)
新公主演:『天は赤い河のほとり』『オーシャンズ11』
まず最初に言っておくと、
私は彼女にだーいぶ期待しています。
101期生首席入団で阪急阪神の初詣ポスターモデル。
長身かつ万人受けするビジュアルに歌が得意。
ということで、個人的には
明日海りお(89期)、礼真琴(95期)に続く
トップオブトップの系譜に乗れる逸材だと思っています。
(学年的にも等間隔だし…とはいえ劇団的に間に暁千星を入れそうですが。)
さらに言えば、去年までは愛月も桜木も生抜きトップは無理だと思っていたので
彼女こそが宙組の本命だと勝手に思っていました。笑
とはいえ、もちろん現段階では何も言えません。
なんせ彼女は若手育成が下手くそ過ぎる宙組配属ですから、
まだまだ心配事は尽きないというのが正直なところです。
今のところは真風のお披露目作&話題作の新公主演ということで
計画的かつ上手に育成しているご様子。
果たして、彼女が劇団が思い描く理想の御曹司になれるのか。
物語はまだ始まったばかりですので、
今後の活躍に期待したいですね。
若手戦線で気になること
さて、上記の通り
現在各組では御曹司候補生が上手い具合にばらけているわけですが
それに伴い気になることが2つあります。
1つは、組替え。
直近での若手の組替発表は
2017年7月7日の綾凰華(星→雪)。
その後に愛月、鳳月の組替えが発表されていますが、
少なくとも若手の調整的組替えは2年前の98期生が最後。
ということは、すぐにはとは言わないですけど
2~3年以内くらいには100期生前後のスターが
組替え候補として名前が挙がってくるのは確実だと言えるでしょう。
特に生抜き&若手スターがトップに立つであろう花組・星組は
そのまま次も生抜きがトップに立つとは考えずらいですし、
ともすれば路線スターをシャッフルさせることは高確率であり得ると思います。
そしてもう1つは、次のトップオブトップ(劇団の顔)的存在。
数年ごとに人気・実力を兼ね備えた長期トップが立つこと思うに、
96期~99期にその候補が暁千星くらいしかいないことを思うと
100期・101期あたりに1人出そうな気がするんですよね。
柚希・明日海・礼が研6くらいから
既に頭角を現し、その路線に当確を表していたことを思うと、
現在の御曹司候補生の中に、その芽となる存在がいる可能性が高いと思います。
それは果たして誰なのでしょう。
個人的にスターの性質だけを考えれば私は宙組の鷹翔千空だと思いますけど、
なんせまだみんな新公学年。
まだこれから大きく動くことも予想されます。
そして、紅ゆずるや望海風斗のような
研6以降に初主演してからスターとして上り詰めた人もいることを思うと
まだまだ若手にもチャンスがあるとも言えるわけで。
果たして数年後に路線戦線最前線で争うスターは誰なのか、
今回名前を上げた5名なのか、
それともまだスッポトライトを浴びていないスターなのか
今後の動向が気になるところですね。
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コメント
こんばんは。いつもブログ拝見しています。わたしは観劇歴36年ですが、仕事や結婚出産で何回も数年間のブランクを挟んでいるライトなファンです。今も演目が気になれば行く感じです。
ブログ、なかなか的確だな、と感心しながら読ませて頂いてます。これからも更新楽しみにしてます。
コメントありがとうございます‼お褒めの言葉をいただき恐縮です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。^^
興味深く拝読いたしました。先日の雪組新公で、彩海せらにスターの輝きを感じました。太陽のような華と歌唱力の高さ。身長が低めなのが惜しいですが、スクスク伸びてほしい逸材でしたよ!ぜひご注目ください〜。
コメントありがとうございます‼
彩海さん、新公をスカステで見る限り昨今では珍しい陽タイプのスターさんでありながら歌ウマさんですから、面白いキャラクターですよね。
ぜひ102期生の顔として頑張っていただきたいです。大注目ですね‼
各組に頼もしい人材がいて将来の宝塚も楽しみですね。
どなたかも書いてらしゃいましたが、計画性と柔軟性の両輪での運営に期待します。
劇団には早咲き、遅咲きなど生徒の成長により目を配って頂いて特に男役のあまりにも早い時期からのゴリゴリ押しは逆に大輪にならない場合もありますから難しいのかもしれませんが、気をつけて頂けたらと思います。
トップの椅子は5つしかありませんから時期やタイミングでどうにもならない事もあるのは理解しています。
が、なってもおかしくない人がならない?なれないのはなるべく避けて頂きたいものです。
また脇を締めるスターの存在もとても大切なので育成に力を入れて貰えたらと思っております。
コメントありがとうございます‼
スターの旬を見極めるのって難しいですよね…最も美しい時期にトップに立てないことが往々にしてあることが難しいところです。
5席しかないトップの座をかけ争うのはもちろん、脇に咲く花たちも同じように大切に育てて欲しいですよね。