いやー、年度末は忙し過ぎてエグいっすねぇ。(日常の愚痴)
知らない間に宙組→月組→花組と、
遡るように本公演の「一部出演者」やポスターが発表された模様。
それらを見る限り、なんだかザワザワしているというか、
今後の人事変動の予兆が見られる気がします。
本日は過去の事例を振り返りながら、
ポスターと波線上事情から各組の路線事情について、
さっくり考えていきます。
不動の宙組がついに動いた!!
まずは5組で振り返ると毎回一番最後になってしまうので、
今回は最初に持ってきてみた宙組。
宙組で興味深いのは、芹香斗亜の強さです。
真風涼帆体制になって以降、すなわち、
天は赤い河のほとり→異人たちのルネサンス→オーシャンズ11→El Japón→アナスタシア→シャーロック・ホームズ→NEVER SAY GOODBYE
と7作連続で波線上、は当然として全作でポスターin。
さすが最長2番手様、であると同時に、
待たされている芹香斗亜への配慮とも言えるでしょう。
また、桜木みなとは『アクアヴィーテ!!』で3番手羽根を背負ったわけですが、
その前作である『オーシャンズ11』で波線上&ポスターinしたことは、
ここから上げますよサインだった、と言えると思います。
そして興味深いのは、次作『HiGH&LOW』にて、
一部配役として瑠風輝だけでなく、
鷹翔千空まで(現時点では)波線上で出たこと。
宙組の下級生事情といえば、アンバサダーに選ばれた風色日向、
なんとなく勢いを一番感じる亜音有星がおり、
鷹翔千空は正直圧され気味だった、中での今回の発表。
これはつまり「宙組は鷹翔千空を忘れてませんよ」というサインだと思われ、
組体制変動後の次期4番手候補として名乗りを挙げたのかもしれません。
100期御三家、同期の縣千に果たして続けるのか、
それとも宙組の悪いクセでなかなか上がれずに藻掻くことになるのか、
今後の展開が気になるところです。
星組はぶれずにコンビ売り
そんな宙組の逆を行くのが、礼真琴率いる星組。
実は星組は、愛月ひかるという
堂々たる2番手スターが居たにも関わらず、
眩耀の谷→ロミオとジュリエットと波線上&ポスターは礼真琴&舞空瞳のみ。
愛月ひかる退団公演となった『柳生忍法帖』では、
さすがに花を持たせたのか波線上にもポスターにも載ってきましたけど、
次作『めぐり会いは再び』では、まさに再び礼真琴&舞空瞳のみに逆戻り。
これはつまり、星組は礼真琴&舞空瞳コンビを全面に売り出している、ということ。
それと同時に、後継たる2番手は(今は)居ませんよアピール、とも取れます。
ここからも礼真琴の強さ(つまり長期コースの影)を実感するわけですが、
今後気になるのは、暁千星がやって来ることで、
果たしてどのように変わっていくのか、ということでしょう。
若手の顔見せ雪組&月組
新体制に変わってからまだ2作である雪組と月組。
彩風咲奈率いる雪組は、お披露目公演『CITY HUNTER』にて、
なんと101期生の縣千まで波線上&ポスターに載せるという大判振る舞い。
というよりも、望海風斗政権化でなぜか育成が止まっていた縣千を、
新体制で何が何でも売り出そう!!という明確な意思表示と取れます。
また、ポスターでは彩風・朝月・朝美の3人を前に出し、
かつ次作『夢介千両みやげ』もこの3人が波線上&ポスター掲載なことから、
朝美絢を正2番手として打ち出していると言えるでしょう。
月城かなと率いる月組は『今夜、ロマンス劇場で』にて、
鳳月杏をしっかり波線上&ポスターin。
ここが瀬戸かずや(後述)とも、愛月ひかるとも違う点であり、気になるところ。
そして度肝を抜いたのが『グレート・ギャツビー』ですよ!!
まさかの風間柚乃が2番手格のニック役に抜擢、そして(現時点では)波線上in。
いわゆるスター専科(輝月ゆうまは風間柚乃の上には降れない)が居ないことから、
着々と3番手スターへの駒を進めたことになります。
暁千星を出し、風間柚乃への遠慮がなくなったのでしょう。
勢い的にはポスターにも載ってくるんじゃないかなぁ。
ってことでこちらも期待の若手の売り出しにかかる模様です。
決着をつける様子の無い花組
ラストは一番ややこしい、柚香光率いる花組。
同期の礼真琴と違い、基本的に常に誰かが帯同している状態が続いています。
『はいからさんが通る』では、華優希、瀬戸かずや、水美舞斗までin。
『アウグストゥス』では、退団者である華優希、瀬戸かずやまでin。
『元禄バロックロック』では、星風まどか、水美舞斗までin。
こう見ると水美舞斗は相当強いスターなわけですが、
なんと『The Fascination!』では
永久輝せあまで載ったポスターが作られるという異例の対応。
もちろん花組100周年で、VISA冠だから、という理由は分かりますが、
蓋を開けてみたら2人揃って小羽根という配慮丸出しの組体制に。
そして本日発表された、次作『巡礼の年』。
波線上まで星風まどか、水美舞斗、永久輝せあがinし、
さらにポスターまで4人でしっかり載っている。…けど、永久輝せあは女役。
うーーーーーーん、決着がつかん!!
ずっと前から言われていたことですが、
生え抜き上級生2番手からの、トップの同期VS正2番手候補生、
お披露目一本物ワラワラや男役の女装で誤魔化しつつ、
波線上やらポスターも複数人で掲載。
と、つくづく凰稀かなめ政権の宙組まんまやな、
と改めて思った今日この頃なのでした。
ポスターも出演者も劇団の気まぐれ有り
た、だ、し。
ここまで書いておいてなんですが、
(特に)ポスターや波線上は劇団や演出家の気まぐれが加味されるため、
そこまで本気で人事が読めるものではありません。
発表後に波線の上下がシレっと変わることもあれば、
(なのでこの記事では毎回「現時点では」という注釈が入っています)
ポスターは制作意図上の制約がある。
ですのであくまで参考程度で、ということで書いてきましたが、
なんだかんだ組体制を写している気がしますね。
今後気になるのは、『グレート・ギャツビー』や
『HiGH&LOW』『蒼穹の昴』あたりのポスターが複数人で掲載されるのか、
花組&星組の水美・永久輝&瀬央・暁がどうなるか、かなぁと。
今後の発表が楽しみですね。
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コメント
いつも楽しく、拝見しております。
ポスター、波線上の配役発表から、このような考察をされるとは!興味深くて、全組とも気になって仕方ありません…。
もうすぐ巡りくる宝塚歌劇110周年を各組が、誰を看板にされるのか、さらにその先は…。
今しか観れない、今のメンバーでの公演を楽しんで!との彩風さんのお言葉通りに、雪組観劇にいそしみます。
蒼汰様
花組の次回公演のポスターが素敵すぎて、心掴まれますわ〜。
確かに4人入り、ただの気まぐれではないと思います。
雪組、ルパン3世やっていた頃、階段降りが、彩凪さんは、彩風さんの後から降りていた‥
2番手羽、いなかった〜。
御曹司うんぬん、知らなかった頃、ある日、彩風さんが2番手羽、ヒェーびっくり、階段降りの順番は逆点するんだ〜と、驚いた記憶があります。
花組はどうするのでしょうかね。。
ムラの大劇場、以前カミノモトと月城さんの写真だった場所が、
真風さんとイワタニのハンドソープの写真になっていた。
どういう契約なのか、めちゃ気になります。
ポスターと言えば、宙組オーシャンズ11の時に、前2作の傾向を踏まえるとライナスは入るだろうと思っていたら桜木みなとまでしか載らなかったことを思い出しました。フルメンバー載せるの大好きイケコだったにも関わらず載らなかったので、路線じゃないんだなぁと思ったものです。
意外とポスターに人事影響してるとは思います。蒼汰さんの分析興味深かったです。