花組退団者に思う・新陳代謝と幹部人事

 

さて、集合日に伴う、

花組『鴛鴦歌合戦』の退団者が発表されました。

 

 

相変わらず少しタイムラグがありますが、

個人的所感をまとめていきます。

 

花組退団者に思う

 

退団者は合計4名で、集合日付けで退団する106期生の静乃めぐみの他、

航琉ひびき、和海しょう、春妃うららの上級生が3名。

うーむ、確かにみんなそういう頃合いかな、という感じです。

 

まずは97期生の春妃うらら。

実は95期生の路線娘役であった星乃あんりの妹にして、

研2で新公ヒロイン経験者!!

 

…なんだけれども、ここからさっぱり扱いが悪く、

結愛かれん、都姫ここと同じ、いわゆる一発ヒロイン型だった彼女。

 

同期の永久輝せあがやって来て少しは扱いが上がるかな？と思っていましたが、

『二人だけの戦場』では下級生の朝葉ことのに完全に喰われてましたし、

舞台では最後までビミョーに扱いが悪かった印象です…。

 

ま、華雅りりかと同じく、

スカイ・ナビゲーターという朝の顔として登板するなど、

マルチな活躍をしていたという表現の方が正しいのかもしれません。

 

組長である美風舞良が組替え経験者なので、

実は生え抜き花娘の最上級生だった彼女。

これまでの集大成をぜひ魅せて欲しいと思います。

 

続いて、同期の舞月なぎさ、羽立光来とともに、

別格三羽鴉として活躍していた94期生の和海しょう。

 

他の2人が可愛い系、コメディ系と極端な持ち味だったのと同様、

ぽってりとした圧感と歌唱力が武器という、

ザ・花男らしいスターさんでした。

 

花組94期は仙名彩世を見送った後も、

華雅りりかと4人でずっと花組を守ってきた印象が強かったのですが、

そんな華雅に続く退団となったのでした…。

やはり世代交代なんでしょうかね。

 

そして驚いたのが副組長の航琉ひびき!!

えええええ、辞めるんかーーーーい!!

せっかく『二人だけの戦場』でイイ芝居してたのに、勿体ない!!

 

というか、てっきり長く務める気で副組長を引き受けたと思っていたので、

このタイミングでの退団はいささかビックリでした。

 

難しい幹部人事と新陳代謝

 

しかしながら、花組の副組長は長く続きませんねぇ…。

花野じゅりあが3年半勤めて2019年4月に退団して以降、

芽吹幸奈→冴月瑠那→美風舞良→航琉ひびきと4年間で変遷。

 

ってか、高翔みず希があれだけ専科生として特出するなら、

組長・高翔みず希、副組長・美風舞良で良かったやんけ、

というのは禁句でしょうかね？笑

 

ま、光月るう、夏月都、千風カレン、寿つかさと、

他組の幹部メンバーもガンガン入れ替わり中なので、

時期的にそういうサイクルなのかもしれないし、

コロナ禍や価値観の多様化などが影響しているのかもしれません。

（そして相変わらず幹部人事「も」安定している星組の凄さよ…。）

 

そもそも、幹部職って心も体も人生も宝塚に捧げるわけですから、

おいそれと残ってくれとは簡単に言えませんしねぇ…。

花組の次期副組長は、やはり順当に舞月なぎさなのでしょうか？

 

そ、し、て。春妃うららの退団により、

組長美風に次ぐ花組娘役の最上級生が99期の凛乃しづかに。

なんと番手上、その次が星風まどかという恐ろしさ!!

 

宙組の最上級娘役が97期の花菱りず、次が98期の小春乃さよで、

人手不足と書いていたのがつい最近の話なのに、まぁビックリです。

 

言うて他組も2桁期が5～6人にまで減ってきているわけですから、

これぞまさしく新陳代謝ということでしょうか。

 

去るものもいればスポットライトを当てて貰える人もいるわけで、

新たなニューヒロインの登場に期待したいです。

 

「意外な名作」に期待

 

しかしながら、この『鴛鴦歌合戦』、

ぶっちゃけあまり話題になっていませんよね…。

 

続く月組『フリューゲル』も、宙組『パガド』も、

良くも悪くも宝塚らしいオリジナル作品の気配がプンプン匂って、

2023年後半はラインナップ的に本当に大丈夫？という感じ。

 

とはいえ安定ヒットを生む小柳先生の筆によるものだし、

自然派芝居の柚香光と星風まどか、

そして和物はお手の物の永久輝せあが続くわけですから、

「意外な名作」として評価されるような作品になるんじゃないかな、

とうっすらポジティブに考えております。笑

 

トップスター・柚香光の第3章の幕開けに相応しい、

心温まる作品になることを期待し、上演を待ちたいと思います。

 

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