超個人的103期生路線論

 

宝塚の路線戦線は、

新公学年を卒業した頃あたりからが面白い!!

 

ってことで本日は、アンバサ世代の真下の学年にして、

コロナ禍を微妙に免れたような免れていないようなな世代である、

103期生について個人的に思うことを綴っていきます。

 

今まさに最咲期を迎える娘役戦線

 

まずは娘役。

103期生は超路線だった夢白あやが早々にトップ就任済みのため、

学年的にはノルマクリア。

 

新公ヒロイン経験者を振り返ると、

瑠璃花夏(入団次席)羽音みか(3番)、朝葉ことの(7番、組内1位)と、

入団成績優秀者がズラリ、というのがこの学年の大きな特徴です。

 

そんな中、夢白あやの次に新公ヒロを取ったのが、

実は入団19位と成績はそれほどでもだった白河りり。

 

とはいえ珠城→月城政権時は、

上級生脇路線(晴音アキ他)が強かったことと、

海乃・彩・天紫・きよらと路線戦線がグチャグチャ過ぎて、

新公ヒロ後なかなか前に出てこれず。

 

このまま謎新公扱いされちゃうのかなと思いきや、

『DEATH TAKES~』でのはっちゃけ役・アリスの名演で評価されたのか、

続く彩海せら主演『Golden Dead Schiele』でバウヒロをゲット。

ここで一気に娘2格ポジションを照準に捉えることとなります。

 

これはきよら羽龍のステイ、天彩峰里の組替え中止、彩VS天紫バトルの終結と、

様々な要因が絡まったことによるいわゆる「棚ボタ」かもしれませんが、

それでも少ないチャンスをモノにしてきたからこそ

掴んだ立ち位置と言えます。

 

そして星組は小桜ほのかの専科異動により、

瑠璃花夏の娘2ポジション繰り上がりはほぼ当確だし、

朝葉ことのも「上手い姉さん花娘」ポジションに収まりそうな予感。

 

トップ娘役にはなれないかもしれませんが、

各組の顔であり柱であるようなザッツ娘2格として

長く活躍出来そうな布陣となっております。

これからがまさに花満開咲く頃を迎えるのでしょう。

 

そして気になる男役路線

 

一方の男役を見てみると、

新公主演経験者は希波らいと、亜音有星、

そしてラスチャン枠を掴んだ瑠皇りあの3名のみ。

 

希波&亜音は路線スターの登竜門である文化祭主演経験者。

娘役路線が成績上位者ばかりなことも含め、

この学年は最初っから上げる人を計画的に決めていた印象です。

 

その希波&亜音ですが、

最近のトレンドである実力者系小柄美少年とは真反対の、

スタイル特化のザッツ宝塚クラシカル男役路線なのが大きな特徴。

 

古き良きファンからも受けが良く、きっとトップ街道迷い無し!!

…だと思っていたのです、が。

 

希波らいとはF4抜擢の『花より男子』の後にビミョーにステイ、

からの新公期間がコロナ直撃でおじゃんという、

残念過ぎるコンボに見舞われてしまいます。

 

亜音有星はただでさえ育成下手な宙組の呪縛に囲われているのに、

コロナ禍での謎休演、そして「例の事件」という、

最悪過ぎる流れで路線として完全に停止してしまいました。

うーーーん、前途多難です。

 

ちなみに、私はこの2人を比べると、

圧倒的に亜音有星派だったんですけど(たぬき顔だから)

動く2人を見たら、希波らいとがイイ感じに垢抜け始めていて、

「むむむ、これは良い感じなのでは?」とちょっと浮気してます。←

 

希波らいとは極美慎に振られたとはいえ手堅くバウ主演もゲット。

今の花組はなぜか若手の層が薄いので、

これから伸び伸びと育成が始まるんだろうなと期待が高まります。

 

逆に亜音有星は、事態的にしゃーないとはいえ、

ゲッソリしているというか輝きを失っているというか、

スターとして「もっさり」感が出てきた?とちょっとばかり心配しています。

 

個人的にはとっとと宙組から出してあげれば良いのにと思っていたんですけど、

花組からわざわざ同期の二葉ゆゆを呼んだということは、

しばらくは宙組で育てる気満々のようです。

 

うーーーーーーーーーん、本当に大丈夫???

とにもかくにも、彼女には頑張って欲しいですね。

 

哀しき非路線・壮海はるま

 

ちなみに、103期生といえば

雪組ファンとしては壮海はるま&聖海由侑コンビの印象が強いです。

 

どちらも人気が出そうな伸びしろばかりの素材だったのに、

結局どちらも主演出来ず(雪組ファンとしてはそうなると気付いていましたけど)

あげく聖海由侑は早々に退団してしまった。

 

壮海はるまは美味しい強別格として君臨出来そうですけど、

でも結局は路線スターじゃないから出ないものは出ない。

身長あるし、なんでも上手くこなすし、何よりスター性があるしで、

「新公主演させときゃ良かったのに…」と思わずにはいられません。

 

とまぁ、嘆いていても仕方ありません。

次回の月組バウ公演『Twinkle Moon』は、

白河りり&瑠皇りあコンビが最上級生を務めるなど、

劇団が103期生へ期待を寄せているのは明らか!!(気を遣っているなんて無粋なことを言ってはいけない)

 

今、まさに面白い103期生たちの今後を、

これからも応援していきたいと思います。

 

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コメント

  1. ひろ より:

    亜音さんは宙組地獄&例の事件&長期休演がなければ103期筆頭で出世して100〜102期のスターを脅かす存在になれたはずなのに、運がないですよね。
    風色さんに先にバウを決められた時点で路線スターの歩みとしてはどん詰まりなので、いつ辞めてもおかしくない状況だと思います。支えで宙に送られる二葉さんも責任重大で逆に可哀想です。103期は報われない人事が今後も多めになりそう。

  2. みなとのシブキ より:

    亜音さんが組替え予定があったとして、今すぐだと組(や組子)と決別したようにも見えかねないので、今ではない ということなんだろうと思っています。
    持って生まれたキラキラ感はありますが、元の性格がほっこり系?あまり野心を感じないのですが。極美さんと同じ問題にぶつかりそうですね。組替えしたら覚醒するでしょうか?

  3. 赤い翼 より:

    いつも興味深い視点での考察ありがとうございます。
    失礼ながら亜音さんのもっさり感はずっと感じていましたが抜け切らないまま新公を卒業、
    役柄的にも演目的にも男役芝居を追求するような機会になかなか恵まれずヤキモキしています。
    ガヤ芝居の可愛い役やカタコト青年、なんちゃら王子なんて延々とやらせてる場合じゃないと思うのですが…育成が捗らないまま学年を重ねているのが勿体無いです。

    宝塚らしいコスチューム物、着こなしや所作で魅せるスーツ物、海外有名ミュージカル、どっしりした芝居とキレのある殺陣の日本物、重厚な中国歴史物…早く経験して欲しいものがたくさんあります。
    亜音以下の宙組生についても同じ事が言えますけれど育成計画が行き当たりばったりに見えて残念です。

  4. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    壮海さんと聖海さんについて、まったくその通りかと、思います。
    娘役さんもまた、何とかならなかったのか、とも。
    しかしながら、多才でもある103期のこれからを、見守りたいと思います。

  5. アライグマ より:

    亜音さんについて、皆様の書かれていることにうなづいてしまいます。

    シャーロック・ホームズでしたか、私は宙組の若手に関して、ほとんど知識がないまま、宙組の新人公演配信をみていて、亜音さんが芹香さんが本役の二番手(悪役)を堂々と演じていたので、お顔と名前を覚えました。
    私の主観では、新人さんたちの中でも、一人とても存在感を示していて、歌も上手かった。

    今、本舞台で期待してみるのですが、なんというか、可愛い王子さんのまんま?
    別箱の風色さん主演舞台のときの二番手役を見ることができていないのですが、観劇感想を読むと、強烈なアピールには至っていないのでしょうか?
    もったいない。

    ライトなミーハーファンに対して、彼女(亜音さん)が活躍するのであれば、ぜひ、チケット獲得に参戦したいと思わせるジェンヌさんだと思います。

    雪組のフォルモサの華世京さんくらいの役が振られるといいのに。
    せっかくの素晴らしい人材を活かしていただきたいですねえ。

    荘海さんは、蒼穹の昴のときに、スラッとしたかっこいい人がいると思った方が荘海さんだったのです。が、こちらも、何となく、かっこよさが生かされないまま、今に至るということでしょうか。

  6. ピッピ より:

    こんばんは。
    いつも的確なご意見だなぁと感心しながら読んでおります。
    聖海さんのことを書いていただいたので嬉しくてリブログさせていただきました。
    103期生はこれからの各組を支える屋台骨になる、個性豊かな世代なので、これからもご注目ください。

  7. あんず より:

    こんにちは。花組103期は退団者ゼロで新公終えましたが、海叶・涼葉のどちらかはコロナで一作飛んでなかったらどこかで取れたんじゃないかなーという気がします。(花は100期救済新公がなく、実質他組より1作品少ない)
    特に海叶くんは顔も別格というよりキラキラ系で、トップさんのお手伝いしていて組ファンの認知度も高かったので、帆純・一ノ瀬系のギリ新公枠いけただろうなーと思います。鴛鴦新公など見る限り103期は花94期みたいな感じがするので、路線に乗れなくてもわりと息が長く活躍しそうだなーと思ってみています。

  8. より:

    亜音さんについて今まで同じように感じており、上の風色さんの芸達者さ、下の大路さんの仕上がりの早さを危惧していたのですが、先日久々に生で宙組を観劇したところ、和物での輝きがピカイチでした…!背が高く小顔であの顔立ち、まさに雛人形のようでした。
    個人的に、同じように背が高く正反対なお顔立ちの鷹翔さんとの並び(鷹翔さんも和化粧がとってもお似合いでした!)がすごくいいなと思いました。
    せっかく休演から戻ってこられましたし、ぜひまだまだ頑張っていただきたいですね。