えーっと、前回の記事で、
『儚き星の照らす海の果てに』のライブ配信が見られないので残念、
と書きましたが。
仕事ほっぽって見ちゃいました。←
だってだって、前評判が凄く良いのと、
花組若手陣が分からな過ぎて勉強しなきゃダメだなと思ったんですもーん。
(観てもいないのに口だけ一丁前だなんて恥ずかしいですから。)
ってことでしっかりライブ配信を観られたので
感想を書いていきます。
あぁ素晴らしき王道ミュージカル
まずは作品そのものについてですが、すっごく素敵な王道ミュージカルだったと思います。主人公と幼馴染が再会し、努力と成長で夢を叶え、若き2人が結ばれ、そして…、という予定調和なストーリー展開。ですが、なんせ「タイタニック」が主題ですから、誰しもが沈没という悲しいオチを予見出来てしまう。それが分かっているからこそ、今この瞬間の若者たちの友情と恋が切なく光る、という構図が実に鮮やかだなと思いました。
ミュージカルらしく歌のナンバーが多い一方で、突然のプロポーズ、突然の闇堕ちなど、確かに色々と唐突だったかもしれませんが、なんせ全部がスピーディーに進むからこそ気にならず、場面や描写に過不足がなく最後までノーストレスで見られました。舞台装置もオシャレだったし、特に最後の沈没のコロス演出なんて本当に画期的(ダンスも芝居も魅せられるという)で良かったです。
宝塚としては、ほぼ全ての出演者にそれぞれ見せ場を作っていたのが単純に凄かったですね。花組はコロナの影響を一番に受け、なんせ若手陣が経験不足過ぎるわけですけど、良い成長の機会(たぶんナンバーが多いのもそれが理由?)を貰えたんじゃないかなと思います。
人事的な話をしてしまうと、2番手格をイズメイで105期の夏希真斗、美味しい悪役モーリスに101期の愛乃一真を置いたあたり、花組は若手の育成よりも老け役・悪役が出来る別格枠の育成を優先したんだな、ということが分かりました。ま、花組はこの別格層が厚くてこそですもんね。この判断は正しかったんじゃないかなと思います。
主要キャスト感想
では、キャストごとのさっくり感想を
主役を張ったのが103期生の希波らいと。『花より男子』でF4抜擢されて以降なかなか長いステイ期間でしたが、メイクも進化し男役としてだいぶシュッとしたと思います。彼女はとにかく陽オーラが凄く、まさしくザッツ真ん中スター。実直で真っすぐに走り抜ける王道な主人公を、違和感なく演じられるのは何にも代えがたい素晴らしい魅力だと思います。ちょっと力み過ぎというか、気張ったセリフ回しに昭和の香りを感じなくもないですが、それもクラシカルで良いんじゃないですかね?
ヒロインを演じたのが同じく103期生の二葉ゆゆ。ぶっちゃけ、宙組への組替えを了承した彼女へのご褒美抜擢なんでしょうけれど、非路線ロードだったわりに想像以上にヒロインしていて良かったです。顔立ちというか表情の作り方(眉をひそめる困り顔)が花娘だなぁと思いましたし、やはり声質が良いのは得ですな。歌が不得手という前情報でしたけど映像で見る限りそこまで気になりませんでしたし、得意のダンスはさすが!!フィナーレ凄かったですね!!
2番手格のイズメイを演じたのは、新公主演未経験ながら大抜擢となった105期の夏希真斗。驚くほど迫力があって良いですね。研7が演じる役とは思えない、ザッツ悪役を見事に演じていました。ただ、正路線というよりは強別格っぽいというか、端的にいうと輝月ゆうま感が凄い。特に終盤の追い込まれ後の独白芝居なんて、完っ全に輝月ゆうまでした。105期の強別格は彼女で決まり…と思いきや、フィナーレでの抜群のカッコ良さに驚きました。高身長&小顔にクッサイ男役表情…まさしく花男ですね。これは新公主演を期待する声が出るのも納得です。
その他のキャスト感想
3番手格(?)ジョージを演じたのが105期の美空真瑠。いやいや、出番やポジション的に完全に2番手やんけ、というツッコミは置いといて、やっぱりぶっちぎりで上手かったです。伸びやかな歌声はもちろん、希波トーマスとの最後の別れの熱演は特に凄かった。美味しい悪役・モーリスを演じた101期・愛乃一真は、上手いわりになかなか抜擢されませんでしたが、持ち味を生かせる役を貰えて良かったですね。
106期の路線候補、鏡星珠&遼美来はあまり目立つ出番が無く…。だけどセリフ量や立ち位置などから鑑みるに、やはり鏡≧遼なんだなと思いました。個人的には朝美絢そっくりになった風美はる帆(某番組出身者!!)が気になりましたね。←
娘役だと、やっぱり外箱ヒロ経験者の七彩はづきが上手い。ま、娘2番手格というには1幕しか出番がありませんでしたが…。主人公に恋するエミリー役、当て馬にすらなれない可哀想な役ですが幸薄な彼女にピッタリでした。あとメガネっ子が可愛らしい初音夢を初認知出来たことと、新聞配達少年役を演じた翠笙芹南がやっぱり可愛いなと思いました。
そして、改めて英真なおき&一樹千尋の専科コンビの凄さに感動しましたよね。ぶっちぎりで上手い!!フワフワしている若手陣の芝居をグググと引き締めてくれる貴重な存在です。そして峰果とわがまた上手いのと、糸月雪羽が良い具合に花娘として熟成されていて良かったですね。
花組若手号の帆は上がる
そーんなわけで、
花組若手陣を認知出来たかと言われたらそうでもないかもしれませんが、←
それでも本作を観られて本当に良かったです。
帆を示す「バウ」ホールに相応しい、
花組若手陣の新たな船出を象徴するような作品でした。
次の新人公演の配役が楽しみですし、
今後の更なる飛躍に期待したいと思います!
そしてこの記事が更新される頃、
泣きながら仕事をしているであろう私にエールを送ります。←
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コメント
いつも楽しく興味深く、拝見しております。
はい、私も専科のお二人、凄い!と。
様々学んで、花組の若手スターが、続々と頭角をあらわすよう、願っております。
バウ公演、楽しかったー。
私は、自由業なのですが、それでも事務所のスタッフに在宅ワークをするとか、必要ないのにつぶやいて帰宅し、配信を観ました。
花組公演、良かったですね。
わかっている結末ではあっても、それまでの人間の生き様を若手の皆さんが活き活きと演じていて、二幕は涙でした。
専科の二人,上級生もよかったです。
希波さんはじめ、主要な役の方も熱演でした。、また、下級生の方々もセリフがあり、存在に意味があるのに、それが主のストーリーを邪魔していなくて、むしろ、哀しさを増幅させていて、良かったと思いました。
生徒さんたち演じてて楽しかっただろうな。
バウの星「にぎたつ」と、今回の「儚き」いずれも、観劇後の気持ちが爽快でした。
バウと、大劇場公演では出演者数や、時間の制約の点で、同じようにはいかないのかとは思いますが、この二作の方がカタルシスがありました。大劇場公演にも同じことを期待したいのですよ。
花組若手も見事でしたが、中村先生デビュウ作品として、とても良かったのではないでしょうか。
ついでに、にぎたつの平松先生も素晴らしかった。こちらは、娘役の出番もきちんとあった点、評価したいと思いました。
いつも記事を楽しく拝見してます。
希波さんはスタイルから存在感があり良いですよね。あとは歌がもう少し上達したら更に人気が出て盤石になると思います。
あと愛乃さんは本当に実力がありますよね。歌と踊りは勿論、苦悩する青年をこれでもかと演じきれていて良かったです。これから本公演でも脇を固める別格スターとしてもっと起用されると嬉しいです。
これからも楽しい記事お待ちしております。
バウ見ました。
希波さんはスターの素質十分だと思いましたが…アレ??って思う程にお芝居の癖が強いのと想像以上に歌がアレレ???って感じである意味驚きました。
二番手の立ち位置は宝塚的には美空さんだと思いますが敢えて夏希さんを「わざわざ波線上」に上げたのはなぜでしょうね。
このなぜ?の理由こそが今後の花組の行方を占う物なのでしょう。
次の新公は美空さんでも夏希さんでもない気がしました。
中村先生の将来性と夏希さんのスタイルと専科のお二人の存在感が素晴らしかった、個人的にはそれに尽きるなと思いました。