宙組『FLYING SAPA』さっくり感想

いえぇぇぇえええええあああああああ!!

有給取ったったでぇぇぇぇええええええええ!!

 

あ、稀に見るハイテンションで失礼致しました、蒼汰です。笑

 

世間ではお盆休みのようですけれど、

私の8月はただでさえ繁忙期、しかもお盆直前の3連休明け平日なんて

絶対有給取得は無理だと思っていましたが、

この2週間死ぬほど仕事したおかげで無事勝ち取ることが出来ました!!

(最終的に申請出したのが先週の金曜日…超ギリギリ。笑)

 

しかし、新型コロナの影響で開演が危ぶまれていたこの状況。

私は毎日神に祈り続けました。(唐突にスピリチュアル)

 

そのお陰…というより劇団・観客が感染予防対策をきちんと取ったことにより

本日、無事西の千秋楽を迎えることが出来ました。

本当に良かったですね。

 

ということで今回も配信放送にて拝見しましたので、

さっくり感想を書いていこうと思います。

 

※あくまで個人的な感想であることをご容赦下さい。

特に今作は非常に抽象的な表現が多く、見る人の分だけ解釈が色々あると思いますが、

私はこう思った、というスタンスで書いて参ります。

 

前置き&追加情報について

 

とその前に、前置きです。

今作は上田久美子氏によりネタバレ禁止令が出ているのだとか。

 

私も今日見るまで他ブログの感想等を見るのを控えていましたし、

(設定を知るために説明が載っていた新聞記事のみ拝見しました。)

見たうえで言えるのは、オチを知らずに見た方が面白いと思います。

 

とはいえ、それでは感想は書けませんし、

配信放送という大多数の人が見たであろう状況を鑑みて、

色々と踏み込んで書いていきますので、あくまで自己責任でお願い致します。

 

また、私は楽天TVで今作を見たのですが、

以前「楽天TVで宝塚を楽しむ方法」をまとめた記事にて、

ダイヤモンド会員だと20%割引のクーポンが使える、という内容を書きました。

 

すると、コメント欄にて「対象にならないのでは?」というご指摘を頂き、

今回試してみたのですが、

結果から言うとちゃんと20%割引になっていました!!

 

たぶん、割引になる条件があって、

それは「楽天TVに会員登録をした翌月から使用可能になる」のだと思われます。

よって、とりあえず会員の方はクーポンを取得されることをオススメ致します。

(私は楽天の回し者ではありません。笑)

 

以上内容を、当該記事にて加筆致しましたのでご報告致します。

 

色々と「らしくない」公演

 

この公演の正直な感想を述べると、

色々と「らしくない」作品だなぁというものです。

 

その「らしくない」とはなんなのか。

世界観の暗さ?ほとんど歌わないストレートプレイ的な演出?

いえいえ、そうではありません。

 

大前提として、私は「宝塚らしくない」という表現が好きではありません。

なぜなら、宝塚ってスター制度という根本のスタイルを崩さない限りは

基本何でもありの幕の内式的公演が多いと思うからです。

 

例えば、今作のようなSF作品で言えば

『LUNA』だとか『BLUE MOON BLUE』だとかありますよね。

(どちらも真琴つばさ作品なのが面白い。)

 

それでも今作が「宝塚らしくない」と思ったのは、

その根本たるスター制度に準拠していない作品だと感じたからです。

 

この『FLYING SAPA』という作品は、

上田氏が以前から構想を温めていたものだという内容を、

何かのインタビュー記事で拝読した記憶があります。

 

上田久美子は宝塚座付き脚本家の中でも、

毎回ヒットを飛ばす超人気者。

 

その貢献度の大きさに、本人がやってみたいと常々温めていた作品を、

じゃあやってみなさいと劇団が機会を与えた

ご褒美的公演なんじゃないかと私は勝手に思っています。

(だからこそ映像演出に強いACTホール公演に回したのでしょう。)

 

つまり本来宝塚の脚本とは、スターがカッコ良く見えるよう、

その魅力がより増すような当書きをするのが普通であるはずなのに、

今作は上田氏の中で既に出来上がっていた世界観ありきに、

宝塚という概念を当てはめていった作品に私は見えました。

 

ですから、世界観も表現方法も全然宝塚らしくないし、

当然、当書きでも何でもありません。

 

そしてもう1つの「らしくない」というのは、

今までの上田氏の作品って、全てメロドラマ的というか、

話の中心が「男女の道ならぬ恋」だったわけですよ。

 

ところが、今作において男女の恋愛表現は、あくまで副次的なもの。

物語の主題は、もっと概念的なものでした。

 

これらを「面白い」と取るか「らしくない」と取るか、

正直、感想は人それぞれだと思います。

 

上田氏の作品にしては珍しく

「分かりづらいし苦手」という人もいるんじゃないかと推察しますが、

私は「外箱ならではの主題と表現で良いんでない?」というのが正直な感想です。

 

主題は「予定調和は嫌」?

 

んで、この物語の主軸はというと、

複雑なSF的設定で小難しく取っ付きにくく見えますが、

要は「共産主義的思考 VS 資本主義的思想」という、結構ありがちな設定。

 

だけれども、そこは上田久美子。

そう簡単な物語を紡いだりはしません。

 

生き延びた人類として平和に暮らすため、

感情、記憶、それらを奪われ機械のように統率され生きるのか、

それとも感情や記憶から生まれる「痛み」「苦しみ」すらも抱え、

傷だらけで生きていくからこそ人間であるのか。

 

普通、どんな物語も後者を礼賛して終わるわけですけれども、

「そんなものは綺麗事だ」と汝鳥伶演じる総統01が断じます。

 

さらに、星風まどか演じるミレナの閉ざされていた痛ましい記憶を

真風涼帆演じるオバクに見せ「これでもか?」と重ねて問います。

 

そして物語の結末は…

結局、どちらが良いかを明示せずに終わります。

 

普通「そんなものは綺麗事だ」と言われたら「そんなことはない!!」と反論し、

明日への希望を語って説き伏せるものなのに、

今作はあくまで答えは委ねるという終わり方をしたのが、

観劇者に問題提起として投げかけているように感じたんですよね。

それが上手いなと。

 

…とはいえ、結局は宝塚的ハッピーエンドで終わったわけですから

これが宝塚の限界なのか、はたまた彼女なりの皮肉なのか、

あるいはプロの脚本家として綺麗に幕を下ろしたのかは分かりません。

 

とりあえず「私は予定調和は嫌いなんです。」という

彼女のメッセージをビンビンと感じた作品でした。

 

宙組生の実力が光る公演

 

前項で「当書きじゃない」と書きましたけれど、

当書きじゃないからこそ、舞台人として光る宙組生を感じられたのが

今作の大きな見どころだったと思います。

 

ということで次はキャスト別感想編に行きたいのですが…書けるかなー。

とりあえず主要キャストはもちろん、

私は紫藤りゅうがこんなにも素敵なスターであることを今更知って感激しました。

これからはもっと注目します、ごめんなさい。

 

とにもかくにも無事、千秋楽が迎えられて本当に良かったです。

宙組生の皆様、本当にお疲れ様でした。

東京公演の幕が上がることを祈っております。

 

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コメント

  1. さらりん より:

    いつも楽しみに拝読しております。

    私はこのサパの世界観が好みすぎて感想は山ほどあるのですが、特筆すべきはやはり夢白さんではないでしょうか。

    正直もともとあまり注目していたわけではなく、蒼汰さんがよく取り上げていらっしゃる方だな〜ぐらいの認識だったのですが、物凄かったですね。
    夢白さんありきで書かれたのではないかと思ってしまうほどのハマりよう。どの場面もかっこよかったり可憐だったりとっても素敵だったのですが、総統01のもとについに辿り着いたときのセリフ。迫力が半端じゃなく、ぞわっと鳥肌が立つほどでした。

    とにかくサパはいまの宙組のあのメンバーだからこそできた公演でしたね。真風さん、星風さん、芹香さんのお芝居はもちろんのこと、ビジュアルも最高。紫藤さんと瑠風さんが並んだときの、平伏したくなるようなオーラと超絶スタイル。全てが圧巻でした。

    だらだらと長文を失礼いたしました。
    お盆休み、ゆっくり休まれてくださいね。
    (キャスト別感想、こっそり楽しみにしています。)

  2. あやこ より:

    (いろんな意味で)真っ白な紫藤さん、すらっとしたビジュアルと、ただようロイヤル感が、宙組にぽっかり空いた『スマート貴公子』枠(澄輝さん・蒼羽さん跡)にぴたりとはまって。宙組ファンからもウェルカム感が感じられ、いい組替えになりましたね。アニキ達(真風・芹香)も星出身だし、なにかとやりやすいのかな、と。記念すべき組替一作目、幸先のいいデビューになってよかったです。

  3. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科に戻れたよ!やったー!

    私、午前中仕事をこなして、午後から映画館にいたのですけれどね。いいところで職場から電話がかかってきましてね(泣)

    今私は水星にいるというのに・・・ミンナに見張られているの!気分でしたわ。

    で、私はSAPAは、典型的ディストピアもの(オーウェルの1984とか)の枠組みでありつつ、

    私の世代(たぶんウエクミ先生も)で知らない人はいなかったであろう、新世紀エヴァンゲリオンで、ストーリーの背後にありながらも結局よくわからなかった

    「人類補完計画」(たぶん起源の海の単細胞生物から、進化の過程で果てしなく枝分かれしていった生命を、進化の針を巻き戻して単細胞に戻す計画)についてのウエクミ先生からのアンサーでは?と思ってます。

    で、ミレナが綾波レイでイエレナがアスカ・ラングレーでしょう。

    ミレナにすべてのニンゲンの思考を統合して惑星と一つに・・・のくだりで確信したわ(笑)

  4. ちくわ より:

    こんばんは! 宙組が千穐楽を迎えられて、ほっとしました。はつひちゃんの挨拶があったのも粋でしたね。
    さて謎の多いサパ、おうち観劇なら気になる点をメモりながら見ようと思っていたのですが、話にのめり込み全く手が進みませんでした。笑
    ぞわっとするシーンがいくつもありましたが、その一方で自分がその立場になったら同じ選択をするかもしれない、と感じることもあり…… 人を人たらしめるものってなんだろう? 普段流されがちな私としましては、紫藤さんの最後のセリフにぎくっとしました。
    ところであまり宝塚っぽくないといえば、だいぶ番手に依らない配役でしたね。ウエクミ先生は重用する人がはっきりしている印象でしたが、今回かなり顕著なような。穂稀さん優希さんの大活躍が嬉しい一方、扱いこれでいいの?ずいぶんドライな強制退場(察してください)と考えてしまう方もいました。
    キャスト別感想を拝読できたら嬉しいですが、繁忙期とのこと、さらに酷暑も続きますのでどうぞ健康第一でお過ごしくださいませ。蒼汰さんならどんなこと言いそうかなー、と想像しながら私も暑さを乗り切ろうと思います。

  5. くりーむ色 より:

    蒼汰様

    いつも分かりやすく楽しいご意見楽しみにしています。

    この公演一度だけ観劇したのですが、友人の「宝塚らしくない。気が滅入る」
    の感想に、「かなり気に入った」私は、蒼汰様の感想とピッタリ一緒。
    ちょっと胸のもやが解消しました。
    元々、男役とスターシステムが宝塚、仰るように幕の内弁当的な楽しみは
    外箱ならば、許容できる作品と感じました。

    それにもまして、作品に流れる音楽、ライト、セリフ、いつになく色っぽい真風さん
    (特にファンでなし)もいい感じ。
    人間本能悪を語るゆうちゃんさんに苦悩する真風。そして結論は放置かーーーい!!
    まぁ浜の真砂は尽きないので仕方ないですね。振り回されるのは。

    感想長々と失礼しました。次回の個別スター編を楽しみにしています。

  6. 通りすがり より:

    蒼汰さま

    先日の私の「宝塚の配信はダイヤモンド会員クーポン対象外では?」
    というコメントを受け止めてくださり、ありがとうございます。
    蒼汰さんが、宝塚もクーポン対象だった!と記載いただいたのを拝見し、
    早速楽天TVのページを確認してきました。
    確かにクーポン配信対象が、ダイヤモンド会員であることに加えて、
    前月末時点の楽天TV会員であることが必要なのですね。

    加えて、8月度のクーポンが全配信対象に変わっていました!!
    (7月度は、ライブ配信は対象外と記載があったのですよ、、、)
    宝塚ファンとしては嬉しい限りですね

    今回のサパは、どうしても仕事の調整が出来ず涙をのんだので、
    次のライブ配信の時にクーポンを使用します!
    「対象外」と思い込んでいたので、有難い情報でした。

    • 蒼汰 より:

      こちらこそご指摘ありがとうございました‼︎
      頂いたご意見のおかげでより正確な情報をお伝えすることが出来て良かったです^^
      私も対象である限りはどんどんクーポン使って宝塚をエンジョイしようと思います‼︎