雪組『ベルサイユのばら』配役発表に思う

 

さて、雪組『ベルサイユのばら』の配役が発表されましたので、

ざっくり内容を追いたいと思います。

 

 

雪組『ベルサイユのばら』配役発表!!

 

フェルゼンが彩風咲奈、アントワネットが夢白あや、

そしてオスカルが朝美絢であることは決定済み。

 

番手的に続くアンドレ役には縣千。

はい、極めて順当ですし、

平民上がりのロマンチスト（？）な役は彼女にピッタリ。

 

これで暫定3番手に無事昇格という感じでしょうか？

本来の持ち味であるガツ芸を大劇場で出せるのは良いことですし、

様々な経験を踏まえての熱いアンドレに期待したいです。

 

続くベルナール、ジェロ―デル、アランの路線役3つは、

それぞれ華世京、諏訪さき、眞ノ宮るいの3名。

 

これも順当な配役だと思いますが、

なんとなく毎回次期本命枠っぽい人が取る印象のアランを

眞ノ宮るいが取ったことがプチビックリですかね。

 

いわゆる雪組の「強い非路線」の系譜にのった彼女ですが、

一禾あおが抜けた今、さらにその扱いが良くなっている気がします。

朝の顔を代打し続けている功績もあるだけでなく、

本人の努力の甲斐もあって、着実にステップアップしてますね。

 

一方、そんな彼女に弾き飛ばされた印象がある咲城けいはニコラ役。

…誰？？？

名前的に原作のニコラス（後述のジャンヌの夫）ではないかと推察されてますが、

真偽は不明。続報が待たれます。

 

娘役と若手役について

 

そして娘2格であろうロザリー役は野々花ひまり。

彼女は本作が退団公演ですし、まぁ順当ですかね。

 

野々花ひまりによる監獄での涙、涙のシーンは是非見たい…。

どうか変なカットがされていませんように。（切実）

 

一方、若手本命枠である音彩唯は誰を演じるかといえば、

まさかのジャンヌ役に大決定!!

 

ジャンヌはロザリーの異母姉にして、

かの有名な「首飾り事件」の黒幕となる人物で、

宝塚版では平成ベルばら（90花、91雪）を最後に、

ずっと封印されていた役のようですが、ここでまさかの大復活。

 

ま、もともと本作は娘役の数が少ないですし、

面白い試みだと思います。

 

また、貴重な若手枠である、

冒頭の「ごらんなさい♪」パートのトリオは、

紀城ゆりや、華純沙那、白綺華の3名に決定。

 

そしてルイ16世＆アントワネットの子供たち役に、

星沢ありさ、音綺みあの2名を配するなど、

次期体制を睨んだ順当な配役になっていて興味深いですね。

 

あと、若手枠ではないですが、

モンゼット夫人＆シッシーナ夫人の、

悶絶失神コンビが復活しているのが個人的には嬉しいです。←

 

いや、やり取りだけ見るとしょーもない、

お寒い昭和のノリな場面なんですけど、

それ込みでこそ宝塚、あるいはベルばらだと思うんでね。

 

しかも万里柚美＆杏野このみという、

美貌の熟女コンビですから余計に期待が高まります!!

 

（蛇足）ま、個人的には万里柚美がマリア・テレジアで

フェルマリ編冒頭のご教授場面をやって欲しかったんですけどね…

やはりフェルゼン編では当然ながらカットの模様。分かっていたとはいえ残念です。

 

普通の『ベルばら』が見たいけれど

 

『ベルばら』といえば、時代がくだるごとに

どんどん改悪されている残念作品。

 

様々な記念イヤーであるはずの2024年ですが、

現時点で上演が決まっている『ベルばら』はこの雪組のみですし、

どうかフツーの、話の筋が通っている『ベルばら』が見たいし、

見に来た一般人にそう思われたい、というのが正直な今の思いです。

 

私としては人生初の『ベルばら』になりますし、

どんなバージョンになるのか、

上演を心から楽しみに待ちたいと思います。

 

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