雪組『ボー・ブランメル』の新人公演をライブ配信で観劇しましたー。
まだ本編の感想を書く前ですけど、
(そして色々と書きたいことがあるけれど)
さっくりと感想を書いていきます。
怖いほどの安定感
まず、主演のボー・ブランメルを演じた109期生の律希奏。…う、うますぎぃぃぃ!!。待って待って、まだ研3ですよ???この安定感は何???身長は169cmと小柄ですが、それを一切感じさせない小顔と華やかなビジュアル、朗々とよく通る歌声、そして何よりも芝居で舞台を支配できる確かな技量がありました。特筆すべきは、物語のクライマックスである最後の約10分。「最後の芝居を終わらせるための一芝居」を打つ場面は、本当に圧巻でした。若さゆえのキラキラ感を持ちながら、同時に男役としての渋みがほのかに香る、そんな理想の男役像をすでに体現し始めている印象。これが初主演で、しかもまだ新公学年が4年も残っているという事実に戦慄します。今後の雪組男役、いや、宝塚若手戦線を語るうえで、間違いなく中心的存在になること間違いなしでしょう。
続いて、ヒロインのハリエットを演じたのは106期生の華純沙那。こちらもまた、安定感という言葉では足りないほどの完成度でした。芝居の巧さは言わずもがなですが、特に印象に残ったのは中盤の独白のようなソロ歌唱。心情を内側からにじませながらも劇場を震わせるような圧巻の歌声は、客席を掴む力がありました。ただ正直なところ、やはり正ヒロインというよりは別格感が強いんですよなぁ…。本公演でのデボンシァ公爵夫人もこれ以上なくハマってましたしね。唯一の新公ヒロが和物の『夢介千両みやげ』、東上ヒロも現代物の『双曲線上のカルテ』、そして今回ようやく王道の洋物ヒロインを演じられた背景には、次期トップ娘役が音彩唯に正式決定した今、「これからも2番手格として雪組を支えてほしい」という、ある種の花持たせな意味合いも感じました(今回エトワールですし)。それでも、この役をこれだけの完成度で仕上げてくるあたり、さすがです。
そして、2番手格のプリンス・オブ・ウェールズを演じた108期生の苑利香輝。うん、だいぶ良くなってた!!若手にありがちな焦って走る芝居が目立たなくなり、全体的に安定した印象です。そして何より化粧が上達していてビジュアルが大幅に改善。多少、顔芸が強めに出る瞬間もありましたが、それはご愛敬の範囲でしょう。スターらしいオーラもしっかり感じられ、舞台上での存在感は確実に増しています。律希奏と2枚看板として、これからの雪組を大いに盛り上げて欲しいですね。
その他キャスト感想
続いて、3番手格のヘンリーを演じたのは106期生の華世京。すでに4番手格として確固たるポジションにいる彼女の上手さを、今更語るのは野暮というものでしょう。ただ、何が恐ろしいって、まだ新公学年が1年残っているという事実。…お、恐ろしい。芝居・歌ともに一切の破綻がなく、「できて当たり前」の水準を常にクリアしている安定感は、もはや新公という枠を超えていました。さすがです。
その華世京の本役であるロバートを演じたのが、同期生である霧乃あさと。同期にスーパー御曹司がいる関係で、どうしても他組ファンへの知名度は高くありませんが、若手時代から着実に経験を積み重ねてきた別格枠の一人です。今回も芝居の安定感は抜群で、役の立ち位置を的確に理解した表現が光っていました。
そして、本役・諏訪さきのブランメル父を演じたのが、105期生の紀城ゆりや。花の105期でありながら、すでに下級生に抜かれている立場ではありますが、それでも舞台に立てば、さすがの安定感。正路線に乗らずとも、確実に作品を支える芝居ができる強みは本当に大きいです。今後はこうしたウマ別格枠として、自身の活路をしっかり築いていって欲しいところです。
一方の娘役陣はというと、まずは音彩唯が本役で演じたキャロライン皇太子妃役を務めた108期生の星沢ありさ。白く爽やかでフレッシュなイメージが強い彼女にとって、こうした策略家タイプの役どころは、間違いなく良い経験になったはず。王妃としての気品や美しさを決して損なわなかった点が、本当に見事でした。
そして、華純沙那が本役で演じたデボンシァ公爵夫人を務めたのは107期生の白綺華。こちらも圧倒的に上手い、のですが、やはり彼女もまた別格感が強い。正路線の星沢ありさに対し、明確に別格枠として配置されている構図は、まさにポスト華純沙那なのでしょう。芝居の質、役の背負い方ともに説得力があり、今後どんな役を与えられていくのか非常に楽しみです。
既に世代交代が済んでいる雪組
しっかし、他組が105期爆推しモードで下級生の育成が止まっているというのに、雪組は既に世代交代が済んでしまった感がありますね。華世京&華純沙那たち106期生があと1年新公学年が残っているというのに、すでに次世代の顔見世が終わっている不思議。
ここから彼女たちがどんな飛躍を遂げていくのか、スターとしての物語はまだ始まったばかり。彼女たちも、それ以外の若手たちも、これからの雪組が、ますます楽しみでなりません。
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