新型コロナの影響で、様々な弊害が起きている宝塚。
一番の問題は若手の育成が滞っていることじゃないかと思います。
これは裏を返せば「若手の知名度が上がっていない」とも言え、
人気興行である宝塚としては、非常に由々しき事態だと言えるでしょう。
若手のバウ公演&新人公演・配信決定!!
そんな中、9月28日に発表されたのが、
風間柚乃主演のバウ公演である、
『LOVE AND ALL THAT JAZZ』のライブ配信が決定したとのこと。
これまで、外箱公演の配信放送は、
トップスターと2番手スターのみみたいな風潮がありましたよね。
事実、聖乃あすか主演『PRINCE OF ROSES』は配信されず、
和希そら主演『夢千鳥』も当初予定は無かったものの、
公演中止に伴い、異例のディレイ配信が行われました。
そんな流れからの、今回の配信決定の報。
需要が有るだろうし、要望も多かったでしょうから、
いずれこうなるかなと予想していたので、単純に良かったなと思いました。
(自分が関東民なのでバウ公演が気軽に見られないから嬉しいというのも有りますが。笑)
そして続く、9月30日に発表された、
『CITY HUNTER』新人公演のライブ配信決定の報。
同じ流れですけど、個人的には結構ビックリ。
新人公演って、半分身内の公演というか、
「失敗しても次に繋げよう」みたいな部分が有るじゃないですか。
だからチケットも安いし、市場にもあまり出回らない。
つまり、「閉じられた世界・宝塚」の真骨頂的存在なんですよ。
それをライブ配信するということは、
ちゃんとした正規の売り物としてパッケージにしたわけです。
つまり「売れるものは売ってしまおう」という判断を下した、
ということだと思います。身も蓋もないですが。
そしてこれは、長い目で見れば、
若手の顔を売りこむ算段を取ったとも言えると思うんですよね。
新人公演や3番手以下バウ公演は、出演者のほとんどが若手スターばかり。
ここが先細りしてしまっては、将来的にどん詰まりになってしまうから、
ライブ配信でどんどん覚えて貰おうという魂胆なのかな、と勝手に思っています。
「RISING STAR GUIDE 2021」発売決定!!
さらにさらに。
中堅&若手スターが中心となって作られる、
「RISING STAR GUIDE 2021」の発売が正式に決定した模様。
今回の掲載メンバーは以下の通り。
【RISING STAR GUIDE 2021・掲載メンバー】
花組:帆純まひろ/聖乃あすか/一之瀬航季
月組:英かおと/風間柚乃/礼華はる
雪組:諏訪さき/縣千/彩海せら
星組:極美慎/碧海さりお/天飛華音
宙組:優希しおん/鷹翔千空/風色日向
99期~102期の各組から3名ずつという構成で
非常に分かりやすいですね。
ちなみに、前回のメンバーはと言うと…。
【RISING STAR GUIDE 2017・掲載メンバー】
花組:水美舞斗/優波慧/矢吹世奈/綺城ひか理
月組:輝月ゆうま/月城かなと/蓮つかさ/暁千星
雪組:朝美絢/永久輝せあ
星組:瀬央ゆりあ/紫藤りゅう/綾凰華/天華えま
宙組:桜木みなと/和希そら/留依蒔世/瑠風輝
…なんか、すごい偏ってますね。笑
既に2番手近辺に居た柚香光&礼真琴が掲載されていないのが興味深いです。
あとは飛龍つかさ、夢奈瑠音あたりが載っていないのは、
メンバー決定時に新公主演してなかったから?と思う一方で、
蓮つかさ、綾凰華は載ってるしなぁ…と不思議な感じ。
見比べると、今は新公主演を平等に振ってるなと思うと同時に、
分かりやすい超路線が少ないし、
現時点でガッツリ上位番手に食い込むスターが不在だということ。
そう考えると、99期~102期って95期時代の次の主世代なわけですから
ここらでガッツリ売り込んどかなきゃダメですよね。
「RISING STAR GUIDE 2021」はそのステップの1つになりそうです。
若手の顔を売ろう作戦に期待大!!
そんなわけで、次世代の売り込みに明らかに精を出し始めた宝塚。
新型コロナの影響で観劇がままらない層のため、
本はもちろん、配信事業にまで手を伸ばしたのは、
当然の舵切りと言えば当然でしょうかね。
特に103・104期の2学年はコロナの影響をモロに受けていて、
研4・5って普通なら既にもう分かりやすい超路線が出てもいい頃なのに、
亜音有星、希波らいとがそうなのかな?と思う程度。
そう考えると、102期以上はもう自力で這い上がって貰うしかありません。
配信や「RISING STAR GUIDE」は、その導火線のようなものですが、
このチャンスを生かし、少しでも知名度を上げ、
ファンが増えることを期待したいと思います。
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コメント
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
若手バウ&新人公演の配信開始、まさに「売れるものは売れ」作戦でしょうね。
地方民にはピンとこないのですが、これまでの若手の人気のバロメーターは入り出とかお茶会の参加人数とか、「会がチケットを捌けるか」が大事だったと思うのですが、今や入り出もお茶会も無く、東京でもチケットは取りやすくなり、「会」の存在意義もこれまでとは違ってきているのでしょうか。
危惧するのは、配信は誰でも購入できるゆえ、「シティハンター」のような原作もので原作ファンが「おお、宝塚で上演するアレ配信をやっているんだ。なんか2種類ある?安い方でいいや」でよくわからないまま新人公演の配信を買って
「あれ、宝塚ってこんなもの・・・」と思われたら困りますね(汗)公式に「まだ技術が未熟な演者もおりますがご容赦ください」とも書けないし(笑)
いつも楽しく、拝見しております。
バウ公演は、チケット争奪戦が負担になるので、配信してくださるのは嬉しいです。
新人公演の配信は驚きですが、劇場の隅っこで観劇することがままあるので(雰囲気を楽しんでるようなもので)、下級生の顔がはっきりとわかるので、ありがたいのかもしれません。
RISING STAR…… に名前がみあたりませんでしたが、雪組のまのみやさん&せいかさんって、輝いてます!素敵です!
宙組の優希さんの名前があり、手放しで嬉しいです。
歌劇団からの下級生の押し出し、どんどんやってほしいです。
新人公演の配信はエグいですね。新公って基本的に売り切れるものですし、出来が悪くてもまあよかったねで終わる印象があるのですが。
配信されることでより多くの外の人間の目に晒され批評される上、配信視聴者数という、若手には今までにはなかった査定基準が新たにできてしまう。
新公主演者で誰が人気なのか明確に数字として出てしまうので、他組の新公と比べることが容易になります。もちろん今までも動員数とかわかりやすい数字はありましたが、新公は人入って当たり前なので、そこの査定はなかったはず。
今後、兵庫で評判良い話が多数出た場合、贔屓じゃないけど東京の新公見てみるかって人も出てくるでしょうし。配信によって運命変わるジェンヌも出そうですね。もし配信で特定のジェンヌがバズれば劇団も無視はしないでしょう。もちろん、その逆もありますが…
アルマ王女役の華純沙那、兵庫ではかなり目立っていたようなので楽しみです!壇れい味があって華があると噂になってました。