悲願の出航を見届けに・雪組『ODYSSEY』ACT1感想

 

マイフェイバリット演出家である野口幸作

×マイフェイバリット宝塚である雪組。

 

この夢の組み合わせである『ODYSSEY』、

それはそれは非常に楽しみにしていたのですが、

東京公演がコロナ禍の影響により、まさかの全日程中止に。

 

これは本当に堪えましたが、多くの人の尽力のおかげで、

梅田芸術劇場に幻の海賊船が戻ってきました。

 

ってことでーーーーーーーー、

やって参りました梅田芸術劇場ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!

 

 

宝塚で遠征をかますのは雪組『Once Upon a Time in America』以来2度目!!

いかに私がこの公演を心待ちにしていたかが分かるというものでしょう。笑

 

さっそく感想を書いて参りますが、がっつりネタバレしていること、

そしていつも以上にファン目線であることをご承知おきください。

 

雪組『ODYSSEY』ACT1感想

第1章:ODYSSEY

 

なぜ、敢えてこの日程で遠征したかと申しますと、

美穂圭子氏が登板しないバージョンの方がレア度が高そうだったから。笑

(きっと円盤化するのは美穂verでしょうしね。)

 

で、果たして誰が代役に入るのかと思ったら、

なんとビックリ、オール音彩唯という超超超超大抜擢!!

 

ド頭、ブルーの衣装で現れた音彩唯は、

その洋風なビジュアルも相まって、神々しいことこの上ない。

見た瞬間「アナ雪のエルサ…?」と思ったのは内緒です。(小声)

 

きっと美穂さんの荘厳さもきっと素晴らしいことと思いますが、

音彩唯の何とも言えない美の女神感に、平伏したくなるほど!

しかも超超超超歌が上手い!!声もカワイイ!!

もうこの為に大阪に来て良かった、と心から思った瞬間でした。(早い)

 

そこからジョニーデップ彩風咲奈があらわれーの、

野口くんお得意のゴンドラセルフ版があらわれーの、

恒例である芸名もじりの主題歌の歌い継ぎがスタート。

 

冒頭から華世京が野々花ひまりと歌いだして度肝を抜いたり、

朝美絢がお前にマジで腕時計(無いけど)を指さしたりと見どころたくさんですが、

一番はやっぱり縣千でしょう!!

「アガっていこうぜ」「ガタガタギャタギャタ」は反則過ぎる。笑

 

待ちわびた観客を煽るかのような壮大なスタート、

さすが野口先生、完璧過ぎます!!

 

第2章:Nautical Chart of the World

 

彩風咲奈率いる海賊ボーイズによる場面転換の歌い継ぎで、

ついに「どっせいODYSSEY」が初お目見え。

 

聞いてみたら、何も違和感の無い普通の爽やかソングでした。笑

けど、盛り上がること間違いなし!!元気があるのは良いことだ!!

そしていつかの彩風咲奈サヨナラショーに選ばれそうな曲だなぁと思ったり。(小声)

 

後半は彩風船長の「あさみー‼︎」の掛け声からの、

船長(?)に変身した朝美アポロンと船団員によるダーンス‼︎

爽やかにアグレッシブに、次の場面へと繋ぎます。

 

第3章:North Atlantic Ocean

 

船はNYに到着。

ここからは宝塚でよく見かける、スピークイージーな場面。

 

な ん で す が 、

何が違うって音彩唯がバリバリ歌いまくることと、

眞ノ宮るいと華世京がバリバリ踊りまくること。

若手の台頭が著しく、よく見かける場面なのに全然印象が違う!!

 

その隙間で見せる叶ゆうりの「椅子座り芸」と、

野々花ひまりのガツガツダンスも見どころなのですが、

途中で若手と思しき男役と女役が、階段を登り圧巻のソロ歌唱を披露。

 

男役の方は聖海由侑なのは分かった。

娘役は誰だ…?あんな歌がウマいのに見覚えの無い娘役なんていたっけ?

と終演後に調べたら、なんと花束ゆめだった!!

 

同期の夢白あやに押されがちですが、

こういう場面でしっかり実力を示すあたりさすが首席入団です。

 

第4章:East China Sea

 

ははーん?もしかして野口先生、義経妖狐夢幻桜を意識しました?

ってことで朝美絢の芯の場面は、和を通り越してまさかの中華!!

しかも相手役を取ったのは中国の美女・眞ノ宮るい!!

 

驚きの組み合わせに度肝を抜かれましたが、

それにしても朝美絢は中華も似合うんだな!!(大声)

 

中国の美男・叶ゆうりの艶やかなボーカルに合わせ、

蓮の花を片手にヒラヒラ踊る二人は、まさに優美。

前後が激しめの場面なので、アクセントという意味でも実に印象的なシーンでした。

 

第5章:Balearic Sea

 

はい来ました、たぶん本公演で一番の衝撃であろう縣千@カルメン。

興味のある方はぜひ配信をご覧ください、

め っ ち ゃ 強 そ う !!

 

もちろん、儚げな野々花ミカエラも素敵でしたし、

眞ノ宮エスカミーリヨのイケメンっぷりも凄かった、

だけどエスカミーリヨどころか

ホセすらもぶっ倒せそうなカルメンのインパクトが強過ぎて…笑

 

ダンスが得意な4名による場面なので、

スタイリッシュかつ追い立てられる雰囲気が良かったです。

 

第6章:Arabian Sea

 

冒頭、蛇使い(?)少年役に麻花すわんの登板。

かーわーいーいー!!

美貌で有名な彼女ですが、やっと場面をゲットしましたね。

 

からの彩風咲奈扮する金の奴隷(パンフ見るまで捕らわれた王族だと思ってました)と、

王妃によるダンスの場面なのですが、

その相手(王妃)役が、まさかの華世京ですよ!!

 

研3でここまでガッツリ相手役として踊るんかぁ、だし、

物怖じせずダイナミックに踊る彼女もすげー!!

 

そして盗賊たちに船に追いつめられる2人、

からのここでODYSSEYに繋がるというスムーズな舞台転換!!

なるほどシンドバットねー、と野口先生の手腕に感心したのでした。

 

第7章:Southern Ocean Antarctica~第8章:Mediterranean

 

沈没した彩風船長は音彩唯の歌声で浄化され、

月の女神セレネと裸足のデュエットダンス、

からの太陽神アポロンのパワーで金ピカスーツ姿になって、

スタイリッシュダンスを決めてシメ、という最後の場面。

 

どこが南極海でどこが地中海やねんと突っ込んではいけません。笑

とりあえず7つの海を巡り(プログラムでは6つしか無いけど…スタートが南大西洋なのか?)、

ODYSSEYの船旅は一先ず終えるのでした。

 

見どころ盛だくさんの『ODYSSEY』

 

ざっと全場面の感想を追いかけました。

総評としては眞ノ宮るい、華世京、音彩唯の活躍っぷりが凄い!!

 

特に眞ノ宮るいの出ずっぱっぷりは相当なもので、

ACT1に至っては彼女が2番手だと錯覚するくらいの場面の多さです。笑

 

そして華世京の舞台度胸の凄さも相当なものですし、

音彩唯の実力の高さも知ることが出来た、

のですが、実はACT2でも大活躍なんだなーこれが。

 

…え、待って、ACT1の感想だけで相当な文字数なのですが。汗

ってことで記事タイトルでお気づきの方がほとんどだと思うのですが、

まさかの感想編ACT2に続く!!

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    梅芸にお見えだったのですね(感涙)。

  2. 中古参ファン より:

    速報ありがとうございます!
    国際フォーラム中止に涙を呑んだ身としてはうらやましい限りです。
    お話を聞く(読む)限り、和希さんのところは眞ノ宮さんが、入ったっぽい!?のでしょうか!?
    あのお二人は双子役ができそうなくらいだと思っているので、そして個人的に大大大好きなので、この感想1を読んだだけで、円盤購入確定しました!
    本当にありがとうございます!
    続きももちろん心待ちにしています!

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      東京版のパンフが今手元に無いので詳細は不明なのですが、眞ノ宮さんは綾さん枠に入ってるっぽいです。綾さんは次が退団公演でしたから、相当な餞別だったのかもしれませんね…。
      一方和希さんの枠は縣さんだけでなく少しばかり朝美さんにも振ってるっぽい?ですねー特に2幕ですが。
      けどけど素敵な作品であることには違いないので、ぜひ円盤と配信をよろしくお願いします。(営業)

      • 中古参ファン より:

        蒼汰さんわざわざありがとうございます!
        我ながら失礼すぎることに、綾さん枠を失念しておりました…
        香盤でいけば、和希さんのとこは、そりゃ縣さんですよね。

        はい、配信も円盤も、本当に楽しみにしております!!

        重ね重ねありがとうございました!

  3. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    気になっていた縣千の芸名ポエム、教えていただいてありがとうございます。

    縣千って芸名読み込みポエムしづらいよねえ、「歌唱力、ガタガタいわせん、縣千!」もちょっとなあ、と危惧していたのですが、

    「アガっていこうぜ」「ガタガタギャタギャタ」・・・

    ・・・斜め上過ぎました(笑)ラップのシーンですか?

    野口先生、これから宝塚でも増えそうなラップの歌唱シーンでは、他の作品の作品でも「補作詞:野口幸作」で活躍してほしいです。

    海賊船の航海の安全と、蒼汰様(masa様もご一緒ですか?)の旅の安全を祈ります。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      縣さんがガタガタ歌い出した時に、これはこんちゃんさん大喜びだろうな…って思いながら見てました。笑
      ちなみにラップではございません。緩急があるのでお楽しみに!

  4. RO より:

    蒼汰様

    雪組の観劇は叶わないのですが、蒼汰様の興奮だけでなんだか嬉しくなりました。どんな状況でも、若手が台頭してくれているのですね。どうか、千秋楽まで。いい加減、症状ない人への検査、やめません?

    • しほのじ より:

      初めまして!
      いつも更新を楽しみに拝見しています!
      今までずっとロムに徹していたのですが、今回初めてコメントさせていただきました。

      というのも幸運にも本日梅田で観劇してきたからです。
      前もって蒼汰さまの熱い記事を読んでいたので、美味しい箇所を取りこぼすことなく、オペラの効率よく観ることが出来ました!
      お前にマジの腕時計とか、叶さんのパープルとか(笑)
      愛のこもったツッコミに心で膝を打つこともしばしばでした。
      蒼汰さまの決して取りこぼさない集中力と、そうしてインプットされた膨大な情報を同胞なら分かる感性でこうしてアウトプットしてくださることに感銘を受けるとともに感謝申し上げます!

  5. 五條 より:

    なんか初日からカメラ3台入ってたらしく、これは音彩版もディスクに入れるのでは?と噂が…是非に入れて欲しい!私が見に行く日は美穂版なのです!でもって私は音彩ちゃん推しなんです。だって可愛いから(直球)。
    音彩もそうですが、綾→眞ノ宮、和希→縣、諏訪→華世と東京版とは随分変わったようですね。縣カルメンと彩風ダルマは新聞社が写真掲載してましたが、縣はまあなんというか、逞しいですねえ…。板橋とか赤羽の飲み屋のママみたい、とか言われてるようですw本来は和希がやってたのかな?全く違うものになってたでしょうね。

    別箱で遠征するのは初めてなのですが、いやー評判も上々のようで本当に楽しみです!またコロナで中止は勘弁です…。

  6. YUKIMARU より:

    いつも楽しみに拝見しています。
    ODYSSEY 楽しいですねー。

    手元のパンフを比較しました。

    国際フォーラム→梅芸
    和希そら→縣千
    綾凰華→真ノ宮るい
    諏訪さき→ほぼ華世京 叶ゆうりもあり

    和希そら→朝美絢は、2幕の影ソロ

  7. 12がつ より:

    蒼汰さん、梅芸まで『ODYSSEY』観劇に来られてたんですね!
    前日のガイズのこともあり、公演時間が出ても着席してもまだ、幕が上がるまで不安がありましたが、無事出航できて本当に良かったです!!
    音彩唯ちゃんの大活躍、素晴らしかったですが、ここを29日からは美穂さんがやるんだと思うと…組子だけでも出来るのに…(小声)
    花束ゆめちゃん、ダンスもうまいし、歌えるし、今後もどんどん活躍して欲しいです!
    華世京の王妃の場面の影コーラス有栖妃華ですよ!
    めちゃめちゃいい声で聴き惚れました。
    なんとか、最後の新公でヒロインとって欲しいけど、美穂さんの代役を音彩唯ちゃん1人にやらせたところを見ると難しいかな…
    オーロラ場面はむしろ、中村一徳先生がODYSSEYをオマージュされたのかな?と思いました。
    Sensationalの解説でも、中止になったODYSSEYのことに触れられてましたし…
    ドッセイODYSSEYの元気な海賊たちで大いに盛り上がり、見どころたくさんで語り尽くせないACT1に続き…
    朝美絢推しが感涙するACT2の蒼汰さんの感想を、お待ちしてます!!!