私が思う彩みちるの魅力、
それは良い意味でタカラジェンヌっぽくないことです。
個性的なネコ顔フェイスに、小シャレた服装や雰囲気、
それは私の世代で言う「原宿読モ系」、
今の言葉で言う「インフルエンサー」的なイメージがあります。
（なお私は彼女を見ると加〇亜依を思い出す…なんて世代バレすることを書いてみる。笑）
今風なシャレた女の子がタカラジェンヌをやっている、
それが彩みちるの魅力であり、
女性人気が高そうな理由なのかなと勝手に納得しています。
本日はそんな、彩みちるの過去とこれからについて書いていきます。
彩みちるの数奇なスター人生
彩みちるは99期生、入団成績12番。
研3にて『星逢一夜』にて新公初ヒロイン。
続く『るろうに剣心』で2度目の新公ヒロインを務めたうえ、
本公演では明神弥彦を演じ、パレードにまで登場。
そのまま望海風斗主演『ドン・ジュアン』にて東上ヒロインまで務め、
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの超路線。
次期トップ候補であった望海風斗の相手役最右翼でした。
ところが、この望海風斗相手役戦線の結果は、
皆さんご存知の通り、その歌唱力を買われた真彩希帆に大決定。
彩みちるはプレお披露目裏の『CAPTAIN NEMO』で
2度目の東上ヒロインを務めた後、
雪組の潤花育成モード突入により路線レースからは遠ざかり、
星南のぞみ、野々花ひまりとともに別格トリオとして活躍することになります。
久しぶりに新公ヒロインを務めたのは、そこから2年後の『壬生義士伝』。
当時研4にて初主演であった彩海せらへのフォローとしての登板でした。
（今考えると95期の月城と102期の彩海の新公相手役を務めているって凄いですよね。）
このまま完全別格コースになるかと思いきや、ここで謎抜擢が起きます。
そう、全国ツアー版『炎のボレロ/Music Revolution!-New Spirit-』での、
唐突な潤花ブロック、中途半端なW娘2ポジションを務めたのです。
これについては、ポスターや波線を見る限り、
当初は彩風＆潤花を押し出す予定だったものがとん挫し、
彩風＆潤花のコンビ感を消すための登板だったのでしょう。
（つまりポスター撮影から稽古入りまでの間に潤花の宙組行きが決定したということになりますね。）
で、真彩希帆から朝月希和に代替わりしたと思えば、
月城＆彩海の縁を伝い、月組へ組替え。
そして今回、鳳月杏主演の『ELPIDIO』にて、
実に5年ぶりの外箱ヒロインを務めることになりました。
書き出すと分かる通り、路線としてアップダウンが激しいというか、
その時々に起きる人事的問題への緩衝材的役割で登板することが多い印象です。
99期のラストガールになれるのか
さて、鳳月杏主演『ELPIDIO』にて波線上ヒロインになったことで、
一躍「月城かなとの2人目の相手役なのでは？」と
名前が挙がるようになった彼女ですが、
…ゴメン、私は正直その可能性は薄いと思うんですよねぇ。
なぜなら、仮に月城かなとが中程度任期を務めるとして、
1人目の相手役は海乃美月、すなわち報われ枠が既に消化されていることにより、
2人連続での報わレディの登板の可能性は極めて低いと思うからです。
そもそも、彩みちるがトップ娘役になれるラストチャンスは、
雪組での夢白あやまでの繋ぎピンチヒッター、
すなわち朝月希和が就任したタイミングだと思います。
し、いまだになんでそこでトップ娘役にならなかったのか本当に不思議。（小声）
また、同期である野々花ひまりが『ほんものの魔法使い』で、
小桜ほのかが『ベアタ・ベアトリクス』で、
それぞれ波線上ヒロインを取っていることを鑑みれば、
今回の『ELPIDIO』のヒロインの扱いに深い意味は無く、
ただの上級生娘役への労い（かつ組替えご祝儀）なのかな、と。
とはいえですよ、99期生でのトップ就任は現時点で美園さくらのみ。
男役路線トリオがトップの芽が厳しい状況で、
もう1人くらいトップ娘役が出ても良いような…
という気持ちも分からなくはないです。
じゃあ月城かなと以外で誰の相手役を務められるのかと言われたら、
まさかの永久輝せあの相手役か、
仮に彩風咲奈と夢白あやが添い遂げた場合の朝美絢くらいしかいなくね？
という話になり、それって現実的か？というツッコミが入ります。笑
うーむ、やはり現実は難しそうですが、
とはいえカードが1つ配られた事実としては変わりません。
朝月希和よろしく、果報は寝て待てになるのでしょうかね？
少女から淑女への大変身
ところで、雪組時代の彼女はキャンキャンした小娘芝居のイメージがありましたが、
最近は野上冴子やジョーダン・ベイカーといった大人な淑女を演じる機会が多く、
学年を重ね上手いことキャラチェンジした模様です。
面白いのは、もともと持っているキャンディ属性をそのままに、
大人な色香も持ち合わせるという、
相反する魅力を内包している点だと思います。
そんな唯一無二な個性を持つ彼女が、
月城かなと率いる月組の中でどう作用していくのか、
次の東上ヒロインも「離婚協議中」の「侯爵の妻」ということで、
これからのさらなる進化、そして彼女らしいヒロイン像に期待したいです。
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コメント
こんにちは！
すっかりご無沙汰しておりました。歌劇団から少し距離を置いておりましたが、ご贔屓様の推し活を頑張りながら、ブログは楽しみにいつも読ませ頂いてております。
ご贔屓様のファンミーティングに併せて杏ちゃんの舞台を是非観たくて、チケットを取りましたら、なんと相手がみちるちゃん！もう、大好きなニ人を観ることが出来るので、楽しみで仕方ありません。
トップになれるか微妙なお二人かもしれませんが、ファンとしてはそれを夢みながら応援するしかありませんね。
全国ツァーの花組チケットも取れたので、それも楽しみです！
世の中が動き出したので、歌劇団の観劇も少し積極的にしていきたいです。
事実と推察を交えた文章で面白かったです
ただ『月城&彩海の縁を伝い』という部分は間違いかと
彩みちるちゃんは彩海より先の組み替えなので
月城かなとの友達人事と彩海せらの先発隊として、というニュアンスのつもりです…。
初めまして！
ポーの一族でちなフォードに落ちたヅカヲタです。
ヅカヲタになってから、ブログ拝見させていただいていて、色々と人事や過去の宝塚のことを勉強させていただきました。
今回ちなつ東上とのことでチケットを取ったら、まさかのヒロインはみちるとのことで、とても嬉しいです(^^)
というのも私、こざほの、ひまりなどなど99期娘役が大好きでして、、、
ちなつもみちるちゃんも、もちろんトップになって欲しいですが、
トップになることだけがジェンヌのゴールではないので、今輝いている2人を目に焼き付けたいです！
ところで、ちなつもみちるちゃんも、個性派ジェンヌだと思っていますが、意外と相手役を選ばないな〜と。
他にも、柚香光も隙のない美貌ですがどちらかというと個性派ジェンヌ、、とはいえ、華ちゃんとの並びもまどちとの並びも、このコンビが正解だったのだ、、！と納得させる似合いっぷり。相手役を選ばないですよね。
相手役を選ばず、どの相手でも美しくお似合いである、、！と思わせるのは女性が男女両方を演じる宝塚では最高の気質だよなあ、とふと思いました。
初めましてなのに、長々とすみません。
また、更新楽しみにしています！
こんにちは。
冷静で的確な分析すごいなといつも拝見しています。
しかし最近印象的なお役を見せてきた彩みちるさんの予想については、真風さんへの予想ばりに盛大に外していただきたいなと思う1ファンであります(^ ^)
歌の小桜、ダンスの野々花、芝居の彩。
もう不遇の期とは呼ばせない！娘役10年、ここにあり（キラーン）。
この３人の素晴らしいのは『もしかしたらあるかも』と思わせる、瑞々しさと可愛げ。まだ開けていない引き出しを感じさせ、絶妙なバランスの親近感がある。（抽象的ですが許して下さい）
彩さんの「ワケあり女性」芸も、今の月組にぴったりのスパイスですね。今後の活躍を楽しみにしておきたいと思います。
歌の小桜、ダンスの野々花、芝居の彩ってまさしくその通りですね！すご！使わせて下さい！！笑
99期3人娘、私も全員大好きなのでワンチャンあるといいなぁと思いますが、仰るとおり上がってたとすればあの時だよね…をすでに逃してしまってるのは周知の事実ですよねぇ。
みちるちゃんはれいこちゃんとは雪組時代からのご縁もありますし、れいこちゃんが指名してくれれば可能性はあるのかも…？
因みに個人的には、みちるちゃんは加護ちゃんより川栄李奈ちゃんに似てると密かに思ってます。
加護ちゃんは二條華ちゃんのほうが似てるかな？と。笑
大好きだけど、確かにベストタイミングは逃してるよなぁ……の彩みちるちゃん
人事的緩衝材の登板はなんだか元星組の音羽みのり嬢を彷彿とさせる私がいるのです。
彼女らしく輝いてくれる機会がこれからも続いてくれるといいなと思ってます。
ここへきて「その時々の人事的問題の緩衝材的役割」かつ「99期（トップ1名）」が効いてくるような気がしてこっそり書き残させていただきます