正直、しないんじゃないかなと勝手に思っていたのですが、
木場理事長が記者会見をしたようですね。
【とりあえず産経新聞より】
改めて、現状についての雑感と、
これからについて個人的な意見を書いていきます。
宝塚と危機管理
これまでの宝塚の動きをまとめると、ニュース等の報道で第一報が入る→「宝塚歌劇団に関する報道について」という文章としては稚拙なプレスリリースが出る→宙組は公演中止・舞踏会で理事長が謝罪→翌日に改めて(内容がちゃんとした)理事長メッセージが出る→花組も公演中止となる(当日の朝に決断するのは遅いよな)→花組公演再開にあたり再度理事長からメッセージが出る→花組公演開始前に理事長が謝罪→記者会見、という感じでしょうか?
ところどころ危機管理的に「ん?」という対応がありましたけれど、そもそもの期待値が低かったからか「意外とちゃんとしてるんだな」と思いました。…と書きたかったんですが、一般社向けの会見で出てきた企画室長なる人物のやり取りを見て、「あー、これは再炎上しそうだな」と思っていたら、案の定なご様子。困ったり間が空いたりした時に、思わず笑っちゃうクセの人、居ますよね。というか自分もまさしくですが、さすがにTPOというか、神妙な雰囲気くらい作れんのかね…また本筋と関係無いところで荒れそうだな、と勝手に心配してしまいました。
私は記者会見はやってもやらなくても、どっちでも良い派でした。やったところで、良くも悪くも何も変わらないからです。宝塚を紛糾したい方は「理事長が直接謝罪すべき!!」→「記者会見をするべき!!」ときて、やったらやったで「内容に納得できない!!」と言うに決まっていましたし、実際そうなっている模様ですが、劇団側もそれはもちろん承知のうえでしょう。記者会見とは「謝罪会見」ではなく、あくまで現在の状況をそのままに報告する場であり、その意味では出来うる範囲で真摯にちゃんと答えていたと思います。阪急電鉄と接点の無い弁護士等による調査チームの設立やカウンセリングなど、様々なことに取り組んでいくとのこと。
むしろ、メッセージにしろ公演前にしろ記者会見にしろ、木場理事長がちゃんと出てきていますし、トップとしての責任をきちんと果たしている印象でした。「花組の上演は 私 が 決断した」と話しているようですし、少なくとも96期騒動の頃の劇団のスタンスとは違う、ということを示せただけでも、大きな前進でしょう。
最初から「完璧な対応」を現代社会では他者に求めがちですが、危機管理として稚拙な部分があったとしても仕方ないと、少なくとも私は(自分に直接関係の無いことなので)許容しています。それを他人に強要するつもりはありませんが、事件直後から比較的きちんと対応し、かつ「是正します」と述べている宝塚首脳陣に対してボッコボコに叩きのめすのは、まるで96期生騒動の時に物言わぬ現役生をボッコボコにしているのと同じであり、見ていて私は正直気分が悪いです。よくもまぁそんな不のエネルギーを他者にぶつけられるな、ヒヤヒヤしてしまいます。
宝塚のこれからに望むこと
現実問題、虐めがあったかどうかの事実を認定するのは、被害者と呼ばれる人が居なくなってしまった以上、難しいと思います。よって「虐めがありました」「加害者は退団します」なんて展開を望んでいる方が居るとしたら、そんな都合の良い空想は捨て去った方が良いでしょう。日本は法治国家であり、感情論で法を捻じ曲げることは出来ませんし、「疑わしきは罰せず」という原理原則があります。そしてもし仮に「虐め」と言われている部分が、劇団側の言う通り「ただ当たっただけ」だとしたら、加害者扱いされている人を誰が守ってあげるのでしょう?今、石を投げている人は責任が取れますか?
だけど、人が一人亡くなっていることも事実。劇団はその事実を受け止めなければなりません。よって私は「なぜこうなったのか」という真実が知りたいということよりも、「今度どう対策していくのか」の方が大切だと思います。そしてそれは、今回の一件だけではなく、例えば元トップ娘役が退団後にメンタルヘルスについて学ぶために大学院に進学した、という話が最近あった時点で、あれれと思っていましたとも。彼女が現役時代から、なんだか不穏な雰囲気があったからこそ余計に。ま、彼女は「勉学という逃げる道があった」と話していますが、そんな風にマイナスの感情を上手く流せる人ばかりではありませんから、それに対応出来る体制を構築する必要が現実あるのだと思います。
歌劇という団体芸を見せるためには、集団行動は必須でした。だけど過剰な集団行動は、もはや時代錯誤なのです。そのはずなのに、最近はファンがやたらと品格品格うるさい「品格警察」が登場しているように、劇団内にも過剰なルールやしきたりがあったのかもしれない(スカステ等を見ると、時代の差による中の人の温度差に驚きますよね)。あるいはその逆で統率が取れていなかったのかもしれない。外野の私には詳細は分かりませんが、第三者機関が介入することで、それが正しい方向に是正されることを、そして二度とこのようなことが起きないよう改善されることを望みますし、その結果に対してうるさいファンが騒ぎ立てないことを祈るばかりです。
ファンのかたち、それぞれ
ここ数日はプライベートが忙しかったもので、やっとブログ界隈やSNSを覗けたのですが、本当に反応は人それぞれですね。というか、事件初期の頃は苛烈なファンが悪目立ちしていただけで、意外と冷静なファンが多いんだな、と今更ながら思ったり。そして何も口に出していないだけで、今回の一件で宝塚からひっそりと距離を置いている人も、少なからず居そうですよね。というか、私の身近に何人か実際居るんですけど、それくらい大きな衝撃的な事件だったんだなと改めて思ったのでした。
記者会見は、ゴールではなく、あくまでスタートです。私は現時点での劇団の対応には一定の評価をしているものの、本番はこれから。果たして木場理事長率いる劇団首脳陣がどのような対応を取っていくのか、応援しつつも冷静に見守っていきます。
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コメント
今回の件は簡単にコメントできる事では無いので事件についてではなく、ファンの方について感じた事を書きたいと思います。
事件までは「宝塚大好き❤」「何があっても応援します!」みたいにブログや旧Twitterに書いていた人が、事件後あからさまに手のひら返しをして劇団を罵ったり、生徒を悪く言ったり、文春の記事を載せたり、まるでそれが正しい報道のように書いたりする人が多くいて驚いています。
まずは罵るのではなく少なくとも生徒さん達には寄り添ってあげればいいのに。
実名で誹謗中傷を書くなら自分も本名を晒せば?と怒りまで感じます。
私はかなりのオールドファンですし、考えが古いと言われるかもしれませんが清濁合わせ飲む、そして少しでも良くなるよう応援し、見届ければいいと思うのですが。
宝塚の事を心配し、何とかしようとするのではなく、まるで自分の怒りをぶつけるようなファンは暫く距離を置いて欲しいと思います。
蒼汰様
今回の事件は、個人的な〇〇さんが虐めたから悪い、とかいう、あった事実や、なかった事実を突き止める事がゴールとは思っていません。
そもそも、あったとしたら、そうさせたのは、何が原因か、なかったとしても、追い込まれた原因は何か。そこを明らかにしないと次に打つ手もわからない。
企画室の渡辺なる方がヘラヘラしていたのは、??何で?でしたが、会見の内容は、外部弁護士に入ってもらう、(隠蔽する訳ではない)そこは、今出来る事をしっかり取り組む、でよかったと思います。
芸事の道はゴールがなく、目指す所を高く練習に励む。
芸の世界は、多くの人が陰の努力で乗り越えているでしょう。
にしても、代役練習と、新人公演の練習、それ以外にやることが多いようですから。
アメリカの大リーグ、ピッチャーは肩の故障が起きがち、投げる本数を制限しているとか。
また、ビッグボスが大リーグ行った時、時間が来たら皆んな帰っていて驚いたとか。日本だと居残り練習していたから。
ヨーロッパの子供達のサッカーチーム、学校の勉強と両立することが条件だったり、比較できるのかわかりませんが、日本の根性論も、変わって来ていますよね。
外部から入って調査してもらう事で、宝塚歌劇団の当たり前の世界に、改善すべき点を指摘されることもあるかもしれません。
亡くなった方は帰っては来ない。どうかこの事を無駄にしないように、そして宝塚歌劇団の皆さんが、自分なりのゴールを目指せるように、そして、退団後の芸能生活を見据えた、グローバルな組織になって欲しい。多くの可能性を見出せるような劇団であって欲しいと、願っています。
「誹謗中傷をやめなさい」と劇団から一度警告されてる以上、今回の件でファンも劇団やジェンヌさんを非難できる身分ではないと思っています。昨今のジェンヌさんたちに対するSNS等での書き込みは、いつ同じような事件が起きてもおかしくない状況です。今回の事件でも、ご遺族がいることを忘れて、謎の正義感を振りかざして、憶測で誰かを叩いている人もいて残念です。
劇団に変われと言う前に、ファンも今一度襟を正さないといけないと思います。二度と悲しい事件を繰り返さないために。
初めてコメントいたします。
私も上にコメントされてる、ろんさんと全く同じ事を思っておりました。
宝塚が大好きとブログを書かれてた方たちが親御さんに配慮せず生徒さんの名前を載せて(会見後名前を伏せたブログあり)、文春の記事に賛同するかのようにブログで書きその結果、ブログを読んだ人までお金払って文春の記事を読んで。
文春に儲けさせて一体何がしたいのでしょう?
まだはっきりとした事実もわからないのに文春の有料記事のみ読んで宙組解体すべきとか、今後宙組は観ないとか、組替してくるきよらさんは今頃震えてるとか書いててもう本当に驚きです。
その方たちに問いたいです。
亡くなった生徒さんと親御さんは本当に気の毒だとは思いますが、
宙組子たち皆が悪でしょうか?
みんな夢みて一生懸命レッスンして入団してきた子たちです。
そしてその子たちにも親は居るんですよ。
もうこれ以上傷つく生徒さんを増やさないで欲しいです。
私も精神衛生上、今回の件についてのSNSは見ないようにしてきました。その上で昨日の花組の配信を観て、私はこれからも積極的に観ていきたいし、応援していきたいと思っています。
なお、私は、10月1日公演はリアルに拝見しているのですが、同日、今考えれば、何人かの方は故人と共に舞台を務めた経験もあったり、同期だったりで、かなりつらい中での舞台だったのでしょうが、皆様プロでした。私が連れて行った宝塚初心者達は、ほとんど情報を知らず(支配人挨拶で目をパチクリ?しつつ)、みな、舞台には大感激して帰っていきました。
途中休演はありましたが、今回、再開していただいてよかったと私は思っています。
ちょっと、雑談を。
今日、お相撲の朝稽古をみせていただいてきました。激しいぶつかり稽古を若い力士たちが親方に叱られながらも黙々とやっていました。すごい迫力でした。
こんなことを書くと、双方のファンに怒られそうですが、宝塚と共通しているところがあるなあって、ふと思いました。
中卒から、それぞれの世界に入る機会があること、伝統的な取り決めが多く、上の人が絶対に近い存在であること、人間関係が閉塞的で狭いと言われるところ、一方で、他の国にはない、長い歴史がある独特の魅力をたたえているところ、選ばれしものは大関や横綱になり、また、自分の実力を見極め、自ら20代後半から30代で多くが他の世界に進むところ。
どちらの世界も、それぞれの組織をどのように維持していくのかが問われています。新しい価値観を取り入れつつも、独自性を残さなければ魅力も減退することから悩みは尽きないと思われます。
我がままなファンとすれば、運営責任者には、いいとこ取りをしていただいて、それぞれの世界が存続することを願うのみです。
最後に、本件で遺族が氏名の開示を望んでいないとのこと、少なくとも、宝塚ファンを名乗る人は亡くなった方を始め個人名は書くべきではないと強く思います。
事が事だけに、正義を振りかざしたり善意を押し付けたり、個人の価値観を前提とした話に終始しがちな問題ですが、出来るだけ冷静に書けるように頑張ります。
お亡くなりになられた方はまだ25歳。
倍位の歳の私からしたら、若く美しく(多分、ご実家もそれなりに裕福で)タカラジェンヌになる夢も叶って。
自ら死を選ぶほどの、何があったのか?なんて、私如きが知るはずもなく。
あれこれと憶測する事も、ご遺族のお気持ちを思うと出来るはずもなく。
非日常の舞台を永年楽しませてもらった一ファンとして、歌劇団、そのスタッフ、そして生徒の方達の「夢•愛」を語った、その全てがウソでは無いと思いたい&信じたい!ところですが、信頼回復は、本当に難しい道のりだと思います。
チケットのファンクラブへの配分等、あげだしたらキリがない程に問題山積みとファンからは思われているのに、宝塚歌劇団はそう思っていない。その温度差が一番の問題なのかも。
来年以降の音楽学校入学希望者等、長引けば長引くほどに劇団の衰退を招く事が予想されますし、コロナによる収益減もありますし。
大丈夫かな〜、本当に。
記者会見を拝見しました。
まぁこんなもんでしょうという印象でした。
笑みについては、普段愛想笑いが染み付いた方の「癖」が出たものだろうとは思いつつも、もう少し厳格に気を引き締めて臨んで頂きたかったですね。
ファンは、それぞれ個々の目線があり、
一つの立場からだけ物を語る者、全体を見て憂う者、先を見据える者、目先のことに重きを置く者、四角四面に捉える者、などなど、本当にファンのかたちは様々です。
その中に偽善や、中世の魔女狩り気質が無いのであれば、その良し悪しを述べる気はありません。
どれだけ耐え難い辛さや苦しみも、そこにずっと留まって立ち止まっているのも辛いものです。
悲しみや悔いが全く消えてしまう日が来ることがなくとも、前の日常とは違っても、いつかはそれを日常として受け入れて無理やりにでも「日常」に戻る時が来ます。
ファンのかたちとしてその時は一つになれるのか。
ファンの力も試される気がします。
再開有無も演目の内容変更有無も生徒優先で決定されたことであれば、ファンは、やれ不謹慎だの不適切だの騒ぎ立てることなく心から応援する。
その力をファンは今から静かに蓄えておきたいものです。
そして、勝手に私ごときが「彼女」の心の内を想像するのはおこがましい事であり、わからないことではあるのですが、少なくとも「彼女」は、宝塚歌劇団の終焉や渦中の組の解体を決して望んではいなかったのではないか。そう思います。
宙組を応援している者です。今回の出来事以来、自分でも驚くほど気持ちが滅入り、食べ物も受け付けない身体になって来ています。1ファンがこのような状態なので、ご遺族はじめ宙組子さんたち、他の組子さんたち、劇団関係者の皆さんの心情は想像を遥かに超えるものと推察しています。そして宙組を非難する内容の記事は目にしたくないと思いながらついつい読んでは心をさらに暗くしています。
人事調整組と揶揄されながらも25年間、他組から異動して来たトップスターを懸命に支え続けて来た宙組子さんたち。ようやく生え抜き組長、副組長、2番手が自組から昇格となり、光がさしたと見えた矢先にこのような事になり、残念極まりありません。
ただ、命を絶たなくてはならないほど思い悩んでいた組子さんがいた事実からは目を反けずに組の存続をかけてしっかりと向き合って欲しいと思います。そしてそれを劇団が総力をあげてサポートして欲しい。
また、宝塚ファンのブロガーの方たち、SNSのユーザーの方たちには、言葉の暴力がナイフよりも人の心を深く傷つけ、死にも追いやる力があることを学んでいるのであれば、今はそのゆくえを静かに見守っていただきたいと心から願っています。
亡くなられた組子さんのご冥福を心よりお祈りしております。
劇団の対応に全く期待していなかったので、第三者委員会の立ち上げは、驚きました。ただ、いくら外部の弁護士といえども買収はできますし、生徒たちに聞き取ったところで、いじめてました私のせいかもしれません、なんて言うはずもないと思っています。
報告書の中身はほぼ想像できますが、一企業として必要な過程でしょうし、その中で何かが良い方向に働けばいいなと思っています。
私たちの多くは、劇団内で大なり小なりいじめがあることを知っており、その上での絆、華やかな舞台というものを愛していたと思います。タカラジェンヌに「フェアリー」であることを押しつけ、ちやほやしていることも、きっと良くない土壌の一つでしょう。
今回の真相を知ることはできませんが、もし「私のせいだ」と思い当たる方がいるなら、しっかりと自省して、悩んで、苦しんで、その上で自分の人生を精一杯生きてほしいです。
先日、再開された花組を観ましたが、まどかちゃんの台詞に、亡くなられた方を思いました。ましてや宙組を観たら…
贔屓がいる間はなんとかと思いますが、私の周りにも、ひっそりと観劇から遠ざかっている人がいます。
劇団にも、また早期再開を望む方にも、今回の事の重さを分かっていただきたいと思います。
初めてコメントします。いつも読ませていただいています。あの痛ましいニュースから、ショックと動揺で心が落ち着かない中、蒼汰様の冷静なご意見や、コメント欄に寄せられているコメントに共感したりして少しずつ心を落ち着かせている感じです。今迄にも、劇団の色々な事の対応に不信感は募っていました。が、今回、生徒さんが亡くなられた当日に公演をしていた(翌日の舞踊会もです。)事が全く理解できませんでした。ようやく記者会見が開かれて、第3者委員会の立ち上げ、調査に入ってくれるのだと思ったら、会見された企画室長(?)のあの表情、態度。
一人の命が失われたというのに…。
今は、調査がきちんと行われると信じて結果を待ちます。ご遺族の方には隠蔽などせず真実を伝えてほしいです。生徒さんの心身のケアと、今後の対策をしっかり講じていただきたいです。
宙組にご贔屓さんがいますが、しばらく公演は観る気にはなれません。公演再開を急がないでほしいです。
亡くなられた生徒さんのご冥福をお祈りいたします。