宙組『Délicieux!』感想・やっぱり大好き野口幸作作品!!

 

なんとビックリ、雪組本公演発表、シャーロック感想に続き、

夜中1日に3つ記事を書くという暴挙に出ております。

↑という書き出しで8月26日深夜に書いていたのに、まさか掲載までこんな時間がかかるなんて。笑

 

ってことで宙組『Délicieux!』の感想

ハイエナジーで書いていきます!!

 

【前回の芝居編はコチラ】

潤花猛プッシュレヴュー!!

 

皆さんは、周りの評判がイマイチでも、

なぜか自分と肌に合う演出家っていますか?

そう、私にとってそれが野口幸作先生。

 

私が好きな宝塚の3大演出家は、小池氏、ウエクミ、そして野口くん。

小池氏はプロの演出家としての腕を純粋に尊敬、

ウエクミは文系才女の極上昼メロが面白くて空間演出力がツボ、

そして野口くんは、単純に趣味が合うのだと思う。

 

そんな野口先生によるスペクタキュラーシリーズ第4弾は、

パリで、お菓子で、シャンソンで、と、この時点で勝ち戦確定だし、

絶対素敵な作品が出来上がるなと思っていたのですが、想像以上でした。

 

そんな本作で野口先生が果たした大仕事は2つ。

まずは、全力全開で潤花お披露目公演の演出をしたこと。

 

いわゆる後妻トップ娘役のお披露目公演で、

ここまでフューチャーされている作品って珍しくないですか?

(つっても最近だと美園に華に仙名に花乃くらいですが。)

 

今作の裏テーマは、ずばり潤花猛プッシュだと思うのです。

なぜって各組体制が一気に様変わりする中、

宙組の男役メンツはずっと変わらず、

それでも新鮮な印象を観客に与えるなら、潤花を押し出すしかないから。

 

とにかく出ては踊り、華やか!!出ては踊り、華やか!!を繰り返す。

…いや、もしかして出番が多く感じるのは彼女の押し出しが強いから?笑

 

とはいえ、彼女の圧倒的な陽オーラと、

ダイナミックなダンスを生かした演出が多く、

それでいてパステル色や艶色といった差し色を入れることで、

彼女を飽きさせることなく、変幻自在に演出したのが本作だと思います。

 

野口氏がついに得た「普遍性」

 

そしてもう1つが、作品としての普遍性を得たこと。

 

スペクタキュラーシリーズを振り返ると、

第一作目『THE ENTERTAINER!』は北翔海莉の舞台人生と多彩な舞台技術を

エンターテイナーでスター(星組/タカラジェンヌ)という存在に昇華。

 

『SUPER VOYAGER!』はタイトルと名前をもじってマリンスタイルに統一、

望海風斗のスター人生を航海になぞらえた希望溢れる作品となり、

『BEAUTIFUL GARDEN』は明日海りお率いる充実期の花組と、

宝塚という存在を花園に例え、ダークで耽美な世界観で魅せた一作。

 

それを踏まえての『Délicieux!』。

お腹を空かせた少女・潤花は洋菓子店に迷い込み、そこから展開される物語は、

ある時は淡くパステルな、ある時は暗く淫靡な、ある時はスタイリッシュな、

そんな宝塚らしい世界観を、普遍的なイメージで魅せてくれています。

 

スターの名前を文字った歌詞を歌ってみたり(最近逆に藤井先生が多様してるよね)

アイドルごっこやJ-POPを歌ってみたり(嫌いじゃないけど)でなく、

今回はあくまで宝塚的美意識で勝負!!

 

そして終盤、パティシエ真風涼帆が

「みんなを笑顔にしたくてお菓子作りを始めた」と歌い始めると一変、

この作品の肝が見えてきます。

 

そう、皆を笑顔にしたいパティシエ真風涼帆はタカラジェンヌ真風涼帆であり、

空腹で迷い込んだ少女の潤花は私たち宝塚ファンであり、

目くるめくスイーツは宝塚という夢物語なのだ、っつー話なわけです。

 

(そう考えると、高貴で時間を持て余す芹香斗亜ントワネットが、色んなイケメンたちを紹介されても食指が伸びず、と思ったら最後に表れる真風涼帆を一目見て気に入るって、まさしくスターとファンの世界ですよね。)

 

そして今度は、潤花がスイーツを持って登場。

これはつまり、宝塚ファンもスターに笑顔を与える存在であると同時に、

宝塚というスイーツは、ファンとスターが一緒になって作られるものなのだと、

そういうメッセージが感じられる…のはさすがに飛躍かな?笑

 

「みんな、スイーツ(宝塚)食べて、明日の空に虹を架けよう!!」

とまぁ、コロナ禍で思うような生活が送れない今聞くと、

とても心に響く主題だと思いますし、所々に野口先生の趣味が出つつも、

宝塚的普遍性に見事昇華した、そんなレビュー作品だと思いました。

 

恒例:感想箇条書き

 

なんかもうこの時点で疲れてきたぞ。笑

だけどどうしても書きたい箇条書きシリーズ!!

 

・潤花の衣装変え、結構ビックリした。変化前も普通に可愛い衣装でしたね!!

 

・冒頭、大階段でスターたちがザクザク降りてくるところ、

番手無視して和希・紫藤を並べるあたりに、野口先生の美意識を感じます。

同期並びってやっぱり萌えるよね。

 

・一方、番手無視され吹っ飛ばされた留依蒔世も、

ちゃんと大階段で朗々と歌うという出番を任され、調整も流石。

 

・の流れからの退団者への餞別が手厚いのも、本作の魅力だと思う。

 

・リプライズで全力でカンカンする潤花、すげーな。

 

・真風涼帆×潤花は組んで踊るとめちゃめちゃ映えますね。

潤花がガツガツ踊ると突っ立ってるだけの真風涼帆も踊ってるように見え、

まさに大型コンビ!!っていうオーラがあります。

 

・「王妃のお茶会」はとにかく瑠風×鷹翔のすみれ色根暗コンビがツボ。

 

・桜木みなとの女装、初日映像の頃からだいぶ慣れたのか、普通に綺麗でした。笑

 

・からの桜木×潤花のキャットファイト!!男役に全然負けない潤花、流石っス。

 

・その流れでスパンキングかますトップ真風涼帆って、どういう構成よww

私が滅多にしない草を生やすことしか出来ないww

 

・この場面が物議を醸す理由、なんとなく分かるわ。

多分、潤花が肉感的過ぎるんじゃないのかな、と。

健康美に映るかと思いきや、普通にエロ方向に見えちゃいますよね。

たぶん女性には不快に見えるんじゃなかろうか、と分析しました。面白いけど。

 

・そして仮面をつけてても分かる留依蒔世の美声。

仮面付けててもオラ感が出てるのが良いよね。

 

・この先からの場面は退団者餞別がまたアツくて、

遥羽ららのクリスマス群舞センターとか、皆が願ってたであろうキキララとか、

星月梨旺の素晴らしいタップとか、パステル衣装で大集合とか、

本当もう、ニクいぜ!!

 

・今回はパリが舞台だからアイドル芸は封印、かと思いきや、

トリコロールのパリ男子として昇華し、

何が何でも趣味を突っ込みたい野口くん、嫌いじゃないです。笑

これだけ男役がいてもみんな識別出来るくらいの層の厚さが凄いと思います。

 

・そしてフィナーレ。まさに宝塚の様式美を描いた名場面。

娘役に囲まれる2番手、黒燕尾で男役ペアダンス、そして美しいデュエダン。

これよこれ、これが宝塚だよね、と思いながら終幕。濃密な1時間だった…。

 

もっとたくさん見たかったのに

 

ところで、野口先生の作品について、

「宝塚的価値観を壊してる」的意見をたまに耳にするのですが、

…そうかなぁ?

 

野口作品は、藤井大介先生の作品に大きく影響を受けている

(無駄に多い男役の女装とか)と思うのですが、

それを現代風に取っつき易くした、という印象なんですよね。

 

この「現代風に」というのがミソで、これが許せるか許せないかが

観客としてのリトマス試験紙なんだと思います。

 

とはいえ、現在の深刻なレビュー公演作家不足の中で、

救世主というかポスト藤井大介最右翼的存在だと個人的には思うんですけどね。

 

今までの作品が苦手、という方も、

前述の通り、今作はだいぶ宝塚的価値観に寄せてきたので、

今まで以上に食べやすく、そして濃厚なレビュー作品になっていたと思います。

是非多くの方に見て頂きたいです!!

 

以上、宙組公演感想編でした。

 

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コメント

  1. あやこ より:

    根暗メガネコンビの抜擢、爆音ボイスの瑠依ソロ、わざとやってるやん!と思いましたよね笑。野口先生は、キャラを活かした演出、等身大の設定がお上手で、ハラハラせずに楽しめます。
    突如ラテンなベサメムーチョをぶち込む感じも、ファンとしては嬉しい。
    公演プログラムのふざけ方?も好きです。今後も、小さくまとまらずに、活気あるショーを手がけて頂きたいものです。

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    野口先生のレビューショー、いわゆる「宝塚好きな男性」には大いにウケがよく、宝塚ファンの多数を占める女性ファンには、綺麗で素敵で、でもちょっと手放しで「素敵ィ!」というのをためらっちゃう何かがある気がするんですよね。

    なんだろうなあ、昔「女って、ジャニーズとか、韓流とか、マカロンとか、おフランスのスイーツ(笑)とか与えておけば喜ぶよな。男性主体のマスコミが仕組んだ、消費社会に踊らされてるだけじゃね。マカロンはフランスの菓子なのに英語でスイーツwww」みたいな、ちょっとからかいの意味を込めた「スイーツ女子(笑)」というネットスラングがありませんでした?

    個人的に、野口先生のレビューへの好き嫌いは、野口先生があまりにも乙女ちっくど真ん中すぎて、夢夢しすぎて、

    観劇中にふっと、社会でこの手の男性から女性への「www」とか「(笑)」的な視線を感じて「フン」と思った経験を思い出すか否か、がリトマス試験紙な気がする。

    「野口先生、女性はスイーツとかジャニーズとか韓流とか要素を出しときゃ喜ぶと思っている男なんじゃない?」的な。

    私はたぶん感性がオッサンなので(笑)男と女とボクでキャットファイト&スパンキングなんて最高だア。

    そして野口先生は、そのへんの女性よりもはるかに乙女だと思うので、女性のショー作家だったらあまりにも乙女チックすぎて踏みとどまっちゃいそうなラインを超えて、乙女の夢を見せてくれるので、大好きです。

    masa様の正直な感想も伺ってみたいです。

  3. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    雪からお嫁に出した潤さんが、宙の男子たちとクルクルと楽しく踊っていて、素敵ですよね。そして真風さんの包容力がドン、と。
    キキララは、眩しすぎて落涙でした。宙組を支えてこられた退団される皆さんも、虹色に輝いていて。大千秋楽の配信で、お見送りします。

    そして、宙のスターのお一人・Ciel和希さんが、明年始の雪公演の、野口作品で船出だなんて…。
    あさそら、あー観てみたい。
    彩風朝月コンビの雪組は、さらに高みをめざして、舞い踊るんでしょうね。
    2022年・よりよい環境になりますように。

  4. うちやね より:

    待ってました、デリシュー感想記事!
    個人的に今作が初生観劇で、お芝居レビュー共にとても楽しめたので、蒼汰さんのご感想を読むのが待ち切れませんでした。濃厚で満腹感のすごい2作でしたね。 

    そして仰る通り潤花ちゃんが最高でした!! 
    あの明るく華やかな笑顔にたくさん元気を頂きました。あんな女の子の夢のようなお衣装を着こなしてのカンカンセンター、輝くエネルギーが本当に素晴らしかったです。それを受け止める真風さんとのコンビも相性抜群で。他にもフォレノワールのアダルトさ、ららさんの可愛いサンタ、芹香さんのコメディーお茶会、壮大なフィナーレ……魅力が全部乗りで体感時間がとても短かったです。

    あまりたくさん劇場まで行けず、映像で宝塚を楽しむ事が多い身としては、テレビ画面で見た時に野口先生のショーの頭からつま先までたっぷり詰まっている感が見飽きず大好きです。同じく宝塚初心者の家族と一緒に見て感想を聞いても、やはり初めてレビューというものに触れる際は、スペクタキュラーシリーズの色味鮮やかな雰囲気がストレートに魅力が伝わっていいのかな、と。

    本当にもっとたくさん見たい作品でした。とにかくカンカンが最高でした…。

  5. lily より:

    記事お待ちしておりました。

    潤花ちゃんのカンカン、とても華やかで可愛かった…あれはもう永遠に見てられますね。
    たった一人で雪からお輿入れしたときはうーん…?って思いましたが、ホムシュー見て、こりゃありだわって思いました。

    今回は上から下まで、ほんとに色んな子たちが出てて、潤花ちゃんのお披露目!!って感じを醸しつつ、下級生も(上級生と一緒にですが)たくさん場面があったなと思います。
    星吹彩翔さんが去ったあとを埋めるのはやはり留依蒔世さんですね…!

    野口先生のショーを観劇するのは初めてですが、ツボにハマる藤井先生に次いで好みになりそうです。

    きっとこれを機に真風×潤花のコンビありなのでは?と思ったファンも多いはず。まあみり、まかまど、と宙組も盛り上がっているので、このまま、まかかのコンビとして!!末永く!!愛されて欲しいものです。

    あやこさんの仰ってる、プログラムも皆さんステキ!!ららちゃんのマカロンの持ち方とかホイップクリーム持ってるずんちゃんとか、ただのキメ顔じゃなくて楽しそうに決めてる感じ、とても見てて幸せです。
    こんな甘すぎるスイーツ(宝塚)を食べながらなら、明日も幸せに虹のかかった日になれるな、と記事を拝読して思っておりました。

  6. 妹子 より:

    本当に同感です!ほんっとに楽しいショーだと思いました!カンカンとシャンソンとお菓子とパリ!これがレビュー!お客を楽しませるためのショー!という感じでした。

    個人的にはファンサの時間がたっぷりとってあって、銀橋にずらっと並んではウインクや指差しや、悩殺ものの釣りをする時間が長くて無事死亡できるところが大好きでした。人が食らってるのを見てるだけで心拍数が上がりました。こんなショーは初めてでした。客席降りがないんだからこれぐらいしてくれていいよね!

    何度でも見たい、楽しい、そしてジェンヌ達が「お客を楽しませよう!」という気持ちが伝わってくるショーでした!野口先生大好き!と思ってしまった。

    そして、甘々なだけでなくちょっとスパイスも効いてるのが絶妙だった!文句が出て振り付け変わったそうですが野暮なことする人がいるもんだなと思いますよ。PTAでしょうか笑

  7. おさかな より:

    蒼汰さん

    私も野口作品は単純に楽しくて好きなんですが、蒼汰さんの解説で奥深いものもあるなと改めて思いました。野口ショーも「宝塚らしい」って私は感じるんですけどね〜。ロマンチックレビューのような作品も好きですし、多種多様なショー作品を生み出すためにも、レビュー作家が増えるといいなと思います。

    宙組は貸切も外れ、1枚しかゲットできず……。通いたかった演目なのですが、1回で目に焼き付けてきます!!今の星組でも見てみたいし、後は早く月組大劇場にも野口作品こないかしら…。

  8. mm より:

    いつもブログ更新を楽しみにしております。

    私も野口先生演出のショーが大好きです!特に今回の世界観から衣装セットもすべてツボで、映像含め観た宝塚のショーでトップレベルに好きな作品になりました。加藤真美さんのお衣装もどの作品でも毎回素敵です。とにかく華やかさを押し出していて全場面飽きさせない演出が大好きです。野口先生演出は緩むことが少ないですが、それでも緩急のつけ方がお上手というか、個人的に好みです(笑)下級生まで見せ場がちょこちょこあって優しさをとっても感じました。

    マカロンの初舞台生ロケットの場面も下級生たちに交代してそのままでしたが、場面の一部でセンターで踊ってる泉堂成くんの顔芸とぶれないバキバキなキレのあるダンスが見事で目が離せませんでした。可愛らしい笑顔でのダンス→突然の男役オラオラ芸→全力笑顔のラインダンスで見てて笑っちゃいました。成くん、(お化粧が似てるのか)芹香さんの目元に少し似てる印象なんですが、雪組の彩海くんのキリッとだけど優しいイケメンな雰囲気に見えることもあり、今後さらに個性が出てきたらどんな男役さんになっていくのかとっても楽しみです…!

  9. ころもち より:

     私も野口先生のショーは好きです。ビューティフルガーデンなんて、一番好きなショーかも。これよ、これ、こういうのが見たかったのよー!って叫びたくなるタイプのショー。
     デリシューは、宝塚大劇場で初日から5日目を観ました。キラキラ、白ピンクすみれ色、フリルりぼん、音楽、そして美男美女の笑顔、手拍子。私の好きなものをどどーんを幕開けから、これでもか、これでもか、と降らせてくださって、不覚にも涙ぐみました。気鬱な世の中だけど、ここは別世界。

     問題の場面ですが、私はまだ最初の振り付けのままを見たのでしょうか、子供には見せられないな、と思いました。潤花さんが肉感的だからとは思いませんでした。振付の意図を忠実に一生懸命再現した結果だと思われました。さらに、それから1週間後に観劇したときは、どこがどう変更になったのか、よくわかりませんでしたが、何か香辛料を減らした感じになっていて(見ているこちらがそういう気構えでいたからかもしれないですが)、まあ、これくらいなら前よりは大丈夫かも(でも、好きじゃない)と思いました。

     妖艶で耽美な場面は好きですが、そういうのではなかった。私が感じたのですから、ごく普通の宝塚ファンの女性は、もっと不快に思われたでしょうね。女性に不快に思われるというのは、問題ではないですか。もしかしたら、東京ではさらに変更されたのかもしれません。大好きなデリシューが、東京でも皆さんに愛されることを祈ります。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      結局、私も当初オリジナル版を見ていないので何ともですが…劇団的にもマズイと判断したからこそ少しずつアレンジしたのでしょう。
      そのあたりの加減くらい最初から分かれよって話ですが、趣味と表現の配分が上手くなれば、もっと良くなると思いますね。(私はそれと壊すっつー話は別だと思ってるので)

      • せち より:

        私は最初の演出での場面を観ましたが、うーん、やはり耽美とか淫靡という言葉で表すより、より直接的な表現であったかな…と思います。潤花ちゃんが肉感的だから、とかではないと思いますよ。この場面に関しては、振付のせいではなく演出のまずさかな?と受け取ってます。まぁ、パンフにも明らかに描かれてますしね、高級娼婦…と。
        当初は盲目の少女をいたぶるような振付もありましたし、ちょっと夢見れないなぁ、という感じでした。
        劇団も振付変更するまで至ったので、指摘や意見を受けて、まずいと思ったからなのだと思います。
        変更後も私には下品に感じるところも多く、あまり好きな場面ではありません。

        でも、野口先生のショー作品は一定の出来栄えを維持していますし。宝塚らしさと洪水のような華やかな刺激に溢れていて、とてもいいですよね。
        唯一の欠点は、大介先生にもいえますが男役の女装が何回もあるところ。少しずつ娘役の使い方が増してはいますが、根本に男役しか使う気なさそうなところが、ちょっと引っかかります。

      • mmmm より:

        大劇場最初の週末に見たので初期の演出だったと思うのですが、
        確かにムチでビシバシっという演出に、ムチの音が絶え間なく流れてたと思います。
        開演前に小さなお子様が何人もいるのを見ていたので、ちょっと気まずいなと思いましたし、誰か泣き出さないか心配でした。
        (開演すぐの大きな音で泣き出して、係に連れられて出て行かれた親子を見たことがあったので。。。)
        音も激しかったので、大人の自分でも怖いとも思いましたし、
        そんな感情からか見ていてすごく長く感じましたし、激しい場面なのは確かでした。

        • 蒼汰 蒼汰 より:

          きっとご厚意でコメント頂いているんでしょうけれど、
          コメント欄は学級会ではないので、ああだったこうだった的なご報告というかご意見というか、そういうものは別に望んでいないのです、ごめんなさい。
          (これからも増えそうな予感がするので…。)

  10. ちるちる より:

    デリシューの感想、お待ちしていました!

    久しぶりに大好きなショーで、私も潤花ちゃんの笑顔に元気と幸せをいっぱいもらった気分になりました。
    カンカンは夢中で拍手して、見終わったら自然と涙がこぼれるくらい感動しました。
    真風のパリの散歩道やキキちゃんのお茶会等、緩急つけ全く飽きさせない素晴らしいショーで、叶うなら何度でも観たかったです。

    問題の場面は私は変更前に最前列で見ましたが、不快とは思いませんでした。ただ蒼太さんが仰るように、肉感的というか少し生々しい?(特にケーキのベッドに行く前のシーンの振付)かな、とは思いました。この辺りの塩梅は難しいのでしょうね。私の周りの反応は全然大丈夫!って感じでしたが、笑

  11. マーガレット より:

    ツイッターで知った情報ですが、色々取り沙汰されている地下クラブの場面は、ヴィスコンティの『地獄に堕ちた勇者ども』のシーンへのオマージュだそうです。これは私も何か見覚えがあるなと思っていたのですが、まさに!PTA気質の方は、ヴィスコンティは気に召さないのかもしれませんが。

    また、巨大デコレーションケーキの場面は、『巨星ジークフェルド』へのオマージュだそうです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      ほえーーーーーーーーー!そうなんですね、なるほど確かに、まさかオマージュ元があるとは。
      ざっくり調べ見てみましたけど、この作品も作品で反応は微妙そうです。笑
      素敵な情報ありがとうございました!

  12. こんちゃん より:

    蒼汰様

    ぶら下がり失礼いたします。

    おおーーーーーーっ、あのシーンは、ヴィスコンティ監督の映画の、ナチスドイツの退廃と背徳と狂気を現わしていたんですね!

    ということは、桜木さんが演じていた性別が判然としない役は、男性同性愛者であったヘルムート・バーガーが、男装の麗人として有名であったマレーネ・ディートリヒにオマージュを捧げて脚線美を露わにするシーンを、男役の女装で演じたのですね!

    ・・・

    うーん、だとすると、あのシーンはあんなあっけらかーんとしていていいのか。私は「オトナのごっこ遊び」設定ということにしておきます。

    ※シトラスの風の、青年将校と白いドレスの令嬢の舞踏会のシーンは、ヴィスコンティ監督がシチリア貴族の没落を描いた「山猫」へのオマージュだと思っています。

  13. はは より:

    舞台を実際には観劇しておらずスカイステージだけなのでコメントする権利は無いかもしれませんが・・・
    野口作品、私も嫌いではないだけに、今回の騒動(?)自体がちょっと残念でした

    ナウオンの中止
    SNS(口コミ)による多くのダメ出し
    演出の途中変更
    何より全ツ演目にならなかった

    宝塚は芸術作品なのでね、芸術とエロスや卑猥ってのが紙一重であることは理解しているつもりなのですが、自ら「すみれコード」なんてものを打ち出している(?)劇団だからこそ、老婆心ながら「公開前に複数の目でしっかりとその内容を見極めてもらいたい」と思う今日ころ頃です。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      議論するつもりなんて毛頭ございませんけど、ナウオンの中止は版権(歌詞)の件もありますし、
      全ツの演目にならなかったのはセットや人員のバランスもある(なので過去3作も全ツ演目になってない)ので、
      全部が全部、騒動と絡んでるかと言われればそうでも無い気がするのですが…。

  14. MS より:

    ほんとに楽しかったですね。
    長い観劇経験で、生まれて初めてペンライトを購入しました。私はお金は残らない物に使う主義で、小さくても物は買わないでいたのですが、今回は気付いたら買ってました(笑)
    退団者への場面は、私はひねくれているので、いつもはわざとらしく感じてしまって逆に引いてしまう事もあるのですが、今回は凄く爽やかで、その方がグッとくるなあと思いました。
    初舞台生が各組に分かれ、東京公演のマカロンタワーの場面がどんな感じになったのか、気になります。またしても、東京千秋楽の日には仕事の連絡がきて、残念でなりません。
    彩風さんの次回作が東京で野口先生ですよね。東京だけで終わってしまうのでしょうか。観たいなあ。

  15. 妹子 より:

    すみれコードって劇団が設定してるものかと思っていましたが実はファンが決めてるのかもしれませんね笑

  16. 90年代ヅカファン より:

    プログラムはご覧になりましたか?生田、野口両先生の文字数の多さに笑ってしまいました。
    最近の後継娘役お披露目の印象深いショーといえば、仙名さんのSante!エイトシャルマンの場面でしょうか。あれはお芝居の方がアレでユキちゃんの魅力が全く、だったので余計にスカッとしましたが笑、潤花さんはお芝居は大人っぽく、ショーはキュートでコケティッシュで、魅力全開でしたね。次は花總さん初演のお役の一本物で、皆さんの辛口が早くも予想されるので笑、今回彼女の華が活かせて良かったなと思ったりしました。男役1、2、3が変わらない宙組だからこそ粗削りでもガッチリ受け止められるし、新鮮さもあり。劇団人事の妙を感じます。なんか悔しいですが笑

  17. 夜空の星たち より:

    ほんとに楽しくて宙組さんカッコイイ!!!と、思ったショーでした。
    細かい分析は、全くいつもしていません。。
    見て楽しかったか、つまらなかったか・・だけのファンなので。
    潤花ちゃんが、よかったー!
    のびのびしたダンスでみはるちゃんのような大らかさを感じました。
    もう、最初から圧巻で好きなショーでした。