ルネサンス(Renaissance)という言葉は
「再生」「復活」を意味するフランス語であり、
14世紀イタリアで始まった「古典・古代の文化を復興しよう」とする
文化運動のことを指します。
当時中世ヨーロッパは、教会中心の完全なる封建社会であり
人々の中で閉塞した空気感が充満していました。
そこから、文化、芸術、思想を中心に、
古き良きギリシア・ローマ時代の「人間性」を重点においた
素晴らしきヒューマニズム精神に溢れる価値観に戻そうという機運が生まれ
様々な芸術作品が生み出されました。
宝塚は今「ルネサンス期」だと思う話
宝塚は2018年で創立104年。
日本を代表する歌劇集団です。
その永き歴史は常に栄華を誇り、
日本の芸術文化の代表として存在し続けたかと言われれば、
そうではありません。
特に1990年代後半に入ると、企業主体の自分勝手な人事が増え、
タカラジェンヌをただの駒のような扱いをし、
スター本人やファンに絶望を与える、ということが頻発しました。
新専科制度やトップ短期退団の連発、果ては96期生の某騒動など、
宝塚という「ブランド」が一度地の底まで落ちたことは、
皆様の記憶に新しいでしょう。
しかしながら、2014年・宝塚100周年でのお祭り騒ぎを契機に、
翌年就任した小川友次理事長の優秀な経営手腕ぶりにより、
宝塚は大きな変貌を遂げます。
例として以下のようなものが挙げられると思います。
・海外ミュージカルや人気作再演の増加
・歌唱力の高いタカラジェンヌの重用
・功労者へのねぎらい人事の増加
・ライブビューイング等の新事業の実施
古き良き宝塚を大切にし、宝塚を長年愛したファンを尊重しながら
新事業で新たなファンを取り込み、それを定着させたこと。
さらに『アナと雪の女王』による日本のミュージカルブームを追い風に受け、
現在、劇団の動員は伸び続ける一方のようです。
宝塚という100年続く「歌劇」の質の高さに改めて注目して貰うこと。
そのために企業主体の閉鎖社会から抜け出し
最大限の収益を得るため、理にかなった事業企画を進めること。
そして、宝塚というブランド価値を高めることで
阪急阪神ホールディングスに大きく寄与すること。
そのために、より多くの人に愛される存在であり続けるよう努力すること。
それが現在の宝塚の姿だとしたら
まさに今、「ルネサンス期」を迎えていると言えるのではないでしょか。
ご挨拶
改めましてこんにちは、蒼汰と申します。
当ブログは2018年9月30日からアメブロで掲載していた
「宝塚に出戻った男のブログ」を前身とし
オリジナルブログとして連載を始めたものです。
私は幼少期に親族の影響で宝塚を少し嗜みましたが、
成長するとともに縁遠い生活へ変化しました。
大学時代にふと思い立って「96期生問題」についてレポートを書き、
そこから宝塚に興味を持って見るようになったという
だいぶ変わった経歴を持っています。
さらに仕事ではコンサル、企業経営、芸術文化の振興という部署を渡り歩き
そこから宝塚の経営手腕に興味を持ちました。
宝塚におけるスター人事とは、
企業として最大限の収益を上げるための事業企画の一環です。
それを考察するということは、
地に落ちた宝塚ブランドを再建し、収益を伸ばしている現状とこれから、
その企業経営方針を読み解くということだと私は思います。
当ブログでは、現在の宝塚歌劇団について考察することを主とし
観劇の感想等を交えながら、
一ライトファンとして楽しむ姿を掲載していこうと考えています。
宝塚は伝統を大切にする文化ですので
100周年以降の、いわゆるライト(ニワカ)ファンは
肩身が狭い思いをすることも多いです。
でも、同じ「好き」なら偉いも偉くないもない。
同じライトファンとして堂々と楽しもうぜ!!と個人的に思いますので
そういう方々にも楽しんで貰えるよう綴っていきたいと思います。
そして同時に、古くからこの伝統を愛してきた人にもご納得頂けるよう
一生懸命書いていきたいと思っています。
本当は以前の「出戻り男」という自称が気に入ってたのですが
「お前なんか出戻り(古くからの)ファンじゃない」という
ご指摘をいくつか頂きまして、
確かにそうかなぁと思った結果
ルネサンスファンという謎の呼称にすることにしました。笑
まぁ、そんなこんなで
心機一転、心新たに頑張りたいと思いますので
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ここまで読んでくださった皆さんに、
前ブログから続けて読んでくださった皆さんに、
最大限の感謝を込めて。
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コメント
蒼汰さん初めまして。
アメブロからずっと読ませてもらっています。
古きファンではない!とはまた否定的なコメントを浴びていたのですね。人気ブロガーさんは大変ですね。私なんぞは、気に入らなければ読まねばいい!と思ってしまうのですが、、、
ファン歴ではなく宝塚に対する想いではないでしょうかね。蒼汰さんのブログからは劇団をビジネスの観点から見ているだけでなく、そこに愛を感じるのて読んでいても不快になりませんし勉強になります。なんと言いましょうか、程好い距離感がとても心地よいです。
楽しみにしていますので是非こちらのブログ続けて下さいね。
Samiok様
コメントありがとうございます。
まぁ、世の中いろんな方がいますからね…勉強になりました。笑
お褒めの言葉をいただき恐縮です。これからも自分のペースで頑張っていきたいと思います。
ぜひまたいらして下さいね。
アメブロから拝読しております。
特にジェンヌさんへの分析や、人事的な考察など、いつも楽しく読んでおります。
お時間がある祭ぜひご更新をお願いします!
楽しみにお待ちしております♬
応援しますぅ❗️
汐路しゅう様
コメントありがとうございます!!ブログ移転というお手数をおかけし申し訳ございません。
これからも自分のペースで頑張っていこうと思いますので、ぜひお付き合いください。
どうぞよろしくお願い致します。
こちらに移られたんですね。
お前なんか出戻りなんかじゃないなんてコメントされる方がいるんですね。めんどくさいですね。
私なんてかれこれ出戻って25年以上になりますが、にわかファン大歓迎ですよ。だって新しいファンが増えないと宝塚続いていきませんからね。これからもよろしお願いします。
経歴からなるほどねと思いました。新しい視点の投稿楽しみしてます。
宝塚は今でこそ動員数がすごいですが、1990年代より前でトップが動員に走り回っていた時代もありましたよ、今の小川理事長になってほっとしてます。
通りがかった人様
コメントありがとうございます!!
長きにわたり宝塚を愛するファンの方からそう言っていただき嬉しいです。笑
昔は大変だったようですね。
現在のような動員が安定している次期でこそ、スターは自身の研鑽に時間をさけるわけですから
私も小川理事長様々なんじゃないかなーなんて思ったり。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
これからも末永く、ブログを続けていただけると楽しいなぁと思っていますので、お仕事の合間に書いてくださるようお願いします。
他に比べて客観的なご意見だなぁと新鮮でしたー。
吉田知子様
コメントありがとうございます!!お褒めの言葉をいただき恐縮です。
これからも時間を見つけて書いていきますので、末永くよろしくお願い致します。
小川睦子様
コメントありがとうございます!!
私も本格ファンになってからそれくらいですので、ほぼ同期ですね。笑
お褒めの言葉をいただき恐縮です。これからもどうぞよろしくお願い致します。
蒼汰様
私も、蒼汰さんの書かれるブログは男性目線の『宝物経営』に始まり…お好きな生徒さん、そうではない生徒さん色々お有りでしょうが…出来るだけ言葉を選び傷付けない客観的な文書を面白く拝見させて頂いておりました。
一旦…宝塚から離れる事情が、(未だに腹に据え兼ねる人事)と周囲の状況だったので…もう2度と見る事も無いと思っておりましたが…結局の所、宝塚自体もムラも街並みも幼い頃から愛してやまないものなのですよね…。
もし、今のビジネスとしての『宝塚』に当時の御贔屓様が居たらどうなったのだろうと…興味深くもあったり、怖くもあったり…(笑)
期間限定で、初めたられたブログ。
今度は仕事も繁忙期との事ですので、蒼汰様のぺーすでお続けになられて下さい!
いつか…出戻る前のお話等もチラチラ聞かせて頂けるとうれしいです。
こちらでもフォローさせて頂きますので、何卒宜しく御願い致します!
コメントありがとうございます!!お褒めの言葉をいただき恐縮です。
実は私、いまだムラ観劇をしたことがないので、それを来年の目標にしております。笑
永く愛していらっしゃる方にそう言っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願い致します。
アメブロから読んでいます。私も10年くらい前にライトファンで今ちょっとはまりつつある限りなく周縁に近いファンです。
客観的で納得できるのですごく楽しみに読んでいます。
どうか、否定的コメントなど気になさらず更新してくださいね。応援してます
コメントありがとうございます!!そして前ブログから続けてご覧になっているとのことで、とても嬉しいです!!
まぁ、いろいろと傷つくこともあるのですが、私らしく頑張ろうと思います。笑
これからもどうぞよろしくお願い致します!!
普段考えていたことと似たようなことを書いているブログがある!と一気にハマりました。私は宙組新設から新専科発足という劇的な変化を見ながらハマったというファンなので、人事についての深い考察が非常に面白いです。ただ、ご贔屓がいない立場からすると、あの頃の人事はしょうがないね、でもあったような気がしておりますが、、、。今後のブログも楽しみにしております。
コメントありがとうございます!!共感いただけたとのこと、嬉しいです!!
あの頃はいろいろあったようで大変そうでしたよねー。
当時に比べれば残酷人事は減ったと思いますが、それでもご贔屓いらっしゃる方からすればとんでもないんでしょうけど…笑
今後もぜひいらして下さいね。