望海風斗&真彩希帆・退団発表によせて

ついに望海風斗と真彩希帆の同時退団が

劇団より正式に発表されました。

 

 

当ブログでは、かなり早い段階(たぶん前身ブログ時代)より

望海・真彩は通常任期5作+理事降臨1作6作任期であると明確に打ち出し、

かつ最後までブレずに書き貫きましたので、

それを人事考察ブログとして検証する義務があると思っています、が。

 

さすがに今日はそんな気分になれませんので、

感傷に浸りながら2人について語りたいと思います。笑

 

望海風斗・退団発表に寄せて

 

私にとって、望海風斗は思い入れのあるスターです。

正確に言えば、明日海りおと北翔海莉もですが。

 

そもそも私が宝塚に興味を持ったのは、

幼少期に祖母から雪組初演の『エリザベート』を見せられ、

成人後にたまたま見たバラエティ番組で

100周年特番で出ていた明日海りおに心惹かれ、

調べたらなんとお披露目で『エリザベート』をやるではないか、

これは見に行かねばと思い至ったところに始まります。

 

詳細は前身ブログに書て↓

 

この『エリザベート』はもちろん見ることが出来ませんでしたが、

だからこそ「一度でいいから生で見てみたい」と強く思うようになります。

 

特にこの公演で実力をいかんなく発揮した

明日海、北翔、望海の3名は色んな方のブログでたびたび登場しており、

その行方を自宅で見守りその行方を気にしていました。

 

その後、北翔がトップに就任し

これこそ見に行かねばと初めて宝塚を観劇したのが『こうもり』。

煌びやかな世界観を、存分に楽しむことが来ました。

 

そして望海のトップ就任の報を受け、

2度目の観劇になったのが『ひかりふる路』だったわけですが。

 

この公演が凄かったわけですよ。

望海風斗の迸るエネルギーと卓越した舞台技術。

これまで色んな舞台公演を観てきましたけれど、

あれほどの衝撃は後にも先にも無かったと思います。笑

 

ここから宝塚の世界に深く足を踏み入れるようになり、

ブログまで書くようになるのだから、

世の中何があるか分からないものです。

 

望海風斗の功績を称える

 

望海風斗の功績は、

宝塚の世界観と高い舞台技術の両立にあると思います。

 

宝塚と言えば、特に前理事長時代は

ビジュアルとスター性至上主義であり、

舞台技術というのは基本的には二の次でした。

 

「宝塚だから下手クソですけど、何か?」という

ある種の開き直りを前提に事業展開してきたワケですけれど、

それを現理事長による新時代に寄せ、

真っ向から勝負をしかけたのが、望海風斗だったと言えるでしょう。

 

こういうことを書くと、

「ただ歌が上手いものを観たければ、外部に行けばいい」

という意見を受けたりするわけですが、それは無粋というもの。

 

ただ歌が上手いだけでなく、

きちんと宝塚という世界観を構築出来ていたからこそ、

いわゆる「一般のミュージカルファン」を引っ張ることが出来たわけで、

それを思えば彼女の功績は素晴らしいものだと思います。

 

じゃあなぜそれが出来たかと言えば、

彼女が「宝塚が好きだったから」、これに尽きると思います。

 

天海祐希、大和悠河という宝塚ど真ん中のスターに憧れたからこそ、

舞台技術を磨くだけでなく、彼女たちが作り出すような世界観を大切にした。

それこそが今の雪組の人気に繋がると思うワケです。

 

真彩希帆・退団発表に寄せて

 

そんな望海の活躍において、

真彩希帆の存在を欠かすことは出来ないでしょう。

 

私は以前、彼女をスーパー娘役と称しました。

 

2人がトップに就任した当時は、

いわゆる「ちえねね」「えりあゆ」「ちぎみゆ」「みちふう」という

トップのコンビ売り全盛期でした。

 

そんな中、トップスターに「寄りそう」どころか

さながら「戦っている」かのような真彩の芸風は

「可愛げが無い」と叩かれたことも少なくありませんでした。

 

ところが彼女はその姿勢を貫き、

ついにはその実力で多くの人を認めさせるほどになります。

 

望海を含め、多くの人が「退団なんてもったいない」

「せめてあと一作延長を」と思ったであろうことが何よりの証拠です。

 

この2人が素晴らしい舞台技術で雪組という確固たる枠組みを作ったからこそ、

彩風が得意のダンスで、彩凪と朝美がビジュアルで、

永久輝がフレッシュさで輝くことが出来たし、

それが雪組全体の勢いに繋がったのだと思います。

 

望海風斗と真彩希帆。

この2人は前任の早霧せいなと咲妃みゆと真反対の芸風でありながら、

まさしく同じゴールデンコンビだったと言えるでしょう。

 

退団発表で何を語るのか

 

前述の通り、2人の任期についての人事考察は次の記事に回しますが

望海風斗が次作で退団しないワケがないことを

個人的に確信していた理由があります。

 

それは早霧せいなの退団会見での一コマ。

 

「今このままの自分で止まっていられるなら、肉体も精神も体力も。ずっと宝塚にいたいんですけど、そんなの無理じゃないですか。だから私はスッと去っていきます。」

「芸に終わりはないが、バトンをきっちり受け渡して続いてきた劇団。次の世代を考えたとき、この時期だと思いました。」

―早霧せいな退団発表会見より

 

早霧は人気絶頂の中、任期5作で退団することになりますが

その理由を暗に「望海に引き継ぐため」と語っています。

 

そう早霧に「言わせた」宝塚歌劇団が

後任の望海に任期7作以上やらせるなんて美しくないこと、

たとえ収益が良かろうが、後任が頼りなかろうが、

絶対するわけないですよねっていう。

 

望海風斗という完成された物語を紡ぐうえで、

このあたりは小川理事長の美学を感じます。

…なんて言ったら持ち上げ過ぎかな。笑

 

そんなわけで、2人と理事長が

退団会見で何を語るのかが今から非常に気になります。

絶対聖火ランナーの話はするだろうし、

なんなら「バトンを引き継ぐ」に掛けるのも想像がつきますよねー。

 

とはいえ、

分かってはいたものの退団発表は寂しいもの。

昨日からエンドレスで見続けている

『琥珀色の雨にぬれて』を今日も見て、感傷に浸りたいと思います…。

 

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コメント

  1. こんちゃん より:

    蒼汰様
    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    楽しかった旅の時差ぼけも戻らぬ間に、溜まった業務、未読メールの山の月曜日。そしてこのたびの発表。ご心労のことと思います。慣れませんなあ、やっぱり。

    「ひかりふる道」はライビュで拝見したのですが、見終わった後で振り返るとお話に?と思うところはあったのですが(苦笑)映像越しでも望海さんの歌唱には衝撃を受けました。

    例えば外部の音大卒のオペラ歌手にも、芝居と歌が分離していて、これはオペラという芝居仕立てにする必要があるのだろうか?という方もいます。宝塚でも、音程が怪しくても芝居っ気で乗り切っているような方もいますが(苦笑)

    望海さんの歌って、逆説的な表現ですが、「歌っている」ことを忘れさせてくれるんですよ。天衣無縫、天女の衣は縫い目がないといいますが、「今がんばって超絶技巧で歌っています!」という技術の縫い目をみせない。

    そして歌と演技が分離していなくて、シームレス。歌うたび客を役の感情の渦に引きずりこんで、客自身もとんでもない劇的体験をしたような気にさせてしまう。音源を何度繰り返し聞いても、聞くたびに新しい感情が、いま沸いてくるような感興がある。またあの歌が聞きたくなる。

    ・・・そして。あのマリア・カラスですら、そんな歌が歌えた期間は10年も無かった。衰えの影を見せる前に去る美学、だと思います。卒業のその日まで、彼女はどこまでの高みを見せてくれるだろう。楽しみです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      確かに「はい、今から抒情的に歌いますよーーー!!」って感じがしないのって大きな強みですよね。見ていてストンと落ちるというか。
      そして同時に『ファントム』のCDをたまに聞くのですが、歌だけできちんと宝塚を再現出来るというのも凄いなぁと思います。
      残り1年弱、最後にどのような到達点にたどりつくのか、今からとても楽しみですね。

  2. コスモスハート より:

    蒼汰様
    琥珀色の雨にぬれて、をエンドレスで見るって凄いですね。
    そういう感傷に浸る方法もありですね。
    私は、ひかり降る路のCDを会社帰りに聴いてます。不思議と、観劇した時の舞台の様子が目に浮かび、良かったなあ。あの作品も…
    大劇場公演で雪組の二人は最後がハッピーエンドってなかった気がする。
    琥珀色の雨、きいちゃんの、あーあ、という台詞が好き。他人を不幸にして、自分だけの幸せに走らなかった大人の女性。歌のみならず、演技力もあるよな~しみじみ感じます。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      あの作品大好きなんです!!今見返すと意外と真彩氏がまだこじんまりと「娘役」していて、でも今の片鱗もきちんと垣間見えたりして凄いなと思ったり。
      そして望海さんだけでなく、彩凪さんも星南さんもいろんな意味でベストマッチで、今の雪組の充実を予感させる素敵な公演だったなぁと思います。
      退団公演、どのようなものになるんでしょうかね。今から非常に楽しみでもあり、寂しくもあります…。

  3. ちょっこー より:

    だいきほの卒業残念ですが、美しい!!

    潔い引き際って清々しい美しさを感じて気持ちがいいですよね。

    早霧せいなの言葉を見るとこのタイミングで然るべきだったんだと思います。

    美学を感じるところがまた宝塚らしいですね!

    今回のブログ、とてもうまくまとまっていて綺麗だなと思い感心しました。

    琥珀見られたんですね。
    僕はファントム見てました。
    改めて物凄いトップコンビの公演を観れて幸せなことだし、この時代に宝塚観れてよかった。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      次の記事のキーになるのですが、やはり引き際の美学ってあるんだなぁとつくづく思いますね。
      その意味でベストのタイミングだったと思いますし、きちんと計算されたトップ人生だったんだなと改めて感心しきりです。
      いや本当に、今の雪組を楽しめる時代に生まれて本当に良かったなと思います。