検証・望海風斗の6作任期に思う

望海風斗と真彩希帆の退団会見から一夜明けましたが、

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

個人的に退団の第一報には「でしょうね」と驚きませんでしたが、

18日朝のスカステで流れた退団発表をあのオルゴールの音色とともに見て、

やっと実感がわいてきました…。

 

そんな感傷的なモードは

前回の記事で全てぶつけて書き切りましたので、

本日は人事考察ブログとしての責務を果たしたいと思います。

 

前回の記事はコチラから

いつから望海風斗6作説に思い至ったのか

 

前述の通り、当ブログではかなり早い段階で

望海・真彩は通常任期5作+理事降臨1作6作任期であると

明確に打ち出してきたわけですが、

 

たぶん初出は前身ブログ時代のこの記事かなぁと。

 

じゃあ私がいつから任期6作説に思い至るようになったかと言えば、

たぶん『ファントム』が発表になったあたりからであり、

それが確信に変わったのは『壬生義士伝』の上演が決定した時でしょう。

 

100周年以降に退団したトップスターのうち

凰稀、早霧、朝夏(そして紅も)と普通任期のスターたちが

相次いできっちり「5作」で退団しています。

 

特に現理事長就任後の早霧、朝夏、紅は

お披露目に話題作、2作目は千尋の谷、3作目に大作・意欲作、

4作目に変化球、5作目が縁のある演出家による退団公演と

非常に計画的にトップコースを歩ませているのが分かります。

 

望海は任期3作目に、本人の夢でもあった『ファントム』を上演。

そして4作目に和物の雪組『壬生義士伝』が決定。

以上を踏まえ、当時書いた上の記事から抜粋しますと、

 

現在、トップの通常任期は5作。

理事降臨の『凱旋門』を除くかもしれませんが、『ファントム』で3作目、

退団まであと2~3作だと仮定して、

和物の雪組としては任期中に必ず1回はやらないといけない。

 

でも望海のキャラクター的にサヨナラ演目は

絶対全力歌唱の洋物ミュージカル系だろう。

あるいはその能力を買われて初演大作ミュージカルとかもやるかもしれない。

 

ということは逆算すると4作目あたりに和物が来るのではないか?

と思ったところに今作ですので、まぁ予定通りということですね。

 

そう考えると、やっぱり望海の任期も通常通り5~6作なんだろうなぁ。

年齢と後任・彩風を考えれば至極妥当なんですけど

やはりここまでの実力派トップの公演が

見られなくなると思うと寂しいですよね。

―「雪組演目発表から見る今後について」より

 

当時から謎の確信を持って堂々と書いていますが、

我ながら珍しく予想が当たって良かったです。笑

 

以上を踏まえ望海風斗の辿った道を振り返ると、

お披露目『ひかりふる路』:ワイルドホーン作曲による話題作

2作目『凱旋門』:轟理事降臨の「千尋の谷」でごめんね1作延長

3作目『ファントム』:本人悲願の大作にして勝負作

4作目『壬生義士伝』:和物の雪組で変化球

5作目『Once~』:小池氏による初演大作ミュージカル

6作目『fff-フォルティッシッシモ-』:全力歌唱の洋物ミュージカル系で退団

 

と、完璧に計算しつくされたトップロードだったことが分かると思います。

 

「退団匂わせ」と「夢を叶える物語」

 

初出の記事を書いたのが2018年10月なのですが、

2019年に入ると、怒涛のように「退団匂わせ」が続きます。

 

・2019年1月号の歌劇表紙になる→2020年は1月号の表紙にならず退団月の表紙になる?

・任期5作目が小池氏による一本物ミュージカル→退団公演は2本物だろうから5作目退団はない。

・2020年カレンダー占いで1月と8月掲載→任期6作目公演真っただ中

・彩風咲奈のカレンダー占いが11月掲載→お披露目(予定)公演真っただ中

・別箱で本人念願の「コンサート」公演開催決定。

・その裏で彩風咲奈の全国ツアー主演が決定。

・CD「GIFT」発売決定。上演希望の声が多かったであろうエリザ、忠臣蔵の楽曲を収録。

・任期6作目がイニシャルの「f」がつく公演名。

・任期6作目が縁の深い生田氏登板、「だいもん」の記憶を辿る「路」という意味深な公演解説。

・「ザ・タカラヅカ VIII」の発売が決定。

・聖火ランナー内定。

 

とりあえず思いついた限りザっと書いてみましたけど、

ここまで6作任期と「匂わせる女」なかなかいねーだろってレベルですよ。笑

 

そして望海氏と言えば

「人生は、夢だらけ!!」というキャッチフレーズ(禁句)のもと

本人が語っていた夢を次々叶えていくドリームメーカー人生でもありました。

 

スカステ等で本人がやりたかったと軽く触れていた程度のものも含め、

記憶にある限りざっくり書いていくとこんなものでしょうか。

 

・念願のフランス旅行(ドリームメーカー3より)

・念願のワイルドホーン作曲の新作公演『ひかりふる路』

・念願の雪組の和物で新選組『誠の群像』

・念願のラテンショー『Gato Bonito!!』

・念願の『ファントム』上演

・念願のブロードウェイミュージカル『20世紀号に乗って』

・念願のおとめ表紙

・念願の新作一本物ミュージカル、しかも小池氏脚本による『Once~』

・念願のコンサート公演『NOW! ZOOM ME!!』

 

…書いていて思いましたけど、

もうこれ以上やることないだろってレベルでやり尽くしますね。笑

 

スターという「物語」をプロデュースする

 

望海と真彩の代表作となった『ファントム』は、

2人が「ぜひ主演したい」と願い続けた公演です。

 

花組時代に「HOME」をデュエットしており、

組替えを経て雪組で再会し、

上演の運びとなったのは皆さんご存知の通り。

 

この運命的な物語こそが付加価値となり、

ただでさえ超有名な海外ミュージカルの7年ぶりの再演、

歌ウマコンビによる主演に、さらなる魅力をつけることとなりました。

 

このように、タカラジェンヌという虚像の向こう側をひっくるめて

スターという「夢を叶える物語」をプロデュースすること。

 

早霧、朝夏、紅、明日海の去就を含め、

これは小川理事長就任後の宝塚にて顕著になった傾向だと思います。

(※ただし相変わらずですが月組は除く。)

 

これまでの苦悩、挫折、そして壁を乗り越えた喜び。

それを分かりやすく明示し、ファンとともに分かち合うことで、

舞台上の「物語」と、その背景にある個人の「物語」を一緒に楽しませるという

高度なエンターテイメントを展開するようになったわけですね。

(その最もたるが新公主演の思い出再演でしょう。)

 

この人生と地続きのエンターテイメントって、

古くは山口百恵から始まっているものですけれど、

最近はAKBや乃木坂などでも上手に取り入れられ、

そこから宝塚に逆輸入され、コンバイルして展開している印象です。

 

それを思えば、昨日も書きましたけれど、

後任のために5作で退いたと仄めかした早霧からバトンを受けた望海にとって

轟理事に降られたうえでの任期6作はベストだったと思います。

 

それは「望海と真彩の見事な引き際」という、

その瞬間こそも彼女たちの美しい物語の一部であるからです。

 

「小川は銭ゲバだから望海の任期を伸ばすだろう」

と予想していた人もいるようですが、

「銭ゲバだからこそ、宝塚愛を持ってスターという物語を完璧に遂行するだろう」

個人的に確信していました。

だからこそ2/4に退団発表が無くても「もしかして望海風斗の退団は無くなった?」的な記事はプライドにかけて書かなかったわけですが。(小声)

 

つくづく、望海風斗のトップスター人生任期6作は

本人含め完璧にプロデュースされたものだなと思いますし、

見事それが結実した状態で幕が下ろされようとしているのが感慨深いです。

 

夢物語は最終章を迎える

 

というわけで。

望海風斗が描く、そしてそう宝塚歌劇団がプロデュースしてきた夢物語は

ついに最終章を迎え、刻一刻とページがめくられていきます。

 

その最終章の局面に、

まさかの上田久美子氏を投入してくるあたり、

劇団も本気ということでしょう。笑

 

そんな物語の結末が果たしてどのようなものになるのか。

その行方を一ファンとして見守りたいと思います。

 

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