トップ娘役就任の適齢期

唐突ですが、トップ娘役の適齢期っていつだと思いますか?

言い方を変えると、最近のトップ娘役人事って

低年齢化していると思いますか?

 

私はそうは思いません。

 

トップ娘役が早期就任気味なのは昔からだし

高齢トップはごく稀だけど

でも本当に時々生まれることもある、くらいの認識です。

 

…という旨を以前記事にまとめたことがあります。

トップ娘役人事に思う私のヒュポテシス

 

最初に明言しておくと、

私が思うトップ娘役就任の適齢期は研4~6くらいです。

 

突然何の話やねんって感じですが、

先日、星組公演における有沙瞳を見ての話です。

 

星組公演を見て思ったこと

 

『霧深きエルベのほとり』にて

礼真琴と有沙瞳が絡む場面があるのは皆さんご存知の通り。

 

で、それを見たときに思ったのは

おもいっきり主観で申し訳ないのですが

コンビとして考えた時、あまり「しっくり来ない」ということ。

 

それとは逆に『ESTRELLAS』にて

七海ひろきと有沙瞳が絡む場面があるわけですが。

 

思いっきり主観で申し訳ないのですが

礼とは逆に「すげーお似合い‼」って思ったんですよ。

 

その理由は何かを考えたら、

一つは、単純に学年差なんじゃないかなぁと思い至ったんですよね。

 

男役10年、娘役は何年?

 

男役10年という言葉があるように、

タカラジェンヌに求められる男役像が確立するまでは

相当な時間がかかります。

 

それは女性が男性を演じることを思うと至極当たり前な話ですが、

では逆に娘役はどうでしょう?

 

娘役を軽んじるわけではないですけど、

やはり男役より完成に要する時間が短く済むと思うのです。

 

つまり何が言いたいかと言うと、

路線の娘役がある程度の時間が経過してしまうと

舞台人として達者になり過ぎちゃうと思うんですよね。

 

タカラジェンヌとして同じ10年を過ごしたとしても

男役と娘役の出来には、どうしても差が生まれてしまう。

 

なので、トップスターがいかにカッコ良く映るか

第一主義である宝塚的価値観において

トップスターと相手役に学年差が生まれるのは当然のことだと言えるでしょう。

 

トップコンビのベストな学年差は?

 

先に上げた礼と有沙は3学年しか差がありません。

礼真琴がどれだけ達者なスターで、どれだけ優秀な舞台人だったとしても

有沙も同じくらい達者がゆえに、ヅカ的な夢々しさをあまり感じませんでした。

(完全なる主観ですが)

 

逆に、七海ひろきは舞台技術的にはアレですけど

それでも長年男役をやってきた風格というものがあり、

それが有沙という達者な娘役すらも包み込む包容力があったように見えました。

 

七海と有沙の学年差は9年。

ぱっと聞き大きいように聞こえますが、そうでもありません。

 

現在のトップコンビでいえばこんな感じ。

 

明日海89期ー仙名94期:5学年差

(明日海89期ー花乃96期:7学年差)

珠城94期ー美園99期:5学年差

望海89期ー真彩98期:9学年差

紅88期ー綺咲96期:8学年差

真風92期ー星風100期:8学年差

 

一つ前の代を見てみてもこんな感じ。

蘭寿82期ー蘭乃92期:10学年差

龍87期ー愛希95期:8学年差

早霧87期ー咲妃96期:9学年差

北翔84期ー妃海95期:11学年差

朝夏88期ー実咲95期:7学年差

 

珠城の早期就任、北翔と仙名の遅咲き以外は

だいたい7~9学年差が多いことが分かります。

 

つまりですよ、劇団的にも7~9学年差がベストだと思っていることを踏まえ、

トップスターの就任が研11~15が多いことを思えば

トップ娘役の就任は研4~6がベストである、と結論づけられると思うのです。

 

ともすれば、93~95期男役がメインになりつつある今、

100期生以下の娘役が主戦場になるのは無理もありません。

 

ちなみに、もし礼95期と舞空102期が組むとしたらちょうど7期差。

まさにピッタリな学年差だと言えるでしょう。

(しかも舞空は花總・愛希・実咲・星風に続く猛プッシュ娘の称号・研4就任となります。)

 

判官贔屓は滅多に起こるものではない

 

95・96期でトップ娘役を輩出し過ぎてしまった煽りを受け

97~99期の娘役が割を食っているのは皆さんご存知の通り。

 

特に有沙瞳は、その確かな実力にトップに相応しいビジュアル。

スポンサーもついており、ほぼトップ間違いなしだと思われていました。

 

が、しかし彼女のアンラッキーは

真風以外90~92期にトップ候補生が皆無であったことでしょう。

 

例えばこのタイミングに誰かが

北翔・壮よろしく礼真琴の前に星トップに落下傘したとすれば

確実に彼女はトップスターになっていたと思います。

 

あるいは、花月宙で90~92期の誰かがトップに立つ予定があったとしたら

雪組から組替えの時にその組へと異動し、

トップ候補生として控えに回れたかもしれませんね。

 

トップ娘役人事がトップスターの情勢に流されがちとはいえ

まさに「運」と「タイミング」を掴まねばならないことを思うと

トップ娘役の就任は本当に難しいですね。

 

で、こういう話をすると必ず

仙名彩世でもなれたんだからズルい論が出るわけですが…笑

 

彼女の場合、明日海が既に相手役を2度変えているという情勢であり、

そのため自組から上げたいという意図、明日海との身長と技巧のバランス、

もしかしたら明日海の要望(?)込み込みという、

 

超スーパーミラクル逆転満塁サヨナラホームラン級のラッキーであり

そう簡単にホイホイと起こるレベルの人事ではありません。

 

例え明日海・仙名コンビが商業的大成功だったとしても

そもそもこういう状況になること自体が極めて稀だと言わざるをえないでしょう。

 

しかも綺咲退団後、しばらく席が空く様子がないことを思うと

もはやさらにその次の代、102期以下へと移行しつつあるとも言えます。

 

これを聞いて「早過ぎ‼」「青田買い過ぎる‼」と思いますか?

もしそう思った方が100周年あたりでファンになったライト層だとすれば、

おめでとうございます、貴方はもう宝塚にどっぷりハマっていますよ。

 

なんせ100期生がもう研6ですからね。

時が立つのは早い。

若手だと思っていたスターたちは、あとちょっとすれば中堅扱いになります。

 

潤、夢白、きよらと102期生以下の娘役たちも次々脚光を浴びていますが

まだいつどうなるか分からないのが宝塚の怖いところ。

果たして、彼女たちの未来やいかに。

 

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コメント

  1. とうあすちえ時代の星が私の青春 より:

    こんにちは、初めてコメントします。いつも楽しく読ませていただいてます。

    友達が宝塚を目指していたので知り合いが多く裏事情をきくのですが、劇団側はしろきみれいちゃんをトップにさせたかったみたいですが明日海さんが拒否したらしいです。
    トップさんによっては権限があるみたいですね。仙名さんのトップは明日海さんの意見が大きいと思います。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼まぁ人の噂にマジレスはできないのですが…笑
      あのタイミングでトップに立てなかった時点で、城妃さんの上がり目は無かったと言えるでしょうね。
      現在の明日海・仙名コンビの成功を見るに、この組み合わせは成功だったとは思いますが。

  2. 桜かのん より:

    蒼汰さん

    いつもキレのあるブログ、とても面白く読ませて頂いてます。
    今回の、娘役のトップ就任適齢期について、なるほどと思いました。

    蒼汰さんのおかげで、劇団側の意図が丸見えじゃありませんか…(*_*)
    確かに、娘役は早い時期に抜擢されなければトップにはなれません。
    ユキちゃんの様な遅咲きは、本当に稀になりましたね。

    大昔なら、別格の娘役が代理でトップのお役したりとかありましたが、最近はびっくりする程、露骨に下級生を上げて来るので…

    美貌だけで技術が伴わない娘トップは、あまり好きではないのですが、最近はとみに男役メインになりすぎるので、仕方がないのかも知れません。
    有沙ちゃんの件は、20年来の塚友が嘆いていました。
    実力があっても、やはりフレッシュという点で下級生に持って行かれる悲劇。トップは遠のいてしまいますよね…

    歌劇団は、びっくりするような人事も得意なので、それに期待して実力のある娘さんたちが浮かばれるような人事・キャスティングを祈るばかりです。(それが図らずも、お餞別だったにしても…)

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      昔はトップ娘役がスライドしたり、それより昔はもっとイレギュラーが多発していたようですからねー。
      確かに分かりやすい若手抜擢に偏重していると言えるのかもしれません…。
      果たして海乃・城妃・有沙の今後が気になるところですね。餞別含め、果たしてどうなることやら…。

  3. skyblue より:

    トップ娘の研4~6適任説、納得しました。
    私も礼真琴と有沙瞳は何か合わないな~と感じていたので。
    彼女の大人っぽい顔立ちが、童顔の礼真琴の隣では尚更そうさせるのかもしれません。
    見た目や雰囲気の相性も大切ですよね。
    真風、星風コンビ発表時には、大人の色気溢れるトップに童顔の彼女はどうか?なんて騒がれましたが、蓋を開けてみれば、そんな心配は何処へやらという感じだったので、どのコンビも組んでみないと判らないところもあるのでしょうが。
    ただ、どんなに素晴らしい娘役と理解していても、仙名彩世は最後まで明日海りおの隣はしっくり来ませんでした。
    たぶん、明日海りおが美し過ぎるからだと思うのですが。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      言われて思ったのですが、明日海さんって歴代のどの娘役ともいまいちしっくりこなかったですし、
      タカスペでの色んな並びを見てもどれも微妙でしたよね。
      極論、彼女は一人で発光できるからこそ、相手役を必要としないスターさんだったのかもしれません。
      そういう意味では独立独歩な仙名が一番ベストだったのかなぁと私は思いますが…。

  4. kanata より:

    過去記事へのコメントお許し下さい。
    ずっとしたいと思いながら時が経ってしまい…。

    私もトップ娘役が極端に低年齢化しているとは思いません。以前からこの程度だったような……
    蒼汰さんのいう適齢期も納得ですし、才能ある若く美しい娘役が抜擢されるのも当然かなとも。

    しかし、私はトップスター個人の魅力以上に、トップコンビ・トリデンテの相乗効果による魅力が組の人気に最も関わると思っているので、適齢期に拘りすぎず柔軟に広い視野で選んで欲しいとも思います。
    今のトップコンビをみると何かしらのお似合い要素はあるので劇団も考えているのでしょうけどー。

    ところで、蒼汰さんは仙名さんがけっこうお好きだったりするのでしょうか?
    勝手な印象ですが、好きなジェンヌには一歩引いた表現を使う気がするのでもしかして…と。
    聞いてはいけないことだったらすみません。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      おっしゃる通りで、トップコンビは互いの魅力をより引き立て合うような関係性こそ理想ですよね。まぁなかなかそういう人がいないんですけど…笑
      そういう意味で、仙名や真彩はビックリ抜擢だったと思いますし、これからもそういう組み合わせがあるといいですね。

      仙名さん好きですよー‼
      おっしゃる通り好きなスターさんには一歩引いてしまうので、逆にそのファンの方から怒られることもあります。笑