遥羽らら・ある娘役の理想形

 

本日は花組別箱振り分け、宙組退団者、宙組配役発表

新情報がたくさん出ましたね。

 

これらをまとめていきたいのですが、

その前にどーーーーしても退団者の1人である遥羽ららのことが書きたくて、

今日は彼女について先に(?)まとめます。

 

遥羽ららの不思議な立ち位置

 

遥羽ららって不思議な立ち位置だなとつくづく思います。

 

新公ヒロ2回に東上ヒロ2回。

経歴だけ見るとバリッバリの路線娘役のはずなのに、

トップ娘役候補とファンの中で目されたことが

(少なくとも私の周りでは)一度たりとも無かったからです。

 

それもそのはず、彼女がトップ娘役適齢期だった頃、

組内には伶美うららが居ましたし、

学年が近い娘役には城妃美怜、海乃美月、有沙瞳の3人娘が居た。

さらに組替えで天彩峰里までやって来る。

 

遥羽も路線娘役として大活躍でしたけれども

他にトップ娘役候補生と呼ばれる(ファンが望む)人が多過ぎたがゆえに、

いわゆる報われ論が起きることはありませんでした。

 

むしろ「TAKARAZUA REVUE 2019」で娘2ポジと明確に判断された時には

「なんか知らない間にこのポジションまで登りつめちゃいました」的な

ほんわか感があったと思うのです。

 

トップ路線にガツガツ食い込むことなく、

置かれたポジションを理解したうえで綺麗に「ほんわか」咲くこと。

スタイルの良さ、ドレスの着こなし、さりげない笑顔以上に、

これが彼女の大きな魅力だったし、

実におっとりした(独断と偏見ですが)宙組らしい娘役だなーと思います。

 

遥羽らら・ある娘役の理想形

 

そして、同じようなポジションに居たはずの朝月希和が、

なんの因果か花組と雪組を反復横跳びして

トップ娘役に突然登りつめてしまったのとは実に対照的です。

 

確かに、彼女はトップ娘役になれなかったかもしれないけれど、

期待の娘役として新公ヒロを2回、『不滅の棘』で東上ヒロインを経験。

気付けば生え抜き娘2ポジションを与えられ本公演として登用される。

 

『壮麗帝』は夢白大本命と言われていた中での久しぶりのヒロインに抜擢。

続く『Hotel Svizra House』では娘2ポジとして大活躍。

そして、自身の中で何かが決まったのか、退団を決意。

 

これはこれで、娘役の理想形だなと思いますし、

もし私がタカラジェンヌの娘役になるならば、

こんなスター人生を歩みたいなと勝手に思っている存在だったりします。笑

(もちろん本人の血の滲むような努力があってこそ、ですが。)

 

特に晩年期となる『壮麗帝』アレクサンドラと

『Hotel Svizra House』アルマは、本路線でないからこそ出せる余裕、

ほんわかとした彼女のスター性が輝き、

より魅力的な登場人物として演じられていましたよね。

 

だからこそ、ここ最近の彼女への評価の高まりは肌で感じていましたし、

退団発表が残念なこともよく分かりますが、

まぁ彼女が選んだ道ですので、ね。

退団のその日まで、彼女らしい魅力が輝き続けることを祈るばかりです。

 

突然生え抜き路線が減る宙組

 

ところで、宙組の路線娘役事情と言えば、

ついこの前まで星風→夢白→遥羽→天彩だったはずなのに、

天彩以外の3名がごっそり抜けるというのが衝撃ですよね。

し、か、も、居なくなるのが全員宙組生え抜き組。

 

そして遥羽退団後は天彩が同期の音くり寿とともに

娘2ポジに君臨するところまで見えますね。

 

トップ娘役が4人も変わったここ最近。

当然ながら、娘2ポジションも入れ替わることになります。

今後どのような人事が進むのか、新たななニューヒロイン誕生するのか、

その行方も気になるところです。

 

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コメント

  1. MS より:

    朝夏さんが宙組トップになってから、まどかちゃんとららちゃんが交代で新公ヒロインをやっていましたが、2期下のまどかちゃんがアイーダとエリザベートと1本物を独占していたので、ららちゃんの印象がどうしても薄くなってしまいました。あの頃、まどかちゃんが別箱ヒロインも独占してましたから。
    それにしても、達成感をもって退団を決めたジェンヌさんというのは、何ともいえないオーラを纏っているような気がします。ららちゃんも、こないだの公演ではキラキラ輝いていましたよね。何となく、同じようなオーラを星組の有沙瞳ちゃんにも感じるのですが、気のせいでしょうか。タイトルロールからの日本物なので…
    そして各組、99期100期が娘2になっていきそうですね。そう考えると、雪組には99期に彩みちるちゃんと野々花ひまりちゃんがいるので、どちらか1人は月組に異動でしょうか。月組新体制の際は、さすがに組替があると思うのですが。
    宙組は、元々上級生娘役が少なかったですが、これで娘役は96期〜98期に各1人ずつで99期がいないので、100期以下の出番が増えそうですね。一気に世代交代ですね。

  2. あやこ より:

    「あの子かわいそう」と感じさせない、にこにこオーラ。背伸びをせず、悲壮感を出さず、それでいて、ちゃんと耐えた。振り返るほどの美女でもなく、スーパー技巧派でもない自分をよく研究し、身の丈に合った「ちょいぶりっこ」でみんなに愛された。
    いそうでいない、素敵な娘役さんですね。野口ショーの粋な演出に期待したいと思います。

  3. 奥田 より:

    ららちゃん、大好きな娘役さんでした。取り上げてくださって嬉しいです。
    愛嬌があって色っぽく、どんな衣装も着こなすスタイルで、鼻から口にかけてのラインがきれいでした。大人の女性がはまると思っていたので、「ホテルスヴィッツラハウス」のアルマを経て、これから!と思ったら退団なのですね。
    意外にも?成績よしの優等生なのにいつもどこか控えめで、下級生の頃は自信がないのかなとも思わせました。
    個人的には「パーシャルタイムトラベル」では、星風さんをくっていたと思います。「パパアイラブユー」も印象的です。かわいらしさが身上のようで実は役幅が広く、役作りも的確でした。退団が惜しいです。

  4. こころ夫人 より:

    こんにちは。
    いつも楽しく、拝見しています。
    こんな日がやってるとは…。
    TOCCAの妖精たち3名が、それぞれの道を、歩むのですね。
    宙娘・遥羽さんの、やわらかな空気感が、とても好きでした。

  5. あず より:

    何度かコメントしておりますが、私も良い娘役をすぐ「トップに」と言うよりももっと「トップでない生徒にもそれぞれに合った見せ場を」と思っている派で、ららちゃんの活躍はまさに「トップ娘役にならない娘役としての理想形だなあ」と思っていたので今回の記事も嬉しいです。
    私は天彩峰里ちゃんのファンです。
    峰里ちゃんを好きになった頃、星組には峰里ちゃんのすぐ上に真彩希帆ちゃんと小桜ほのかちゃんがおり、特にほのかちゃんとは仲がよくとても良くしてもらってるとお茶飲み会等でよくお話されていたので、組替えの時「宙組での活躍は楽しみだけど、ほのかちゃんと離れてしまうのが寂しいな」と寂しかった事を思い出しました。
    宙組ではららちゃん、まどかちゃんとモデルをし、「福福とした童顔丸顔3人娘」って感じで多幸感に溢れていて好きでした。笑
    ららちゃんと峰里ちゃんのときめきMomentでもニコニコほわほわした空気でお話されていてとっても和んだし、宙組にも優しそうな素敵なお姉さんがいて良かったなあ、ずっと見ていたいなあと思っていました。ずっと、なんてないのは分かってるんですけどね。
    まどかちゃんは花へ行ってしまい、ららちゃんは退団、上級生がごっそり退団され一気に若返り、真風さんと芹香さんは幹部部屋入りでしょうか。今はただただ、とても寂しいです。
    そろそろ若手男役も含めたシャッフルもありそうですし、来年の今頃には「今の宙組もいいな。新理事長になっても人事は的確だったな」って言えているといいんですが……。