さて、雪組＆月組の代替わりに
新型コロナウイルスというイレギュラー案件を加えた
一連の人事についに決着が着きましたね。
本日は答え合わせ編というか、
一連の人事で思った個人的な空想を書いていきます。
※本稿は特定の出演者の人事情報について、あたかも事実であるかのような表現で事実でない情報を拡散する意図はありません。あくまで私（素人）の一考であることを書き記しておきます。
最後まで貫いたトップ娘役落下傘阻止
今回の海乃美月のトップ娘役就任劇で分かったこと。
それは、小川（元）理事長はトップ娘役人事において
徹底的に落下傘を避けたし、そしてそれを最後まで貫いたことでしょう。
100周年以前は頻繁に起きていたトップ娘役の落下傘就任ですが、
2012年の実咲凜音以降、すなわち2015年に小川氏が理事長に就任して以降は、
「生え抜き昇格」か「1作前異動」で統一されています。
そしてそれは、新型コロナで日程がガタガタになった後も、です。
落下傘ではなく、1作前に異動させることで
組に馴染ませ負担を少なくし、綺麗な引き継ぎを行わせること。
小川氏の心遣いがよく見て取れると思います。
そして唯一の例外は、星風まどかのスライド人事でした。
便宜上、組内に2人トップ娘役が在籍することが出来ないことから、
落下傘になるのは当然と言えば当然ですよね。
…と、ここまでが前提で勝手な空想を書くとすれば、
潤花の宙組トップ就任は
やはり「予定外」だったんじゃないかなと邪推します。
なぜなら、本来のスケジュールであれば
全ツ『炎のボレロ』終幕8日後に『アナスタシア』が開幕しますので、
仮に宙組就任が当初予定だとすれば、落下傘でなければ不可能だからです。
その大本となったであろう星風スライド案件が
予定通りだったのかは…正直読めません。
本当は真風＆星風で7作くらい組んで添い遂げて、
芹香＆夢白に引き継ぐ予定だったのかもしれないし、
本当に最っ初から離婚前提での20周年コンビだったのかもしれない。
けれど、新型コロナという特殊状況下で
イレギュラーに潤花を無理やり動かしたわけですから、
私はスライドも予定外案件だと思いますが…果たして？
なぜ雪組に朝月希和が選ばれたのか？
そして、潤花の宙組トップ就任が予定外だったとすれば、
彼女は本来は雪組でトップ就任する予定だったでしょうし、
（就任前組み過ぎ問題は月城＆海乃で崩れましたしね。）
花組から朝月希和を取り寄せたのも予定外だったと思います。
と、ここで一つ疑問が。
なぜ、雪組次期トップ娘役が有沙瞳じゃなくて
朝月希和が選ばれたのでしょう？
私のような部外者が思うのは、有沙は元雪娘の池銀ガール、
トップ娘役にと渇望しているファンも多く、
しかも朝月が抜けると花組中堅組は弱くなる。
それでも選ばれたのは…彩風咲奈の希望なんでしょうかね？
1つ仮説を立てるとすれば、本来宙組で上げる予定だった
夢白と潤花をトレードした結果になったことで、
次期はあくまでも夢白が育つまでの
ピンチヒッター登板である可能性が高いということでしょうか。
もっとハッキリ言うと、後妻夢白が確定しているからこそ、
朝月の任期は短い（2～3作）可能性が有ると思います。
トップ就任前から任期の話をしてしまい申し訳ないのですが。
スポンサーがついていると任期を劇団主導で決められないし、
有沙本人も長く在団すること選んだのかも…
と、ここまで来ると行き過ぎた妄想なので止めときます。笑
とりあえず、星風、潤花、朝月の三角トレードの間に
夢白を花でも月でもなく雪に動かしたこと、
直近の東上『ほんものの魔法使』でヒロインを取らなかったこと、
花と月は下級生を2人ずつ（美羽・星空／きよら・詩）育成モードに入ったことから、
夢白は雪組に腰を落ち着けて次期への育成モードに入ったと読みます。
珍しく蚊帳の外だった月組人事
そして娘役三角トレード時に蚊帳の外だった月組人事。
花組は華の遡り退団、雪組は潤花の急な組替えに朝月登板、宙組は星風スライドと、
全体的にしっちゃかめっちゃかだった中、まさかの無風。
以後も他の娘役にヒロインカードを徹底的に与えなかったことから、
三角トレード時点で海乃昇格が前提になっていたのでしょう。
しかしながら、月城＆海乃コンビが
コロナ禍前から決定項だったのかは分かりません。
個人的には珠城りょうの任期が短くなった説が捨て切れないんですよね。
美園を見送った後で天紫あたりを後妻に迎え、
月城に繋いだ可能性も有ったのかも？
けれど珠城は8作で退団を選んだ、その最中でのコロナ禍スタート。
若手（娘役）の育成がストップしただけでなく、
月城の怪我の療養にも繋がったかもしれません。
あるいは珠城＆美園が退団を決めた段階から
月城＆海乃で組ませる気満々だったから、無風だったのかもしれない。
その内情を知ることは出来ませんが、
結果的に月城も海乃も誰の落下傘も受けず、
そのまま「順当」に自組昇格を果たしたのでした。
改めて海乃美月は本当に「持ってた」と思います。
報われガールズ唯一の生え抜き娘役でしたし、
次期である月城と縁があるうえにビジュアルの相性も良く、
かつ弱点を補強できる能力（ダンス）がずば抜けていますから。
そしてこの月城海乃コンビのトップ就任劇は、
おめでたい付属品がたくさんあるのも印象的です。
1学年から史上最多6人目のトップ就任達成、ルキーニジンクス達成、
97期ノルマ達成、不遇の加美乃素ジンクス突破、
就任前組み過ぎ＆学年差が近過ぎ問題の突破、などなど。
久しぶりに月組で起きた順当人事でめでたいのに
さらにめでたいことがあるって、本当に素晴らしいですね。
ついに終幕を迎えたコロナトップ人事
1年かけて行われた、花、月、雪、宙のトップ人事が
ついに終幕を迎えました。
いやー、やっとスッキリした!!笑
結果的には朝月・海乃の上級生登板が目立つ結果になりましたね。
コロナ禍の棚ボタかもしれませんけれど、
劇団を安定させるという意味は良い采配だったんじゃないかと思います。
気になるのは…やはり組替えの有無と、
結局花組でエリザをやるんか問題でしょうか。
これらはしばらく経たないと答えが出なそうなので、
静観モードで見守ろうと思います。
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コメント
蒼汰様
年度初めでお忙しいでしょうに、更新ありがとうございます。いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
「特定の娘役トップを置かず、作品により柔軟な配役」って、宝塚ファンから猛反発されますよね・・・
ただでさえ男役に比べて注目されない娘役さんにとったら、そんなのたまったものじゃない！というのもわかります。はい。
個人的には、男役トップのタイプによっては「あり」かもと思うのですが。一度組んでみてやっぱり「あれ？」でも、退団が２人を分かつまでは組み続けるべし！も不自由だなあ、いろんなパターンも見たいなあ、と思ったり・・・
潤花ちゃんの件は、「炎のボレロ」のポスターだと「美人局にひっかかる兄ちゃん」に見えたのですが（失礼）、「ヴェネチアの紋章」と「ホームズ」の先行画像を見て、収まるところに収まったと納得しました（笑）
娘役があっち行ったりこっち行ったり、大騒ぎでしたね。
本当ならこんな上級生でトップになる海ちゃんもビックリ人事になってもおかしくないのに、その前にもっと上級生のしかも組み替えで出ていったばかりの希和ちゃんがトップになった事で、海ちゃんはとっても順当というイメージで就任できて、蒼汰さんがおっしゃるように、持ってましたね。
組み替えを繰り返して最後に雪組で花開いた真彩ちゃんが、これだけ人気娘役になったのは、歌が上手いとかそういう技術的な事もさることながら、苦労したけど夢をかなえたという、そんなサクセスストーリーにファンの心が満たされるからではないでしょうか。
やはり宝塚は夢をみる場所だから、舞台だけでなく、こういうトップになるまでのストーリーが綺麗であってほしい。そう願います。
ところで、おそらく予定外だった宙組の潤花ちゃん。歌劇4月号の別箱の座談会で、真風さんのことを、「ときめきポイントが沢山あって…」と話してました（笑）。あのリアル男性の真風氏の相手役になれるのですから、きっと組み替えの辛さよりも、どんどん幸せが勝っていくと思います。雪組の時の圧の強さが、いい意味で抜けたようなポスターや先行画像。
娘役トップ人事のドタバタも、きっと皆んなが幸せになるためだったんだと、なんとなく、皆んなが思い始めているような気がします。
トップ娘役人事の答え合わせはひとまず終わりましたね。
月組も順当という名の異例人事と思っています。
組みすぎたコンビ就任というところで…。プレ御披露目直前の別箱でも組んでるあたりで…。
就任決定がゴールというムードはいつものことではありますが、就任が決まった方々の試練は御披露目公演が始まってからと思っています。
現実的にチケットの売れ行きの流れはどんな感じになるのかとか、色々注目していきたいです。
今回の月組は心穏やかにおめでとうと言える人事、素晴らしいです！
現代はSNSで情報も早く分かり大変便利ですが、自分がなんて言われてるのかも調べれば丸わかりで生徒さんたちを無意味に苦しめてる時代でもありす。
某トップ娘役さんを叩くだけ叩いて退団発表したら「持ったいない、早くない？」どの口が言うんですか？なんて思っちゃいました。
劇団の最近はメンタル面を重視してると感じます。
スカイステージなど見てると「あ、脆そうだな。」と感じる方もいらっしゃいます。人によって育成スピード調節してますよね？芸能人もそうですが、宝塚の生徒さんも同じでファンは何を言っても良いわけではありません。特に舞台は生ですから生徒さんだって感じてしまいます。ファンが一生徒の可能性を潰していることに気がついた方が良いと思います。
このバタついた娘役人事、華さんの予想外の退団の速さとエリザベートの版権問題が大いに関わっていると勝手に思っております。
兎にも角にも懸命に舞台で戦う彼女たちが後悔のない宝塚人生を歩んで欲しいと願っております。
結局、年度賞の努力賞と新人賞を取った3人がトップ娘役に！
海乃さんはタカスペ開演アナウンスのジンクスも守りました。こちらは夢白さんもやっています。
外部媒体TBSの番組に二人だけで出演したのはフライングでしたが、
月組次期トップコンビは、公演情報が次々と出て、落下傘も一作前合流も自組昇格の可能性も０の状況まで待っての発表だったんですね。
三桁娘役も素敵な方が多いので、今後に期待しています。
てっきり若手下級生が上がってくるかと思ってました(月トップ娘)。
海乃さんをトップに！と思われてる方も多かったと思いますが、半ば諦めてた人も多いのでは…。雪に希和さんが来て、希望を取り戻した人もいたので「こうなって良かったね」と思う人事でした。
若い娘ばかりトップに上げちゃって！と息巻いてたファンの方も少しは溜飲を下げたでしょうね。
それぞれの組の魅力が出る人事だなと思います。
非常に楽しみです。華ちゃんもさくらちゃんも色々言われて心を痛めてたことでしょうが、つづくトップ娘に残していけるものは多いと思います。
ようやく出ましたね！まずは月城かなとさん、海乃美月さん、おめでとうございます！ですね。
星組好きとしては有沙瞳さん落下傘で濃厚な芝居コンビを期待していた面もあったのですが、長年、癖のない娘2として（私は美園さくらさんの偏差値高い人特有の癖っぽさ、かなり大好きですけどね！！）組を支えた功績が認められたのは大変喜ばしいと思います。
特に昨今、娘2から1への昇格が減少傾向にあり（綺咲愛里さんはこのパターンでしたね）、娘2も素晴らしいポジションではあるものの、2に収まってしまうと1はない、という流れがあって、これを変えたこと、ナイス采配と思います。97期ノルマも、当確のVISA永久輝さんがそこまでメンタル激強タイプには見えないので（決して弱くはないと思いますが、花に異動したての入り出のやつれ具合は心配していました）、これで相談し合える心強い仲間ができたのではないかなと一安心です。
とはいえ海乃さんは今まで外箱ヒロインを独占ぎみだったので、後進を育てるという意味では、適切なターンオーバーが必要かなとも思っています。きよらさんと詩さんという正路線ホープ、天紫さん、蘭世さん、白河さん、他にも歌ウマさん含め、素敵な娘役さんたちに、広くチャンスを与えていってほしいです。
これで各組娘1は、
花：いかにも娘1らしい正統派の愛くるしさ、オールマイティ寄りで地声歌唱しっかり、ダンスもok
月：清潔な美貌に華奢な骨格で大人っぽい落ち着き、ダンスで相手をカバーできてわりとオールマイティ、芝居ok
雪：男役をしっかり立てて寄り添えるタイプの古典的な清純タイプ、控えめなバランサーで和物の雪組に合うコンビ相性抜群
星：可愛い童顔で超絶スタイル、ダンサーのショースターでコンビ爆踊り
宙：華麗な大人っぽさと溢れ出る陽オーラ、大人のカップルが味わえるゴージャスダンサー
うん、いい感じにばらけましたね！
れいこさんは芝居が魅力なので、芝居組が月になりそうですね。
花は正統派、月は芝居、雪は和物、星はダンス、宙はスタイリッシュという、絵に描いたようなポートフォリオ！企業戦略として上手いなあ。
星組の、少年漫画の主人公・ヒロイン感、好きです（笑）