月城かなとに香る壮一帆っぽさ・月組本公演詳細発表

 

つい最近、花組の本公演が発表になった気がするのですが

もう月城&海乃お披露目公演にあたる月組の次回本公演が発表になりました。

 

公演情報

【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】

ミュージカル・キネマ『今夜、ロマンス劇場で』

■原作:映画「今夜、ロマンス劇場で」

■脚本・演出:小柳 奈穂子

 

ジャズ・オマージュ『FULL SWING!』

■作・演出:三木 章雄

■主演:月城 かなと、海乃 美月

 

そこはかとない壮一帆の香り

 

突然ですけど、月城かなとって壮一帆と雰囲気似てません?

顔立ちというか大人っぽさというかスッとしたオーラというか。

 

そもそも月城はガッツリ壮チルドレンというか、

3回の新公主演のうち『Shall we ダンス?』

『一夢庵風流記 前田慶次』の2回が壮政権時代の作品ですから、

(裏を返せば任期3作だった壮作品の2/3が月城主演)

縁が深いスターであるのは間違いないでしょう。

 

んで、最近流行りの思い出新公再演枠が、

月城かなとにはハマるような大作が無いので、

もし百歩譲ってやるなら『Shall we ダンス?』(ただし別箱?)かなぁと

管理人と勝手に話していたのですよ。

 

その流れからの『今夜、ロマンス劇場で』の上演を聞いて、

すごーい!!ピッタリだなぁと思うと同時に、

なるほどこの路線で行くのねぇと腑に落ちた気持ちもありました。

 

現代を舞台にする作品って、それこそシュッとした人、

かつある程度の芝居力が無いと成り立たないと思うのですが、

『Shall we ダンス?』は壮一帆が有名映画を素敵に宝塚ナイズトした作品だと思いますし、

同時に、この路線は月城かなとにピッタリだなとも思うわけです。

 

まだまだまだ続くよ二本立て

 

さてさて、前回の花組演目発表の時にも書きましたが、

最近は驚くほど二本立てが続いていますね。

 

現在公演中止中の『ロミオとジュリエット』以降、

花、月、宙、雪、星、花、月と7作連続となりました。

 

さらに面白いのが、日本が舞台である作品が

『CITY HUNTER』から4作連続で続いているということです。

 

コロナ禍の影響により予算の関係で

オリジナル2本立て作品が続いているのかなと思っているのですが、

衣装代がかからなそうな日本物が続くというのも

劇団の懐事情なのかなぁと勝手に思ってみたり。

(そしてそれが宝塚の強みでもあるわけですが。)

 

また2本立ての場合は階段降り、

すなわちスターの序列が明確に出ることになりますので

鳳月杏が羽根を背負うことになるのか

その行方が今から楽しみだったりします。

 

そういえば花組は全力で100周年をプッシュしているのに

月組はやらないのですね…年を跨いでしまっているからでしょうか?

 

芝居力を生かす月組新コンビ

 

これで月城&海乃のプレお披露目が『川霧の橋』、

お披露目が『今夜、ロマンス劇場で』であることが発表されたわけですけど、

まさに芝居力で売る方向性なのだなというのがよく分かります。

 

月城はクラシカルな魅力だけでなく、

芝居力で現代物を宝塚ナイズトさせてしまうという点でが強みであり、

そこで同期である柚香・礼と完全にカラーを分けているのが面白いですね。

 

同じ2次物でも、柚香だと少女漫画誌に、礼だと少年漫画誌になり、

月城だと青年漫画誌になる、という感じでしょうか。笑

 

相手役である海乃にもピッタリな作品だと思いますので、

今から上演が非常に楽しみです!!

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

コメント

  1. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    現代日本を舞台にした作品が続くのは、予算のせい・・・切ない・・・

    確かに、宝塚は内部にデザイナーさんもお衣裳さんもいるけれど、時代物の豪華な新作衣装を作るための「生地」を欧米まで買い出しに行けないでしょうしね。(あんな豪奢な色合いの生地、日本では宝塚以外に買い手もあまりいないでしょうから、作っていないと思うの)

    『Shall we ダンス』は、海外に舞台を移して、名前もヘイリーとかジョセリンと変更していましたが、『今夜、ロマンス劇場で』も、現代アメリカに舞台を移してもよさげとも思ったのですが、

    月城さんの芝居力で現代日本を宝塚ナイズドする個性、なるほど。

  2. うちやね より:

    蒼汰さん、こんにちは。

    今夜!!ロマンス劇場で!?!?

    最近の映画でしかもヒット作、主演はあの坂口健太郎&綾瀬はるか……。
    見たことなくても「あれ、あの2人がやってたやつ!」と言えばなんとなくでも伝わるネームバリューの作品ですよね。

    ビジュアル的にも坂口さんはいわゆる塩顔イケメンの代表格で、月城さんは目がパッチリの美人系ですが、不思議と作品のイメージと合う気がします。綾瀬さん×海乃さんも、「映画の中のヒロイン」という設定が似合う美貌とオーラ。

    個人的には予算節約という理由の他にも、新規客層の獲得という目的があるのかな、と感じました。
    シティーハンター、山田風太郎原作、花組100周年演目はラノベ感があって2次元コンテンツが好きな身としてはグッと来ましたし(笑)、そしてロマンス劇場。
    あまり予算を割けないなら、お芝居は原作ものにして新しいお客さんを呼び、なかなか崇高なイメージのある宝塚へと来る敷居を低くする。そしてそういうお客さんにも二本物なのでレビューを見てもらい、宝塚特有の魅力を伝える。

    宝塚は一歩踏み込めばすぐその沼にズブズブ…とハマっていってしまいますが、その最初の一歩を作るための演目選びなのかな?と個人的に。ただ、もうすぐ一本物大作もどこかで来そうですよね。やはりエリザベートかな?

  3. MS より:

    ファンの数では早々にトップ並みだった礼真琴くん以外は、普通に新規ファン獲得のための話題性あるお披露目公演ですね。
    ミュージカルファンに狙いを定めた望海さんお披露目や、男性ファンも狙った早霧さんや凰稀さん。少女漫画から飛び出した真風さんや柚香さん。ちょっと宝塚から離れたファンを連れ戻す朝夏さんや明日海さんや紅さんや珠城さん。
    色々な戦略があるでしょうが、月城さんと海乃ペアはどうくるのかなと楽しみにしてました。お披露目前の元々は全国ツアーだったダルレークや、プレお披露目の川霧の橋と、振り幅が広かったので何でもありだなと思ってましたが(笑)、確かに、この路線ありですね。
    健司はちょっと冴えない感じでないと、物語が成り立たないと思いますが、月城さんがどうやってそのオーラを隠せるか、見ものです。
    そしてその分、しっかりとショーでオーラ全開にして、いっぱい落としていってください!楽しみですね。

    • ちゃとらし より:

      こんにちは。

      柚香さんが少女漫画、礼さんが少年漫画、月城さんが青年誌の喩えが秀逸で笑いました!

      プレお披露目が和物からのお披露目邦画原作って新鮮な感じです。

      2本立てが続くのは確かに予算厳しいのかと勘繰りたくなりますが、宝塚の財産になるようなお芝居やショーが生まれる事を期待します!

  4. おさかな より:

    蒼汰さん

    月城さんは組替えが決まった時、最初に報告したのが壮さんだったと宝塚プルミエールでお話されてました。また、雪組時代にお手伝いされていたのは早霧さんだった気がします。なので、「壮+早霧路線」なのかな〜と思っていましたが、お披露目からそんな感じですよね。

    たしか綾瀬はるかさんの衣装が可愛かった記憶があるので、海乃さんのお着替えが何回あるのかを楽しみにしてます笑。白黒時代の映画スター役が絶対似合うんだろうなと思ってます!

  5. はっちゃん より:

    いつも楽しみに拝見しています。

    壮一帆さんが大好きな私はまたコメントしたくてうずうずしてしまいました。そして月城さんも素敵でドキドキしてしまいます。

    蒼汰さんはいつもエリたんのことを、「雪組平定」とか「壮一帆政権」「壮一帆チルドレン」とか政治的に喩えているのが面白いですね。

    エリたんを記事にしていただき、ありがとうございます!嬉しいです。