「輝く?!ルネサンス宝塚大賞2025」と題し、
今年も私の独断と偏見をもとに2025年の宝塚を振り返っています。
本日は最終日ということで
スター個人を勝手に表彰していきたいと思います。
もちろんこれは、あくまで当ブログの独断と偏見によるものですが、
単なる個人の好みだけでなく、
芸術性・大衆性の双方を加味したうえで決定しています。
なお、今回も以下の3部門に分けて表彰して参ります。
■最優秀新人男役賞/最優秀新人娘役賞
入団7年目までのスターの中から、その年に最も飛躍・活躍し、
高い将来性を強く感じさせてくれたスターを
男役・娘役それぞれ1名ずつ選出します。
■金の鳩賞
その年に大きく飛躍・活躍し、芸術性と独創性をさらに高めながら、
確かな大衆の支持を得たと感じたスター複数名に送ります。
■最優秀スター賞(大賞)
その年に最も目覚ましい活躍を見せ、大衆からの圧倒的な支持を得ると同時に、
まさにその年度を象徴する存在だったと強く感じたスター1名に送ります。
詳細はこちらからご覧ください。
【ルール編】
それでは発表していきます!!
注目の若手スター:最優秀新人賞発表!!
■最優秀新人男役賞:雅耀(月組/108期生)
昨年『Eternal Voice 消え残る想い』で新公初主演を果たし、
月組の正統派御曹司として着実に研鑽を重ねてきた彼女。
今年は『GUYS AND DOLLS』で2度目の新公主演を務め、
その存在感を改めて強く印象づけました。
やや大味ながらも甘さのある顔立ち、そして溢れ出る気品と色香は、
まさしく王道のキラキラ系タカラジェンヌですが、
研4とは思えない堂々とした芝居が特に素晴らしかった印象。
現在は劇団全体が105期猛プッシュモードであるがゆえに、
華世京以外の若手男役がなかなか突出しづらい状況でしたが、
そんな中で新世代の筆頭格としての存在感を明確に示した一年でした。
月組の、そして宝塚の未来を担う存在として、
確かな一歩を踏み出したと言えるでしょう。
■最優秀新人娘役賞:乙華菜乃(星組/106期生)
昨年『RRR』で新公初ヒロインを務めたものの、
今年は新公ヒロインを務められず、
かつ1期上の詩ちづるがトップ娘役就任が決定した状況下でも、
舞台上での存在感を益々強めたように思います。
『阿修羅城の瞳』新人公演での桜姫、全ツ『ダンサ セレナータ』のリタなど、
どの役柄においてもヒロイン性を失わず、
一方でコメディエンヌとしての柔軟さも発揮。
作品全体の空気を軽やかに整える役割を、自然体で果たしていました。
ポジション的にトップ娘役に就くのは難しいかもしれませんが、
彼女の確かな実力と安定感は、今後の星組を支える大きな力になるはず。
こうした若手の存在こそが、組の厚みを作っていくのだと改めて感じました。
飛躍の中堅スター:金の鳩賞発表!!
■金の鳩賞:星空美咲(花組/105期生)
いまだ新公学年という立場でありながら、
トップ娘役就任2年目を迎えた彼女。
その圧倒的な歌唱力とヒロイン性で、
若手という枠を超えた存在感を示した1年となりました。
『悪魔城ドラキュラ』では、
ゲーム原作ならではの2.5次元的表現と王道ヒロイン芝居を高次元で融合。
また『Goethe!』で披露した魂の歌唱は、
作品の核を担うにふさわしいもので多くの観客の心を強く震わせました。
難易度の高い役どころを軽やかに成立させるその姿は、
まさにトップ娘役の理想美。
今年はまさに最盛期を迎えた、そんな印象を強く残しました。
■金の鳩賞:音彩唯(雪組/105期生)
同じく新公学年でありながら、
トップ娘役ではないポジションにもかかわらず、
今年は「準トップ娘役」と言っても過言ではない活躍ぶり。
『FORMOSA!!』で2度目の東上ヒロインを果たしたことに加え、
『オーヴァチュア!』フィナーレで大階段ドセンターに立ち、
スポットライトを浴びて歌い出した瞬間のインパクトは圧巻でした。
その扱いの良さと堂々とした歌唱に、多くの観客が驚かされたはずです。
さらに『An American in Paris』では、
夢白あやを押しのけて朝美絢の相手役を務め、
可憐さとチャーミングさで舞台を席巻。
ここまで来たかと思わせる、確かな飛躍を感じさせた一年でした。
■金の鳩賞:侑輝大弥(花組/102期生)
新公主演1回という花組別格男役の系譜に連なる存在として、
混迷気味だった花組を押し上げた立役者の一人でしょう。
『悪魔城ドラキュラ』では女役のサキュバスを演じ、
男役だからこそ発揮できる妖艶さと説得力を兼ね備えた芝居で
観客に強烈なインパクトを残しました。
一方『Goethe!』では、主人公の恋のライバルである
正統派のアルベルト・ケストナーを好演。
無駄を削ぎ落とした所作と研ぎ澄まされたカッコ良さで観客を魅了しました。
様々な役柄で印象を残しつつ組を支えるその姿は、
まさに男役10年の賜物でしょう。
これからの益々の活躍に期待が高まります。
■金の鳩賞:桜木みなと(宙組/95期生)
10代目にして、ついに悲願の宙組初の生え抜きトップスターとして就任。
95期としては5人目のトップスター輩出、さらには全組制覇と、
節目としてこれ以上ない一年となりました。
『Razzle Dazzle』では得意のイイヤツキャラで主人公の親友役を務め、
前任の芹香斗亜を爽やかに見送った後、
続く『ZORRO THE MUSICAL』『PRINCE OF LEGEND』では、
堂々たる主演者ぶりで宙組を牽引。
高学年であることを感じさせないキラキラとした瑞々しさ、
その一方でトップスターとしての覚悟と存在感を示し、
宙組復活の夜明けを感じさせてくれたのでした。
さて、ここまで2025年を私なりに振り返って参りましたが、
皆さんいかがだったでしょうか?
それではついに、最優秀スター賞の発表です!
2025年の顔:最優秀スター賞発表!!
ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞:永久輝せあ(花組/97期生)
雪組御曹司と呼ばれながらも、人事的には決して順風満帆とは言えず、
静かに苦労を重ねてきた永久輝せあ。
そんな彼女が、ついにその華を満開にさせた一年だったと感じています。
彼女の最大の魅力は、宝塚という舞台において王道であること。
それは裏を返せば、突出した個性が見えにくいという側面も持ち合わせており、
尖ったスター性を武器に95期生が栄華を誇っていた時代には、
その魅力が正当に評価されにくかった印象がありました。
花組トップスター就任直後も、持ち味である渋さや落ち着きは、
明るく華やかな花組のパブリックイメージとは噛み合っておらず、
なかなかに厳しい船出だったと思います。
しかし2025年、彼女はその王道性を武器に、
確かな結果を積み重ねていきました。
『マジシャンの憂鬱』では古典的な男役としての魅力を存分に発揮。
続く『悪魔城ドラキュラ』では、2.5次元作品の主役という難題に挑み、
ゴシックな原作世界と宝塚的美意識を見事に融合させました。
さらに『Goethe!』では海外ミュージカルに果敢に挑戦し、
苦悩する青年像を瑞々しく、それでいて確かな実力に裏打ちされた芝居で表現。
ジャンルも作風も異なる作品を渡り歩きながら、
すべてにおいて作品の核を担う存在として舞台に立ち続けた一年でした。
気付けば、かつて「没個性的」とも受け取られがちだった存在感は、
どんな作品にも自然になじみ、
宝塚らしさそのものを立ち上がらせる力として高く評価されるようになりました。
それは流行や作家性に左右されない、
男役の王道としての完成度があってこそ成し得たものです。
花組を背負うトップスターとして、
舞台を確かに支え、盛り立てた永久輝せあ。
その功績を讃え、
ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞を贈りたいと思います。
ルネサンス宝塚大賞2025・まとめ
ということで、
3日間にわたり2025年の宝塚を振り返って参りました。
皆さん、いかがだったでしょうか。
来年も、どんな作品に出会えるのか、
そして、どんなスターが新たに輝きを放つのか。
その期待は尽きません。
同時に、さまざまな出来事を経て、
宝塚が多くの意味で厳しい状況に置かれている今だからこそ、
舞台に立つジェンヌたちの努力が正しく評価され、
多くの方からまた支持されるような環境が整うことを強く願います。
ミュージカル部門:花組『悪魔城ドラキュラ』
レビュー部門:星組『エスペラント!』
最優秀スター賞:永久輝せあ
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コメント
星空さんが本人も認めるほどダンスが苦手なようなので、彼女には大得意な歌をガンガン歌わせることにして、永久輝さん率いる男役群舞がフィナーレ前の黒燕尾の他に一場群舞が追加されるようになりましたね。前トップの柚香さんのダンスはアバンギャルド味があったのに比べてひとこさんは宝塚の王道を行く感じで楽しんでいます。
今年も一年、とても楽しい記事をありがとうございました。
最優秀スター賞に永久輝せあさんが選ばれて感涙でございます。
やっとここまで来ました。
彼女の持ち味の正確なダンスに魂がこもって、それがトップスターになって爆発したようです。
悪魔城ドラキュラの大賞受賞は輝月ゆうまさんの活躍も大きいと思います。
大希颯さんの金の鳩賞は来年でしょうか?(^^)
今年受賞してもおかしくない進化でした。
毎日拝見しておりますがコメントは初めてです。数年前に明日海りお率いる花組を初観劇してからライトファンになり、ここ数年は舞空さんを追いかけて星組を中心に観ていました。彼女が去年卒業し、今年はゆるっと全組観劇だなと思っていたのですが、1回くらい観るか〜と観劇した花組にどっぷりハマってしまいました。おかげで何度も花組に通うようになり、楽しいヅカライフを送っております。今回選出されたスターに花組生が多いのが頷ける2025年になりました。
今月の初めはブログ開設7周年でしたよね、おめでとございます!お忙しいなかの更新、大変だと思いますが私にとってスターの応援と共に楽しみにしているブログになります。2026年はどんなスターが台頭してくるかワクワクです。これからも更新楽しみにしております!
侑輝大弥くんの金の鳩賞選出をありがとうございます(どこから目線?)。サキュバスはドラキュラ原作ファンにも好評で注目されていましたし、キャトルに行った家人によればブロマイドが売り切れていることがよくあるそうで、人気の高さが伺えます。次作「蒼月抄」では義経(希波らいと)と対立する梶原景時というまさに次代の別格男役の役ですね。ますますの活躍を期待しています。
ルネサンス大賞楽しませていただきました!ありがとうございます。個人的に今年に入って特に注目なのは瑠風輝さんもですね^^ もちろん路線さんなので見てはいるのですがすみませんが今までそれほど本公演で目立つ印象がなく(役柄や宙組タイムのせいだとしても、、)。そこに来て2025年年始からのRazzle Dazzleのシャーリーンは目立つ役でもありますが一皮剥けた感があってすごく存在感があって大注目しましたし、以降の2番手格のZORRO THE MUSICALのラモン、星組に移ってからのダンサ セレナータのホアキンでこんなに素敵だったのかと堕ち、、、身長あり声良し歌良し芝居良しでとても素敵な男役として飛躍されてたと思います。星組で伸び伸びと魅力を出し切っている彼女を早く観たいですねー✨
未だにみやるりロスを引きずっている私にとって大弥君の台頭は嬉しいものでした。
いつも楽しく興味深く、拝見しております。
わぁ、というのが一番の感想です。
そうですね、本当に、永久輝さんで今年は決まり、ですね。
プレ御披露目でのお芝居と殺陣、大劇場御披露目のショー、博多座。
ドラキュラは、私には、チラホラ雪時代の下地も見せてもらったようにも思えます。
明年の宝塚もまた、楽しみです。
本年の総括を、ありがとうございました。
ご多忙との事、お身体大切になさっていただき、読者のわがままではありますが、これからも記事の更新を、宜しくお願い致します。
いつも興味深くブログを拝見しております。
「悪魔城ドラキュラ」からの「Goethe!」 最高を更新してくるなんて、
凄いぞ永久輝せあ。と、思っているただの盲目ファンです。
彼女の努力を、評価していただけてうれしいかぎり。
ありがとうございます。
金の鳩賞の美咲ちゃん、大弥くんについても同意。
今年は、念願の博多座遠征も叶い、大劇場でも別箱でも渾身の舞台を
観ることができて最高の1年でした。
来年はどう変化してくるかなぁ。。。楽しみに待ちたいと思います。
宝塚の王道男役としての永久輝せあを正当に評価し、的確に言語化して下さり嬉しい限りです。
何をやってもこれぞ宝塚!にできるのはビジュアル深め稀有の才能です。
次は和物とラテンショー、先行画像の美しさに期待値高まる一方です。
今年最後の観劇となるはずだった宙組公演が中止、梅田のゲーテがMy宝塚納めとなりました。
来年も宝塚が良いことづくめになりますよう祈念し、楽しい記事をお待ちしております。
個人ランキングとはいえ、毎回一喜一憂している自分がおります笑。納得の受賞者でした。永久輝さん、劇団期待の瞬間がやってきましたね。
ミュージカル部門は大衆性を加味したらドラキュラの右に出るものはないですが、ストーリー全体の飲み込みが良すぎて、物足りなく感じてしまった。私は阿修羅城の方が見ごたえあって1位でした。
ガイズも話題でしたが、演出が削ぎ落とされたうえ、せめて以前の台詞の方がコメディらしいと思いました。(時代の言葉ズレは分かりますが)
待望だったのに正直もったいなかった!
アップデするにも野口先生とか宝塚ファンだった竹田先生あたりが担当したらどうなっただろうと思ってました。