【初めての宝塚】各組のカラーを考える 前編

宝塚には現在、花組・月組・雪組・星組・宙組という5つの組があり

それぞれが各地に順番で公演を行っています。

 

となると、初心者さんが必ず抱く疑問といえば

 

「それぞれの組に特徴とかあるの?」

「どの組が初心者にオススメなの?」

 

など、組カラーに関するものが多いです。

 

従来、組カラーの説明文句として

「ダンスの花組」「芝居の月組」「和物の雪組」「コスチュームの星組」「コーラスの宙組」

というフレーズがよく使われていましたが、現在はだいぶ形骸化しています。

 

なぜなら、組の特色というのは

トップスターのカラー(特徴)にだいぶ影響を受けますので

時代とともに変化していくことが往々にしてあるからです。

 

そんなわけで本日は、

2018年現在の各組カラーについてお伝えしたいと思います。

 

 

究極の「宝塚らしさ」を満喫できる花組

■花組スター情報

トップスター:明日海りお(89期)

トップ娘役:仙名彩世(94期)

二番手スター:柚香光(95期)

男役スター:

・瀬戸かずや(90期)

・鳳月杏(92期)

・水美舞斗(95期)

・優波慧(96期)

・綺城ひか理(97期)

・飛龍つかさ(98期)

・亜蓮冬馬(99期)

・聖乃あすか(100期)

 

現・トップスターの明日海りおは2014年にトップスターに就任して以降、宝塚を牽引し続けたトップオブトップです。

 

彼女はその少年のような美しいビジュアルを持ちながら

抜群な歌唱力と圧倒的な演技力で、多くのファンを魅了し続けました。

 

正直ダンスに関しては「普通」タイプのスターさんでしたが

「ダンスの花組」の頂点に立つ者として凄まじい努力したのでしょう。

現在、舞台では素晴らしい群舞を見せてくれます。まさに完璧なスター。

 

そんな彼女もトップスターとなり4年、円熟期を迎え、

その下に集う花組スターはみな華があり、技術派のスターばかり。

 

実力派の相手役・仙名、期待の生え抜きスター・柚香が二番手として続き、

瀬戸、鳳月、水美という花組らしさと確かな実力が脇を支えており、

その下も期待の若手が勢ぞろい。

 

まさに「咲き誇るタカラジェンヌの花園」とも言うべき存在であり、

現在の花組は、そんな彼女たちが常にハイレベルな公演を見せてくれます。

 

しかしながら、来年2月から行われる大劇場公演『CASANOVA』で

相手役・仙名彩世の退団が発表されました。

 

この作品は『1789』『アーサー王伝説』などを手がけた

ドーヴ・アチア氏書き下ろしの一本物ミュージカル。

 

安定した技巧を持つトップコンビ最後の公演として

素晴らしい舞台になることは間違いないでしょう。

 

宝塚らしさをぜひ堪能したい、という方は

ぜひ公演に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

【2019年花組公演情報】

2月~4月:宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演『CASANOVA』主演:明日海りお

5~6月:詳細未定だが別箱公演の予定

 

フレッシュな若さと確かな演技力の月組

■月組スター情報

トップスター:珠城りょう(94期)

トップ娘役:美園さくら(99期)

二番手スター:美弥るりか(89期)

三番手スター:月城かなと(95期)

四番手スター:暁千星(98期)

男役スター:

・輝月ゆうま(95期)

・夢奈瑠音(96期)

・蓮つかさ(97期)

・風間柚乃(100期)

 

現・トップスターの珠城りょうは

2016年に研9(入団9年目)でトップに就任しました。

 

これは、かの有名な天海祐希の研7に次ぐ速さであり、

ニュースにもなるほどの異例の大抜擢でした。

 

さらに今年、長年トップ娘役を務めてきた愛希れいかが退団し、

今年の11月付で美園さくらが相手役に就任。(公演デビューは来年)

 

そう考えると現在の月組は

まさに若さ溢れるフレッシュな組だと言えます。

 

そんなトップコンビを支えるのは

上級生2番手として圧倒的な華を持つ耽美系スター・美弥るりか。

 

さらに御曹司として早期抜擢されながらもきちんと結果を出してきた

月城かなと・暁千星のアダルト&ファニーな中堅コンビ。

 

一見するとそれぞれの個性が強く、バラバラに見える素材なのに

「芝居」という要素でカチっと1つにまとまるという

非常に面白い組体制であると個人的には思います。

 

そんな月組ですが、

来年1月に新体制お披露目公演として東上公演『ON THE TOWN』が、

別チームは美弥るりか主演のバウ公演『Anna Karenina』が上演されます。

 

前記事の通り、とりあえず生の宝塚を見てみたいという方には

別箱公演・ライブビューイングを個人的にオススメしています。

 

バウ主演は平日ですがライブビューイングがありますし、

東上公演は人気の海外ミュージカル。

機会がある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

 

【2019年月組公演情報】

1月:東上公演『ON THE TOWN』主演:珠城りょう

1月:バウ公演『Anna Karenina』主演:美弥るりか

3月~6月:宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演『夢現無双』『クルンテープ 天使の都』主演:珠城りょう

 

圧倒的歌唱力とイケメン過多の雪組

■雪組スター情報

トップスター:望海風斗 89期

トップ娘役:真彩希帆 98期

二番手スター:彩風咲奈 93期

男役スター:

・彩凪翔 92期

・朝美絢 95期

・永久輝せあ 97期

・綾凰華 98期

・縣千 101期

 

現在の雪組といえば、望海・真彩両トップの圧倒的歌唱力でしょう。

 

現在大劇場にて公演中の『ファントム』において

もはやレベルが高過ぎて「宝塚の域を超越している」という評価を受けるほどの

超実力派コンビです。

 

それでも宝塚らしさを失わなっていないのは

彩風咲奈などの2番手以下のスターたちの圧倒的華やかさのおかげでしょう。

 

ジャニーズ系から漢らしさ系、シャープからファニーまで

様々な男役が揃っています。

 

雪組は従来「一人っ子政策」と呼ばれる

あるスターを重点的に育成する方針を取っており、

その結果として、華を持ち目立つスターさんが生まれやすい環境とも言えます。

 

そんな華と実力を持ち合わせたスターが多い雪組ですが、

3月から東上公演として『20世紀号に乗って』が上演されます。

 

超実力派コンビでありながら、実は初の海外ミュージカル

しかもブロードウェイ上演作品ということで、期待が高まりますよね。

 

さらに5月からの大劇場公演では、

現トップコンビとしては本公演初の和物に挑戦するなど

雪組らしさも追及していくスケジュールとなっています。

 

宝塚らしさを持ち合わせながら、宝塚を凌駕する現在の雪組を

ぜひ皆さんも楽しんでみて下さい。

 

【2019年雪組公演情報】

3月~4月:東上公演『20世紀号に乗って』主演:望海風斗

3月~4月:バウ公演『PR×PRince』主演:永久輝せあ

5月~9月:宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演『壬生義士伝』『Music

Revolution!』主演:望海風斗

 

それぞれの組らしさをいかしつつ・・・

 

本日は花組、月組、雪組の紹介をしてきました。

 

書いていて思うのは、

現在の組カラーは、トップスターの特徴と従来の宣伝文句をうまく調和させながら

どの組も自分たちらしい色を生み出しているということでしょうか。

 

この記事は完全なる私の主観ですので、

皆さんもぜひ公演を見て

「○○の●組」という自分なりの呼称を考えてみるのも楽しいかもしれませんね!!

 

明日は星組・宙組編です!!

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

コメント