※現在休暇旅行中のため予約投稿となっております。
コメント等は後日まとめて返信致しますのでご容赦下さいませ。
先日月組公演『ON THE TOWN』を観たのですが
実は雪組公演『ファントム』も観て参りましたよー。
『ファントム』の感想関係はもう1回観劇予定があるので
それが終わった後にまとめて書くとして
先に1つ気になったことを。
それは宝塚の映像演出に関してです。
宝塚新たな技法・映像演出
宝塚っていつからこんな映像演出に凝り始めたのですか?
少なくとも私が観劇し始めた100周年前後は
ここまで映像・照明の演出に凝ってなかった気がするんですが…。
私が最初に気付いたのは
昨年の月組公演 『雨に唄えば』の開演前の幕映像が
「ディ〇ニー?」ってくらい凝ったものだったこと。笑
さらに昨年の宙組『白鷺の城』では、公演内の鷺が飛ぶ映像に
スカステでジェンヌたちが「あの演出凄いよねー」と
キャッキャしてたことを思うに、結構最近始まったはず?
しかし今映像で見返すと、
例えば『ポーの一族』なんかでも結構凝った演出してますよね…。
で、今回の月組公演『ON THE TOWN』や
雪組公演『ファントム』なんかでは
もうこの映像演出が公演中もバンバン入りまくりなんす。
これまでの宝塚では、舞台転換の際
だいたい銀橋にスターが出てきてワチャワチャやってる間に
メインステージの展開が行われることが多かったのですが
特に今回の『ファントム』はねぇ、
めちゃめちゃ凄いですよ。
もう光のファンタジーかってくらいの映像・照明効果。
なんつーかこう、金かかってんなーって思いますし
(でも正直舞台や小物作るより安く済むのかな?)
宝塚もこうやって
新たな技法を取り入れて着々と進化してるんだなって思いながら
舞台を眺めておりました。
舞台クオリティの向上を目指す宝塚
宝塚の魅力って、まぁ色んな理由が言われますけれど
一つに小道具や舞台背景のクオリティの高さもあると思うんです。
正直、外部公演と比べ
アンサンブル一人とっても背景として同化することなく
きちんと個性を出しつつも舞台の一つとして調和すること。
さらにその世界観を作り出すための
細部に渡るまで完璧に作りこまれた道具の数々こそ
この「夢の世界」を成立させている素材たちだと思うわけです。
その中でこの、映像演出、照明効果というものは
また新たな表現の幅を広げたと言っても過言ではないと思います。
よりその世界観に引き込むための道具として
またキャストの心情表現を表す演出として、
非常に効果的に使われているのですが、
これもまた、宝塚のオールドファンから
「こんなもの宝塚ではない」
なーんて言われたりするんかなと心配になってしまったり。笑
個人的にこの映像演出というのは
「舞台クオリティを高めたい」という劇団の意思の表れだと思いますし
夢の世界を作り出す一つの効果的な道具だと思うんですけどねー。
皆さんはどう思われます?
『ファントム』の力の入りようが凄い
実は私、すごいアホなもんで
『ファントム』の1幕の終わり、2幕の始まりの舟のシーン。
予習で2006年花組版を見たときに
「なんで突然小舟なの?心象風景?」って思ったんです。笑
それが今回映像演出と一緒に登場したことで
「なるほどねー‼」とやっと理解しまして(本当にアホですよね)。
舞台って、行間や間合いを読む娯楽ですから
言葉でわざわざ説明しないものを察する技術を要するわけですが
それをこうした演出で穴を埋めてくれるのって
凄い素敵なことやーんと思ったわけです。
そしてこういう新技術を積極的に取り入れている姿勢こそ
まさに小川理事長の方針なのかなーと思うのですが
これもまた拝金主義とか言われてしまうんですかね?笑
とりあえずまだ『ファントム』をご覧になってない方は、
映像と照明の演出が本当に凄いんで‼
めっちゃ力(金)が入ってそうなんで‼笑
ぜひそのあたりも注目してご覧になってみて下さいね。
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コメント
こんばんは!
寒い毎日です。映像演出についてですが、ポーの一族は、大劇場と東京劇場では、東京の方が映像演出に力が入ってた気が。大劇場は観に行ってないので、ブルーレイでの感じですが。映像は、奥行きやリアリティーを出すために良いのでしょうが、私は、人や道具で、ワチャワチャ演出してるのも好きかも。笑
だから、ポーも大劇場の方が、ゆっくり落ち着いて観れる感じがしました。映像は、ポイントを絞ってここぞと言う時に使って欲しいです。
ファントムは、ライブビューイングが当たれば観に行けるので、どんな風か楽しみです。
あと、以前DVDで観た星組のメイちゃんの執事のラスト、影絵が出てきた演出は、宝塚ぽくなくて、なんか新鮮な感じがしました。
コメントありがとうございます‼
なるほど、公演でも東西で印象が変わるもんなんですねー。
私もそういった小道具や奥行きなどで世界観を作り出すのが好きなので、今回の演出過多には割とビックリしました。笑
かなり映像が凝っているので、ぜひ楽しみにご覧になってくださいねー。
こちらに移ってからも引き続き読ませていただいています。
私も今日ファントムを観劇して映像の効果に驚いてきました。何もないところにあるように見せる、というのが舞台でしたが、演者の演技力が低下してきたわけでも、観客の想像力が低下してきたわけでもなく、時代の流れなんじゃないでしょうか。映画の世界ではもうかなり前にCG化の波がきていましたし、その賛否はいろいろあったものの、今更止められないのではないかと思います。映画では衣装も着けずに役者の動きだけを撮り、あとから装束をのせたりしてますよね。舞台ではまさかそこまでのことは起こらないと思いますが、映像を駆使する傾向は強まっていくのではないでしょうか。本物と見まがう大道具や、細部までこだわった小道具を作る職人芸も捨てがたいですが、リアルな映像も使いようによっては悪くないのではないかと思います。何より舞台はなまものですしね。役者と観客によって作られる空間は、同じ映像をもってしても毎回違うのではないかしら。
コメントありがとうございます‼
そうなんですよね、最早映像による視覚効果の増長って、きっと今後は当たり前になるんでしょうね、きっと。
個人的には宝塚という「古さ」を大事にする文化において、
映像演出がだいぶポップ(蝋燭の絵とかOTTの背景のロゴとか)なのが非常に興味深かったです。笑
確かに、映像が増えても結局は舞台はナマモノ。おっしゃる通りだと思います。
映像効果が宝塚の中でどう溶け合って、どのように進化していくのか、気になるところですね。
いつも楽しく拝見しております。宝塚で凝った映像が使われるようになったのは、大劇場でしたら100周年の雪組・壮一帆退団公演「一夢庵風流記 前田慶次」、別箱でしたら101周年の北翔海莉「風の次郎吉-大江戸夜飛翔-」かなと思います。特に前田慶次で壮さんの殺陣に合わせたオープニング映像はとても素晴らしかったです。次郎吉はアニメ調でしたがこちらも良かったです。
あまり凝ったものでなければ98周年の星組ショー「Celebrity −セレブリティ−」でも少しありました。
よろしければご参考下さい^^!
コメントと貴重な情報をありがとうございます‼
そうなんですねーやっぱり100周年前後から使われだしたんですねー。
この5年色々試し、ここ最近ついに実用化されたってとこでしょうか…興味深いです。
いつも楽しく拝読しております。
映像演出はずっと以前からあるにはあったんですよね?
ただ、クオリティが格段に良くなった、と言うか資金の導入が半端なかったのが、ファントムかな?なイメージがあります。名のあるクリエーターに頼んだら、それだけで高額になるのでは?劇団のファントムへの力の入れようが垣間見れました。
ある人はやり過ぎ!と言ってました。人それぞれの感想でしょう。私は映像がストーリーの補足的に感じてストーリーそのものもわかりやすいなーと思いました。
大道具も小道具も何もない空間で演じるのもありだし、道具を多用するのもあり。映像を駆使するのもあり。いろんな舞台を表現してほしいなーと演劇ファンの端くれとしては思います。
宝塚の多様化の波に乗って、伝統も守って欲しい。。かな?
コメントありがとうございます‼
他の方からご意見によると、少し前から映像の使用はあったようですね。
けど、ここまで全編に渡って使用した本公演はたぶん初めてなんじゃないかなーと個人的には思っています。
おっしゃる通り、私も第一印象が「金かかってるなー劇団も本気なんだなー」です。笑
そうなんですよねー、この映像使用を猛烈に批判しているブログ等を見るにつけ
その多様性と伝統のバランスって難しいんだなーと思ってしまいました。
きっと劇団側もその舵取り真っただ中だと思いますので、うまい具合に着地して欲しいものです。