各組番手論・2022年夏

 

いつも当ブログでまとめている「スター序列ランキング」を見ていると、

現在、トップを除く路線スターたちは、

大きく分けて3つのグループに分かれている模様。

 

そして興味深いのは、

それぞれのグループの中で少しずつ差異があること。

本日はそんな、各組の番手論について、

グループ内で比較しながら考えていきたいと思います。

 

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少しずつ違いがある2番手グループ

 

まずは2番手グループから。

 

現段階で最強2番手として君臨する芹香斗亜は、

東上主演は花組時代から合わせて3回、

既に巴里祭もやっていることから、

残すはトップ就任前にやることもある全ツ公演のみ、という最強っぷり。

 

しかし、これは裏を返すと、硬直する宙組人事の中で、

むしろ待ち過ぎている2番手状態となっているのも事実です。

が、後は「鳴くまで待とうホトトギス」状態だと思いますので、

任期さえ気にならなければ問題は無いように思います。

 

続く雪組の朝美絢は、上がってしまえば超順当2番手として、

早々に舞台写真も8枚に増加し、着々と足場を固めていますね。

 

月組の鳳月杏は、瀬戸かずやや愛月ひかるに続く上級生2番手、

と思いきや、暁千星の組替えによって状況は一変、

なんだか別格2番手長期政権が敷けそうな気配が出てきました。

 

そして、現在上演中の『巡礼の年』で正2番手に昇格した水美舞斗。

ファンの願いが叶ったかたちとなり、

たぶん平成宝塚史上初の、同期トップ在任中の2番手昇格を果たしました。

(落下傘で振られた壮一帆や、他組に組替えした大空祐飛とはまた違いますものね。)

 

そもそも2番手は「次にトップになる人」という意味合いがあったはずなのに、

最近はそうでない流れが続いているわけですが、

それぞれの微妙な違いが今後にどう影響してくるのか、実に興味深いです。

 

最も熾烈な3番手グループ

 

続いて、人事的には今最も熾烈な3番手グループです。

 

まずは芹香斗亜同様、最強3番手として君臨しているけれど、

宙組人事の硬直により、むしろ3番手から動けなくなっている桜木みなと。

 

「宙組初の生え抜きトップ」だけでなく、

「95期の5組トップ連覇」という、2つの十字架を背負ったことが、

彼女にとってプラスでもあり、負荷でもあるという難しい状況になっています。

 

そんな宙組を抜け出した和希そらは、

朝美絢に続き、雪組にてすんなり3番手に昇格。

 

一方、着実に強い3番手への足場を固めているとはいえ、

追いついたと思った水美舞斗に突き放されたかたちとなった、永久輝せあ。

 

そして水美舞斗に続く2番「目」に昇格、

しかしながら扱いは完全に3番手相当という、歪みを生んでいる瀬央ゆりあに、

月組内で3番手昇格した後、星組にやってくる暁千星、となります。

 

書き出すと、いかに混沌としているかがよく分かりますが、

やはり鍵は瀬央ゆりあVS暁千星でしょう。

 

前の2番手グループは星組不在のため4名、

逆に3番手グループは星組が2人混在中、ということから、

ここに何かしらの動きがあることは明白です。

 

いわゆる9678トリオに、95期後続組の2人が、

今後どのような上がり方、あるいはステイの仕方をするかは、

各組トップの任期にも関わってくることでもありますので、要注目です。

 

期待の若手チームの勢い

 

最後は、各組の若手チームです。

 

綾凰華の退団により、次作より正式に4番手に上がるであろう縣千。

同じく暁千星の組替えにより、

星組新体制への調整の目星が立ったところで、動き出した極美慎。

 

この2人はまさに若手注目株!!であり、

今、まさに路線スターとして第一歩を踏み出したわけですが、

その先を行くのが、いわゆる100期ツートップでしょう。

 

聖乃あすかは正統派スターとしての勢い目覚ましく、

花組4番手として足場を固めただけでなく、

『巡礼の年』では舞台写真が3枚に増加。

 

そして風間柚乃は、暁千星の組替えにより、3番手格への昇格が見え、

『グレート・ギャツビー』ではポスターにまで掲載。

 

月組は一つ前のグループである3番手ゾーンが不在であるため、

ここに誰かが降って来ない限りは、

風間柚乃が一歩リードすることになりますね。

 

早いかな?と思うなかれ、100期生は現在研9ですので、

柚香光&礼真琴より少し遅いくらいですが、

とはいえこの2人は超路線級速度での育成となっています。

 

そんなアンダー100期がしのぎを削る中、宙組で名を挙げるのは瑠風輝。

うーん、ここでも宙組の硬直っぷりがよく分かってしまいますし、

恐ろしいのは聖乃あすか&風間柚乃が勢いで抜きつつあるという状況でしょう。

 

理論上、月城かなとと風間柚乃の間に降れる人材って、

瑠風輝(と和希そら)しか居ないわけですが、

風間柚乃が3番手に昇格してしまうと、ここがブロックされてしまうんですよね。

 

宙組としては鷹翔千空の育成にも手を付けたいでしょうし、

このあたりどうしていくのか、気になるところです。

 

今後の組体制で気になるポイント

 

そんなわけで、今後の組体制において気になるポイントは、

・2番手ゾーン:鳳月杏と水美舞斗の処遇

・3番手ゾーン:瀬央ゆりあVS暁千星の行方

・4番手ゾーン:瑠風輝はどうなる?

の3本立てでしょう。

 

全体的にグレーな感じが、今の木場理事長体制の特徴かもしれませんが、

100期以降に繋ぐために92・93・95期で

色々と延命処置しているようにも見えます。

 

果たして今後どのような展開を見せるのか、

引き続き見守っていきたいと思います。

 

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コメント

  1. 五條 より:

    瑠風って新公4回組の言わば超御曹司ですよね。長身な上天性の歌声という武器もあるのに、本公演では役付きもあってそこまで目立ってないような(和希抜けたのに…)。昨今の新公4って芹香愛月永久輝瑠風ですから、もちろんトップにするつもりなんだろうな、と思うのですが。

    宙組は、なんか真風が任期途中でスポンサーついたから、じゃあってんで任期伸ばしたんじゃないかなーと感じます。劇団にとっては嬉しい事なんでしょうけど、ただでさえトップの出にくい宙組で路線渋滞起こしちゃうのはどうなのよ、と。
    芹香、桜木、瑠風と順繰りにトップ就任は難しいんじゃ…あるとすれば誰かがハログバレベルの超短期になるか、それともいっそ誰かを諦めるか、でしょうか。

    どうでもいいですが95期の新公わかりやすいですね。礼柚香月城が3回で、桜木朝美が2回で、水美瀬央が1回。狙ってやってんでしょうけど、わかりやすく線引きされてんなーwと思いました。
    0回でトップ就任した朝海や1回で就任した紅とかいますから回数は関係ない…わけないですよねやっぱ。
    次の雪組新公が楽しみです。縣も彩海もいない以上、いきなり華世か、誰か挟むのか。

  2. ずんだもち より:

    宙担桜木ファンなのに、宙組人事硬直について考えるのもさすがに飽きました笑 少なくともあと2作は変わらない
    暁組替えで代わりに天華かる風(漢字がでなーい)を月にやるかと(トップにするしないは別として)思いきや、風間をしっかりポスター入りさせて 誰も降って来ないように先手を打たれました 万博時に風間トップ計画をきっちり進めているようですね
    和希雪トップは難しいかな、上に超人気朝美、下にジャイアント縣控えてますから 彩風翔のようなトップにはならないが組人気を引っ張る大事なスタ-さんになると思います
    もうすぐ(?)レビュー本出る頃ですが、去年は明らかに宙組配慮な掲載 2番手3番手に違いをつけず、2番手ポジスタ-ファンの方々が「ちゃんと2番手扱いしろよ!」とお怒りのご様子だったので、今年はどうするのかなぁ

  3. ドルチェ より:

    番手スターの話題でなく申し訳ないのですが、留衣蒔世の退団がショックすぎます。
    飛龍つかさに続き、実力派別格スターがどんどんいなくなってしまいます。本当に残念でたまりません。
    97期主席初詣ポスター、番手の詰まりまくった宙組でなければ、もう少し本公演の役付きも期待できたのでしょうか?

    • おかず より:

      こんばんは。
      水美さんは、柚香さんと一緒に退団してしまったりして…そして芹香さん、花組に戻ってトップに…とか想像してみたりするのですが、さすがに無いですよね~(笑)真風さんの任期もまだまだ続きそうですし、芹香さん、いつまで待たせるの~!ってなってしまうし。でも、こうしていろいろ想像、妄想してる時ってすっごい楽しいですよね!これも宝塚を楽しむ一面ではないでしょうか?
      ところで今日、宙組の退団者の発表ありましたが、開くまでドキドキしました。芹香さん辞めないよね。って。でも見てこれまたびっくりでしたね。少しへこみました。

  4. ふれんちとーすと より:

    なんで宙組はこうも上を悪い意味で固めて流れを停滞させるのが好きなんでしょうね。良い人はたくさんいるのに毎回勿体ないなぁと思っています。現状維持は停滞だからなんとかしてほしいです。ふれんちとーすと瑠風さんはカルトワインでの評価は上々だったし、HiGH&LOW も役がないわけではないので多分どうにかなる…と思っています。