野々花ひまりに見る雪組娘役戦線2021

 

気ままに娘役人事を語ろうシリーズ、

少し趣向が変わってきたのでタイトルを変えてみました。

本日は野々花ひまりから見る、雪組娘役事情についてです。

 

雪組の秘密兵器・野々花ひまり

 

実は最近、私は野々花ひまりのことを、

「雪組の秘密兵器」と心の中で呼んでいます。

なぜならまさに、秘密の、兵器、だから!!笑

 

数年前の雪組では、次期トップ確定という扱いであった、

望海風斗の相手役候補として競わされていたのは、

星南のぞみと、有沙瞳と、そして彩みちるの3名でした。

 

ところが相手役に結果選ばれたのは、星組を経由してやって来た真彩希帆。

しかも新体制時の娘2ポジションとして、

朝月希和も花組からやって来ます(そして結果トップに立つ)

 

その間に、有沙瞳は星組へと組替え。

星南のぞみと彩みちるは新星の如く現れた超路線級娘役たる潤花

さらに下のポジションへと落ち着きます。

 

…という波乱の雪組娘役戦線の中で、

野々花ひまりは早霧せいな&咲妃みゆの退団公演、

つまり全ての決着がついた後の『幕末太陽傳』で初の新公ヒロインを務める。

 

その後、大作たる『ファントム』で2度目の新公ヒロイン。

当時は歌が不得手な潤花が回避した、などど邪推されていましたが、

それでも2回目に選ばれたのは大きい。

 

その後は、そもそも娘役の扱いが悪い雪組の中で、

真彩希帆の下の、朝月希和の下の、潤花の下の、

星南・彩・野々花の3人娘の、末席みたいなポジションに落ち着き、

まぁーーーー目立たないこと使われないこと。

 

それが真彩の退団、朝月の昇格、潤花の組替えと情勢が一気に動き、

組替えでやって来た夢白が獲ると思われていた、

朝美絢主演『ほんものの魔法使』で東上ヒロインをゲット。

 

ここで風向きが変わったのか、

さらに星南の退団、彩の月組への組替えで、

朝月、夢白に続く娘3ポジションに昇格予定。

さらにもしかしたら娘2ポジションも射程範囲内に捉えてきました。

 

少なくとも、現在公演中の『CITY HUNTER/Fire Fiver!』では

今まででは考えられないくらいの目立つポジションに居ます。

うーむ、実に面白い展開です。

 

彩風新体制の雪組に欠かせない存在に

 

野々花ひまりは、ダンスが得意らしい。

なんとなく噂に聞きながらも、正直よく分からないし…と思っていたら、

『Fire Fever!』最後の群舞でキレキレに踊っていて驚きました。

 

なるほど、彼女は彩風咲奈率いるダンスの雪組に

欠かせぬ存在として登用されたのね、と。

 

と同時に、同期である彩みちるは、

『星逢一夜』で新人公演の主演を一緒に務めた月城かなとの元へ組替え。

たぶん、娘2ポジションとして。これも実によく出来ていると思います。

 

そして彩が抜けることにより、

夢白あやは正真正銘の娘2ポジションとして君臨。

野々花はそんな彼女の下支えとして、さらに彼女がトップ娘役になれば、

そのまま突き上げで娘2ポジションへ昇格予定なのでしょう。

 

そして今、出番の増えた舞台上での彼女を知って思うのは、

ダンスだけでなく、歌も芝居も満遍なく出来るということ。

 

特に滑舌が良いのは大きい。

何というセリフを喋っているか、何という歌詞を歌っているのか。

 

舞台人として当たり前の素養ですが、

そこが弱いタカラジェンヌも多い中で、

彼女の明瞭な口回りは凄く強い武器だと思います。

 

娘役としてド本命路線で無いにも関わらず、

安定した実力でしれっと上がっちゃう感は

朝月希和、遥羽ららあたりを彷彿とさせますね。

 

不遇の99期生のダークホースになるか?

 

ところで、99期生はトップ娘役に美園さくらしか輩出せず、

男役3名も上がるのは難しそう。

あともう一人くらい出すとしたら、彩みちるか、小桜ほのかか。

 

…という中で名乗りを上げられるかと言われたら、そりゃ難しいでしょうけど、

これで朝月希和に続いて上がっちゃったら、面白いですよね。笑

まぁ現実的に考えれば当然難しいのですが、

少しでも美味しい立ち位置まで登りつめて欲しいもの。

 

これまで目立たなかった分、

彩風咲奈新体制でのさらなる飛躍が期待出来る彼女。

次作以降、どのようなポジション取りになるか、要注目です。

 

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コメント

  1. じゃんけんぽん より:

    こんにちは。
    野々花さん好きなんでテンション上がりました。
    同期や近い期にスターが多いためなかなか歯がゆい面もありましたが、与えられた役割にしっかり結果を残し、じわじわ頭角を表してきた彼女の今後の活躍が楽しみです。

    早期抜擢に応えて一気に駆け抜けるパターンも、上級生になりポジションアップするパターンも見せてくれるんで、生徒さんたちも夢を見たり奮起できますね。
    あーこれだから宝塚は目が離せないですね。

  2. あやこ より:

    fffやシティハンターで感じましたが、全力でふざけても品がある。ピチピチ枠もしっとり枠も狙っていないから、イタくない。それでいて、ちゃんと努力しているのが伝わる、好感度の高さ。なんならヒロインもできちゃう。『雪組の佐藤栞里』こと、野々花さん。各組に、こんな中堅娘役が増えてほしいと思わせてくれる方です。
    博多座での、天紫さん・結愛さんの活躍ぶり、トップ娘役遅咲き就任のなせる技とも感じました。そういう意味でも、今後の月・雪における娘役組織が楽しみだったりします。

  3. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    娘役さんシリーズの雪組限定版!楽しいですね。
    星南さん、彩さんに注目してしまいがちでした。野々花さんはファントム新公での綾さんとのお芝居が印象に残っています。
    そしてやはり最近では、朝美さんとの別箱公演の、ほんものの魔法使い~が素敵でした。秘密兵器なんですね、どこでどのように、スポットライトを浴びるのか。期待したいです。
    Fire・feverが息を切らせぬ勢いのショーなので、雪娘さんたちって、可愛らしくて華奢な方も、意外と凄いダンサーさんなんだとの気がしています(沙月さんは、別次元かも)。
    和物~お芝居~歌~。そして、ダンスの雪組!素敵なのかも、です。