年末にかけて怒涛の演目発表が続きますね!!
本日は月城&海乃にとって4作目となる、月組の大劇場公演が発表されました。
【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】
ミュージカル『フリューゲル -君がくれた翼-』
■作・演出:齋藤吉正
東京詞華集『万華鏡百景色』
■作・演出:栗田優香
■主演:月城かなと、海乃美月
栗田先生大劇場デビュー!!
芝居の方は齋藤先生によるオリジナル作品となる、
『フリューゲル-君がくれた翼-』。
冷戦下の東西ドイツを舞台にした男女の愛憎劇という、
月城率いる月組にまさにピッタリな作品かと思いきや、
最後の「コミカルでハートウォーミング」の部分でズッコケましたとも。
…え、コミカルなの?
大丈夫、齋藤先生?????
(齋藤先生作品の喰い合わせが良くなくて期待値ゼロな私)
ま、まぁベルリンのコンサートが舞台ということで見栄えは良さそうだし、
何よりも原作有りの作品が続いた月城政権における、
初のオリジナル作品ですので、その出来に期待を寄せたいところです。
そ、し、て。
レヴュー作品はなんと、『夢千鳥』『カルトワイン』とヒットを飛ばした、
栗田優香先生の大劇場デビュー作です!!
3作目にして大劇場を手掛ける大出世は、
あの上田久美先生以来の出世っぷり。
しかも、まさかのレヴュー作品で、たぶん和物。すげぇ。
和物レヴューは松本悠里先生が居なくなった時点で、
もしかしたら失くなった…?と心配していたのですが、
ちゃーんと継承されていく模様です。良かった。
これで名実ともに「和物の〇組」は雪組でなく、
月城かなと率いる月組のものになったのかなという印象です。
ま、月城かなとはもともとダンスが不得手なタイプで、
そんな彼女に和物レヴューをさせてしまおうというのはナイス采配ですし、
栗田先生のレビューによりレヴュー作家不足の解消も果たせて、
まさしく一石二鳥な演目だなという感じ。
しかも、江戸から令和までの東京を繋ぐだなんて、
和物感が強過ぎる一辺倒な印象にならなそうだし、
(ぱっと見、椎〇林檎みたいな世界観そうですよね。笑)
栗田先生の美的センスがいかんなく発揮される一作になりそう。
今から非常に楽しみです!!
運命の4作目になるのか?
さて、気になるのは海乃美月の任期。
私は就任当初から「長くても4作」と予想していますけれど、
演目だけ見ると、全く退団しなそうな作品ですよね。笑
そもそも上級生2番手である鳳月杏の4作退団の可能性が、
カレンダー占いによると著しく低いため、
もしかしたらマジでこのままの体制で最後まで行くの?
という疑念が湧いてきました。…え、マジで?
とはいえ、娘役の退団が演目を左右することは少ないと思うので、
(長期娘役の岸辺である『エリザベート』を除く)
『Death Takes a Holiday』から連続でオリジナル作品が続くあたり、
代表作も出来たしいつでも退団オッケー、という様子に見えます。
ただなー、後任候補が見当たらないという、
大いなる問題があるんですよね。
第一候補のはずのきよら羽龍が育成ストップ(礼華バウヒロ取れるかな?)中で、
星空美咲はいまだ波線上ヒロインを取れず、
美羽愛がやっとこさバウヒロイン、
音彩唯が集合日変更で波線上ヒロインを取れるかなー、くらい。
一応、組内には彩みちるや天紫珠李が居ますが、
わざわざ海乃美月にご退場願って、
この2人に変えるかと言われると、うーんという感じ。
一番平和なはずの月組が、なんだか混沌としてきた印象がありますが、
本作が果たして運命の4作目になるのか、気になるところです。
2023年の演目が9割発表済み
東京大劇場公演を準拠とすれば、
本作で9作品中8作が発表されたことになりました。
残る一作は宙組の新トップお披露目公演。
来年のラインナップ、なんだかんだ言って楽しそうなものばかり!!
人事的にはどういう結末であれ、
月組の新たなる一作が素晴らしいものになることを祈っています。
☆★☆★☆
ランキング参加始めました!!
ぜひポチっとお願いします↓↓
コメント
夢千鳥、カルトワインで栗田先生に惚れ込み、上田先生以来の3作目で大劇場デビューなるかな?って期待していたので本当に嬉しいです。
しかも、大劇場ショーの女性作家は、上田先生以来2人目ですね。
演出がとても上手な先生なので、今から期待でいっぱいです。
近い将来、小池先生、上田先生並みのヒットメーカーになられると思います。
(ちなみに、私も、主に武蔵がトラウマに近いので、サイトー先生のオリジナルのお芝居はかなり不安です。)
栗田先生のレビューすごく楽しみですね。
和物ショーというと、雪華抄や白鷺の城みたいな本格的なものを思い浮かべてしまいますが…説明読む限りそんな感じはしないので…、白塗りではないですよね、きっと。和物なら二本立ての前半に当てられますし。
レトロな雰囲気の「東京」を舞台にしたショー、ということなので、着物の場面もありましょうが…月城かなとにぴったりのショーになりそうですね。
斎藤先生のお芝居もあらすじを読むだけでは、まずまず期待できそうだなぁ…と思っていたんですが、蒼汰さんと同じところに引っ掛かりました。どうなることやら。
来年の演目も、宙組の次期トップコンビお披露目公演を残すのみなんですね…。
しかし、大劇場公演での版権物の上演はストップしてますね。やはり円安の影響で版権料が高くなっているのでしょうか…。
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
『フリューゲル』は、ベルリンの壁崩壊目前の1988年が舞台ということで、当時はソ連も改革開放路線で、東ドイツでも海外旅行が一部解禁されたり、冷戦もだいぶゆるくなってきたころですね。
流行りの、東西冷戦の最前線っぽい雰囲気の都市を舞台にした、スパイもので、ラブコメで、ファミリー愛のお話でもある『SPY×FAMILY』っぽい世界観なら、コミカルでハートウォーミングなベルリンの壁ものも可能化もしれません。
最近、私もNHKのドキュメンタリーやメルケルさんの退任インタビューなどで、旧東ドイツの音楽事情について気になっていたところなので、ちょっと楽しみです。
蒼汰様
私も、同感。。
月組のオリジナル作品、解説を読んで、東西問題がらみの、このご時世に、難しい表現題材だな。。。
今だに戦争は続いているので、重いなあ、と、思って最後、コミカル??ほんまにコミカルなん?この単語、抜いてもいいと思うけど、ハートウォーミングなミュージカル、なら、わかる。
しかし、ベルリンの壁が題材の作品は宝塚歌劇団で国境のない地図、という作品があるのですね。私は見たことないけれど、植田先生が演出されて、その時の演出助手が齋藤先生だった、というのを知りました。
どんなにシリアスな作品でも、息抜きのユーモア(アナスタシアにもキキちゃんのアドリブあった)があると緊張しすぎない。さまざまなドラマにも笑い担当のキャラがいたりする。それならわかるから、コミカル、という言葉で括らない方がいいのでは?と思いました。
そして、
和物ニュアンスのショー、楽しみですね。
蒼汰さん
スカステの番組で、月城さんにやって欲しい役に『SPY×FAMILY』がありましたが、もしかしてこれで回収?と思いました笑。ヨシマサ先生、ヒントはこの漫画から絶対得てると思うんですけど笑。あの系統のように、ハートウォーミングの中にチクッとくるシリアス、という塩梅ならいいなぁ〜。
そして栗田先生大劇場デビュー作を月組が貰ってしまっていいんですか!嬉しい!
幕開きは和物かもしれませんが、令和までいくみたいなので中詰めは大正レトロを期待します!
いやほんと斎藤先生でこの題材でコミカルでハートウォーミング、冷や冷やします(笑)
でも最悪お芝居があれでも栗田先生の本公演デビューとなる和物ショーなら、楽しく帰路につけるかなと期待してます。今年の別箱No.1は個人的には断トツでカルトワインでしたので楽しみです。