令和のシンデレラガール・春乃さくら

 

宙組次期トップ娘役に選ばれた春乃さくら。

数年に一度起こる、いわゆる「棚ボタ枠」ですが、

されど棚ボタ、そのスター人生はまさにシンデレラストーリーそのもの。

 

本日はそんな彼女のこれまでと、

これからの展望について書いていきます。

 

令和のシンデレラガール・春乃さくら

 

春乃さくらは102期生で宙組配属。

2期上に星風まどか、1期下に夢白あやが居たうえに、

天彩峰里潤花が組替えでやって来て、

さらに同期には成績優秀者の花宮沙羅が居た。

 

はい、この時点で当然ながら本命路線ではなく、

新公配役も瀬戸花まり→華妃まいあ歌唱メンコース一直線でした。

 

最初の抜擢は…そうですね、

たぶん『Hotel Svizra House』のシルヴィでしょうか。

戦時下のバレリーナでありながらドイツ軍の男性と恋に落ち、

そしてレジスタンスに暴行されてしまう哀しき女性。

 

たった2場面くらいの出番しかありませんでしたが、これが実に良かった!!

持ち前の歌唱力は当然のこと、シルヴィの可愛らしさ、いじらしさ、

その向こうに待つ暴力の悲惨さを芝居で見事に表現。

この僅かなチャンスを全力で掴み取ります。

 

そのまま次の本公演『Délicieux』でエトワールに大抜擢、

続く『NEVER SAY GOODBYE』で新公初ヒロイン、

さらに『カルト・ワイン』で東上「暫定」ヒロインと一気に歩を進めます。

 

ただし、この時点でも決して次期トップ娘役大本命というわけではなく、

『Capricciosa』では娘3格を水音志保に取られるし、

何より天彩峰里の存在感が強かった。

 

端から見たら、次期娘2ポジ枠として同期の花宮沙羅に競り勝ち、

歌唱メンとして育成されていたような印象なのですが、

まさに急転直下のトップ娘役決定の報。

いやはや…人生って何が起こるか分かりませんね。

 

芹香斗亜との並びに期待すること

 

「立場が人を育てる」とはよく言ったもので、

春乃さくらはこの1年ちょっとで猛烈に垢抜けモード驀進中。

現在公演中の『カジノ・ロワイヤル』では、

ヴェスパーというセクシー知的お姉さんを爽やかに好演しています。

 

元から歌唱力が高く、美人声。スラリと背が高く、顔も垢抜けた。

トップ娘役として結構イケるような気がするし、

2023年版おとめで芹香斗亜との並びを見た感じ、

おやおや、想像以上にお似合いな気がしてきたぞ?

 

芹香斗亜の売りって、たぶん高学年就任がゆえの大人味と、

小顔高身長のスタイリッシュさだと思うので、絵面的にはバッチリだし、

ボケたがり関西人である芹香斗亜と、

天然(を装う)京都人である春乃さくらとの夫婦漫才芸も、

今から手に取るように想像出来ます。笑

 

芹香斗亜も長く2番手として耐え忍び、生え抜きの相手役を迎え、

流星のように太く、熱く、儚く、

一瞬ですが充実したトップロードを走り抜けるかもしれません。

 

目指すは安蘭けい&遠野あすかコンビ路線かな?

それにしては春乃さくらがキャピり過ぎてる気もしますけど、

ま、そこは彼女の持ち味ということでご愛敬。

あとは作品運に恵まれることを祈るばかりです。

 

私が春乃さくらに惹かれる理由

 

何を隠そう、春乃さくらの顔立ちって私の好みの範疇外なのですが、

なのに不思議と惹かれてしまうんですよね…。

 

それはたぶん、ザ・娘役らしい楚々とした雰囲気と、

清らかな声と歌唱力、ツンデレからインテリ女子まで演じられる芝居、

そして、そこはかとなーく香るガツガツ感でしょうか。笑

 

「シンデレラストーリー」と言えばすみれ色ですが、

言い方を変えれば「成り上がり系」なわけで、

数少ないチャンスを着実にモノにし上がったわけですから、

いやはや凄いですよねぇ…。

 

もちろん、トップ娘役という重圧がのしかかることになるわけですが、

そこはKIDAの「上等だゴラァ!!」なテンションで頑張って貰って芹香斗亜と二人三脚で、

新星宙組に新風を巻き起こして欲しいと思います。

 

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コメント

  1. 弥生 より:

    いつも楽しくブログ拝読してます。
    トップ娘役発表の際は驚きましたが、カルトワインの素敵さ(桜木さんと瑠風さんという宙組の歌唱力スターにまったく劣らない歌唱力!)とカジロワでの超絶スタイル(何あのウエスト!背筋!と目が釘付けに…)に惚れ惚れしてしまい、俄然応援モードになった身です。
    本日公開されたエクスカリバーの先行画像、本当~~にお似合いでしたね!! 
    芹香さんのしゅっとした洋風スタイルにさくらちゃんが似合いまくりで胸をときめかせてしまいました。
    さくらちゃんの成り上がりストーリーが素敵な旅路になることを、今から願っています。

  2. こけし より:

    人生って何が起こるかわからないな…と強く思った公演は、異人たちのルネサンス新人公演の、祭りの場面、あの「カルナヴァーレ…」と歌われているシーンです。

    舞台を上から見下ろすのはトップロードまっしぐらの夢白さん(本役星風)と、惜しくも新人公演主演することのなかった華妃さん(本役純矢)。
    舞台中央でジュリアーノと踊っているのは、この公演(異ルネ)の後に別箱「群盗」で芹香さんと主演する天彩さん(本役遥羽)。
    若手男役たちのいる銀橋に走り出てくる少年は、これからどうなる?花宮さん(本役天彩)。
    そして忘れてはいけない祭りの少女、力強く歌っている令和のシンデレラガール、春乃さん(本役瀬戸花)。

    娘役人事を舞台上で分析するのはごめんなさいって感じですが、4、5年前のことですから仕方ないとはいえこの時点では本当に何にもわからなかったなぁ、夢白さんがトップになること以外・・・(笑)もし録画などお持ちでしたら皆様もぜひ。
    春乃さん、この頃から今までの間に歌唱力向上したんだなぁ、ということもわかりますね。

  3. 五條 より:

    逆に言えば、天彩はとんでもないタイミングで大チョンb(自主規制)人生激変したぞお前わかっ(検閲)…もとい、正真正銘のワンチャンスを掴み取った春乃はお見事!
    彼女なら、と認められたのは、腐らず努力を重ねてきたからこそ、そして周りがそれを見ていたからこそでしょうし、彼女のトップ娘役就任は、日々の研鑽とタイミングが合致した代打逆転サヨナラ満塁ホームランだったと思います。
    キキサクコンビは歌唱力とコメディ路線で人気が出るのではないでしょうか。
    短期ではあるでしょうけど…長けりゃいいってもんでもない、というか最近の長期はむしろ悪い点も目立ちますし、一息に駆け抜けて欲しいですね。
    元々宙組は好きですが、より一層好きになれそうで、ワクワクしています。いやー絶対楽しくなりますよ(願望)!

  4. ずんだもち より:

    「スヴィッツラハウス」から春乃さくら推しの私は、トップ娘役就任に歓喜する一方で宝塚娘役の光と陰を見る思いです。
    「壮麗帝」では花宮沙羅は側女の一人で台詞もあり、役付きはさくちゃんより段違いによかったです。
    「スヴィッツラハウス」の裏箱だった「夢千鳥」でも夢二の4番目の女と言えそうな芸者役でしたが、この辺りで並ばれたのでしょうか。
    その後はあっという間の開花でしたね。さくちゃんが日々研鑽を積んできた結果ですが、もし潤花が残留していたら、次期男役トップが芹香斗亜でなかったら‥わからないですね。
    創設25周年でも生え抜き男役がトップにたどり着けないでいる宙組で、生え抜き娘役をトップに据え、何とか体裁を保てたのかな?
    先行画像良いですね。(ワークマンじゃなくて安堵)
    月末には「カジロワ」行く予定。宙組の終わりと始まりをしっかり見て来ます!

  5. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    芹香さん&春乃さん。きっちりと本格派でつくってこられましたね~。素敵です。
    ここに桜木さんが加わり、あか抜けた現代物のお芝居も、是非観てみたいです。
    久々の関西出身トップコンビの誕生で、特に滋京地域は思い入れがあるので、春乃さんには注目し応援したいと思っています。

  6. ほしのひ より:

    ききちゃんさくらちゃんの2人にかけたい言葉は、今は「おめでとう」以外ありません。
    数少ないチャンスをものにするのは容易くありませんし、どれだけの苦難があったか計り知れません。
    しかし、彼女たちなら、私たちファンが想像する以上の素晴らしい世界を見せてくれる、そんな安心感と期待で今は胸がいっぱいです。
    まずは、無事東宝の千秋楽を迎えられることを祈っています。

  7. 蚊取りレーヴ より:

    恥ずかしい話、カルトワインまであまり彼女を認識していなかったのですが…
    こうして振り返っていただくと自分の好きなシーンを作ってくれていたのがさくらちゃんだと気づきました。
    そしてさくらちゃんはスタイルが本当によい!
    公式身長よりも本当はもっと身長ありそうですが(小声)あの身長で娘役を選んでくれたことがなんだか嬉しいです。
    潤花もそうですが、ドレス以外の現代的なお衣装が着こなせる長身、骨格ナチュラルの娘役さんは貴重です。
    長身小顔コンビの並び楽しみです。
    宙組らしい大人っぽい雰囲気に関西人コンビながらの笑いを混ぜた作品を楽しみにしています。