相次ぐ公演中止に週刊誌報道と、最近の宝塚は踏んだり蹴ったり。
2023年一番の話題作として力を入れていたであろう『1789』が、
これまたまさかの公演中止に。
「泣きっ面に蜂」とはまさにこのこと、と言いたいところです、が。
うーん、そんな簡単な話じゃなさそうです。
最近の宝塚は踏んだり蹴ったり
理事長が変わってから、
なんともグダった雰囲気が続いている気がします。
まずは相次ぐ週刊誌報道。
演出家との揉め事は完全内部事情なのでどうでも良いとして、
花組路線の会バトルやら、宙組のイジメや不仲騒動やら、
スターという商品を中傷する、到底看過できないものばかり。
それに対して、別に法的にやり返すでもなく、
HPで適当にお気持ち表明してからの、
タカラジェンヌ本人に弁明させるという愚策。
(これは礼真琴の休暇発表時も同様。)
その間、上田久美子に逃げられ、作品は省エネ&古臭再演ばかりで、
全体的に人事がもたついて滞留し(トップ娘役なんて、スライド、雪・月の学年逆流、宙組の同期引継ぎと、全く時計の針が進まない!!)
小川時代に貯金したライトファンの熱が冷めつつある気配がします。
で、トドメが『1789』休演騒動。これはもう完全に火に油ですね。
時間をずらしてまで初日を開けたと思いきや、
そこから「出演者の体調不良」により2週間の休演だなんて、
そりゃ「知っていながら無理やり幕を上げたのでは???」と邪推されても仕方ないというもの。
いつもの私なら「根拠の無い妄想で劇団を批判するのは辞めましょう」と言っているところですが、
ま、皆さん怒るのも当然ですよ、という感じ。
これまでなんとなーく劇団に対して抱いていた不信感が、
ここに来て爆発するライトファンが多いのも、正直言って頷けます。
宝塚、100周年前に逆戻り中?
…ま、たぶん劇団側は気にしてないんでしょうけどね。
きっとこれからも同じテンションで舵取りをしていくはずです。
就任してから早数年、いまだ人格が見えてこない木場理事長は、
なんせ正月番組の自分が発言出来る時間を減らし、
ただの作品説明を延々と喋っただけの原稿を歌劇にまんま載せちゃうような方で、
人事もずーーっと滞留した状態で引っ張っているような、
現状維持&風見鶏&杓子定規系とお見受けしますから、
人前で弁明だなんて絶対にしないでしょう。
そんな最近の宝塚経営陣の態度に対して、
私個人は「ファンとしての怒り」よりむしろ、
雇われ目線でニラヲチしちゃいますよね。
あー、トップが変わると一気にガタつくものなんだなー、と。
せっかく現場感覚の強い営業マンタイプの小川元理事長が、
宝塚をライト層に裾野を広げる価値観改革をしたけれど、
この3年で100周年前に見事に逆戻り。
在任時代、なぜか「宝塚への愛が感じられない」と批判されていた小川氏ですが、
ほーらやっぱりそんなことなかった!!と小川信者として言い返したいところですが、
今はそんなこと言ってられません。なにせ宝塚の危機なのですから?
だけど、そんな意味不明な理不尽経営をしてこそ、
ザ・宝塚!!なんでしょうね、きっと。
うーむ、本気のファンほどしばらく苦しむことになりそうですね…。
そんな皆さんに残念なお知らせ
そして皆さん、残念ながら通例ですと、
木場体制はあと3年以上は続きますよ?覚悟してくださいね。笑
怒ったところでどうしようもなさそうなので、
「今の経営陣は本当にダメだなぁ」とボヤきながら、
これからも遠巻きに応援していくのが吉な気がしてきました。
ま、当然ながら中の人はめちゃくちゃ大変なんでしょうけれど…。
だってそんな経営陣を信じて走り続けるしかないわけですから。
そしてそれを応援するファンも苦しいことでしょう。
果たしてライトファンに完全にそっぽを向かれてしまう日がまた来てしまうのか?
いつもなら「今後の活躍に期待」と書いて締めるところですが、
今回は「今以上に酷いことになりませんように」と祈るばかりです。
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コメント
一人ずつとはいえ水美さんと瀬央さんの専科異動発表があった際、「新専科の再来でもしたいのか……?」と思ったクチですが、100周年前に逆戻りとは言い得て妙ですね。
何があっても「まぁ元月Pのやることだし……」と半ば諦めモード&呆れモードで静観していますが、これがあと3年続くのかぁ、と思うとファン目線からすればその3年の間に失われる才能がないことを祈るばかりです。
人事については全ての人が納得のいく采配などありはしないと思っていますが、ここのところの様々なゴタゴタは人事どうこうの問題で無くなってきているのが非常に残念です……生徒さんの体や心を守ってくださるような経営をしていただきたいですね……
蒼汰さん、私の言いたいことを的確に書いてくださいました!
ありがとうございます。
あの週刊誌報道の対応はないよなぁ…とモヤモヤモヤモヤし続けています。
現理事長になってからの人事面でのゴタつき、停滞ぶり…日和見主義なんだろうなぁ…。一貫していた小川理事長時代の人事を思い出しつつボヤいています。
90周年前後のなんとも言えないどんより感のある宝塚に戻ってしまうのでしょうかね…。
いつも興味深く、拝見しております。
今回の記事、あげてくださり感謝します。
歌劇団が理事長ありきの組織ではない、とは思うのですが…。
一頃よく聞いた、想定外だったから、前例がないから、とかは、そうそう通用するものでは、ない、かと。
まして、自らは矢面に立たず(公演初日とかはお見受けしますけど…)で、なんだか、です。私の認識不足であるなら、お許しを。
夢の世界に憧れ、叶えて舞台に立つジェンヌさんたち、舞台を裏で支えるスタッフの方々、先生方、諸々…。
愛に溢れた世界であるのなら、だからこそなお、【できる、人】を、招いて舵取りをしていただけたら、と切望します。
100年を越える歴史の中であれこれあったよね、通過点だから大丈夫、だなんて、とても言える状況ではない、と思うから。
あらゆる愛に寄りかかる、そんな儚い存在ではないと、信じたいです。
蒼汰様
コロナ禍の非常事態中は色々調整が大変なのかな、と思っていましたが、暴露記事的な内容が世に出て、その対応がよろしくないとは思っていました。
そもそもですが、会社が非公式の会でファンを繋ぎ止めている状況であり、何か脅されたのか知りませんが、白黒させられない理由が有るのか無いのか、スターに全て火の粉を避けさせるの?ブランドイメージ失墜の危機に、自分でまいた種は自分で刈り取らせる方式?個人的なプライベートな問題ではないのに。
コスパ良く経費をかけないで成功したと自慢げに語っていた結果が招いたスキャンダルだと思えてならない。
世の中CO2削減していかないといけないので、省エネ対策で再演演目も仕方ないかなと思うところはあります。
でも、娘役の線上下で、ヒロインなのに、後出しジャンケンみたいな手法??あれこれ勘ぐる曖昧な空気はあまり吸いたくない。
任期の後半に差し掛かかりつつある95期トップと95期スター達がどうなるのか分かりませんがどんな理不尽な目にあっても耐えられるよう心の準備はしておきます。ただジェンヌさんの幸せを祈るだけです。
今のやり方ってあまりにも文春を恐れすぎてませんか?文春にとりあげられると分かったら演出家首にしたり、娘1路線として育成されてなかった人を上げたり炎上回避しようとしてるようにしか見えません。
蒼汰様
えっ?小川前理事長、宝塚への愛が感じられないと言われていたのですか?落下傘ではなく1作前合流とか、記者会見での組カラーネクタイの着用とか、何より、劇場で何度かお見かけした際、宝塚をエンタメを楽しまれている様子が伝わってきていたので、びっくりです。私には、ファンの心情、生徒さんの想いにもきちんと目を向けられていたと思えました。それが愛ではなく、営業マンとして優秀ということなのかは、見分けられませんでしたが。
現理事長には、どんな言葉も届かないことはわかりました。外の声に耳を傾け、変えていくタイミングは幾度となくあったと思いますが、何も変わらない。変える気がない。このままの状況が続くとなると本当にまずい。山あり谷ありの中、100年を越えて続いてきた宝塚、この先もどうか長く愛される劇団でありますよう、心から願っています。
宝塚歌劇団理事長って、
劇団四季社長と違って、
全権ではなく、中間管理職、現場責任者だと思うんですよね。
100周年前も後もトップは、
在阪メディアに阪急総帥と称される、
角会長だと思います。
原田問題など重要案件は角会長の指示を仰いでいると思います。
文春に法的措置を取るかも木場さんの一存ではできないでしょう。
小川さんと言えば、
タカラヅカライブネクストはさっぱりですよね。
100周年前後は、みんなが成功させようという機運があって、
小川さんの力以外の要因も大いにあると思うんですよね。
ライブネクストが小川さんの実力じゃないかと。
あ、もちろん全権掌握者として小川氏を崇拝しているわけではないですよ?理事長と言えど、阪急の中ではあくまで中間管理職的立ち位置。だけどそのサヴァイブが上手かったよね、という認識です。ライブネクストについてはおっしゃる通り。個人的には、どれだけビジネスマンとして優秀でも取り扱う商材がなければ事業は上手くいかないと思う(私はただのタカラジェンヌごっこをさせる当事業には断固反対派)し、小川氏がそこまでの人間だったと言われたら、その通りだと思います。主題は、そこまで辿り着けていない人間が歴代理事長に多いのではないか?という話です。
蒼汰さま
よくぞ書いてくださいました!
もうもう100%同意です。
理事長、トップたるもの、表へ出て責任果たせ!と申し上げたい。
これじゃあジャニーズ事務所の社長とおんなじじゃないの。
生徒さん達がかわいそうです。
株主総会で、理事長解任!と叫びたい。
いよいよ天下の悪法LGBT理解促進法案が可決となりますが、現木場理事長で対応出来るのでしょうか。反対派の政治家も宝塚を心配していますが、門前払い出来なくなります。そうなれば現生徒の親からの対応出来るのでしょうか。訴訟で右往左往でしょう。
関電は無しですが、東電は値上げとなるので、チケット代も値上げ?
人気のあった前理事長とは違いを見せてと考えていたのかもしれませんが、数々の難題が降りかかっています。
責任を取って退くために長がいると考えれば、匍匐前進出来るのかもですが、泥船に乗っているジェンヌさんたちは気の毒です。
今回も興味深い記事をありがとうございます。
3年かぁ・・・うー、ついていけるのか私!!って正直感じますが。
100周年の頃以上に、今はSNSの普及もあるし、なんというか、色々とオフレコにできない時代に入ってきていますよね。
宝塚だって変わらなければいけない、変わらざるを得ない時期に入ってきているはず。
しかし、上層部は、そういう危機感をあんまり感じていないんでしょうね。そのように外野からは見えます。なんだかんだいってもうすぐ110年。これだけ続いてきたのだから…ってところでしょうか。
勿論、経営の関係など色々事情があるのも承知しております。
それでも劇団には、やはり、スタッフさんも生徒さんも、ファン(観客)のこともー宝塚を愛する人々みんなを大切にしてほしい、と心から願うばかりです。
頷いてばかりの記事でした。
長年旧態依然とした会社で働いていると、何も新しいことはしない、面倒ごとは部下に押し付ける、絶対自分の非は認めない=謝らないオジサンたちが年功序列で順番にポストにつくのを見慣れてしまいました。
劇団の幹部も鉄道会社のサラリーマンなんですよね…
しがない勤め人は宝塚に非日常の夢を求めているというのに(泣)