宝塚110周年以降に向けた各組体制について

 

相次ぐ退団発表により、劇団は宝塚110周年以降の新時代に向け、

着々と人事を動かし始めたことが分かります。

 

本日は今後の各組体制について、

いつもの通り、横軸目線を中心に考えていきます。

 

各組体制の変遷について

 

まずは各組体制の変遷について、ざっくりまとめます。

真風涼帆退団前、すなわち今年の頭時点の組体制はこんな感じでした。

 

  花組 月組 雪組 星組 宙組
トップ 柚香 月城 彩風 真風
2番手 水美 鳳月 朝美 瀬央 芹香
3番手 永久輝 風間 和希 桜木
4番手 聖乃 極美 瑠風

 

ここから、

・礼華はる、彩海せら、天飛華音、風色日向のバウ主演決定

・真風涼帆退団により宙組の繰り上がり

・水美舞斗、瀬央ゆりあの専科異動により繰り上がり

の結果、現時点での各組体制はざっくりこんな感じになりました。

 

  花組 月組 雪組 星組 宙組
トップ 柚香 月城 彩風 芹香
2番手 永久輝 鳳月 朝美 桜木
3番手 聖乃 風間 和希 極美 瑠風
4番手 礼華 天飛 鷹翔
5番手 彩海 風色

 

さらにここから、柚香光、月城かなと、和希そらの退団に伴い、

各組がそのまま繰り上がると仮定した場合の、

おおよそ1年後の各組体制はこんな感じになると予想されます。

 

  花組 月組 雪組 星組 宙組
トップ 永久輝 鳳月 彩風 芹香
2番手 聖乃 風間 朝美 桜木
3番手 礼華 極美 瑠風
4番手 彩海 天飛 鷹翔
5番手 風色

 

はい、色々とツッコミどころ満載な表になりました。笑

ここから改めて色々と考えていきます。

 

人事の鍵「アンバサライン」

 

以前から人事の話をする際に「今後の鍵」になるのは、

アンバサダーラインだと書いてきました。

 

その筆頭格である聖乃あすか風間柚乃は、

まるで柚香光&礼真琴のようにほぼ同じタイミングに着実に昇格。

 

暁千星と水美舞斗の異動により、この2人が3番手になった時点で、

次は極美慎だろうと思っていたら瀬央ゆりあの専科異動が決定。

 

そしてその次は縣千だろうけれど、

雪組は御曹司をゆっくりあげるしなと余裕綽綽でいたら、

まさかの和希そらの退団により、同じく3番手昇格待ち状態に突入。

 

そうこうしているうちに柚香光&月城かなとの退団発表により、

何も人事異動がなければ、聖乃あすか&風間柚乃が2番手に上がることになります。

いやはや、良く出来ていますね。

 

で、遠からずな未来、既に任期の中盤を超えてきているであろう、

彩風咲奈&礼真琴が動いた時、極美慎と縣千も2番手に昇格。

 

ってことで、このままいけばなんとなく、

アンバサラインは大阪万博時に全員2番手で横並びになってそう。

というか、もしかしてそれを計画しているんでしょうかね?

…ただ一人、風色日向を除いて。←

 

今後の動きは宙組次第?

 

ってことで宙組は、真風涼帆の長期の影響もあり、

ただ一組時空が歪みまくっています。

 

その証拠に、現在3番手の瑠風輝は、

聖乃あすか&風間柚乃と追い抜け追い越せしていたはずなのに、

たぶん柚香光&月城かなとの退団により、

明確に抜かされる段階に入ったことになります。

…先に東上を済ませているはずなのに、このあたりさすが宙組という感じ。

 

で、他の組が路線を絞ってきているのに対し、

ただ一組バウ主演以上が5人も渋滞中であることを思えば、

普通に考えたら誰かが動くはずです。

 

…ってことで改めて鷹翔千空の異動説を個人的に疑っている今日この頃。

同期のアンバサメンである縣千に抜かれるのはまだしも、

礼華はるに抜かれるというのは横軸で考えた時に違和感があるんですけど、

宙組時空でモタモタしてたら完全に抜かされムーブに突入しつつあります。

 

ま、問題なのは、鷹翔千空が異動し、芹香斗亜が退団したとしても、

計算上風色日向はまだ3番手なことなんですけどね。←

その頃にはもう大阪万博も終わり、

アンバサの魔法も溶けてしまいそうな気がしますが…。どうなることやら?

 

あともう一名、103期生の大本命こと、

亜音有星がどうなるかも気になるところです。

 

休演の影響は大きいと思われますが、

なにせ104期生が壊滅状態なので、どこでも動きやすいような気もしますし、

宙組だから持て余されるような気もするし…。

 

少なくとも雪組は106期生の華世京まで空いているし、

前述の通り、花組は同期の希波らいとがもたつきガラ空き状態。

このあたりの枠をどう埋めていくのか、今後の展開が気になるところです。

 

揺るぎない羽根神話

 

そして最後に。

桜木みなとが2番手羽根をついに背負ったようですね。

まずはおめでとうございます。

そして、でしょうね。

 

ま、当然ながらこうなるだろうと分かっていましたし、

これで悲願の宙組生え抜きトップリーチとなり、

かつ朝美絢と並び95期の全組トップ制覇の最終段階に入りました。

いやはや実に感慨深いですね。

 

今振り返って思うことは、

すんなり2番手羽根を背負えるということは、

ちゃんと普通の2番手であること。

 

そしてこの唯一の例外であった愛月ひかると、

彼女と同じ枠だと思っていた鳳月杏が、

1本物でも羽根を背負うという「強い」2番手扱いがずっと不思議でしたが、

ガチでトップになりそうな今、やはり意味があったことなのだなと感じます。

 

あともう1点、ずーーーーーーっと気になってて言わなかったことなんですけど、

鳳月杏って、本公演で正式に2番手に昇格する前の、

博多座公演で2番手羽根背負いましたよね。

 

実はこれ、柚香光と同じ流れであり、

(『ポーの一族』で2番手昇格したものの、1本物のため2番手羽根は未装着だった)

最初にそれを知った時は違和感バリッバリだったんですが、

仮に本当にトップに立ったとしたら、

やはりこれにも意味があったのだなと今更納得したり。

 

改めて、人事を語るうえでは、

「羽根しか勝たんな」と思う今日この頃なのでした。

 

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コメント

  1. みみ より:

    気がつけばボチボチな年数宙組を見てきたことになるのですが、
    和希、瑠風、鷹翔、風色が全員路線体制表にいること、何だか感慨深く思います。
    それぞれに作品でみれば路線から落ちたか…?と思われるようなタイミングがある瞬間もあれど、全員底力でここに残れたんだなと。

    力を発揮する土壌のある組、育成に時間をかけれる組と思えば大好きな組の気質ですが、宝塚のシステムとしてはマネジメント出来てないですよねぇ。

  2. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、興味深く拝見しております。
    やはり、羽根…ですよね。
    思えば、星組で七海さんが卒団の時に、お餞別で背負った3番手羽根。
    雪の彩凪さんは、背負わず卒団。その次の公演で朝美さんは2番手の大羽根。
    桜木さんは、路線スターひしめく宙で、しっかりと3番手羽根を背負い、花では、水美さんと永久輝さんのお揃いの3番手羽根。全ツでの瀬尾さんの大羽根。
    暫く見ていない3番手羽根。
    階段一人降りでも肩羽根は、あくまでも肩羽根なんだと直近では、和希さんをみて痛感したので、風間さんや瑠風さんも、正3番手(3番手以下に、正というものがあるのか、ないのか)だ、とも思えなくて。
    有る、無し、に善きにつけ悪しきにつけ涙するのも、宝塚ならではなんでしょうけど…。
    でも、今日の桜木さんの2番手大羽根、待ってました!階段上段で待機中の姿から、目が離せず状態でした。本当に良かった。
    おめでとうございます‼️

  3. Key より:

    宙組贔屓の素人考えですが、今度の花月の退団発表前から永久輝さんと鳳月さんの任期は違うはずだから、ずんちゃんが月組の次々期トップとはいかないものかと思っていました。ずんちゃんは芝居もいいと思いますし、できるものならここは宙組初のというこだわりは捨てて上に行ってもらいたいと思います(花組もおそらく2番手聖乃さんとはいえスター専科が交代で投入では)。その後は私の印象ですが、瑠風と風色は直球本格派、鷹飛は本格派にしても面白いこともできるタイプと思うので順番通りがいいなあと思ったり。要はできるだけ手離したくないんだろと言われそうですがw。でも亜音はどの組でも行けそうなタイプに見えますので、もし異動なら早いほうがいいように思います。

  4. ずんだもち より:

    祝宙組!
    私の不安と緊張のピークはポスター画像発表の頃だったので、今日は初日観劇された方々の声があがってくるのを落ち着いて待っていました。

    鷹翔・亜音あたり花組に行かれないかなとは思うんですが、花は筆頭組だしもっと大物待ちかもと思ったり。例えば稀惺かずと とか。
    VISA永久輝─中長期、生え抜き聖乃─通常か中期くらいの任期なら、鷹翔が花へ行っても聖乃と1期しか違わないし、希望薄いかな。

  5. はる より:

    わかりやすいまとめをありがとうございます。

    宙は本当にぎゅうぎゅう。瑠風さん、桜木さんの後任なんて多分待てないんだから、上げるつもりなら早く動けたらよかったのにな。他組で95期と100期が元気過ぎて難しかったのもわかるのですが。
    まさか今更梯子外されたりしないですよね…劇団はこうと決めたら無理やりでも動かすだけに、何となく処遇が先延ばしにされているような状態が不安です。

    ポーの為とはいえ、結果的に芹香さんを動かしたことで若返り出来た花は、さすがに宙のこの現状を打破するのに少しは協力すべきなんでは…なんて。

  6. 五條 より:

    普通に2番手羽根背負いましたか桜木。
    芹香は長くても5作(恐らく4と見ます)。となると2年少々…就任は研17か18?まあ芹香も研17で就任ですし、鳳月なんてこのままいったら研19で就任!最近の宝塚なら珍しくもなく、ままあるって感じでしょうか。やっとこさ悲願の生え抜き自組トップ誕生!となればめでたいですね。

    あからさま花に路線が足りていない(雪は華世上げたら笑いますがw)ので誰かが移るのは必然。見た感じ、自然に問題なく移れるのって鷹翔しかいませんよね?多分。鷹翔が花移動ってのが自然かなと。
    同期の縣、礼華にも並びますしね。まあ瑠風にも並んじゃうんですけども。
    …このまま宙にいるより出た方が、役付きも良くなるしトップ就任の可能性高くなると思うんでいいんじゃないかなって(小声)

    瑠風が動いたらビックリです。もし宙に瑠風が残るとしたら、どうすんでしょうね。同じく新人公演4回の愛月がトップになれず退団、瑠風までトップになれなかったとしたら、宙はどんだけ新人公演無駄打ちしてんねんって感じですし、意地でもトップにさせるんでしょうか。役付きが悪かったせいもあるんでしょうけども、今んとこパッとしねえように思いますが…。

    地味に月の礼華が気になっています。扱い的には本路線?なんでしょうが…。彩海にも新人賞を与え礼華の後にすぐバウやらせてて、並んでいるように見えて礼華は再演(しかも本来はW主演)で彩海は新作。月の本命は彩海じゃないかと。じゃあ礼華どうすんねんって話で。
    礼華は長身の立ち姿も麗しく、切れ長の目も涼し気で、芝居も落ち着いており、全体的にいぶし銀のド渋い持ち味(褒めてます)。が、もしこのまま風間と並ぶなら、ちょっと並びが渋すぎる感があります。

  7. 藤尾 より:

    ずっと疑問だったのですが、プログラムのスチールの位置を考察に入れないのはなぜですか?フリューゲルで礼華さん、今回鷹翔さんがプロフィール掲載になりました。

    3期続けて新人賞が並んでいる月組からどちらかが花組に異動すると予想します。

    あと、曰く付きの二番手が月組次期トップなら相手役は真っ白な方を持ってくると思う。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      わざわざ取り上げるほどそんな大層な情報ありますかね?正直3番手未満の序列って誤差の範囲内だと思うので、バウしてるか、一人降りしてるか、東上したか、羽根はどうか、の差で十分じゃありません?

  8. より:

    雪組は和希さんが抜けることで、路線男役の学年が95→101→106と大きく開いているのでこの間のどちらにも誰かしら降ってくるんでしょうね。

    花組に組替えしてくるのは鷹翔さんが適任ですし、持ち味的にも被らないので凄くいいと思います。

    どこかで彩海さんを花組に…という意見を拝見しました。永久輝さんとは仲もいいようですし、技術面でも良い支えになる気はしますが…雪色が強くなりすぎちゃう気もしますね。