宙組事件備忘録・ある株主のつぶやき

 

いつか宙組事件のことをまとめて書きたいと思いながら、

そのタイミングがなかなか掴めずにいました。

が、間もなく宙組公演の幕が再び開くことと、

株主総会が紛糾したという報を受け、今だと思い至り更新することにしました。

 

一応私も株主の端くれ、総会に行きたいと思いながら、単純に遠いのでね。←

このブログでやいのやいの言うことにします。

 

本記事は、あくまで今回の事件を受け、

一人の人間がどういう感情を抱いたかを時系列で書き綴ったものであり、

そこに深い意味も大した理由もありません。

この半年間を振り返り、改めて備忘録として残します。

 

改めて、今回の事件を振り返って

 

私が今回の一件で改めて実感したのは、「人は立ち位置によって見る(見える)ものが違う」ということ、そして「人の立ち位置は変わっていくもの」ということです。

そもそも、私が宝塚に興味を持ったのは、今から10年前の96期騒動の時。秘密の花園で起きた醜悪な事件、居丈高に開き直る運営陣、非難轟轟の観客たちという地獄のような様相を野次馬根性で眺め、それをゼミの課題論文のネタとして取り上げたことからでした。特殊な環境下で閉じ込められた少女たちがどういう風に思いつめ、分不相応な立場を与えられ、野次を飛ばされながらもいかにして舞台に立ち続けたのか。そんなことに同情しながら事態を眺めていたら、だんだん宝塚の舞台そのものに興味を持つようになり、そして知人の紹介をきっかけに足しげく通うようになったわけです。

そして、今回の事件。真っ先に思ったのは、「自分の行動が原因で自死する者が出た時、あるいは自分が属する部署で自死する者が出た時、果たしてどのように対応すればよいのか?」です。そう、この10年で私は実年齢も社会的立ち位置も上がり、もはやパワハラされた側じゃなく、管理運営側に近いものになってしまった(実際、現組長やトップスターと実年齢がほぼ同じ)だから単純に「亡くなった人が可哀想」という気持ちより先に、責任を問われる立場になった管理者の心情、それに伴い起こす行動に思いを馳せてしまうのです。亡くなった方の心情に寄り添えない自分に我ながら少し悲しくなりましたが、この「管理運営側の意図を読む」というのが当ブログの、そして私たち筆者のスタンスですので仕方ない、と開き直ることにします。

で、この事件における私の一環した主張は「日本は法治国家なのだから、感情論ではなく法の下で真実を明らかにするべき」です。下世話な三流週刊誌も、それに煽動されて下品に騒ぐ人たちもどーーーーでもいい。ただ真実を明らかにし、謝罪するなら謝罪するべきだし、徹底抗戦するなら徹底抗戦するべきだ、という旨を当ブログで何度も書いてきました。

が、それが難しいことも重々分かっています。観客が待つスター興行である宝塚がそんな何年もかかる裁判事をするわけもなく、被害者側も法の場で用いられる決定的な証拠が少な過ぎることも、だから会見で世論に感情で訴えかけていたことも、まぁ普通の大人ですから分かっていました。分かっているからこそ「法の場で争え」と意地悪に言っていたことも自覚しています。

で、結果として劇団も遺族側も法の場に出ることはなく、合意(和解ではない)に至りました。もはや劇団はその合意で定まったことを、粛々と進めるだけです。

 

追想:今までの過ち

 

そんな次なるフェーズに至った今、改めて宝塚内部が犯した過去の「ミス」について考えていきます。

まず一番は「ヘラヘラ会見」かな。あれはアチャーと思いましたよ。人は緊張すると笑ってしまうタイプの人がいることも分かりますが、「そのような(パワハラ)事実は確認されていない(ニヤニヤ)だなんて、そりゃ集中砲火を浴びますって。

あと、木場元理事長が一番最初に出てきた会見も、弁護士同席じゃないんだなとは思いましたよね。相手には手練れの弁護士がついているのに、丸腰で戦いの場に出るだなんて煮て焼かれて喰われれに行くようなもんです。私は当所、阪急側は木場理事長を切る気満々だから弁護士すら同席させて貰えなかったんだな、と思っていましたが、たぶん違くて、なんも考えてないだけなんですよね、きっと。

週刊誌報道がある度に公式に上がった「新入社員がGoogleでビジネス文書と検索してテキトーに書いた3行謝罪文」みたいな代物を見ても、決裁の体制はどうなってるん???と疑問が。ま、大企業でも(大企業でこそ)実は中身が大したことないなんてよくあることですので、そこまで不思議じゃありません。

宙組については…まぁ正直思うところは多々ありました。『El Japón』あたりからどんよりと空気が重く、謎の閉塞感があるなぁと思っていましたし、期待の若手の休演や退団が他組より多く、上級生・中堅が抜けまくって人数も少ない。そしてウワサのブリザードデュエダン、生で観て本気でビックリしましたよ。客席がザワついてても一貫してやり抜いたこと、それを諫める人がいないことにも驚きました。どれだけ嫌だろうとも、舞台の上で見せちゃぁダメですよね。

けど、週刊誌記事の対応については、当初のメインは真風涼帆VS星風まどか、芹香斗亜VS天彩峰里であり、組内がそっちの解決にリソースを割いてしまったのは仕方ないかもとは思います。「なんであんたが泣いてんの!!」も、たぶんそういう意味ですよね?だからといって下級生をおざなりして良いわけではなく、それで事態が悪化した。それを見過ごし、結果として団員の一人が死に至った事実はまさしく管理責任であり、トップスター、組長、そしてプロデューサーは裁かれてしかる存在だと思います。

 

現在進行形の過ち

 

と は い え で す よ ?

私は舞台の幕を開けるべきだとずっと書いてきました。それはパワハラが無かったという意味ではなく、そこがあくまでスタートだから。スターは批判や中傷という悪意に晒されながらも、それを引き受けて舞台に立つことが宿命であり、その責務を果たすべきだと考えているからです。それに、宙組には同様の被害者であろう中堅・下級生がたくさんいるわけで、早く舞台に戻してあげて欲しいという思いもあります。そして、名前と顔が完全に出ているスターに責任を負わせず、あくまで管理責任者側に問題があったという帰結も、企業体ならそうするだろうなと納得しています。

で、あるならば。

やはり宙組プロデューサーは変えるべきでしたよね。

なぜ?どうして変えない???普通企業で何か問題が起こったら、上をすぐに変えるものでしょう?なんなら4/1付で人事異動したって良かったじゃん???誰もなりたがらなかったってこと?タレント契約のタカラジェンヌたちの人事異動が簡単に出来ないことは理解しますが、阪急社員であるならば剛腕管理職を動かしてくるべきでしょう。

結局首を切られたのは、(外から見て分かるのは)木場元理事長だけ。そりゃ「管理体制が悪いとしながら、ただ口だけだ」と批判されたって仕方ありませんし、管理される側の宙組生はどういう心情なんだろう?と思ってしまいます。

これまで、劇団が対処すべき相手は遺族でした。だから(端から見たら稚拙でも)一生懸命対応をした。そして合意に至り、事態は第2ステップへ進みます。次は客(株主、観客)ですが、彼らは「遺族の気持ちを考えろ」とはもう言えないので、「金出してるんだから私らの気持ちを諫めてみせろ」というスタンスになる。そうなった途端、劇団は割とどうでもよくなってくるあたり、なんというか10年前と変わってないんでしょうね。

だけどそれってたぶん、阪急阪神HDにとって宝塚歌劇団という事業は、世間的な知名度 だ け は高い些末なものという認識だからなのかもしれません。事業のメインは都市交通や不動産業でしょうし、今回の件もヤフコメは1000件どころか500もいっておらず、Xでは普通のトレンドにも上がってこない。宝塚ファン&阪急阪神関係者以外の世間の興味関心が、完全に薄れました。首脳部からしたら「今さえしのげば」程度のものなのでしょう。うーん、酷いものです。

 

「世間一般」って何だろう?

 

その一方で、怒れる人々は遺族の気持ちに寄り添うことはあっても、もし明日突然自分が管理責任を問われる立場になったら…、と考える人は少ないのかなとは思います。「壇上に出て謝れ!!」「そうだそうだ」と拍手喝采するは易し、自分が同じ立場ならそうするのかな?それとも、絶対に自分はパワハラなんてしないという確固たる意志がおありなのでしょうか。現在進行形で現トップ&組長にパワハラカスタマーしているのにねぇ。

舞台を観ること/好き勝手批判することは「趣味」でも、舞台に立つこと/管理運営することは「仕事」です。「仕事ならちゃんと責任を果たせ」と怒る人は何も分かっていません。仕事とは、客を神様のように崇めることと同時に、従業員の生活を守ることも含まれるからです。

「一般社会では到底ありえない!!」…そうかなぁ?パワハラと告発された社員が自責の念で退職することはあっても、それだけをもって会社がクビには出来ないでしょう?コンプラは何もかも治外法権で振るえる鉈ではありません。ましてや大企業なら余計に就労規定があるはずで、左遷が関の山では?(となると宙Pが変わらなかったことは驚きですが。)

そもそも、タカラジェンヌが通常の雇用ではないタレント契約であるなら、阪急阪神側は問題児たちを簡単に切ることだって出来たはず。だけどそれをしなかったのは、タカラジェンヌたちの人生を預かっているという責任と覚悟が一応あるからですよね。それが感情論的に許せないことでも、法律的には何も問題がない。なら、劇団はその使命を果たすしかありません。

この「生理的に許せない」ことと「法律上許されない」ことの違いを理解していない人が、「声の大きい人たち」に圧倒的に多すぎるのが、宝塚に限らず今の日本の大問題のように思います。私が不快に思ったからテメェが悪!!っていうヤツですね。けれど、そういう人たちを相手にするのが商売だし、株主もそれで生計を立てている(すなわち「仕事」している)わけですから、それをおざなりにするのも違う。この相容れない溝が10年でより深まっていることは露見したなと思うし、その事実に私は少しばかり絶望したのでした。

 

それでも幕はあがる

 

ま、いつまでもグチグチとケチをつけるクレーマーはガン無視で良いと思いますし、実際宙組公演に観に行くつもりです。

だ、け、ど。いつまでもテキトーなことをしているようでは、「観客が離れる」より先に「成り手が減る」という大問題が起きるのでは?ということを心配しています。今や芸能人になる方法はいくらだってあって、それでもタカラジェンヌというわざわざ面倒な道を選んでくれる稀有な人材が、さらに先細りすることが目に見えるような…。

とはいえ、そんな将来の心配をするほどそこまで宝塚に対して肩を入れるつもりもなく、私はただ目の前の事象を眺めるだけで充分です。とりあえずは一目宙組公演を見て、一体どんな気持ちが私の中で沸き立つのか、野次馬根性再びで、東京大劇場に向かう予定です。

宙組をめぐる狂騒曲は、まだまだ終わらなそうですね。

 

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コメント

  1. YK より:

    深い考察ありがとうございます。立場で視点は変わりますよね、、、。重要なステークホルダである観客を軽視してる雰囲気が劇団や阪急に垣間見えるのは問題だと思います、自分たちの首を締めに行ってるような。
    ここからは感情論になりますが、遺族に直接謝りたいジェンヌには公開・非公開問わず行かせてあげれば良かったのに、とは思います。ジェンヌさんは中身がマッチョ体育会志向な部分はある一方で感情を曝け出す芸能の仕事をしてるので、彼女たちの将来の立ち位置を考慮すると好きにさせてあげたらと思いました。まあ遺族側がお断りなんでしょうが、少なくとも誠意は伝わったと思います。
    あと報道で実名が出てしまったジェンヌはある種の烙印が押されてしまったので退団後が大変でしょうね、これこそ本当の課題かもしれません。本人特定なんて一般でも普通に出来る時代ですから。
    これからも冷静な記事お待ちしております、長文失礼しました。

  2. ままま より:

    あの日からずいぶん時が経ちましたね。
    人は「自分こそが正しい」と思った時
    とても残酷で醜悪になるのだと、本件でつくづく思いました。
    「清く正しく美しく」なんてものはもうやめたほうがいいのではと…

    時にハジケつつも、バランスの取れた蒼汰さんの記事をこれからも楽しみにしています!

  3. ものぴ より:

    ほんと、なんで宙組P変えなかったんでしょうね。

    上級生と言っても、一出演者でしかないことは上級生も下級生も立場は同じ。
    各下級生の能力とそれに見合う業務を与える責任は組Pにあった、と思います。
    それを間違えてしまったから問題が起こったと考えるのが筋です。
    例えば具体的に言うと、
    「新人公演の長の期が異例なほど少人数になってしまったから、例外としてその一つ下の期も長とする」
    とかそういう判断ができる人がいたとしたら組Pじゃない?と私は思います。
    (私は内部のことなど全く知らないので、上記のような判断が現実的なのかどうか、やって意味があったのかは分かりませんが、例えばの話です)
    管理職という立場なのに何も管理できていなかった。

    上級生は指導する立場にあったのでしょうが、業務を変更する権限はないでしょう。
    パワハラと言いますが、上級生のパワーなんて契約面で言えばその程度しかなっただろうに。

    • アンナ より:

      「新人公演の長の期が異例なほど少人数になってしまった…」に全く同意です
      医学知識はありませんので勝手な想像ですが新人公演の過労心労で鬱状態に追い込まれたのではないでしょうか

      各組(?)にプラス情報、マイナス情報に関わらずリークしている人がいるのではと感じるのも
      組内の分断を感じてしまいます(こちらも勝手な想像です)

      厳しい指導はOGさん達の話で想像していましたが、あんな汚い言葉を使っていたということが個人的にショックでした

      卒業の時、ほとんどのジェンヌさんが「愛」や「必ず誰かが手を差し伸べてくれる」とおっしゃってますが(結果的に)今回亡くなられたジェンヌさんは孤立してしまったのだなと残念です

      今後、組長やトップさんは新しい組運営を模索されるのでしょうね

      長々失礼いたしました

  4. ららら より:

    初めてコメントさせていただきます。

    私も記載されている内容に同感です。
    宝塚も阪急阪神HDの一事業であり、その観点で考えると事件以降もチケットが売れている訳で、劇団側がコストを掛けて変わる動機はあまりありませんよね。
    SNS等では未だに劇団や加害者を非難する方が多くいますが、そういった方も他の投稿を見てみると観劇されてるんですよね、、、
    嫌なら観ない、というのが劇団に一番ダメージがあることなのに、そんなに非難するなら観なければ良いのに、と思ってしまいます。

    一般企業で同じようなことが起きた時に株主総会で責任者を登壇させろなんて要求はされないでしょうし、企業がそれに応じることもないでしょう。
    また、本件に限らず芸能人や企業の不祥事に対して、自分自身だって後ろ暗いことをした経験は少なからずあるだろうに、「自分は常に正しい」スタンスで正論ばかりの立派な内容を連日投稿されている方の多いことにもビックリです。

    劇団側を全肯定する訳ではないですが、我々だって意識的ではないとしても少しの価値観のズレや言葉の受け取り方の違いで他者を傷つける可能性があることをもう少し心に留めて振る舞うべきだと思いました。
    長文失礼しました。

  5. より:

    同意です。辞任劇は世間一般でもよく目にしますが、辞任して責任が取れる場合とそうじゃない場合があると常々思っております。
    ですが、今回の件で宙組Pが辞めなかったのには非常に驚きました。
    該当者とされる生徒が辞めないのは彼女たちにも言い分があるだろうと思いますし、世間やファンが何を書いても責任と取らなくて良い週刊誌(取ってもせいぜい裁判で名誉毀損で賠償金支払いがせいぜい、しかも記者個人ではなくて相手は編集部もしくは出版社)をまるっと信じていてやいのやいのと批判する、では生徒も弁明すれば良いとなっても人一人亡くなっている事実は消せはしない、泥臭い話を生徒を引っ張り出して公式にをやった所で夢をみせる宝塚にはマイナスでしかない。非公式にやったってどうせ週刊誌の格好のエサにしかならない。
    劇団のせいだと言うならせめてPは辞任するべきだったでしょうね。

    宙組はもうすぐ開幕ですね。変わると口にするのは易し、頑張って実行して行って頂きたいと心から願っております。

  6. 原田誠司 より:

    組Pに、本当に明確な権限や役割があるとも思えない。組Dと共にどういう位置付けかも不明。そもそも宝塚歌劇団は、子会社ではなく、阪急電鉄の直轄事業。
    にも拘わらず、そして、であれば、劇団運営のプロを一から育てたり、または外部から招聘したりしないといけないのでは?歌劇の興業自体は、(それなりに)作・演出の先生を助手から育てているし、演者は宝塚音楽学校から育てる、という手間暇をかけています。組織としての劇団運営に携わる人も考えないとね?
    まあ、音校、各組とも社会集団として束ねる人は、(卒業生を含めて)現役生徒以外の助っ人も必要でしょう。

  7. パパパ より:

    興味深く拝見しました。
    受け取り方が人によって違うのは、私も最近ある出来事に巻き込まれて痛感しております。

    1つ気になった点があるのですが、公式発表ではない宙組プロデューサー続行はどこか信頼できるソースからの情報でしょうか。
    劇団に直接聞いたのではなく、どこかのソーシャルメディアが情報源ならご自身を守るためにも明らかにしておいたほうがよいと思います。
    影響力のある媒体を信じてしまう人が一定以上存在するのは一連の週刊誌報道でよく分かったので。

    株主総会については、文句を言う人がいても劇団を解散しろ、売ってしまえという声がないのがむしろ面白いなと思いました(叩いてる目的が正義のためというよりも目立ちたいだけなのかもしれませんが)。

    ご承知の通りホールディングスにとって、エンタメ事業の収益は微々たるもので、企業イメージや広告宣伝のためです。本業?関連そっちのけで紛糾するような事業は足を引っ張る存在でしかなく、企業経営としては切り捨てるのが本来正しい判断です(もちろん私はそうならないことを祈ってます)。上記の方がおっしゃるように、病的なまで執拗に叩きつつも観劇を止めない人たちは、自分たちの行為が歌劇団の未来を潰していることを分かっているのかなと思ってしまいます。

    余談ですが、株主総会でまくしたてた人といい、過激ブロガーといい、なぜおじさん(推定40~50代)が多いんでしょうね。清く正しく美しく生きているとは到底思えない人達です。

  8. あかさたな より:

    初めてコメントします。
    不思議なのはあの事件の以前から崩壊状態なのだろうに、
    なぜ誰も立て直そうとしなかったのかが本当に不思議です。
    志望者については、10年以上前のガラガラだった時代のほうが、
    今よりも志望者が多いという怪奇現象が既に起きてますからねえ。
    冷やかし受験が減ったとは言え、黒木瞳なんて冷やかしからトップになったことを思えば馬鹿にできないはずですが。

  9. くま工場長 より:

    とても共感いたしました。
    「自分だけが正義だと思わないように(他者の立場も慮って)」「何事も節度を保って」などなど、自らの立ち振る舞いを律することの大切さを改めて実感する今日この頃です。

    歌劇団に関して思うことは・・・。
    歌劇団にもジェンヌさんたちにもいろいろ言い分はあると思いますが、一貫してご遺族に寄り添おうと努め、自分たちの言い分は最小限にとどめているんだろうな、という印象を持っておりました。また「あくまで責任は歌劇団にある」という姿勢を保ち、蒼汰さんがおっしゃる通り、「ジェンヌさんの人生を預かっているという責任と覚悟が一応ある」んだなというのは感じとれ、そこには好感というかなんというか、ポジティブな感情を持っておりました。

    ただ・・・。外部に対するメッセージの出し方があまりにも下手なのが本当に残念です。「歌劇団に責任がある」というなら、やはりご遺族の方との合意の際に責任者を交代させるさせるべきだったでしょう。前理事長が辞任したり、角氏が理事(だったかな?)を辞めたりはしていますが、タイミングやメッセージの出し方が稚拙なために「組織としてけじめをつけたんだな」というのが外部には全くと言っていいほど伝わっていないと思います。

    株主総会の対応についても同様の感想を持っております。今回の株主総会で宝塚に関して厳しい質問・意見が出てくるのは120%確実だったと思いますが「悪意はなかった」という言葉に代表されるように周到な準備をしてきた様子はうかがえず、ただただ残念でした。

    とにもかくにも公演初日まであと数日となりました。ニュース素材としての宝塚は、徐々に賞味期限切れに近づいている一方で、雑誌等に名前が出た生徒さんに向けられる誹謗はそう簡単になくなりそうもないと思うと心が痛みます。どうか安全に公演が行われますように。そしてジェンヌさんたちの稽古の成果が存分に発揮されますように・・・。

  10. あや より:

    初めてコメントいたします。
    しばらく蒼汰さんの投稿を見られていなかったので、いまさらのコメント失礼いたします。
    この問題、合意か訴訟か、、とこの数ヶ月ちょこちょこチェックしておりました。SNSの人々もニュースも週刊誌も、一旦落ち着けよ、、と常々思っていましたし、私も20代の若造であるものの、仕事柄「当事者間で合意できないのであれば法的手段しかない」との考えが染み付いているので、弁護士さんのやり方にモヤモヤもしていました。私もアナスタシアの後、特に理由はなく宙組を観に行かなくなってしまったので、宙組に対する違和感?のようなものはなんとなくわかりますが、ヒートアップしているブログも冷静になればいいのに、、と呆れました。
    、、、、という感じで色々と見て不快な気持ちになっあ後にここにくると、やっぱり蒼汰さんの文章がいちばん読んでいてすっきりするなー!全面同意!!となります(笑)
    宝塚のファンとしては新参者の私、礼儀正しくマナーのあるファンが多いことに感動した一方で、的外れな発言をするファンが目立つことは残念でした。(口が悪くてすみません
    いつ覗いても冷静でデータをもとにお話しされている蒼汰さんの投稿、これからもとっっても楽しみにしています♡