週刊誌報道④待つことだって一つの選択

 

週刊誌と同じようなことをして申し訳ないのですが、我ながらタイトル詐欺です。

最近の各所報道について実は読んでません。

し、わざわざ調べもしていません。

 

それには理由(後述)があるのですが、

とりあえず漏れ聞こえる情報だけで個人的感想を書きます。

 

宝塚歌劇団、貝になる。

 

通算第4弾になるであろう週刊誌報道ですが、なんと今回は音声付きのようですね。キャッチーなタイトルは「温度差」「排除」でしたっけ?で、その内容についてざっくり拾ったところ、月組組長が全員の前で「悪しき慣習を撤廃し、みんなで一丸となって取り組もう(意訳)的な話をしたようですが、えーっと、むしろちゃんとしているような…?それにヒアリングも1人30分と設けたことについても批判されていますけど、そりゃスケジュール組まなきゃいけないから「自由にどうぞ」なんて言えないですし、とりあえずひとまず30分って普通に妥当ですよね…っていう。

で、最初の見出しと内容がチグハグ過ぎないか?と思っていたら、どうやら速報版と電子版ではタイトルが微妙に違うようで、さすが天下の週刊誌様は下衆いなと感心しちゃいました。タイトルに釣られて鵜呑みにしている皆さん、カモネギ扱いされてますよー。やっと出た新情報が週刊誌の意図とは逆方向の音声だし、後続の他者週刊誌も過去の思い出話やOB編でお茶を濁しているあたり、核心に近い情報は出回ってこないんでしょうかね。

ここ最近の宝塚は完全に閉じた貝モードで「現団員のケアを最優先に」という主要目的を果たしながら、外に情報を漏らさないようコントロールしているように思われ、外部コンサルによる危機管理がきちんとなされてんなーと実感しています。各所修復しながら事件の鎮静化を図りつつ、外部からの評価を慎重に判断したうえで今後どうするのか決めるのでしょう。そんな劇団の意図が分かったので、私はもうこういう類の記事を書くのをやめてました、し、次書くとしたら劇団から何か発表があった時になるかと思います。

 

痛いヅカヲタ、大海を知らず。

 

私事ですが、実は今仕事が忙しく充実しているのと、別の趣味が出来てそっちに時間を割き始めたことから、あまりスマホを触らない日々が続いているんです。そんな現実世界を生きて思うのは、ビックリするほど世間は今回の事件に感心がないですよね。もちろんそれは私が関東圏民だからというのもあるでしょうけれど、それよりも世界情勢の不安定さやら、あるいは東海オンエアの解散騒動の方がよっぽどセンセーショナルに取り上げられている印象です。

その世間との温度差を最も感じたのが、(前回の記事でも少し触れましたが)現在放送中の日プ女子の出演者の中で、元宝塚受験生が高らかなソプラノボイスでSPEEDの「Body&Soul」を熱唱した時に、SNSでは「宝塚やんww」と大盛り上がりしていたこと。それはつまり、例えばジャニーズや一時期の歌舞伎のように、口に出してはならない禁句ワードのような扱いを一切なされておらず、大衆は宝塚に対してそんな拒否反応がないんだなと思い知ったのです。え、知らない話題を出すなって?一応その時は関連ワードが日本のトレンドで5位に入るくらいの大盛り上がりだったんですよ???

でもそれは当然で、宝塚ってそもそもジャニーズや歌舞伎と違って、いまだ市民権を得ていないニッチな趣味の世界に留まっている。だからさも「ジャニーズに続く大事件だ!!」と週刊誌が盛り上げたところで、それに感心があるのってすごーくニッチな宝塚ファンだけなんです。けど、ニッチだからこそ需要があって、週刊誌が電子を含め死ぬほど売れる。それはメインのファン層がワイドショー週刊誌世代なことも一因でしょう。だから日銭を稼ぎ気分でテキトーな記事を書き散らすわけですね。6組化計画などというソースも何もない突拍子も無い内容すら信じちゃうようなお花畑が一定数居るんですもん、そりゃ楽勝でしょうよ。

もちろん、信じる信じないは人それぞれですし、宝塚歌劇団を愛しているからこそ裏切られた(笑)気持ちになったのかもしれません。あるいは、文章を書くことで頭が整理され、怒りのエネルギーを発散しているのかもしれません。だけど、真相が不明瞭な段階で週刊誌の内容を鵜呑みにし、そこに名指しで書かれた生徒を相乗りして中傷するのは、私は違うと思います。それはファン心理でも愛がゆえでもなく、歪んだ正義感です。

 

お花畑ファンはどこにいる?

 

ところで、最近週刊誌でよく見る「週刊誌を完全否定するお花畑系宝塚ファン」とやらが、一体どこにいるのかが知りたいです。ブログ村とアメブロの上位50番くらいまでざっと確認しましたけど、ど こ に も 居 な く な い ? 週刊誌を鵜呑みにして激ギレしている人か報道内容を咀嚼したうえで冷静に見つめてる人の、どっちかしか居ないと思うんです。こういう安易な対立構図は週刊誌がよくやる手段ですが、その割に手段が稚拙ですね。

ま、SNSで悪目立ちをしている人は置いときまして、大部分は冷静な普通のファンなはずです。なんならそういう人たちは、劇団が閉じた貝モードになっていることも察して大人しくしているし、あるいは今の劇団に冷めた方は人知れず距離を置いたことでしょう。ブログの更新が止まった方も居ます。そりゃそうだ、私だって冷めるわ。あるいは普通に応援している人は博多座や東京に観に来ているし、宙組の東京公演のチケットも買うでしょう。けど、それの何がいけないの?観たい人が居るなら観たってええやん、って思うわけです。

 

待つことだって一つの選択

 

今回の音声から拝察するに、宝塚も良い意味で中から変わろうとしているのですから、私はそれを単純に待ちたいと思っています。もちろん亡くなられたAさんに対して悼む気持ちも忘れていません。けど、同時にどうやって日常を取り戻していくのかも同時に考える必要があると思うのです。

仮にもし、宙組はじめタカラジェンヌたちが舞台に帰って来る時は、彼女たち自身で相応の覚悟を決めた時だと思いますので、心から歓迎したいと思います。

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

コメント

  1. Oct. より:

    やっぱり蒼汰さんの投稿が一番しっくり来ます。
    前までは色々なブログを読むのを楽しみにしていたけれど、最近ではまさかこんな人まで文春に課金して8割鵜呑みにした記事を書くのか…とショックもありました。
    自分は俯瞰が得意ではないので、俯瞰的な蒼汰さんの投稿が好きなんです。
    自分も時間はかかっても待ちますよ。

  2. より:

    26日の雪組の100周年、観てきました。
    何せ出戻り3回なので大体は分かりましたが、分からない曲もありました。
    それでも色々と蘇って来て泣けましたっ!出演者の方も曲と当時がリンクして心が震えながら稽古されてたそうです。

    やっぱり宝塚は良い!最高です!!生きるパワーを沢山貰ってます。
    雪組の現役生にも是非、観て欲しいです。
    「繋ぐ、繋いで行く」という言葉を自分の深い部分で感じて感動しました。

    杜さんの今回の稽古、本番で「もう一つ、自分の居場所があった」とおっしゃってました。香寿さんだったかな、うる覚えですが「同じ時代を過ごしてない人もいるけれどすぐまとまった」とも。
    外に出られて宝塚の良さを改めて感じた方々の言葉が印象的でした。
    「今後とも特に雪組をよろしくお願いします!」の杜さんの言葉が
    とても嬉しかったです。
    あと下級生のお顔をされていた望海さんが新鮮でしたが、お歌になると現役感バリバリで流石でございました!

    宙組だけではなく各組、大変でしょうがこの110周年を目の前にしての最大な難局を乗り越えて未来へ繋いで欲しいです。
    昭和、平成、令和と価値観、身の回りで使える道具など物凄く変化したことを管理職の昭和世代はもっと理解するべきですね。
    先生方も音楽学校の入った際にどうやって成長してきたか?生徒ともっと対話してみるのも良いと思います。

    ジャニーズと宝塚が違う所は電波で商売していない所でしょうか?宝塚はあくまで本業は宝塚大劇場公演と東京公演。観たい人は観たら良い、嫌なら観なきゃ良い。今回の件は本当にあってはならない事でしたが、ジャニーズの件とは別物ですね。かき回しておいて一切責任を取らない週刊誌なんかに宝塚を潰されてはなりません!

    そして宙組はほぼ観て無い人間ですが、公演が再開したなら観に行きたいと思っております。宙組、頑張れ〜!!

    • たみさん より:

      【かき回しておいて、一切責任をとらない週刊紙なんかに、宝塚をつぶされてはなりません】

      まったくもって、その通りです!!!

  3. mippyon より:

    こんにちは。
    いつも貴殿のブログ、楽しみに拝読しています。

    今回の件に関しても、冷静な分析をありがとうございます。

    週刊誌のいう「お花畑」ってなんでしょうね?

    例え悲しくても、美しい世界を想い、
    綺麗な花が咲くように願い、愛情を注ぎ、水をやる。
    自分の中にも、闇はあるから
    その闇を赦した上で、光を見る。
    ファンのほとんどの方が、そうされていると思います。

    でも、パレートの法則 2:8で、
    中には、闇の部分を赦せない方も
    いらっしゃるのかもしれません。

    劇団や個人を叩いているファンであっても、
    宝塚を愛しているからこそ
    やるせないご自身の気持ちを表現する場所として
    ブログに感情をぶつけておられる
    のかもしれません。

    切ないですが、
    私も見守ろうと思います。

    いつもありがとうございます!

  4. トン より:

    やはり娘と同年代のお嬢様がかくも苦しんだものを楽しむ気になれず、静かに離れた元ファンです。

    蒼汰さんの冷静な文章の中に悼むお気持ちを感じ安堵しました。

    ただ、再開後残った、新たに加入のジェンヌさんたちに、かくも過酷としって残った、加入したのだからと、一層プレッシャーがかかるのではと心配です。
    ここ数年、私に楽しみを与えてくださったジェンヌさん達は幸せでいてほしい。

  5. とと より:

    お久しぶりです、前回の記事と合わせて大変興味深く拝読しました。
    ジャニーズ含む多方面でオタクをしている身として思うのですが、言葉を選ばずに言うと、ヅカオタってどの界隈よりも自意識過剰な感じがします。宝塚というブランドへの誇りゆえ、なんでしょうが。もちろん世間が気にしていないならOKという訳では一切ありませんし、今回の件に関しては最後まで誠実に対応してほしいですが、あまりにも白熱している一部の方を見ると落ち着いて……と思います。あと他界隈のオタク達は週刊誌にある程度耐性がありますが、ヅカオタの無さはすごいですね。週刊誌としては良い鴨だろうなあ。
    これは前回の記事へのコメントになってしまうのですが、朝美絢道重イレブン会田凛という並び、私のことを書いているのかと思いました笑 ふと思うと現在ジャニーズで最もアツく追っているのも今まさになりあがりに手をかけようとしている高校生コンビでして、こんなになりあがりスターが好きだったのか!と自分でも初めて気が付いたくらいです。エンターテインメントを愛する心はきっと一生変わらないので、消費者として問題にも向き合いつつ、これからも趣味として、基本的には楽しく!(主になりあがりスターを笑)愛でていきたいと感じます。

  6. 橡の花 より:

    こんばんは
    私は、10月12日の貴ブログに
    「RRRのチケットとれないと思うけど、とれたら良いな」
    とコメントした 橡の花 です。

    先日
    RRRの宝塚ホテル観劇プランが発売されたのですが・・・
    なんと
    SS席プランがとれましたー\(^o^)/

    この件について
    周りに話せる人が嫁さんしかいなかったので
    つい、お話をさせていただきました。

  7. より:

    文春の主張は「文春のせいで亡くなったわけじゃない」ということのようですが(空々しい)、ここまで宙組の特定の生徒さんを悪者にして、それを苦にした第二の犠牲者が出たらどうするつもりなのでしょうか・・・

    しかし世間的にはもう宝塚への興味は薄れていると思います。
    話題にしたいのは後ろ暗い文春だけですね。