各組序列で気になること①水美舞斗の行方

 

芹香斗亜、礼真琴の相次ぐ退団発表を受け、

柚香光、月城かなと、彩風咲奈を含め、

なんと5組全トップが約1年半の中で全交代。

コロナで時を止めてたとはいえ、なかなか凄いことですよね。

 

で、今回の礼真琴の退団発表を受け、

改めて不思議に思ったことがあります。

それは、極美慎が東上主演を果たさなかった意味です。

 

代替わり後の各組体制について(暫定)

 

それでは本題に入る前に、

芹香斗亜、礼真琴が退団したとして、

そのまま各組の2番手が順当に昇格した際の各組体制を考えてみましょう。

 

  花組 月組 雪組 星組 宙組
トップ 永久輝 鳳月 朝美 桜木
2番手 聖乃 風間 極美 瑠風
3番手 希波 礼華 天飛 鷹翔
4番手 彩海 風色

 

バウ単独主演を決めているスターのみで構成するとこんな感じです。

なお、便宜上左端に「〇番手」と書いていますが、

正確には番手扱いされていない人もいますがご容赦下さい。

 

では、改めて各組のアンバサ序列と体制について見ていきましょう。

 

アンバサ序列と各組体制についうて

 

まずは花組。順当にいけば聖乃あすかが2番手に昇格、

そして綺城ひか理が退団することで、

希波らいとが暫定3番手に上がるはずでした。

 

が、凪七瑠海の落下により聖乃あすかの2番手昇格はお預け、

かつ希波らいとは階段降りから外れるという異常事態が起きています。

 

雪組は専科より瀬央ゆりあが別箱→大劇場と2連続登板により、

東上主演を決めた縣千の2番手昇格ステイはほぼ確実に。

 

星組に至っては、月、花、雪と同様にトップの代替わりが決まったにも関わらず、

その直前の別箱で極美慎が東上を逃しています。

 

しかも、連続で別箱主演をする可能性は著しく低いため、

次の別箱主演は当然お預け、

すなわち、1年以上「東上主演カード」は配られないということです。

なぜ?????

 

とまぁ、こう見ると花・雪・星はトップと2番手の間に、

意図的に一マス開けている(開けた)ように見えますね。

 

意図的な隙間作り

 

一方、同じ100期生アンバサメンである月組の風間柚乃は、

東上主演を果たし、次の大劇場公演では余裕の波線上。

しかもスター専科の登板もないことですし、

カレンダーの扱いを見るに、2番手昇格はほぼ確実です。

 

他は足踏み中なのに、なぜ彼女だけ?と思いますが、

これは裏を返すと水美舞斗の落下傘体制の可能性も充分有る気がします。

(歴代落下傘就任は組に正2番手が居ないと降れない、という法則があるため。)

 

また、極美慎に東上主演カードが配られなかった理由については、

アンバサ内の序列の問題というよりも、

すんなり2番手に上げない流れを作っているよう思うんですよね。

 

というのも、代替わりが花・月・雪とワンテンポずれているので、

ここで東上主演を決めてしまうと、

一旦ステイの聖乃・縣と同じタイミングで2番手昇格することになる。

 

けど、それをしたくないor出来ない事情があるとすれば、

それは2番手ブロック出来る専科スターがほぼ居ないからかな、と思います。

(凪七瑠海が退団し、瀬央ゆりあも退団疑惑が有るうえ、そもそも古巣には出ない。)

 

ちなみに、その数少ない2番手ブロック出来る専科スターは、

水美舞斗に他なりません。

 

けど、礼真琴の下はまだしも、

下級生である暁千星の下に彼女がやってきますかね?

しかも、博多座で肩を並べた下級生の下に。

 

ただ、北翔海莉が下級生である龍真咲の下に出たように、

トップになるために舐める辛酸の一つと思えば、

仕方ないステップだと思います。

 

実際に星組に特出するにしてもしないにしても、

それほどまでに水美舞斗がトップになるというのは、

険しい茨の道(のように演出している)なのでしょう。

 

水美舞斗の行方

 

と、ここまで書くと、

「お前、どんだけ水美舞斗が偉いと思ってんねん」と突っ込まれそうですが、

この各組でチケットダダ余りな宝塚大恐慌の今、

莫大な人気を持つ彼女をぞんざいに扱うと劇団は思えないんですよねぇ。

 

ぶっちゃけ、同格であったはずの瀬央ゆりあとの扱いに

露骨に差をつけていたのも、

そういう意図があるんじゃないかと邪推してみたり…。

 

ただ逆に言うとチケットを売るために、

引っ張るだけ引っ張る可能性は充分有り得るわけで、

ファンは精神的にも金銭的にも長く支える必要があるのでしょう。

 

ってことで各組の2番手が空位なのは、現段階では凪七・瀬央の両名含め、

スター専科が出やすいよう工夫されているように見える、

というのが今回の主旨です。

 

が。

もちろんそれだけではなくて、

やはり組替えの可能性も考えなくてはならない…、

ということでもう1つ記事に続きますー。

 

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コメント

  1. YK より:

    いつも記事を楽しく拝見してます。ソータさんの人事考察記事は的確でやはり面白い。
    個人的には聖乃あすかがこのまま花でステイするとは思えないんですよね、ひとこちゃんは中期以上でほぼ確定でしょうし。
    そうなると、聖乃は花→宙、押し出される形で瑠風が宙→星(トップ路線としてジエンド)、極美が星→雪、縣が雪→花のような大規模組替が発生し、マイティは各組の2番手空白地帯への特出で客寄せパンダをしつつ、トップ人事トラブル発生時のスペアみたいな使われ方(まさに北翔さん?)をされるのでは、と睨んでいます。
    次の記事も楽しみにしております!

  2. 忘れた より:

    みっちゃんは3番手で専科異動されてますから。本公演で2番手羽根を背負う必要があったからだと思うのですが。その後、みっちゃんは一本物への出演が続いてからのトップ就任です。

    マイティーは既に本公演で2番手羽根を背負われて、現在も2番手と同じ扱いです。

    あなたの中で専科=2番手ポジションからの格下げという認識なのかもしれませんが、23年前の2番手で専科に異動された方々は誰も格下げされて無いですよ。

    ちなみにマイティーも現段階で何も格下げされて無いですよね。

    あなたが毎回、調べている出版物でも。

    要はあなたがあなた独自の判断で2番手の専科異動を格下げだと下げているだけに見えています。

    劇団が公式に格下げしたと明確に示した事は無いと思うのですが。

    • masa 蒼汰 より:

      「専科=2番手ポジションからの格下げ」なんてひとかけらも思ってないんですけど、何をどう解釈したらそう私が思ってるなんて歪曲出来るんです?日本語を「理解」出来ない方?

  3. ヒルトップのうさぎ より:

     マイティ、博多座で(みーあんどまいがーる? のとき)初めて見ましたけれど、よかったです・・・ほんとは、もう一人の方 カタ を見たかったのですが。どちらのビルも、見てみたかったので。まぁ、どっちでもいい程度でしたけれど・・・こっちゃんのビルは、なんとなく想像できる(?)から、ひっとんとのカップル感もよかったし新鮮でした、マイティは、確かにうまかったです。歴代のここ最近のは、わりと(DVD借りたりして)みりおとかetc 見てたほうだと思います。なかなかおもりろかった(満足できた)作品でした。
     そうしてみっちゃんさん(と、最初みなさんが呼んでありましたよね)が、どんな人かとかも含めて、専科の方々の「さすがに専科に行かれるだけある」という実力だといことを、今ごろ気づいた程度のファンですが。みちこさんをはさんで(?)紅さんがトップになられたのも、星組さんには(紅さんにも)よかったのだと・・・・思います。

     
     人事の話は、うさぎには「むつかしくて」わかりません。予想もつかないことを「知る」ことも含めて、それがづかファン(浅い、深い含めて)の楽しみの一つだと思っております。ので、いつも「考察」おもしろく、読んでいます。これからも事実(ブロマイド、雑誌・写真の掲載など)を基にしての、「一歩先」の予想・・・・よろしくお願いいたします。

  4. 尾田椿 より:

    水美さんは「下級生に抜かされないまま二番手に昇格して専科に異動した」というレアなケースなので、彼女がどのように着地するかはある種の前例になるのではないかと思っています(今後こう言う人事自体しない可能性もありますが)。
    鳳月さんがトップになった意味の1つに「93期以下の路線にバトンを引き継げる」があるはずで、100期の序列が恐らく聖乃さん>風間さん>極美さんで、聖乃さんが凪七さんにブロックされたことを踏まえると、風間さんが仮に次のお披露目で二番手羽根を背負ったとしても、その後水美さんが落下傘で次期トップ就任というのは十分あり得るのではないかと思います。

  5. 奈緒子 より:

    新人公演主演前から水美さんに注目して見ているんですがマジでずっとずっとずーーーっと(一応本人の資質以外のところで)トップが難しいと言われ続けているイメージですのでトップになるのが険しい茨の道(のように演出されている)っていうのはめっちゃ分かります。ていうか実際水美さんの今までのジェンヌ人生には一般的に考えてトップにならない因子がありすぎのように思います…w

    新人公演でルキーニ(トップならないジンクス)
    →ギリギリ研7で一回きりの新公主演
    →バウ初主演がショー(芝居バウより格が落ちるとかなんとか)
    →組内同期がトップ就任
    →VISAガールが組替えしてくる
    →専科移動

    その他95期内の序列でも条件的にトップへの道は厳しすぎるので、むしろ今多くのヅカファンにトップになるかも?と思われていること自体すごいなと思います。一時期はトップになるわけないwみたいな扱いじゃなかったですか?これは朝美さんにも言えることですが。同期内序列的には普通に桜木さんの方が上だったんですよね(※同じ期から4人以上男役トップが出るはずがない)
    路線として終わりでは?というタイミングが何度もある中でギリギリ回避してきて、その度にすっごく話題になったので、もはやここまでくると劇団の演出では?という気もするし、今後水美さんのジェンヌ人生に何が起きるのか見届けたい気持ちが強いです。永久輝さんと並んだ3番手羽根の件も星組では瀬央さんと暁さんにも同じことが起きたと思うんですが花組ほど話題(っていうか問題)にはならなかったと思うので…今の水美さんと瀬央さんの扱いの違いも結局はそこなのかなあという気もします。

    朝美さんや鳳月さんも条件的に難しいのではと思われながらもファンに望まれた系(?)トップだと思うのでコロナやその他諸々を経て劇団の昇格基準が変わってきたのかもしれません。

  6. アオセトナ より:

    こんにちは。
    前回の月組全ツ観て、水美が意外と月組になじんでるし、鳳月-風間だとちょっと重いから水美を次の本公演から組替えでもいいのにと思ってました。
    今回のブログを拝読して納得。
    水美が月に組替えとなると風間が3番手となり他組のアンバサダー組より格下になってしまうんですよね…。
    となるとトップとなるには鳳月退団までは専科に留まるしかなく(星もありですが連続外様トップもなさげで)、本人にとってもファンにとってもなかなか大変ですね。