たぶん、この先10年近く話すことになりそうな議題、
それは「105期序列論」です。
劇団が105期生をポスト95期にしていることは明らか。
95期生がつい最近までこの「期内序列」でワーワーしていたことを考えると、
人事を考えるうえで、キーになることは間違いありません。
105期生はまだ新公学年ですが、男役の主演者は合計7名。
この7名の現時点での序列とこれからについて、
独断と偏見をもとに書いていきます。
105期序列論・前哨戦
まず大前提として、
劇団が105期生で最も大切に育てているのは星組の稀惺かずとです。
そりゃ始祖の直血統ですから当然といえば当然ですが、
彼女には一般受けする美貌、歌唱力、芝居力、キラキラ、などなど、
血筋だけでない、人気が出るためのファクターがほぼ揃っている逸材です。
だけど、宝塚を知らない世間はそう思ってくれない。
「このクソコネが」という的外れな批判に晒されないよう、
105期全体を巻き込んで大事に大事に育てている、というのが現状でしょう。
その稀惺かずとと双璧をなす存在として、
立ち位置を確立しているのが、月組の七城雅。
105期生で一番最初に新公主演し、無事2度目も取りました。
(※泉堂成は除外/下記参照)
彼女は稀惺かずとが唯一持っていない「長身」スターであり、
音月桂・暁千星の系譜のフレッシュフェイス、
かつ実力も安定していますから、次世代を担うに相応しい存在です。
正直、105期生についてはこの2人が抜きんでていて、
あとは新公主演を取った順番、すなわち、
大路りせ>紀城ゆりや>>壁>>泉堂成・大希颯・美空真瑠
というのが個人的な印象でした。
既に混戦模様の105期生
なぜ先ほどの文末が「でした」なのかといえば、
そりゃ過去形だからです。
実は稀惺かずとよりも先に主演を果たしていた
大路りせ・紀城ゆりやの2名が、
路線としてブレーキ中なのが気になるところ。
まずは紀城ゆりや。
彼女は華世京に先にバウ主演を決められたため、
実は105期で唯一明確に下級生に抜かされたスターとなりました。
しかも雪組は苑利香輝・律希奏の育成モードに入りつつあり、
リソースを割いて貰えるのか分からない状況に。
もちろん、似たような状況だった鳳月杏が、
そこから這い上がった事例があるので「絶対にない」とは言いませんが、
とはいえ圧倒的な「何か」と「運」がない限り、厳しい状態です。
そして大路りせは、いかんせん宙組生であることが痛すぎる。
同期同組に勝手に人気が出てしまったパターンの泉堂成がいるうえ、
宙組は「みんな育てる」といういつもの無謀な悪癖が出た。
あげく、例の事件により長期休演。
『PAGAD』振り替えにより泉堂成にリベンジ新公のお鉢が回り、
(リベンジなので現自伝で私の中では1回カウントで勘定しています)
彼女は一先ずステイという状況になっています。
大路りせは大人びた風貌でクラシカル路線。
七城・稀惺が柚香&礼だとしたら、
月城かなとのようなポジションになれると思っていたので、
今の状況は非常におどかしいとしか言いようがありません。
105期序列のキーパーソンは
で。
ここにきて予想外の抜擢が続いているのが、
星組の大希颯なのです。
本来彼女は、同期同組である稀惺かずとの支えポジション、
すなわち95期生例えると瀬央ゆりあに置かれる想定の人材。
ですが、新公主演後の扱いがちゃんと路線スターのソレで、
ちゃんと稀惺かずととは別に「立てられている」印象があります。
(そもそも主演を取ったのがギリ研5ですしね)
何が言いたいかというと、
劇団は105期生の第3の男役ポジションを、
大路りせから大希颯に乗り換えようとしているのでは?ということです。
だってこの2人、持ち味がビミョーに似てません???
大希颯のプッシュ度が増したのだって宙組クラッシュの後ですし、
偶然とは思えないんだけどなー、という邪推。←
ま、少なくとも劇団が、
大希颯をビミョー路線以上に育てているのは事実であり、
だけど同期同組には稀惺かずとがいるわけですから、
この状況をどう解決するのかが105期序列論のキーになると勝手に予想しています。
残り1年でどうなるか
個人的には大希颯が花組へ組替えして、
聖乃あすか以下に正路線が希波らいと以外居ない問題を
解決すれば良いのでは?と思う反面、
そうなると美空真瑠が可哀想だな…とも思ってしまうジレンマ。
ま、105期生は新公学年が残り1年あるので、
序列の変動が起きる可能性も充分あると思います。
紀城ゆりやや美空真瑠が新公主演を重ねるほか、
もしかしたら8人目の主演者が出たりして…???
ってことで私が思う現時点の序列は、
七城・稀惺>>大きな壁>>大路≧大希>手すり>美空・泉堂・紀城
という感じですが、皆さんいかがでしょう?
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コメント
こんにちは。
105期の序列が変わるものなのか私には分かりませんが、今のままでは105期ムーブメントは成功しないと思います。
ファンの話題にはなれど熱気を感じません。
いっそ7人全員シャッフルするぐらいのことがないと。でも現実的ではないでしょうからやっぱり大役に抜擢することですか。
エリザのルドルフ、スカピンのアルマン、見飽きた感あってもオーシャンズ11のライナス、王家に捧ぐのウバルド等々、新公卒業前後のうちにそれぞれに割り振れば、盛り上がる かな‥?
大役を成功させられるかは彼女たちの努力によるでしょうが、成功すれば95期神7のような神がかったストーリーを引き寄せることもできるかもしれません。
まず良い役に恵まれることを期待します。
七城雅は暁千星系統でありながら、新公では鳳月杏の役を既に3度演じているのが面白いなと思って見ています。童顔少年系の七城さんに男役芸の極みともいえる鳳月さん、いろんな意味で真逆ですからね。劇団からの期待を感じます。
いつも楽しく拝見しています。
105期序列問題は混沌として答えが出ない話ですが、蒼汰様が再三問題視されている宙組の育成下手問題は何が原因なのでしょう。
スターがたくさん生まれて好ましいし下級生にも魅力的で楽しみな人が多いです。
ただ確かに彼女らがさほど上手く育っていないのも残念な事実。
特に歌や芝居の実力は他組の若手と比べ果たして経験不足を理由に擁護して良いのか分からない水準で…芸達者な上級生の教えが上手く継承されてないのかなと思うなど。
これまで上り詰めることなく消えていったスターはなぜ道半ばで諦められてしまったのか。
これからどうなるのか、どうしたら現状打破できるのか。
妄想するのは面白いですがファンは成り行きを見守るしかなく歯痒いです。
横からすみません。ソウタさんが再三書かれているように、路線スターを沢山作り、中途半端に大切にすることで収拾が付かなくなり、最終的にトップに出来ないスターを他組に放り捨てるという悪循環の中で、本来は脇役スターがする役も路線スターが独占していることが宙組の大きな問題だと思います。
トップさんは忙しく、路線スターも自分のことで精一杯、そんな環境の中で脇役スターさんが若手の指導を支えてる部分が他組を見るに多分にありますが、宙組ではそもそも脇役が育たず(役付きがないのだから当然)、結果として組としての総合力がいつまでも弱いと思います。
今若手育成が上手くいっている月組は白雪さんや佳城さん、星組は輝咲さんやひろ香さんさん、他にも書ききれない有力脇役スターさんが沢山いますが、宙組って若翔さんしか思いつきません。
故に劇の構成(路線と脇役の割合)から見直さないと改善しないと個人的に思います。過去には有力路線を脇役スターが時には叱りながら育てた例もあります(月組の龍真咲さんと憧花ゆりのさん)。脇役スターの果たす役割は路線スターで必ずしもカバーできるものではないのです。
長文駄文失礼しました。
良い役者は以前からたくさんいましたよ。いまも上級生は全員が芸達者。若翔さん以外にも魅力的な方ばかりです。
問題なのは若手を育てる力が極端に落ちていることだと思いますね。
返信ありがとうございます。
宙組っスさんと諍いを起こす事が目的ではありませんが、若手の育成力有無は宙組の上級生のスキル云々ではなく、組内で影響力を持った脇役スターがいるかどうかではないか、という仮定に基づくコメントをさせて頂きました。
個人的感覚で恐縮ですが、脇役スターとただの脇役の間には歴然とした差があり、ただ在団期間が長ければ脇役スターになれるものではないと考えています。
一般企業でも経営層にはなれないけど、出世コースの社員に影響力を示せる方がたまにいますよね、この方が脇役スターに近しいのかなと思ってます。
纏まりがない文章で申し訳ありませんが、宙組の若手育成が軌道に乗ること私も一宝塚ファンとして願っております。
105期はこれからを担いますので、楽しみですよね。
現在の所、新人公演2回の七城さんはリードしていておそらくバウも研7でされると思いますので105期の中では1つ抜けていますね。
良い意味での問題は星組の稀惺さん、大希さんの2人でどちらも実力がありますので、どちらが2回目の新公主演を取るか、バウを取るかで105期の2番目になると思います。この見解いかがでしょうか?
後の4人は105期の3番目争いになりそうだと考えています。
今の答え合わせは研10くらいになりそうですので、105期の活躍を見守りたいと思います。
希波らいとのバウで同期の美空舞瑠を抑えて二番手格に配役された夏希真斗が気になります。最近プッシュが続いているのでラスチャンで新公主演を取るでしょうか?以前にもブログに書かれていましたが、106期107期への皺寄せが強くならないかと心配ですね。ところで阪急で行きましょうポスターのモデルが星沢ありさから乃々れいあに変更になったようですが、やはりあのポスターモデルに抜擢される娘役は強路線が多いですね。
いつも楽しく拝読しております!105期男役混沌としておりますが
七城さん、稀惺さん〉大路さん〉大希さん、美空さん、泉堂さん、紀城さん
という印象です!
正直宙組で生観劇してますと若い女性に泉堂さんは人気高い事がよくわかるのですが、劇団は序列を早々崩さないと思います。なので2回目の新人公演主演は大路さんにいくでしょうし、星組にいたっては当然稀惺さんが先に2回目とると思っています。
稀惺さん、大希さんは礼真琴さん瀬央さんペアというより柚香さん水美さんのように育成されていきそう。。(私のイメージでは瀬央さんは支えの微妙路線、水美さんは柚香さんに蓋されてしまった路線。すみません、伝わらないかも)
紀城さんは雪組ですからね、かせきょーが目立っていくと紀城さんは我慢する事が多くなりそうです。かせきょーがバウ主演を決めた事で105期ではラスト走と思ってしまいますが、、踏ん張ってほしいです!
105期は娘役も新人公演初主演がまだ出てきますが
詩さん、音彩さんはトップ目前、山吹さんは微妙、他主演一回組は別箱娘役主演できるほど今後あげてもらえますかね、、?他の期の娘役さんにも新人公演主演チャレンジさせてあげてほしいです。
105期を人気者に仕立て上げようとする劇団の思惑見て取れます。
星組に関して言えば、稀惺かずとさんと大希颯さんをどちらも大切に育てていると思います。
確かに稀惺かずとさんの方が一歩リードさせています。大作『1789』を持って来た事でも見て取れますね。
ただ、大希颯さんの事も完全別格としては育てていない。しっかり路線も視野に入れている気がします。
礼さんの退団公演をどちらに取らせるのかが注目されますね。
私は大希颯さんに礼さん役を、稀惺かずとさんに暁さんの女役をやらせるのでは?と踏んでいます。
二人は持ち味が全く違う所も良いんですよね。
稀惺かずとさんは女役似合いそうです!
劇団が思ったように進まない事は昔からよくあります。
安蘭けい、春野寿美礼、朝海ひかるの居た77期も最初の構想では、朝海ひかるのトップは全く視野になかったはずです。春野、朝海は同じ花組に居ましたし、成瀬こうきの方が月組御曹司として育てられていました。
ただ、ファンが急に増えて急に引き上げられた。
78期の瀬名じゅん、大空ゆうひ辺りも新公学年では冷遇されていました。あっさりやめちゃった音羽涼、雪御曹司の貴城けいの方が大切にされていました。
泉堂成さんはファンが多い印象なので、一気にここからのし上がる可能性を秘めていると見ています。
まだまだ先は分からないですよ!
いつも楽しく拝見しています。
105期の序列、うんうんと納得しながら読みました。最近の大希颯くんの活躍はもしかすると。。。がありえる立ち位置かと。個人的には文化祭のお芝居が印象的に残っていて、初舞台から注目してました。
また、新人公演主演者、花組の夏希真斗くんまでくるかな?と予想してるのですが。。。バウ2番手決まったのは予想外でしたが、長身で、他の花組路線候補にはない持ち味だなーと思っています。
正路線でなくても、瀬戸かずや、飛龍つかさ、あたりの美味しいお役もらえるラインになって欲しいなーと。。。
105期は95期より新公経験者数が多いですが、本命以外にチャンスを与えすぎな気もします。その皺寄せが上下の期に及んで気の毒。
身長以外の全てを持つ稀惺さんがぶっちぎり、
抜擢度では七城さんになりますが、声、芝居にまだ幼さを感じます。
大希颯さんはダンス以外が抜群。メイクを変えて客席アピールでも目立っています。
大路りせさん、カジロワで新公らしい新公主演の後覚醒する大事な期間と宙組問題が被ってしまい、単純に比較できません。それを追う泉堂さんもいますし。
大希颯さんを早く組替えさせて頂きたいです。
娘役もトップ候補が後3人、贅沢な学年ですね。