花組の別箱公演『Goethe!』『DEAN』、
それぞれ集合日を迎え配役等が発表されましたが、
まぁ色々と面白い現象が起きていますね。←
それぞれさっくり触れていきたいと思います。
謎の波線上祭り『Goethe!』
まずは永久輝せあ&星空美咲主演の『Goethe!』。
なんとビックリな波線上祭りで、
永久輝せあ、星空美咲、聖乃あすか、侑輝大弥、美空真瑠、夏希真斗の6名が登場。
…ど、どした???
何があったん?????
小川理事長時代の波線ラインは「路線化か否か」の識別であり、
そこから最近は「ポスターに載るか載らないか」に移行したと認識しています。
が、別にポスターに載るわけでもないのに、
わざわざ6人も波線上に動かしたって、何事???
…ま、波線上(ポスター掲載)が複数の場合、
「その最下級生を推したいからそうしている」のがセオリーであるため、
今回は105期生の美空真瑠、夏希真斗を推すのが主目的なのでしょう。
小柄で可愛らしい顔立ちの美空真瑠に娘2格(人妻)を振り、
長身でシャープな夏希真斗に悪魔役をやらせて、
顔見世しようという魂胆、うーん、実に計算高いです。
現在宝塚では全組に渡り105期爆推し中ですが、
花組の2人はどちらも新公主演が1回のみ。
このままでは微妙路線化まっしぐらなので、
「いやいやこの2人も推していきますぜ?」という高らかな宣言でもあり、
残酷な言い方をすれば「チャンスを振られた」とも言えます。
そう、花組は上下に路線候補がひしめくうえ、
同期も路線ばかりの2人にとって、このチャンスをモノにできるかどうかは
今後が左右するといっても過言ではない非常に重要な局面。
ぜひ2人にはチャンスの糸を手繰り寄せ、飛躍してもらいたいですね。
意外過ぎる娘役配役『DEAN』
続いて、極美慎主演の『DEAN』の配役ですが、
こちらは3人居るヒロイン格を誰が取るかに注目が集まっていました。
蓋を開けてみると、
エリザベス・テイラー:三空凛花
ナタリー・ウッド:初音夢
ピア・アンジェリ:美羽愛
…彩葉ゆめじゃないんかい!!
そう、ヒロイン格の中で最も美味しい、というか「若い娘」という設定のため、
未来のスター候補が演じるのに最もピッタリなピア・アンジェリは、
超路線候補である彩葉ゆめが絶対取ると思われたのに、
まさかの104期生・美羽愛!!うそーーーん!!
で、その彩葉ゆめ演じるのは「謎の少年」って…。
本当に謎過ぎるわ!!
やはり全体的にトップ就任を遅らせる=スターゆっくり育成
という方針に転換しているんでしょうかね?
そして下級生の星空美咲にトップの座を奪われ、
完全に別格化の道を進んでいくと思われていた美羽愛に取っては、
本作は美味しいご褒美みたいなもんでしょうかね。
ただ改めて考えてみると、
レビュー本2025と宙組の階段降りから見るに、
104期の序列って劇団的には美羽>きよらということなんでしょうか?
とはいえ、今回の東上配役でトップ路線に近づいたかと聞かれたら、
決してそんなことはなく、
むしろ私には餞別orこれからもよろしくにしか見え…ゲホンゲホン。
これが東上ヒロカウントされるかどうかは分かりませんが、
(役的には弱いかもですがスチール出すでしょうしヒロイン扱いされそうですよね)
久しぶりの大役を彼女らしく魅せて欲しいなと思います。
意外な抜擢があるから面白い
ちなみに、3ヒロインの1人に、102期の三空凛花に選ばれたのが面白いですよね。
最近は朝の顔としても活躍している彼女ですが、
非路線の中でも圧倒的に顔面が綺麗で、ダンサーとしても実力が高い。
ま、歌はアレレですが…(悪魔城ではスッゴケました)。
3役はてっきり朝葉、美羽、彩葉の3人で分けると思っていましたが、
こういう意外な配役があるから外箱は面白い!!
どちらの外箱も今から上演が非常に楽しみです。
☆★☆★☆
ランキング参加始めました!!
ぜひポチっとお願いします↓↓

コメント
いつも楽しく拝見しております。
蒼汰さんの、彩葉ゆめじゃないんかい!には、久しぶりにウケました。皆さん、予想されてましたから。
トップさんチーム、波線上祭りでびっくり!
彩葉ゆめちゃん、トップチームでない理由が分からないですが、それも謎ですが。私は星組しか見てなかったのですが、美羽愛さんはよくあすかちゃんと踊ってる印象があり、三空さんはタカニューの娘役さんだと認識しております。極美くん、花組デビューであり、東上主演だから経験のある安定の美羽さん?でも、実質ヒロインはいないようなので、花娘達との絡みが楽しみです。そして極美くんが、哀愁漂うDEAN、難しいお役だと思うので頑張って欲しいです。いろいろ厳しい現状ですが、、、ちなみにチケットは惨敗です。
DEANの初演観てますが、エリザベス・テイラーとナタリー・ウッドは全くヒロインではないですよ。
ハリウッド女優の役なので、歴代再演でそれなりの格の上級生に振り分けられてきたんでしょうけど、主演より年上の大物女優枠として撮影所で雑談するだけの別格の役です。
美羽さんは花組でまだまだ路線娘役扱いですから、この役じゃないのは妥当だと思います。
ナタリー・ウッドは理由なき反抗の再現場面だけです。
ただ、ジェームス・ディーンといえばこれ!な映画ですし、歌もあるのでエリザベス・テイラーよりは良い役です。
この役が彩葉さんかなと思っていましたが、外れました。
ちなみに本国版では、ピア、ナタリー、リズ・テイラーの3役を1人の女優が演じています。3役とも場面の被りがない小さめのです。
ただ、ピア・アンジェリは主役と恋仲になる場面があるので、宝塚的には唯一ヒロインらしい役です。美羽さんがこちらに出る以上、これしかやる役がないと思います。
ちなみに女性の役で一番重要なのはヘダ・ホッパーです。
あとはアイリーンという舞台俳優時代の年上のガールフレンドも地味においしいですよ。
ナタリー・ウッドやエリザベス・テイラーよりも、良いかと思います。
彩葉さんの「謎の少年」は初演にはいませんでした。
実はこのDEANという演目は非常に単調なんです。
ディーンの俳優生活を、出演映画の名場面再現を挟みつつ淡々と描いています。そして合間合間にディーンがぽつんと一人で胸の内の苦しみや寂しさを吐露して歌う。
同じような主張を繰り返して、メイン曲をひたすらリプライズするので、正直、飽きるのです。
謎の少年はそこに色をつけるために出てくるのかもしれません。ディーンの内面を表現するためのもう1人の自分的な。
もしそうなら男の子役ではありますが良い役かなと思いますね。
DEANは二番手男役もヒロインも影が薄い主人公一本かぶりな演目です。それなのに、主人公が子供っぽい悩みを拗らせてうじうじグズグズしている面倒な人間で、見た目以外あまり魅力的ではない。さらに盛り上がりどころのないストーリーに呆気ない幕切れ。わりと難しい演目だと思います。
主演の力量が試されます。極美さんがどこまでやれるのか気になるところです。
あと岡田先生の古の演出を谷先生がどうブラッシュアップできるかも気になります。