礼真琴の退団発表に思う

 

西の千秋楽公演の翌日という、

最もスタンダードな日程で発表されたのが久しぶりですね…。

 

 

ってことで、礼真琴が退団を発表しました。

「でしょうね」と言うなかれ、何とも言えない気持ちになります…。

 

礼真琴の退団発表に思う

 

武道館公演、やもめ、カレンダー占いと、

露骨な程に任期9作フラグが立っていたましたから、

ほとんどの人が「でしょうね」と思ったことでしょう。

 

私は就任当初から任期10作と予想していましたが、

結果として二桁代に載らず、春乃寿美礼や真風涼帆と同数。

 

けど、任期10作の明日海りおの就任期間が、

ざっくり2014年5月~2019年11月で約5年6か月。

礼真琴が2019年10月~2025年8月で約5年10か月ですから、

1作短いはずなのに在位が長いという状況。

 

これぞまさしく「コロナの影響」であり、

もし、コロナが無い世界線なら予定通り任期10作で、

私たちが見られなかった幻の1作があったのかもしれない。

 

もしかしたら海外公演をしたかもしれないし、

スーパー超大作な日本初演ミュージカルを上演したかもしれない。

 

けど、それは哀しいif。現実はコロナという厳しい状況下で、

思うように公演が出来なかったけれど、

令和のトップオブトップとして、そして95期の筆頭格として、

劇団を牽引し続けてくれました。

 

改めて、まずはお疲れ様でした。

千秋楽のその日まで礼真琴らしく、

全力で駆け抜けてくれることを期待しています。

 

礼真琴とは何だったのか

 

しかしながら…劇団は礼真琴(と柚香光)を、

まったくもって上手に料理出来なかったですよねぇ。

 

コロナ禍で仕方がなかったとはいえ、

彼女だからこその代表作を挙げるとすれば、

ロミジュリ、赤黒、そしてRRRでしょうか?

 

これでも同期の柚香光・月城かなとに比べれば、

相当恵まれている方ですけれど、

蓋を開けてみれば大劇場での新作一本物は無しで退団です。

 

で、これはスーパー結果論ですけど、

私は『RRR』を一本物でやれば良かったのに

いまだに強く思ってます。

 

お正月公演というスケジュール、

誰もが知る話題作にして、礼真琴の身体能力を生せる演目で、

かつその時の星組にピッタリはまるキャストたち。

まさに代表作と呼ぶに相応しい作品です。

 

それに、原作映画も3時間越えなわけですから、

一本物にしなかった方が意外なくらい。

 

もちろん、1時間半であっさりまとめたからこそ、

あの素晴らしい星組版『RRR』になったと分かっていますが、

だけど『1789』を中途半端に再演するくらいなら、

新作一本の方がトップの経歴として箔がつくのにと思うわけです。

 

ただ『阿修羅城の瞳』もやろうと思えば一本物に出来たわけで、

だけどしないということは、

劇団的には2本立てで売りたかったということなのでしょう。

 

…のわりに『Étoile de TAKARAZUKA』『Santé!!』のような、

ショー公演の代表作もイマイチないんですよねぇ。

(といってもこれは藤井先生都合ですが…私は『Gran Cantante!!』好きですけど。←)

 

個人的に一番好きなのは『モアー・ダンディズム!』なんですが、

世間的な代表作は何になるんでしょう?

 

そういえば、春乃さくら

 

あと、今回礼真琴が退団を発表したことで、

日程的にそれより前に辞める芹香斗亜と添い遂げ疑惑のあった、

春乃さくらの退団は「無し」が確定となりました。

 

…ま、過去に時間を遡った異例として華優希がいますが、

彼女こそコロナ禍のイレギュラーでしょうし、

基本的には無しでしょう。…無しですよね???

今の宙組の状況はコロナ禍以上のイレギュラーですから、確実なことは何とも。

 

しかしこれでトップ5人がこの2年間で総入れ替えすることになりました。

コロナで止まっていた時計が一気に動き出した感がありますね。

まずは明日、退団会見で何を話すのか、固唾を飲んで見守りたいと思います。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    本当に…。
    目次2、に、大きく頷きました。項垂れるくらい、まったくもって。

  2. コスモスハート より:

    蒼汰様

    私は1789が礼真琴でやってもらえたことが、良かった。そして、ロックオペラモーツァルトも、良かった。
    しかし、そうなのです。新作オリジナル代表作は?というと、微妙な感じ?
    だけど、あれだけ海外のミュージカルをすることが出来たので、それ以上多くのことを望むのも贅沢な話なのかもしれません。
    しかし、劇団は95期推しするなら、当て書きオリジナルの代表作を温めているぐらいの準備をしているかと思いきや、してませんでしたね。
    公演回数が減ったから、売上も減るから、低予算になっていくのだろうか。。。再演は予算的に、良いとかあるかもですね。

  3. YK より:

    いつも記事を楽しく拝見しております。
    礼真琴の退団発表、予定通り来ましたね。時期として遅すぎず早過ぎず、最後までトップオブトップらしい王道路線でした。唯一残念だったのは、こっちゃんの日本物レビューを見れなかったことですね、本当に見たかった、、、(涙)
    在団中のことは皆さんが熱くコメントされると思うので、捻くれてる私は退団後のこっちゃんのことを勝手に妄想するに、間違いなく日本を代表する素晴らしいミュージカル主演女優になってくれると思います!が、心配事は礼真琴に対応できる実力のある本当の男が少なくともミュージカル界に見当たらないことです。
    日本の著名なミュージカル男優が踊れないのは昔からですが、最近(?)は歌唱力も怪しいアイドル系男優だらけで、直近では某I子先生のMで始まるミュージカルは主演男優の不安定で突然大声で奇声を張り上げるような歌唱に耳が終始辛く、観劇が終わった頃には疲れ果ててしまいました。素晴らしいミュージカル俳優は年齢的に既にピークを超えており、劇団四季系は実力はあるが個人としての輝きが足らない、と礼真琴のお相手を出来るのは海外しかいないのではと勝手に心配するほどです。ただブロードウェイなどの海外はアジア人には厳しいのが現実、、、。
    こっちゃんは歌踊り演技と素晴らしい才能を持っているので、退団後も健やかに活躍出来ることを本当に願っております。

  4. 美椒 より:

    いつも楽しみに拝見させていただいています。
    偉大なる礼くんの退団発表を受け、久しぶりにコメントさせてください。

    まずは本当にお疲れさまでしたと、言って差し上げたい。
    何においてもハイスペックな技量の持ち主であれ、そうであればこそ、プレッシャーにさいなまれたのでは?と想像してしまう私です。

    退団公演となる「阿修羅城の瞳」、様々な意見があるようですね。
    私個人としては、礼くんは和物とは一味違う、コスチューム物がお似合いなのかなーと思っていました。
    柳生忍法帖などは脚本は???でしたが(笑)礼くんはよく似合って、カッコよかった記憶。
    あと、阿弖流為、阿修羅城、と、染五郎さんの過去作品とご縁がありますよね。染五郎さん、幸四郎さんとなられた今はイケオジ風味の、粋な役者さんにお見受けしますが、
    染五郎時代は、美貌ゆえか、青臭さの残る、大人になりきれないような(私見で失礼します)役者さんに見えたんです。
    その青臭さが、礼くんの芸風には似合うのかなーとも思います。
    今公演でも、貫禄がありつつ、未だ少年のような新鮮味もあるお方に見えるのです、私には。

    兎にも角にも、今公演、なこちゃんとの多幸感溢れる場面を楽しみつつ、次回作も楽しみに待ちたいと思います。

    追伸 私もGrandCantanteがベストです。なんてったって「最高の歌い手」ですから(⁠^⁠^⁠)

  5. 蚊取りレーヴ より:

    礼真琴のショーの代表作は自分としてはやっぱり「Jaguar Beat」かと思います笑
    (笑をつけるのは失礼か…笑)
    キラキラ、いやギラギラのシャワーが楽しすぎました。
    最初は何が起こってるのか!?と言われていましたが、あれをやれたのは、やっぱり礼真琴の安定した技術とエネルギッシュさがあったからこそだと思います。

  6. こっちゃん… より:

    蒼太様、

    いつも納得な記事をありがとうございます。
    こっちゃんのファンとして長年の私からしても、納得のタイミングで、遅すぎず早過ぎずに退団を決め、きれいなタイミングで発表と会見を行ったこっちゃんは、あっぱれなトップで、見本になるお方だと改めて感じています。ファンとしては名残惜しいですが、次に控えるありちゃんが準備万端で待ってる手前、長々と君臨し、いつ辞めるの?と思われるのは心外だったので、きれいに後継者も作って去っていく去り際の見事さもこっちゃんならでは、だと思ってます。

    身長もそれほど高くなく、女役もあれだけ見事にやるこっちゃんなので、退団後の活躍もすでに目に浮かぶようですし、たくさんの方が書かれると思うので私はそれとは毛色の違う一言を。

    数年前のカフェブレイクで、こっちゃんは甥っ子ちゃんとの時間にとても癒されている、と発言されていたので、お子さんもお好きなんだと思います。退団後にみんなの期待を裏切らずにミュージカル俳優になって活躍されてる方は多くあれど、すっきりと引退して結婚、子育てしてるトップスターはあまりいないので、ここはぜひ、こっちゃんには退団後に即結婚、出産して子育てをしていただいて、すみれコードに引っかかりそうですが、40過ぎてから熟練のミュージカル女優としてしばらく君臨していただきたいです。それが、こっちゃん本人の願いならば、ファンとして受け入れ、その時を楽しみに待てます。

  7. makiko より:

    星組ファンです。
    代表作の1つとして「BIG FISH」があると思います。
    ショーはグランカンタンテが代表作になるのかなと思いますが、個人的にはジャガービートも外せません。

  8. アライグマ より:

    礼さんの会見を拝見しました。
    清々しい表情でしたし、とても魅力的なジェンヌさんだということを再認識しましあた。

    体格面からすれば恵まれた方ではないですが、それ以外のスキルの高さは万人が認めるところというのは、すごいですよね。
    私はありちゃんファンですが、ありちゃんとかりんくんという高身長ビジュアルスターを従えて、普通なら小さく見えてしまうところ、その歌声とパフォーマンスで、一人桁違いと観客に感じさせる実力はトップオブトップにふさわしい方だと思います。

    そのうえで、私は、礼さんの舞台は、お芝居よりもショーが好きでしたし、その力が遺憾なく発揮できた方だと思います。

    芝居で好きなのは「赤と黒」かなあ。
    これは、私個人のひねくれ度に起因するのかもしれませんが。

    私は、残念ながら、時期的に、礼さんの娘役を拝見した経験がないので、どのような魅力的な女役ないし娘役を演じていかれるのかは、今後の楽しみです。
    体格的には外部で女役を演じられるには、ちょうどよいように思えますので、どうか、礼さんの魅力を発揮できる演目に恵まれますように。
    最後に、阿修羅城の瞳について、相手役が誰になるのか(新感線を拝見するとダブル主演っぽいですよね。)最後の男役の勇姿を礼さんには見せていただくことになると思いますが、恋愛の相手は、ありちゃん、マイティ、瀬央さん、小桜さん、詩さん、うーん。
    誰なんでしょうねえ。私は個人的にはありちゃんには安倍邪空を演じてほしい。悪役ができるうちに、悪い悪い役をやってほしいのであります。

  9. はな より:

    こんにちは。初めてコメントを失礼いたします。
    ことなこのファンです。

    礼さん単独で見れば新作1本ものが無かったことは残念ですが、せっかくあそこまで踊れるトップ娘役を迎えたのだから、新作ショーが1作でも多く見られたことの方が私は嬉しいです。
    暁さんが2番手となってからは首席トリデンテとして、3人のダンスが特に光っていました。

    完全に新作ではないものの、宝塚では上演のなかった「ロックオペラ モーツァルト」「赤と黒」「BIG FISH」が見られたので満足しています。
    「RRR」は映画は3時間あるので1本ものの方が良かった、という声もありますが、映画はスローのシーンが多いことと、削られたのはほとんどラーマについてのシーンだったので、宝塚のトップスター制度に落とし込むのが難しかったのでしょう。
    ラーマをトップスターが演じるのであれば、1本ものとして成り立っていたかもしれませんね。
    (因果が逆かもしれませんが)

    ショーの代表作は難しいですが、「Gran Cantante!」か「Jaguar Beat」でしょうね。
    「Tiara Azul」も良かったのですが、あれは礼さんと言うよりは舞空さんが主役のショーでした。

    ショーの代表作はまだ更新される可能性があるので、退団公演のショーを楽しみにしています。