やっぱり私はギラジェが好き

 

最近我ながら男の趣味が変わったかもなぁーって思うんですよねぇ。

…あ、誤解を招かないように言うと、

タカラジェンヌの男役の話なんですけど。←

 

これまで私の趣味じゃなかった男役が、

「ギラっている」というただ一点だけで気になる存在に変わることが多くて、

それって裏を返せば宝塚の推し方の変容とも言えるわけで。

 

という、今日はそんな話をしていこうと思います。

 

噛ませ犬なんて言わせないぜ

 

まず一人目は宙組の風色日向。

最初にハッキリ言いましょう、彼女は私の好みの範疇外のスターさんでした。

(ブ〇イクなんて言っていません、私の好みではない、という話ですよ)

 

何が好みの範疇外かと言えば、ズバリ顔です。

私はよく「キツネ顔よりタヌキ顔が好き」と当ブログに書いていますが、

それ以上に苦手なのが、いわゆる頬骨系。

 

スタイル良しの体躯特化な頬骨顔って、

劇団が大好きなタイプなスターじゃないですか?

ゴメン、完全に好みの外なんですわ。

 

なので彼女はアンバサ5人の中だと圧倒的に5番目だし、

宙組3兄弟の中でも圧倒的に3番目だったんです、けど。

 

少し前、具体的にいえば正月特番で気付いたんですけど、

彼女って意外とギラギラ系ですよね。

 

いや、正しくは、

「このままいったら私、路線落ちしてしまうわ」

と気付いているがこその覚悟みたいなものが

ここ数作で感じられるんですよね。

 

ま、冷静に考えてみれば、

同期に2人強いスター(天飛・彩海)が居て、

上下に鷹翔千空亜音有星がいて、それ以上にアイアム宙組。

そりゃ焦らない方がおかしいですって。

 

そしてスタイル良しの体躯特化な頬骨顔スターって、

これまで舞台技術的にアレレなことが多いわけですけど、

その点彼女は歌っても良し、芝居も破綻なしの超安定型スター。

 

振り返れば、

『カルト・ワイン』のオークショニアから相当ギラってましたけど、

『ZORRO THE MUSICAL』ガルシアで軽く覚醒したように思います。

 

そして月組が鳳月杏ステイによるぱるあみW3番「目」体制により、

一次的とはいえ先に行く同期に追いついた、と思うと、

感慨深いものがありますねぇ。

 

2人目の男役なんて言わせないぜ

 

そしてもう1人が、105期生の大希颯。

…はい、もうお気づきかと思いますが、

彼女もまたスタイル良しの体躯特化な頬骨顔です。

けど、彼女のここ最近の進化は本当に目を見張るものがありますよね。

 

そもそも、花の105期生なんて言っていますけれど、

大本命は阪急の正血統こと稀惺かずと。

そんな彼女と同期同組である時点で、

路線スターとしてはほぼ終わっているに等しい。

 

にも関わらず推されているにしても、

普通であれば「あ、私は瀬央ゆりあポジションね」

思ってしまうじゃないですか?でも違うんですよ。

 

彼女の覚醒というか、物語の始まりは、

やはり『RRR』新人公演をコロナ罹患で飛ばしたことに始まるんですよね。

 

当時、敢えて書きませんでしたけれど、

もし私が彼女の立場だったら、震えますよね。

 

主演者である自分がコロナに罹患したことで、

共演者である星組生、舞台関係スタッフ、チケットを買ったお客様、

そしてライブ配信の関係者まで、多くの人に影響を与える重大な事態となった。

普通ならいたたまれず、舞台に立つのが怖くなってもおかしくありません、

 

それでも彼女は、その重圧をすべて受け止めた上で、

それでも舞台に立つと決断し、今なお舞台に立ち続けています。

 

あの経験があったからこそ、

普通に舞台に立てることが、いかに奇跡なのかを

深く自覚しているのかなと思ったり。

 

だからこそ、舞台経験が増えることにどんどん進化していき、

いつの間にやら歌えるスターの仲間入り。

彼女もまた、体躯特化ではなく、

歌って良し芝居も破綻なしの超安定型スターへと変貌しつつあります。

 

結果的に、105期は稀惺かずとと七城雅がツートップ、

その次が大路りせ、のはずが、宙組問題でステイ。

結果的に105期3番目の男役に名乗りを挙げつつある、

という現状が実にアツい展開だなと感心してしまいます。

 

宝塚の推しの転換点

 

この2人の共通点は、

15年前だったら劇団から爆推しされるタイプのスターだろうな

ということ。

 

だけど、本来だったら劇団が嫌いな

「小柄だけど舞台技術が高くて意図せず人気になってしまったスター」

が、それぞれ学年の最推しとなり、

なぜか微妙路線扱いされている、というのが実に興味深いのです。

 

だからこそ「このままではマズい」と思い立ち、研鑽を重ね、

結果として、スタイルも良いうえに舞台技術も高いという、

スーパーミラクルスターへと変貌しているのが面白いなと思ったり。

 

つまり私が言いたいのは、

最初は好みじゃなかったとしても、

覚悟を決めて舞台に立ち続ける姿に人は心を動かされる

ということです。

 

風色日向も大希颯も、全くもって私の好みではなかった。

だけど自分の立ち位置を冷静に見つめて、

努力して、実力で存在感を高めていく…。

これぞギラジェ(ギラギラタカラジェンヌ)の真骨頂ですよね。

 

これからも、そんなスターたちをひっそり、

でもしっかり応援していきたいと思います。

 

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コメント

  1. ヤタロー より:

    「スタイル良しの体躯特化の頬骨顔」←すごく納得です。これに、歌・踊り・芝居・ギラつきが揃えばたしかにスーパースターですね。風色日向・大希颯の二人にはこれからも頑張っていってほしいです。ということで、花担の私としては花組のギラジェ「小柄タヌキ顔少年系」の美空真瑠くんをこれからも応援していきたいと思います(笑)。

  2. ピースメーカー より:

    こんにちは。

    風色日向って、狸顔だと思ってました。男役というには、どこか女子アナみたいな可愛らしさがあって、高身長でスタイルも良い。人気が出ないわけがないのにって、いつも思っていました。

    わたしのあおぞらを観た時に、なにも5人も他組から呼ばなくても「宙組は風色以下の下級生で、自組で自力で再生した方が人気回復できるんじゃないかな?」って感じました。あの魅力が、やる気っていうか、ギラギラしたエネルギーですかね。

  3. ピースメーカー より:

    こんばんは。続けてごめんなさい。

    大希颯。抜群の高身長ながらも特徴的なお顔のせいで絶対にトップスターにはなれそうもない感がありましたが、ここ最近、芝居と歌がグングン伸びてきて(ダンスも上手になってきて)目が離せないジェンヌさんになりました。ダンスセレナータ/Tiara Azul IIなんて覚醒ですよ。

    風色日向に通じるところがありますが、トップがほぼ約束されてて安穏として見えるジェンヌさん(本人が努力してないなんてことは決してないのですが)と異なり、劇団に(全く推されていないわけでないけれど)絶対的に推されてるわけでもない立場にあって、諦観して、覚悟を決めて、腐ることなく、地道に1つ1つ研鑽を積んでいるジェンヌさんって本当に魅力的ですね。

  4. akoo より:

    いつも楽しく拝見してます。
    今回の考察、うんうん!となりながら読み進めました。

    風色さんて、宙組さんのお休み明けのグランエスカリエから一気にギラジェ度ましたなーと。
    もっとサラッとしたイメージ、悪く言うと印象に残らないスターさんだったんですけどね。。。先日の111周年式典の映像をスカステで見ましたが、同期トップランカーの天飛さんと並んでも「負けへんよ!」というギラギラが(笑)
    いやーいいですね。ちゃんと自分の置かれてる立場を冷静に客観視して、気合いのギラギラ上昇志向!!見た目はクール、中身はホットなスターさんですね。

    大希さんは、個人的に文化祭から注目してました。
    ヒロインのお兄さん役?中卒で若いのに色気があって、105期の注目の人だったんですが。
    着実にチャンスをモノにして、全国ツアーではファンだいぶ増やして帰ってきたんでは??と思います。
    R R Rの件は蒼汰さんの記事で思い出しました。
    そうですね。舞台に立つこと、環境的にも一回のチャンスを絶対にモノにしてやる!と言う気合いがギラジェに繋がってるのかもですね。

    王道トップ路線スターもいいけれど、ギラジェがいるから盛り上がるスター戦線!今後もギラジェに期待ですね笑笑

  5. May より:

    元祖ギラジェ、和希そら氏なんか、もう八面六臂の大活躍ですもんね。海外出張もこなずバリキャリっぷり。ロンドン公演のカテコ動画、メイクと角度にリアーナみがあってむちゃくちゃイケてました。
    向かい風でも闘志を失わずにギラギラ野心を滾らせる姿はアスリート的魅力に溢れていて、パワーをもらえるなと思います。後進への希望にもなりますし、これからもギラジェさんたちに頑張ってほしいですね。

  6. ⭐︎ より:

    大希颯さん贔屓の私、嬉しくなってコメントしてしまいました。
    モアダンディズムのロケット中にめちゃくちゃウインクを決めている子がいて、気になって調べると大希颯さんでした。そこからずっと気になって追いかけてしまう存在です。あのときからギラついていたのかも知れません。
    星組で美味しく育成されて、ここぞと言うときに他組に異動、で活躍していってほしいな、なんてファン目線でした。