帆純・英・諏訪の99期御三家を語る

このブログを長くご覧になっている方はお気づきかもしれませんが、

「三人娘」だの「雪組別格四天王」だの

蒼汰は複数のスターを一括りにするのが好きでして。笑

 

本日取り上げたいのは99期御三家こと

帆純まひろ、英かおと、諏訪さきの3名。

 

この3名はご存じの通り、

「不遇の世代」扱いされがちな99期生の中で、

最終学年である平成31年度に、

滑り込みで新公主演を果たしたスターたち。

 

(蛇足ですが、私の中で「御三家」と言えば彩風、芹香、愛月の93期中卒トリオで

「新御三家」は聖乃・風間・極美の100期トリオかなぁというどうでもいい話。笑)

 

彼女たちの今後の活躍に期待を込め、

3人をピックアップし語りたいと思います!!

 

キラキラ系新世代スター・帆純まひろ

 

帆純まひろ(花組)

出身:兵庫県西宮市/身長:170cm

愛称:せの、ホッティー/入団成績:27番

 

まずは『CASANOVA』で

新公主演一番乗りを果たした帆純まひろ。

 

彼女は昨今の舞台技術偏重主義の中で珍しく、

キラキラ特化型の若手スターです。

 

当初は出番こそ少なかったものの、

『ハンナのお花屋さん』『ポーの一族』博多座版『Sante!!』などで

徐々に目立つ立ち位置(明日海の周辺)に移行していき、

最初の抜擢は『蘭陵王』での逍遥君でしょう。

 

瀬戸演じる高緯からの寵愛を受けながら、

物語の鍵となる展開を担う美味しい役を熱演。

その流れからの『CASANOVA』新公となったわけですね。

 

正直なところ、花組には99期本命の亜蓮冬馬がおり、

彼女の退団後に役の比重が高まっていったことを思えば

「おこぼれ」なのかもしれませんけれど、そんなことはノープロブレム。

 

運を味方につけ、続く『A Fairy Tale』では

柚香の同僚役として手堅いキラキラを魅せてくれました。

 

個人的に彼女のビジュアルはドストライクで、

博多座版『Sante!!』で明日海の真後ろに控えながらも

圧倒的爽やかさを放っていたのが非常に印象的でした。

 

彼女の真上には濃いめの実力派である98期・飛龍がおり、

97期・綺城が星組へ組替えとなった今後は

永久輝と聖乃の間を繋ぐ別格ツインズとして活躍していくことでしょう。

 

彼女独自の「爽やかなキラキラ感」は独特な持ち味だと思いますので、

その魅力をさらに生かし、舞台で輝いて欲しいと思います。

 

フレッシュ感溢れる万能型スター・英かおと

 

英かおと(月組)

出身:岡山県倉敷市/身長:172cm

愛称:うー/入団成績:19番

 

続いては『I AM FROM AUSTRIA』で新公主演を果たした英かおと。

まず最初に謝っておきますと、

この新公主演抜擢は個人的に去年最も驚いた3大人事の1つでした。

(残りの2つは美弥るりか退団と愛月ひかる組替え)

 

というのも、帆純、諏訪の両名は

本公演での抜擢から見てもなんとなーくその予兆が感じられたのですが、

英に関してはいささか唐突な印象で、

99期の対抗馬・輝生かなでの「おこぼれ」感が拭えなかったからです。

 

とはいえ、彼女の存在を知ってから月組公演を見返すと、

若手チームの中では比較的役を与えられており、

ちゃんと見覚えのあるスターさんでしたので、

どうやら私がちゃんと見ていなかっただけのようでした。笑

 

というわけで経歴を振り返ってみますと

『カンパニー』ではバーバリアン、『エリザベート』では黒天使と

本公演ではいわゆる「ダンス選抜」に選ばれることが多かった模様。

 

新公主演への足掛けは、

『Anna Karenina』のセルプホフスコイ役でしょう。

 

その甘いマスクと爽やかさを生かし、

美弥演じるアレクセイ・ヴィロンスキー伯爵との対比を

若手ながら見事に演じ切りました。

 

映像で見る限り、歌もダンスも芝居も平均以上に出来る、

いわゆる「オーソドックスタイプ」のスターである印象なのですが、

しかし月組は96期・夢奈、97期・蓮と、

持ち味の被るスターを重用しているなぁとも思うわけで…。

 

まぁ暁千星も甘いヴィジュアルですし、

振り返ると龍も明日海も珠城も「顔の造り」だけ見ると甘めですので、

月組Pの好みなのかもしれません。笑

 

そう考えると、彼女は実に月組らしい若手スターとも言え、

ラスト新公主演も当然の流れなのかもしれませんね。

今後の本公演での抜擢に期待したいと思います!!

 

高い技術力のいぶし銀スター・諏訪さき

 

諏訪さき(雪組)

出身:京都府京都市/身長172cm

愛称:しゅわっち、くっすー/入団成績:2番

 

ラストは『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の公演中止により

「幻の新公」の主人公となった諏訪さき。

 

99期次席入団という成績優秀な彼女は

(首席は現月組トップ娘役の美園さくら)

若手スターの中でも舞台で比較的重用されてきた印象です。

 

その最もたるは『Gato Bonito!!』より、

タンゴの場面での朗々たる歌唱でしょう。

雪組別格四天王・煌羽レオに負けじとギラギラオーラを放ちながら

若手らしからぬ歌唱力で舞台を見事演出していました。

 

続く『壬生義士伝』での藤堂平助、

こちらも煌羽レオ演じる伊東甲子太郎の腹心の一人を熱演し、

斬られ芸の身のこなし、目の動きはまさに和物の雪組の血統。

 

が、かようにポスト・煌羽レオとして育成されているのが見え見えで、

かつ雪組は「一人っ子政策」名高い組ですから

どうだろうなーと思いつつ見守っていたら、まさかのラスト新公。

 

彼女の「新公主演したい!!」という思いは

ただの一観客である私から見ても強く感じられましたし、

その「いつか来る日」に備え、

ずっと鍛錬を重ねているのも感じられましたから

そんなギラギラジェンヌ、いやー推せるわーって話ですよね。笑

 

これからは別格コースではなく、

路線としての活躍が期待されることになったわけですが、

一人っ子政策から脱しつつある雪組で、

彼女は果たしてどのような道を辿ることになるのでしょか?

 

雪組の次期体制含め、

今後の展開が非常に楽しみです。

 

渡された「チケット」でどこまで行けるのか

 

帆純・英・諏訪の99期御三家は見事新公主演を果たし、

「路線スター」としてのチケットを手渡されたことになりました。

 

それはタカラジェンヌとして非常に喜ばしく、

光栄なことでしょうけれど、

辛く過酷なスター街道に進まざるを得なくなったとも言えます。

 

例えば、2期先輩の97期生。

永久輝せあというトップド本命がいる一方、

彼女たちと同じくたった1回新公主演を果たしたスターが3名います。

 

そのうち、綺城ひか理は星組へ組替え。

蓮つかさと留依蒔世は自組で支えとして活躍中ですが、

彼女たちも宝塚を構築する上での「人事の駒」とも言えます。

 

もちろん、紅ゆずるに続く新公主演1回のトップスターという

夢ある答えに辿り着く可能性ももちろんあるわけですが、

果たして、彼女たちの旅路の果てに待っているものは何なのでしょう。

 

と、それはだいぶ先の話。

今は彼女たちに少しでも舞台で輝けるチャンスが

来ることを祈りたいと思います。

 

99期の3人に幸あらんことを!!

 

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コメント

  1. MIKA より:

    こんにちは。
    いつも楽しく拝読しております。

    諏訪さきちゃんの記事がありましたのでコメントしたくなりました。

    私個人の京都ご朱印巡りの際、あの壬生義士伝の前?に、伊東甲子太郎にまつわるお寺にレオちゃんと一緒にお参りをしたそうです。
    そのご朱印を書いて下さる方が喜々としてお話くださいました。レオちゃんのサインもしっかり飾ってありました。藤堂平助役の方と来たといっていたので、地元京都のさきちゃんが案内したんでしょうかね。
    ジェンヌさんはきちんとお参りや報告されているのだなぁと思いました。

    東京の新人公演本当に残念でしたね、ある意味伝説の宝塚大劇場新人公演になりましたね。そういった伝説がつくとジェンヌさんの周りの空気が変わる気がします。

  2. ちょっこー より:

    この3人に対しては「結局、別格でしょ?」と思いながら読んでいました。
    最後の一文を読むまでは。

    何が起こるかわからないのが宝塚。

    何年後かに「まさかこんなに活躍するとは思わなかった」となってほしいものですね。