2024年度版・正月ポートに見る現在の組体制について

 

宝塚において、その組体制が最も分かりやすく出るのが、

歌劇と宝塚GRAPHの正月ポートです。

 

この正月ポートは、いわゆる新春初見出しのようなもので、

スターという商品を年頭に大々的に売り出す広告です。

ここに名を連ねてこそ、正真正銘スターの証だと言えますし、

ここでの序列が後々まで尾を引いたりします。

 

そんな2024年版について、年度と組を比較しながら、

今後について考えていきます。

 

2024年度版・正月ポート掲載者まとめ

 

まずは、その格式が最も高く、

スターの序列が如実に出る「歌劇」から。

 

2024年新春「新春スターカラーポートレート」メンバー
花組:柚香光、星風まどか、永久輝せあ、聖乃あすか
月組:月城かなと、海乃美月、鳳月杏、風間柚乃
雪組:彩風咲奈、夢白あや、朝美絢、和希そら、縣千
星組:礼真琴、舞空瞳、暁千星、極美慎
宙組:芹香斗亜、春乃さくら、桜木みなと、瑠風輝、鷹翔千空
専科:凪七瑠海、水美舞斗、瀬央ゆりあ

 

今年初掲載は宙組新トップ娘役の春乃さくらと、

101期生の鷹翔千空。どちらも宙組生ですね。

 

 

続いて、敷居が比較的ゆるく、

学年序列差よりも組事情が色濃く出る「宝塚GRAPH」。

 

2024年「110th Special Portrait」メンバー
花組:柚香光、星風まどか、永久輝せあ、綺城ひか理、帆純まひろ、聖乃あすか、一之瀬航季
月組:月城かなと、海乃美月、鳳月杏、風間柚乃、礼華はる、彩海せら
雪組:彩風咲奈、夢白あや、朝美絢、和希そら、諏訪さき、縣千
星組:礼真琴、舞空瞳、暁千星、天華えま、極美慎、天飛華音
宙組:芹香斗亜、春乃さくら、桜木みなと、瑠風輝、鷹翔千空、風色日向
専科:凪七瑠海、水美舞斗、瀬央ゆりあ

 

初登場はバウW主演を取った帆純まひろ、一之瀬航季、

同じく単独主演を取った102期生の天飛華音、風色日向、

そして不思議な諏訪さき。これは雪組事情によるものですかね。

 

正月ポートから見えてくること

 

今年の正月ポート関連で一番特筆すべき点は、

歌劇に鷹翔千空が載って、

同期の礼華はるが載らなかった点でしょう。

 

101期生といえば、入団当初は縣千と鷹翔千空がツインタワーで、

礼華はるはダークホース的な立ち位置だったはず。

 

1期下に彩海せらがやって来て、

てっきり蓋登板になるかと思いきや、

まさかのバウ単独主演を取り、暫定4番手に。

 

バウ主演自体は鷹翔千空の方が先に取っていますけれど、

礼華はるは『万華鏡百景色』で単独降りを先に取り、

どうやら鷹翔千空は『PAGAD』で天彩峰里と同時降りだった模様。

 

つまり、礼華はるが鷹翔千空を「抜いた」とまでは言えないものの、

てっきり「並んだ」くらいの扱いになったのかと思いきや、

ここで明確に鷹翔千空>礼華はるという序列をつけてきました。

 

果たしてこれが何を意味するかは…

今年後半になれば分かるでしょうかね?

 

一方の102期生は、

昨年宝塚GRAPHに載ったのが彩海せらだけだったのに、

今年はきっちり天飛華音、風色日向も載せてきました。

ボーダーを102期バウラインで切ったのが、実に分かりやすいですね。

 

むしろ、去年なぜ彩海せらが単独なのか謎だったくらいですが、

天飛華音はもちろん、風色日向はここに載れて本当に良かったですね。

 

アンバサダーに選ばれたにも関わらず、

なぜかイマイチついてなくて、今回もバウが流れてしまいましたが、

劇団のことですから絶対リベンジさせてくれるはず。

彩海、天飛の両巨頭についていけるのか、今年の飛躍が楽しみです。

 

キーになるのは103期生?

 

そして来年は、歌劇に礼華はると102期生の誰が入れるか。

(礼華&彩海が同時なら「でしょうね」案件になりそう)

また、宝塚GRAPHに103期生が入れるかが、ポイントになりそうです。

 

それにしても今年は、柚香、月城、彩風、和希、天華と、

一気にガッツリ抜けていくことが確定済み。

ここに希波と亜音が入るとなると、

もともと人数の多い花と宙がさらに増えることになるんですよね。

 

全組通してどのような調整が入るのか、

今年も人事から目が離せませんね。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    組事情が色濃くでるグラフのお正月ポート、と。
    そうですよね。ホントに。
    明年は、ガラリと顔ぶれが代わっているかと思うと、時のながれを感じます。
    年明けて1月も後半に入り、月組リサイタルが始まりますね、楽しみであり淋しくもあり、勝手気ままな心境です。