雪組『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』、
既に本公演を観劇済みなのですが、
なかなか感想を書く時間がなく…。
本日、無事新人公演が上演されまして、
ライブ配信で観劇出来ましたので、
先にこっちの感想をさっくり書いていこうと思います。
主要キャスト感想
主演を務めたのは、これが2度目となる106期生の華世京。良い意味で挑戦していて良かったです。彼女は入団当初から大抜擢の嵐で、当然ながらこれまで「上手くやること」を一番に重要視していた印象があります。それが無難というか、殻を破れていない印象があったんですけど、今回はそれを打破してやろうという熱いパッションが感じられました。正しい音程を取ることより、感情表現を一番に発露すること、それを実演するのって優等生タイプには非常に難しいと思うのですが、よくやれてましたね。化粧もだいぶ進化し、今回は彩風咲奈に絶妙に寄せていて良かったです。
ヒロインを務めたのは研2の108期生である星沢ありさ。ザ・正統派ヒロイン、そしてザ・正統派美人でしたね。笑顔やオーラは華やかでありながら、楚々とした雰囲気も良い。潤花と春乃さくらを足して2で割ったようなビジュアルも目を惹きました。歌はまだ発展途上ですけど、芝居心は合格点。声も綺麗ですし、これからの飛躍にさらに期待です。
2番手・シャーロック・ホームズを務めたのが103期生の聖海由侑。やっぱり歌が上手い!!高らかに美声を響かせながら、ノリノリで芝居している姿が可愛らしかったです。後半(悪魔モード)からさらにギアがかかり、勢いのまま走り抜けていました。最後の挨拶も実に素晴らしかったです!!
3番手・編集長役が103期生の壮海はるま。他のメンバーが全力顔芸コメディに走っているからか、唯一の正統派スターに見えましたし、めちゃめちゃめちゃめちゃカッコ良かったです!!!!!!タッパもあるし、スーツ姿が本当に似合ってました。カタブツ系の和希そらとは全く違う編集長像で、昼はデキリーマン夜は麻布で遊ぶチャラリーマン風で良かったです。笑
その他キャスト感想
個人的にMVPというか、こんなに出来るんか?!と驚いたのが花の105期生の1人、メイヤー教授役の紀城ゆりや。正直、今まで彼女は何が得意なのかイマイチ読めてなかったのですが、こんなに芝居が出来るタイプだったんですね???!!!ひん剥く目玉も過剰な動きも素晴らしい!!前回の主演でスターとして大いに成長し、殻を破れた印象です。ま、正路線感は薄いんですけど、芝居系ジェンヌとして雪組の大いなる戦力になることは間違いないでしょう!!
娘役を見ていくと、ビアトリス(本役:音彩唯)を演じた華純沙那、本役に比べて良い意味で庶民感のあるビジュアルなので、役どころにピッタリハマっていました。ロティ役(本役:野々花ひまり)は107期生首席入団の白綺華。やはり声が抜群に良い。儚い雰囲気がいじらしい妹役に良く似合ってましたが、やはり路線系は厳しいのか…?メアリ役(本役:妃華ゆきの)の愛陽みちは、104期生だからこその大人の色香が出ていて良かったです。貴重な104期生微妙路線候補なのにイマイチ推されきれないのが残念。音彩唯は今回はほぼモブという渋い扱いでしたけれど、それでも老婆っぽい小芝居をちょこちょこ入れていて面白かったです。あとは千早真央、琴峰紗あらあたりが目立っていたかな。あ、音綺みあを認識出来たのが収穫でした。
男役の方は、まずはジョージ役(本役:真那春人)の紗蘭令愛が男役として素晴らしく熟成されていました。あとはミスターポリスマン風の本役:壮海はるまとは全く真逆なジョーを演じた夢翔みわも上手かったです。ウィリアム役(本役:諏訪さき)の蒼波黎也は上手過ぎて逆に目立てていなかったかな…。バルフォア役(本役:華世京)の風立にきも危なげない出来栄え。あと、前から思ってましたが月瀬陽(本役:咲城けい)は顔が好みです←
新人公演が何事もなく続きますように
本作演じるのが難しいコメディ作品でありながら、
多くのキャストに均等に出番があり、
かつ着て楽しいスーツ物ですから、
雪組若手陣にとって非常に大きな経験となったことでしょう。
また、例の事件以降初の新人公演ということで、
そのプレッシャーは計り知れなかったと思いますが、
無事終えることが出来て本当に良かったです。
とはいえ、新人公演は西と東でやってこそだと思うので、
きちんと体制を確立したうえで、
安定した新人公演の運営をこれからも続けて欲しいと改めて思いました。
雪組の皆さん、お疲れ様でした!!
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コメント
いつも楽しく興味深く、拝見しております。
聖海さん、壮海さん、紀城さん、蒼波さん、素敵でした。
超御曹司を真ん中に、であるにしても、それぞれが輝いている雪組の未来に、夢いっぱいな気持ちになりました。
今回の記事を読んで、娘役さんを次回はしっかり見たいと思いました。ありがとうございます。
新公って、やはりいいなって、親族で楽しませていただきました。
ありがとう、雪組さん。
本公演も大千秋楽まで、健康で駆け抜けてくださーい。
本公演は、一度観劇することができました。作品的にも今回の新人公演を観てみたいと思っていました。
全国ツアーで紀城ゆりやさんのお芝居を観てから注目するようになっていたので、新人公演で縣千さんの役をされると知り、どんな役作りをされるのかとても興味があったのですが、残念ながら仕事が終わらず配信を諦めました。MVPと言われるほどだったのですね!とても観たかったです。これからも注目して行きたいと思います。
有難いことに劇場で観劇させて頂きました。
華世くんは学年的に難しい役かも?と思ってましたが持ち前のスター性もあってあの広い舞台に1人で立っても安定の魅力があり、さすがは御曹司。
今回、聖海さんのお芝居やお歌をちゃんと観たのが初めてで「ああ、これは2番手の役来る。主演希望の声も分かる。」でした。
壮海くんもラスト新人公演主演希望の声が上がるのがとてもよく分かる出来栄えで本役のジョーとは真逆な役を彼女らしい役作りでやっていて安心してみていられました。高身長でただ住まいが美しいし登場でもうカッコ良い!!スター性も上がって来てるので別格路線で育てたら右にも左にも振れるし作品作りにとても役立つ生徒に間違いなくなれると思います。同期が挨拶してる時のグッと来ている顔とか見守り方が「将来の組長候補でもあるの?」と勝手に思ってしまいました。紀城さんもコメディでいままで見せてない自分を見せると言ってらしたように生き生きやっていて「こういうのお芝居好きなんだろいしセンスあるな。」と感じましたね。風立さんも初めてお芝居を認識させて貰いましたが、ああこの役がくるの分かるって思いました。
初ヒロインの星沢さんはよく頑張って演じ切りましたね。華純さんもしっかり存在感を出してましたし、音彩さんもどこにいても分かる。経験って大事なんだなとしみじみ思いました。
新人公演は何十年ぶりの生観劇でした。観終わって「今の新人公演ってこんなにレベル高いの!?」でした。在籍している生徒さんの質もありますが、群舞や掛け合い芝居など本公演並みにちゃんとしていてどれだけ稽古したんだろうと思わせるものでした。未来の雪組の安泰だと思わせてくれるものでした。