雪組『ベルサイユのばら』新人公演感想

 

雪組『ベルサイユのばら』の本公演の感想を更新している真っ最中ですが、

本日の雪組新人公演のライブ配信を無事見ることが出来たので、

キャストを中心に感想をさっくり書いていこうと思います。

 

主要キャスト感想

 

主演のフェルゼンを務めたのは104期生の蒼波黎也。まずは初主演おめでとうございます。そして、すっごいクラシカルですね(褒めてます)クソデカボイスにちりめんビブラード、顔圧強めの型芝居にタッパもあるのですごーーーーーくクラシカル。93・94期あたりの体躯型スターの風味を感じる一方で、さすが音高文化祭主演者らしい器用さも感じられました。。行け行けフェルゼンもばっちしキメてましたし、オーラスの暑苦しいくらいの王妃さまああああああああああああああああも良かった。もともとの持ち味が別格風味な彼女ですけど、主演を務められる喜びと責任感で真ん中らしく輝いていたと思います。

ヒロインのマリー・アントワネットを演じたのは107期生の首席入団・白綺華。彼女ももともとは別格系の持ち味…と思うなかれ、さすが首席入団者、安定感のある実力で舞台を引っ張っていました。ヒロインらしい声質に、芯の通った歌声、指先まで神経の通った芝居と振り、そしてどこか美園さくら風味を感じさせられるゴージャスな立ち姿。素晴らしい。演出の都合上、出番が最初と最後までなかったのが残念ですが、それでもインパクトを残したヒロイン芝居だったと思います。

2番手、オスカルを演じたのは105期生の紀城ゆりや。すごく綺麗になっている…?!どこか龍真先オスカルを感じさせられるビジュアル、高い声は朝美絢そっくりで、良い意味でビックリしました。もともと芝居上手なスターですけど、良い塩梅の女性らしさ、からの「今宵一夜」、その返す刀でバスティーユでの熱演と、まさしく屋台骨として大活躍でした。

3番手、アンドレを演じたのは106期生の華世京。個人的には今までで一番ビジュアルがハマっていた気がします。顔立ちが濃ゆいのを後ろ毛でカモフラージュ出来るからですかね?ま、彼女についてはさすがの安定感でした。

 

その他、気になるキャスト

 

雪組の新御曹司候補といえば、108期生の苑利香輝109期生の律希奏。2人とも化粧が相当上達し、だいぶスターらしくなってきましたね。ベルナール役の苑利香輝は顔圧強めなタイプですけど、パリ革命の場面でアグレッシブなダンスを披露。ジェローデル役の律希奏は雪組には珍しいキラキラビジュアル系で舞台に華を添えていました。今後の成長が楽しみですね。

男役だと、やっぱり水月胡蝶の顔が好みやわぁ。広場のシーンで紀城アンドレの背景で少年役として映っていた彼女の顔面爆イケっぷりったらなかったです。デュガゾン役(本役:久城あす)でしたけど、芝居もイケるのが判明。もっと活躍して欲しいけれど、やはりタッパが足りないのが問題なのか…。これからもひっそりと応援していきます。←

一方の娘役でいうと、まずはロザリー役は105期生の音彩唯。うwまwすwぎw ビジュアルも一人完成されていて本当に驚きました。本公演では悪女・ジャンヌを演じ、新人公演では天使のようなロザリーを演じ、と、一度で二度美味しいあたりさすが超路線だし、どっちも上手い。凄い。

モンゼット夫人を演じた106期・華純沙那は、こういう別格役も上手いんだなぁと感心しました。相対するシッシーナ夫人の104期生・麻花すわんもすっかり芝居上手に大成長。ビジュアルも良く、ツヨツヨ脇路線ですね。あと、今回大抜擢だったのは、ジャンヌを取った107期生の瑞季せれな。音彩ジャンヌとはまた違う、土着色の強い悪女像で素晴らしかった。この3人は凄く良かったけれど、場面カットの都合上最初しか出番がなかったのが残念…。

あとは小公女としてチラっと映っただけで美人と分かる星沢ありさ、超路線候補の音綺みあの芝居達者さも観られて良かったです。

 

話は自然だけれど

 

一本物の新人公演ということで、演出面でも多少の変更点がありましたが、特にオスカル&アンドレの場面を一まとめにしてくれたおかげで、話の流れは本公演よりむしろ綺麗だったように思います。が、ただでさえ役が少ない本作、時間を短縮したことで役の偏りがとんでもなかったですね…。まぁ仕方のないことですが。

宝塚古典の代表格である『ベルサイユのばら』を新人公演で演じられたことは、大きな財産になることでしょう。明日からの本公演でのさらなる飛躍に期待したいです。

 

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コメント

  1. たね より:

    今晩は。
    私も新人公演を配信で観ました。
    レベル高かったですね。
    どの役も台詞がしっかりしていて説得力がありました。
    メルシー伯爵の方、素晴らしい。老け役ですが、あまり老人感が出てなくて丁度良かったです。音彩さん、華世さんは新人公演レベルではないです。凄い❗
    場面構成は新公の方が話が繋がって良かったです。
    雪組の若手たちは期待できますね。

  2. アライグマ より:

    配信を観ました。

    全体として、稚拙な人は皆無で、ストレスなく没入できるレベルの高い新人公演だったと思います。

    個人的に印象に残ったのは、白綺さんの後半の演技、メルシー伯爵の説得場面です。新人公演を忘れて引き込まれました。
    オスカルさんも、戦う場面はきりっとして、結構好きかも。

    あと、美しい容姿の娘役さん達(名前がわからないのですが、)目を引く方たちがいましたね。

    主役の蒼波さんも実力が十分見えました。落ち着いている。確かに諏訪さんのようなしっかりした演技と何でもできるタイプなのかなという印象。

    若手の皆様にも出番を用意して、それぞれの実力が大劇場でも存分に発揮できるような演目を座付き作家さんにはお願いしたいと思ってしまいました。