花組 『マスカレード・ホテル』感想

まだまだ続くよ観劇Days!!

ということでセ〇ィナ様のおかげで

12月から宝塚漬けの日々の蒼汰でございます。

(月組2回、宙組2回、雪組2回に今作の合計7回!!)

 

明日、千秋楽を迎える

瀬戸かずや主演の『マスカレード・ホテル』を観てきましたので

さっそく感想をまとめていきたいと思います!!

 

ミステリーと宝塚的美意識の融合

 

さて、この『マスカレード・ホテル』ですが、

蒼汰は原作を読んでなければ映画版も見ておりません。

(年始のスペシャル放送をすっかり忘れていました。笑)

 

しかしオチは知っているという

さすが話題作やなという状況で観劇してきたわけですけれど、

これがなかなかに面白かったです。

 

いや、何が面白いって、

もちろんそのストーリー性ももちろんですけれど

その中にもしっかり「宝塚感」が感じられたことでしょう。

 

キムタク扮する瀬戸かずや(違)、事件解決のためにホテルに潜入捜査。

その教育係を任されたホテルマンの女性と、衝突しながらも互いを認め合い、

ついに事件の真相へとたどり着く。

 

そんな物語の中で、冒頭のダンスナンバーや1幕最後の突然の仮面舞踏会など、

視覚的に華やかであるのはもちろんのこと、

最後にロマンスの香りを予感させて終わるのが、無理なく爽やかで良かった!!

 

その一方で、最近流行の映像演出には一切頼らず、

膨大なセリフ人海戦術で作品を表現し切ろうという

制作者側の熱い思いも感じられたのが非常に印象的でした。

 

とにかくキャストが喋る喋る。

よくもまぁこんなセリフ量を暗記出来たなと純粋に感心しましたし、

それがきちんと言葉として伝わったのが当然ですけれども良かったです。

 

そして、そんなクラシックな宝塚感を表現するにあたり、

このカンパニーを芯として支えたのは、

もちろん瀬戸かずやであることは間違いありません。

舞台を通して花組で17年培ってきた男役力をビンビンに感じました。

 

ニヒルで、クールで、でも熱くて、

その佇まいだけで登場人物としてのカッコよさを表現出来るスター。

さすがですよね。

 

今作はそんな瀬戸の「萎れた美しさ」というか

最近の急激な若返りを果たそうとしている宝塚のアンチテーゼ的な、

上級生・芸達者でしか魅せられない宝塚的公演だったと言えると思います。

 

別格枠だからこそ魅せられるモノがある

 

現在、別箱で公演中の 『DANCE OLYMPIA』側は、

柚香、華、水美、永久輝、聖乃とフレッシュ&キラキラチーム

もとい、これからの花組の正路線チームと言える構成だと思います。

 

一方こちらは瀬戸、朝月、飛龍、帆純、音くり寿と

露骨に「これからの花組を支えてあげてね」

別格チームで構成されていることがとても印象的です。

 

だからこそ今作のような

シックで大人な色合いの公演が生まれたわけですから

割り振りとしては正解だったかなぁと思います。

 

特に飛龍音くり寿の安定した舞台技術は本当に目立っていました。

通る声と滑舌に芝居力、ダンスや所作も美しい。

 

この2人は柚香体制花組で美味しく使われることは間違いないなと

舞台を見て改めて思いましたね。

 

 

そしてフィナーレでの瀬戸&朝月コンビのデュエダンを見て、

私は謎に感動してしまいました。笑

 

かたや大量にいた路線スター戦線の中で花男像を貫き17年、

屋台骨として常に花組を支え続けた瀬戸と、

 

96期生として叩かれながらも娘役経験を積み、

組替えして雪組で娘2として活躍したのち、古巣に帰った朝月。

 

どう考えてもトップ路線でない2人が、

これまでの血のにじむような努力と

スターとして忙殺された日々の先に劇団から与えられた

ご褒美のようなものなのかもしれないなと思うと…涙が…。

 

もちろんこの2人がいつまで柚香体制花組に在籍し

若きトップコンビを支えてくれるのか分かりませんが、

少なくともコンビを組んで主演を張るのは最初で最後。

 

つくづく上級生労い抜擢って良いもんだなぁと

本公演を見て改めて実感しましたね。

 

実は宝塚の王道的公演だったかもしれない

 

主役である瀬戸は、突き抜けて歌が上手いわけでも、

ダンスが得意なわけでもないけれど、

とにかくカッコ良くて男らしく、それをひたすら堪能することが出来る。

 

ヒロインの朝月は舞台を壊さない程度の舞台技術を持ちながら

たおやかに主演を支えながらも自身の魅力も光らせていた。

 

その下には、将来有望な若手たちが実力を研鑽し合い、

それを舞台で目一杯披露している…

って実に宝塚の王道スタイルですよね、この体制って。

 

これが正路線を集めた新トップ体制による

ダンス&ショー公演の裏で行われたというのが非常に興味深いですね。

 

時代の流れとともに変わりゆく伝統芸の中で、

新時代とは逆ベクトルに重きを置いた公演が、

ミステリー小説原作であるというのがまた、実に宝塚っぽい。笑

いやはや、良い意味で「らしい」公演を楽しませて貰いました。

 

舞台の感想というよりは、

組体制への感想のようになってしましましたが、笑

本題はキャスト別感想で…

ということで長くなってしまったので次回にて!!

 

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コメント

  1. 渡辺 より:

    こんばんは。いつもブログ拝見しています。
    私もマスカレードホテルを観劇したのですが本当に楽しませていただきました!
    特にそうたさんも仰られているようにデュエダンが素敵すぎて涙がでそうになりました。
    今までデュエダンにそんなに興味がなく、DVDでも早送りしたりしていたのですが、、笑
    今回ばかりはもっと長尺で見せて!と思ってしまいました。
    新生花組を手堅く支えるメンバーたちから目が離せませんね。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      デュエダン本当に素敵でしたよね。私も実はたいして興味のないクチなのですが…笑
      この2人には不思議な夢々しさがあって良かったです!!
      新体制花組の未来は明るいなと思いました!!

  2. るりるり より:

    こんばんはー。既にもうそんなに観劇されたんですね〜。地方民には羨ましい限りです…。「マスカレードホテル」は原作も映画も観ていないのですが、あきらさんにぴったりだなぁと思っていました。近々、映画がCSで放送されるので観てみます!(スカステに入ってないので専らCS放送される宝塚を観ています。) トップさんも好きですが、別格ジェンヌさんも好きです〜。先日「るろうに剣心」を観たのですが(ごめんなさい、今頃…。)れいこさんの周り?に居た、忍者(役名わからない…)別格4人衆、カッコ良かったですもんねー!去年、全国ツアーでことちゃんの星組さんが来てくれたんですが、はるこさんがめちゃくちゃ綺麗で色気があってステキでした!デュエダンも美しくってー。私もそれこそ涙が出ましたよ〜。グッズ売り場で妙齢のおじ様がはるこさんのポストカード、買ってましたもん。笑 あきらさんといい、ひらめちゃんといい、培ってきた技術がある方は素晴らしいですね。もちろん、フレッシュ、キラキラな方もステキですが。なんかごめんなさい、自分の好みの話ばっかりになってしまいました。「イスパニアのサムライ」のキャスト別の感想、楽しみにしています!

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      別格スターには別格としての美しさというかカッコよさがありますよね!!
      雪組別格四天王といい音波みのりさんといい、やはり彼女たちにしか出せない魅力があると思います。星組全ツは拝見出来ていないので、来月のスカステでの放送が楽しみです!!
      イスパニアのキャスト別感想は、ごめんなさい断念してしまいました…笑

  3. コスモスハート より:

    マスカレードホテル、観てきました。良作な気がします。(笑)

    演出が、大がかりなセットや文明の力に頼らない分、演劇の基本?みたいな演出だと共感しました。
    2階A席だったのですが、ショー的要素の場面や挨拶で、
    あきらさんが、笑顔で、結構、2階席にも目線をくれるので、満足度高かったです。青年館ホールの舞台と客席の距離が近いからということもあるでしょうが…
    長台詞の芝居色濃厚な作品は苦手なのですが、軽快な主人公に、絶妙なタイミングで笑いを誘う後輩、皆の台詞が聞き取りやすく、歌も安定の安心感。
    音くりちゃんの怪しい犯人を予感させる口笛?舞台の前を謎の微笑みで横切る…すごいなあと思いました。

    正直、オンザタウンのような名作でも、時代と背景がしっくり来ない未消化の状態に陥る作品より、こういう原作ありきであっても、宝塚オリジナルが生まれてほしい。と願うファンです。

    マスカレードホテルという題名の主題もぶれず、逆に宝塚的な演出効果を生む、良いキーワードになっていたようなイメージでした。

    蒼汰さんの理路整然とした解説や、スターシステムの法則がわかりやすいですね。このブログを見て、ルサンクの写真の枠とか確認して納得しました。
    今後も楽しみにしています。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      私も2階S席だったのですが、おっしゃる通り瀬戸さんの視線が結構来るもんだなぁと思いました。
      その時の鋭い眼差し、眉間のしわを見て「あぁ、宝塚だわ…」と感動した次第でございます。笑
      音さんのあのhuhuhu~♪だけで不穏感が出せるのもすげぇなと思いました。(しまった、感想編に書くのを忘れていた…笑)
      原作ありきをこれだけ宝塚色に染めるというのも、なかなかに面白いものだなと改めて思いましたね。こういう作品が今後も増えると良いですね!!

  4. こぼた より:

    こんばんは。

    私も、今回ご縁があってマスカレードホテルを観劇できました。
    ダンスオリンピアは個の魅力溢れる花組の公演だとしたら、マスカレードホテルは宝塚の根本を感じた公演だったなと思いました。

    具体的にいうと、生徒名ではなく、男役、娘役、素敵だなぁ…!と心から思わせてくれる公演だったなと。瀬戸さんは、おっしゃる通りダンスも歌も、飛び抜けたストロングポイントではない。
    だからこそ、男役としての佇まいで欲を出さずにどんな時も一番美しい姿で居続ける。それをカンパニー全員で統一してやり遂げた事にとても感動しました。(舞台上でずっとコメディを担当していた飛龍さんがフィナーレで男役の2番手として凛と美しく居る姿は、そういうカンパニーの在り方がよかったのかなと思いました。)

    そして、問題児を教育していく朝月さんの役どころ。厳しいながらも誰に対しても思いやる心があり、驕らないお姿に娘役の在り方を感じました。そして主演二人だけでなく舞台を支えるジェンヌさんがたの演技力の高さ。

    最後のフィナーレに宝塚の粋が結集し、群舞はもちろん、厚いスモークの中で舞い踊る主演お二人の姿にとても幸せな気持ちになり、劇中ではとっても短い恋愛(?)シーンでも、終演後は「宝塚見たな〜〜!!!!!!」と、大変満足しながら青年館ホールから出てきました。

    ダンスオリンピア・マスカレードホテル、どちらも最高の舞台でしたし、最高の2組が合流して作り上げる新生花組の舞台が楽しみになりました。

    ここ最近、長々とすみません。これからも応援しております。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      いやー、まさしく一字一句同意です。皆さんがそれぞれに役割を果たしながらも一つのカンパニーとして素晴らしい公演を作る。実に宝塚的だなぁと感動してしまいました。
      キャスト別感想編でも書きましたけれど、飛龍さんの芝居とフィナーレでの色の違いとか、朝月さんのクラシカルな娘役のありかたとか、
      もちろん裏打ちされた実力があってこそなわけですけど、色々と新たな発見のある素敵な公演でしたね。

  5. ねじねじ より:

    皆様のコメントにもありましたが、びっくりするぐらい「宝塚見たな~~~!」という満足感のある公演でしたね。
    正直、そんなに期待しないで行ったのですが、ものすごく楽しかったです。
    あきらが笑っちゃうぐらいキムタクでしたが、なんていうか「品のあるキムタク」というか「きれいなキムタク」って感じなのが見ていてじわじわツボでした。

    映像を使わない長台詞の数々、親切にホワイトボードにサマリが毎回書いてあったので、状況説明の長台詞のときにはスターではなくホワイトボードをオペラグラスでじっと見てしまいました。(が、それにしても全員聞き取りやすい台詞回しでストレス無かったですねー)

    現代劇で凝った舞台装置がなくても、演者の力でタカラヅカはできる、という花組の気概に満ちた作品でしたね。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      まさに宝塚版「綺麗なキムタク」って感じでしたよね。むしろキムタク以上に過剰にキムタクだけれども、でも品がある感じとか特に。笑
      あのホイワトボードもギャクポイントであり、解説演出でもあり、面白い小道具でしたよね。
      なんとも予算の低そうな(版権が高いのかな?)舞台のわりに、それを感じさせない「THE・宝塚」な印象が強い不思議かつ面白い公演でした。スカステ放送が地味に楽しみです。笑