星組『霧深きエルベのほとり』キャスト別感想

前回は『霧深きエルベのほとり』の全体的な感想を記事にまとめましたが

星組『霧深きエルベのほとり』感想

本日は主要キャスト別のざっくり感想を書いていきたいと思います‼

 

【諸注意】

一応お断りしておきますが、舞台の感想というのは得てして「個人的なもの」です。

つまりただの感想文なので、お読みになって反論、批判等もあると思うのですが

それを投げかけられても「そうですか、私達は価値観が合わないんですね」

としか言えませんので、ただの一個人の感想としてどうぞお読みくださいませ。

 

キャスト別ざっくり感想

カール/紅ゆずる

 

紅ゆずるによく言われる「クラシカルな男役の魅力」という評価、

私はいまいちピンときたことがなかったのですが、

今回でなんとなく分かりました。うん、確かにハマり役。

 

彼女の時に過剰なおふざけが「照れ隠し」

不得手な歌が「陽気な船乗り」というキャラに落とし込まれ

今作では非常に魅力的に映っていたのが面白かったです。

(まぁ演出勝ちと言えなくはないのですが…。笑)

 

だけど、ただ陽気なだけでなく、

そこに得も言われぬ哀愁を漂わせることができるのは

紅ゆずるのスターとしての技量なんだろうなぁとも思うわけで。

 

カッコ良過ぎないことがカッコ良い。

そんな矛盾を孕んだ男役像を見事演じ切ってみせてくれました。

 

ときどき喋り方が孫悟空になってましたけど

それはご愛敬ということで。笑

 

マルギット/綺咲愛里

 

まず、最初に断っておくと

個人的に彼女は最近のトップ娘役の中で

一番ビジュアルが良いと思ってます。

 

箱入り娘過ぎて、後先なーんにも深く考えておらず、

多くの人を傷つけまくりながらも自分は被害者ヅラしているのに

なんかカワイイから許されちゃう…

 

なんて役は、彼女のような超絶美少女がやらないと全く説得力がないわけで、

そういう意味で彼女も凄いハマリ役だったと思います(褒め言葉です)。

 

印象的なのは、ずーっと白い服着てたことですかね。

要は純真の象徴なんでしょうけど、

それもまた華やかに着こなしているのは、さすがの一言。

 

このビジュアルだけで鑑賞者を納得させるパワーというのもまた

宝塚娘役としての技量であることを思うと

彼女もまた立派なトップ娘役なんだなぁと思いました。

今作が彼女のベストアクトだったんじゃないかなぁ。

 

フロリアン/礼真琴

 

こんな正統派2番手男役を演じられて良かったね…。

と、言ってあげたくなるほど役得2枚目を危なげなくこなす礼真琴。

 

ビジュアルもだいぶスマートになり、

本当に隙が無いスターさんになりましたね。

 

個人的に、マルギットへ優しく諭すいくつかの場面での

背中で語る芝居が素晴らしかったです。(※指摘を頂いたので表現方法を変えます)

 

カールとマルギットを応援する立場にいるフロリアンですが

私はあれ、心からの応援ではないと思っています。

 

というか、舞台作品にこれを言うのは野暮と分かってはいても

あれが本心なら、どんだけ聖人君子やねんって話ですわ。笑

 

立場や情勢を鑑みて、自分の感情を殺した上で

大人な対応を取ろうとする優等生。

 

本当は色んな葛藤や言いたいことがあるだろうに

それをグッと堪え、兄としてアドバイスを言うに留めるフロリアン。

けどその本心が、チラリと背中から感じられる…という印象。

 

歌ダンスだけじゃなく、そんな芝居心まであるんかい‼

と、改めてその完璧っぷりに脱帽です。

 

トビアス/七海ひろき

 

最後の最後にこんな生粋の男役を魅せつけるなんて

ズルいっすよお兄様‼

と、言いたくなるくらいの直球男前。

 

スラりと長い手足に衣装が非常に似合っていたし

醸されるいぶし銀的魅力も本当に素敵でした。

 

が、やはり一番の見どころは

餞別的ラストシーンである「あばよ」でしょう。

あれはずるいよなー。さすがの私もホロリときてしまいました…。

 

マルチン/瀬央ゆりあ

 

船乗りボーイズの1人でしたが

彼女の濃ゆい顔立ち、やはり舞台で非常に目立ちますね。

 

さして出番はない役でしたけど

それでも何となく目で追ってしまう存在感がありました。

 

これからどんどん役割を与えられ、

星組を支える存在になっていくのでしょう。

今後のさらなる活躍に期待したいですね。

 

アドリアン/極美慎・ローゼマリー/星蘭ひとみ

 

これぞ星組‼という感じの

麗しすぎるビジュアルコンビ。

特に星蘭ひとみ。こんなにも麗しくドレスを着こなす娘役さん、おります?

 

私は基本、歌ウマスター愛好家ですが

彼女のようなヅカ的美の究極

やはり存在不可欠なんだなーって思いましたね。

 

ただ、今作のポジションくらいが個人的にはちょうど良いので

ぜひ今のままでお願いしたいですが。笑

 

ヨーニー/天飛華音

 

爆上げの予感☆

 

組替えでやってくる舞空瞳の同期生、ということで102期生。

現在研3の男役にも関わらず、本当に美味しい役でしたね。

 

あんな少しの出番なのに、なんとも言えないキラキラ感、

声もよく通るし運動神経も良さそう。

と思って調べたら、なんと入団成績2番なんですね。

(ということは舞空と合わせて1,2位が揃うわけか…)

 

極美の次は彼女なのかな?

将来が非常に楽しみですねー‼

 

感想追記:客席降りについて

 

昨日の感想で書き忘れたことがあったので一つ。

それは客席降りについてですが…。

 

いやね、客席降りってテンション上がりますよ?

ジェンヌさんが目の前にいるー‼ってね。

 

だけど今回は芝居でもショーでもダブル客席降りが行われまして

なんつーか「お前ら客席降りさせときゃ喜ぶんだろ?」っていう

大人たちの計算が透けて見えるのが嫌なんですよね。笑

 

ショーはまだしも、

今回の芝居での客席降り、必要ありました?とちょっぴり疑問でした。

 

ただ、今回のような笑って泣ける作品もある意味星組らしくて

非常に素晴らしい公演だったと思います。

次回の『GOD OF STARS-食聖-』も楽しみです‼

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ

にほんブログ村

コメント