柚香光&礼真琴を活かせなかった劇団の罪は重い

 

新公学年時代から人気と話題性を集めた95期生のツートップとして、

研11就任というとんでもないスピードで、

だけど誰もが納得するタイミングでトップに立った柚香光&礼真琴。

 

宝塚歌劇団の栄華の極みとして、

それはそれは大活躍してくれると思っていました。

 

が。

蓋を開けてみれば「あれれ」としか言う他なく、

「柚香光&礼真琴で見たかった〇〇」を、

ことごとく外し続ける演目が続きました。

 

もう!! 本当に!!

私は怒り心頭ですよ!!

 

これは95期スキーとしての心の叫びではなく、

劇団のプロデュース力の低下、もとい、

95期人気に胡坐をかいた体たらくに対する批判です。

 

柚香光の任期を振り返る

 

まずは柚香光。

彼女はその圧倒的なビジュアルで人気を集め、

特に『はいからさんが通る』『花より男子』『ポーの一族』と、

漫画原作の作品に主演(出演)しヒットを重ねてきました。

 

それは、二次元ものを三次元化する再現力が凄い…、

というよりも、その圧倒的なビジュアルが次元を超越し、

「空想」でしかない二次元の世界を三次元化しても説得力を持たせてしまう、

井出達、立ち振る舞い、オーラを持ち合わせるスターだからです。

 

ですから、トップとして主演者になったのなら、

当然ながら1作くらいは漫画原作ものをやると思うじゃないですか???

 

で、蓋を開けてみたら、

まさかの『はいからさんが通る』セルフカバー、オンリー。

舐めてんのか?って話ですよ。

 

新作海外ミュージカルの『NICE WORK~』

千尋の谷でコスチュームものの『アウグストゥス』

全ツだから古典の『哀しみのコルドバ』

花組100周年に敢えてのスチームパンク『元禄バロックロック』

星風まどかとの新体制に似合う洒脱な『TOP HAT』は、流れ的にまだ分かる。

 

けど、外箱は『フィレンツェに燃える』『二人だけの戦場』と古臭い作品が、

大劇場公演は『巡礼の年』『鴛鴦歌合戦』と小休止系が続き、

任期中盤で上演演目に納得がいったのは、

本人がやりたがってた新約『うたかたの恋』くらいです。

 

もちろん、その作品ごとは素晴らしかったですよ?

(個人的に『二人だけの戦場』は本当に良かったと思う。)

けどそれは柚香光と花組生が魂を削って必死に舞台を成立させたからで、

決して演目自体に魅力があったからではありません。

 

しかも相手役が華優希→星風まどかに、

水美・永久輝・聖乃とビジュアルに優れたスターが揃っていたのに、

なーーーーーーんでやらなかったのかなぁ。

 

結果論ですが『巡礼の年』『鴛鴦歌合戦』のどっちかで、

漫画原作ものを持ってくるだけで違っただろうに、

というのが私の評価です。

 

礼真琴の任期を振り返る

 

続いて、礼真琴。

彼女は宝塚界だけでなく、ミュージカル界で見ても、

特出した実力者の1人。

 

だからこそ、そのスキルをいかんなく発揮出来るような、

新作ミュージカルを大劇場で上演すると、

普通だったら考えるじゃないですか?

 

だけど、なーんとびっくり結局「無し」です。

在位5年10か月、任期9作もやっといて、ですよ???

 

プレお披露目は新作『ロックオペラ モーツァルト』、

大劇場お披露目は『眩耀の谷』という意味不作品での幕開けと、

いかにも長期トップらしい滑り出し(褒めてます)

 

誰もが見たかった思い出再演『ロミオとジュリエット』、

千尋の谷で『柳生忍法帖』、10年越しの続演というエモい『めぐり会いは再び』、

大作になり切れなかったけど頑張った『ディミトリ』と、

ここまでは比較的正解の流れでした。

 

…が、外箱が『王家に捧ぐ歌』『モンテ・クリスト伯』と、

なぜ?という演目が続く一方で、

『Le Rouge et le Noir〜赤と黒〜』という正解を叩き出したものの、

相手役が舞空瞳じゃない!! アーンド、そもそも箱が小せぇ!!

 

続くまさかの再演『1789』でぶっ倒れ、礼真琴は次の外箱を休演。

その間に上演されたのが『ME AND MY GIRL』。

…うーん、これが正解だったのかはよく分かりません。

 

で、次が代表作となった『RRR』、外箱で新作ミュージカル『BIG FISH』、

小休止作品『記憶にございません!』、武道館公演、

そして劇団☆新感線の『阿修羅城の瞳』でフィニッシュとなりました。

 

礼真琴主演作品に対する私の文句

 

振り返っていかがでしょう?

ちまたでは「星組ばかり演目優遇でズルイ」なんて意見があるようですが、

ど こ が ? ? ? ?

 

シティハン蒼穹ベルばらやってる彩風咲奈の方が、

任期9作中4作うち2作が新作一本物やってる真風涼帆の方が、

よっぽど演目に恵まれてるし、

ファンの「私の観たい〇〇」を叶えてもらってると私は思いますよ???

 

さらに言えば、明日海りお、珠城りょう、柚希礼音と、

任期8作以上やってるトップには新作1本物が必ずあったのに、

礼真琴にはゼロなんて…酷過ぎる…。

 

これまた結果論ですが、

私は『RRR』を一本物にすべきだったと思います。(前回の記事と同じことを言う)

 

みりおのポー、礼音のナポレオンに続くお正月公演、

本人のスター性にあった話題作にして組体制にもピッタリ、

ここまで揃ってなんで『1789』を優先したんじゃーーーーーーー!!!(怒)

 

しかも、舞空瞳と外箱で離し過ぎて、

「そりゃ長期ですから仕方ないですよね」と勝手に納得していたら、

まさかのやもめエンドってのもシャレになってないです。

 

だって「コンビ萌え」という一つの語り草を生む芽すら、

劇団が自ら摘んじゃってたわけじゃん?

ほんとーーーーにアホですよね。

 

結局やもめなら『BIG FISH』をW娘体制なんて変なことせんと、

単純に舞空瞳と組んで2人の人生譚とオーバーラップさせるような演目として、

最後に上演させてあげれば良かったのに、マジで謎。

 

そりゃ礼真琴も退団会見で、

「2人で決めたゴールがこれでよかった、私たちのベストだったと思っていただけるように精いっぱいがんばろうと(舞空瞳と話した)

なんて言うしかありません。

いやーーーー、本当に消化不良で仕方ないです。

 

月城かなとの場合と、フォロー

 

で、こういうことを書くと、

「私は柚香光or礼真琴の作品は全て素晴らしいと思うんですけど???」

という主旨のコメントを絶対にいただくことでしょう。

そういう方は、どうぞ満足して頂いて。

 

けど、私はまったくもって納得出来ん!!

柚香光も礼真琴も、もっと深く宝塚の歴史に、

そしてもっと多くの人々の記憶に刻まれるべきスターだったのに!!

 

コロナ禍の影響は確かに悲劇ですが、

限られた予算の中で他にもっとやりようあっただろうが!!!!!!

と私は強く主張したいです。

 

ちなみに、月城かなとについても文句は色々あるのですが、

彼女の場合は体の不調から任期5作が精一杯だったことを考えると、

まぁ仕方ないのかな?と私は思い至ってます。

 

芝居力と和物で名を上げた彼女が、

大劇場公演は小僧が主人公の『応天の門』のみというのは確かにアレですが、

4作目に『万華鏡百景色』があり、退団公演『Grande TAKARAZUKA 110!』では

「荒城の月」という名場面を生み出しましたしね。

 

ですが、華の95期生と呼ばれ、栄華が約束されていたはずなのに、

いまいちそのビックウェーブを全体的に作り出せなかった劇団の罪は重い。

 

もちろん最終的な評価は、

残る後続組である桜木朝美水美瀬央の4名が卒業した時に下されると思いますが、

果たしてどのようなものになるか…。

95期政権後半の行方を、今はただ見守るしかありませんね。

 

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コメント

  1. とと子 より:

    全くもって同意します。
    特に礼真琴と柚香光の演目。

    コロナで仕方なかったとは思います(全て持ってたと思ってた2人が唯一持ってなかったコロナ禍と重なるという不運)
    でもねぇ
    なんかお二人のスターに作品たちが負けてしまっている気がするんです、、、
    だから管理人様のおっしゃる通り村での新作大作一本物を2人には2本くらいは欲しかったですね(T . T)
    そのくらいのジェンヌさんだったと思います。 
    柚香光は最後にイケコさんのあてがき(一応)大作?きましたけど。
    ほんとに2人の持ち味を活かしきれてなかったですね。
    2人とも大好きだったので私も本当に悔しいです。
    先代の宙組、二代前の月組演目を見てるから余計に歯痒いです。

  2. アイリス より:

    私も同じく劇団にがっかりしているので、語気強め、長文で失礼いたします。

    最近のあれこれは、95期スター個人の人気だけに頼って、演目選び、人事を適当にやった結果、のような気がしています。
    花組は、演目も人事も散々でしたね(辛口失礼)。人気の柚香(プラス水美、華、星風)さえいれば、演目も人事も気にせずともチケットが売れるという劇団(花P)の傲慢さが透けて見えるようで、組ファンではありませんが結構嫌でした。そのしわ寄せがすべて永久輝政権に現れそうで大変不憫です。
    星組は演目についてもっとやりようがあっただろうという感じです。予算の都合等で本公演で海外ミュージカルを上演するのは厳しいというのもわからなくはないですが、大劇場でできるように調整するのが劇団の腕の見せどころでしょうし、外箱でやるにせよ、トップコンビをきちんと組ませる、BIG FISHのようにほとんどの人が見られない、なんてことがないようにすべきでした。人事は後半まで安定していましたが、最後の最後で大どんでん返し、ありえないです。正ヒロインがいて題名も内容も舞空さんにピッタリな「阿修羅城の瞳」が最後に来て、イレギュラーを確信せざるを得なかったです(外箱で礼さんと組めず、しかも海外ミュをずっとやらせてもらえなかった舞空さんは「トップ娘役不適格」と言われたような気持ちになったのではないかと、勝手に推測してしまいました)。
    月組は、体調の関係で中長期は厳しいとある程度早い段階でわかっていたからか、そこそこの作品をあてていたように思いましたが、和物を得意とする月城さんに、唯一の和物となった応天の門では少年役をさせるというセンスのなさ。原作がとても面白かった分、演出も…でしたし、なんだか残念でした。人事もいろいろ思うところがあります。
    その点、比較に出して申し訳ないですが、彩風さんはお披露目が話題のシティーハンター、超大作の蒼穹、雪組100周年を飾り、退団は伝統かつ本人熱望のベルばらですし、人事も安定していました(雪組御曹司、強すぎる)。真風さんも宙組25周年でスタート、9作長期で一本物4作(海外ミュ2作、新作1作)、さらにハイローコラボにショーも当たりが出て、人事は大渋滞でしたがまあ十分でしょう。なんで同じようなことが花月星ではできなかったんでしょうね?

    加えて、年末恒例企画のルネサンス宝塚大賞で蒼汰さんも度々言及されておられましたが、レビュー作家の不足。これが痛すぎたように思います。
    演技派の月城さんはともかく(グラタカは個人的には当たりでした)、柚香さんも礼さんもショースターのはずなのに誰もが認めるような代表作のショーがないですよね(例:瀬奈さんのアパショ、柚希さんのエトタカ、明日海さんのsante、望海さんのSVなど。柚香さんはクルビ、礼さんはグラカンになるのでしょうか。インパクト弱いですけど)。ほぼ同時期に長期を張った真風さんにはアクアヴィーテにデリシューと当たりがあったので(しかもショースターと言われれば?な方ですし)、それと比べても非常に残念です。ショーで代表作があれば、ここまでガッカリ感は強くなかったのでは?と思ってしまいます。

    超御曹司だったはずのVISAガールの永久輝さんも抜擢方法も疑問なうえに演目渋めで、スター個人の人気に頼った舵取りが続きそうな予感で、こんなんじゃライトファンは離れていくで…と、他人事のように見つめている今日この頃です笑

  3. May より:

    蒼汰様の魂の怒り、ありがたい…と拝読した1星組ファンです。退団公演でレミゼなら成仏できたんですがねえ!
    礼さん、スキルの高さゆえの力技で佳作に持ち上げた作品は多かったと認識しているんですが、誰もが頷く圧倒的に強い代表作が出なかったのは、全文同意で、おっしゃる通りだと思います。
    Rayもグラカンも良いっちゃ良いんですがね…。せっかく舞空瞳というハイパーな娘役を星組に迎えたんですから、もっと大事に組ませてあげてほしかったです。
    前トップオブトップの明日海さんは、退団公演含め微妙なのもちょこちょこあったとはいえ、ポーとサンテが素晴らしかった。
    ロクモを観劇した憧花さんや天真さんといった別組OGまでもが「新時代の幕開け、すごいコンビになりそうだ」と期待を込めてインスタに投稿されていた、あの時のワクワクに報いるだけの新・大作は出なかった、というのが、惜しいですね。
    結局、ロクモが一番良かったんじゃないでしょうか。あの一幕終わりは間違いなく名シーンですし、デュエダンもロマンチックさとスキルが綺麗に両立してましたし。所々にある台詞の薄ら寒さを補って余りある歌唱だったと感じます。

    …と、星組ファンとしてここまで長文を書き連ねてしまいましたが、礼さんに関してはコロナや休演があったとはいえロミジュリも1789もニンでしたし、個人的には、まだギリ呑み込める範囲ではあるのです。
    柚香さんですよ!!!本当に、あの素晴らしいスター性の塊の彼女を、無駄遣いしすぎでした。少女漫画で新規ファンをごっそり連れて来れただろうに…。なんでああなったのか。つくづく気の毒です。後継者にも試練が課されているようで、組Pしっかり、、と歯がゆいです。
    月城さんはロマンス劇場が好評でしたし、組の立て直しという別ミッションに体調懸念もありましたから、まだ分かります。勿体ないのは違いないですけど。

  4. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、興味深く拝見しております。
    まったく、おっしゃる通りかと。

    ただ1つ、花、月で添い遂げ退団で、雪彩風さんの単独退団で、それぞれのサヨナラショーをみただけに、礼さんのサヨナラショーは、見応えあるだろな、と本作品ではない部分で、期待してしまっています、脇道に逸れたコメントで、すみません。

  5. ハチワレ大根 より:

    いつも更新を楽しみにしております。

    柚香さんで少女漫画原作、どうしてやらなかったのでしょうね…私のようなライトファンからするとやはり代表作は「はいからさん」で、ショーは…どれだろう…?という印象です。元禄バロックロックも個人的には好きでした。当たり役と言うとポーの一族のアラン役だと思います(主演作ではないですが)

    礼さんは、小池先生の「礼真琴がトップのうちにロミジュリと1789を再演したい!」という意向があったのでは?と勝手に思っています。代表作はショーだとグランカンタンテだと思います。もしコロナ禍がなければ当て書きの新作一本物が観られたのでしょうか。観てみたかったです。

    月城さんはお披露目の2本立てがどちらも良く、これが代表作かな?という印象です。

    演目選定は誰が権限を持っているのか存じませんが、せっかくの座付演出家なのですから、そして限りあるトップ任期なのですから、この人だからこその作品が観たいなぁと感じます。
    新しい先生の演出家デビューも続いているので期待したいですね。

  6. ぴぴ より:

    いつも楽しく読んでおります!
    非常に同意しております。
    ファンとしては”これで良かった”と納得せざるを得ないし納得はしているのですが。
    礼さんは他に比べれば最近は話題をかっさらっている演目(というか花と月が酷い)なんですが、本当のところベストなプロデュースかと言われると???ですし。特に記憶にございません!は三谷作品を、人気実力面安定している礼さんに”任せた”のだとしたら嬉しいですが星組じゃなくても良かったと思います、、。(星組の人気作ずるい!にカウントされると悲しいです)。柚香さんと月城さん、特に柚香さんに関しては本人の人気によるチケット捌きに甘えていたように見えます。また、永久輝さんの次期トップに向けたプロデュースも全然していなかったことも酷いです。花組次の本公演は流石に話題作を期待しています。(そうじゃなかったら酷すぎる)
    コロナ、演出家不足、事件の影響が多々あるので、評価も難しいかとは思いますが、思うところはあり、コメントさせてください。
    次回も楽しみにしております。

  7. スイカの種 より:

    蒼太様、お久しぶりです。
    いつもブログを楽しみに拝見しています。

    さて、愛するまこっちゃんの退団が遂に発表されてしまいました。゚(゚´ω`゚)゚。
    これまで沢山予告してくれていたので、覚悟はしていましたが、改めて会見見たりするとじわじわと悲しみが…。

    まこっちゃん、なこちゃんというものすごいショースターが揃う中、ショーは奇をてらい過ぎた作品が多くて何だか残念でした。代表作はグランカンタンテ?好きだったけど、私はモアダンディズム一択です!

    ああいうノーブルでシンプルなショーの方が軽やかで、まこっちゃんのどこを切り取ってもめちゃくちゃカッコいいので大好きでした。あのショーだけは何度もリピートして観ています。

    残るは退団公演ですが、せおっちと同時退団だと思います。
    せおっち、今の宝塚のスター不足の中で専科なのにマイティと扱いが明らかに違いました。
    本当は星組にずっと居たかったけど、ありちゃんが来たから出ざるを得なかった。でも、まこっちゃんと一緒に退団する為に専科に行ったのではないでしょうか?

    せおっちは自分が恩を受けた人には打算なく必ず恩返しする人です。以前壱岐あずさを呼んだ番組がありましたが、呼ばれた本人もびっくりしてました。
    「私があるのは礼真琴のおかげ」と公言しているせおっちがお花渡しで済ませる訳がない。そしてまこっちゃんにとっては、トップオブトップとして大変なプレッシャーの中、せおっちは支えであり、癒しだったと思います。だから同時退団‼️
    こんなに悲しい事ないけど、それでも大納得できる気がします。

    95期の時代は悲しいかな徐々に終焉に向かっていますね。こんなにスター揃いの95期の円熟期だったのに、「3れい」他多数のスター全部揃っての宝塚スペシャルが観れずに終わったのが残念でした

    まこっちゃんにはコロナ禍の苦しい中、本当に救ってもらいました。卒業後の大活躍を期待して、最後まで応援したいと思います。

  8. みなとのシブキ より:

    礼真琴を最初からトップオブトップにするつもりではなかったのかも なんて‥
    柚香光にしても95期人気が想定以上に盛り上がって大慌て。だから新作大作も用意してこなかったとか 
    劇団中枢は珠城りょうや真風涼帆のような大柄でリアル男子に近くてクラシカル 孤高のスターの方が人気がでると考えていたのでは
     もちろんこのようなタイプが好きなファンも多いでしょうけど、ファンの好みも変わっていきますしね。
    礼さんが記者会見で“95期はライバル心が薄く仲間意識で支え合ってきた それがドングリの背比べと思われたのではないか”と語ったのもそう。早期抜擢だけでなく、期推でもせんことには  と思ってたんじゃないですか?
    アーバンスポーツの若~い選手の“対戦相手はライバルだけど敵じゃない 仲間”という感覚に近いものがあるように思います。
    私見ですが、95期神7は劇団が意図したよりもっとジェンヌ人生がドラマチック ファンから分かりやすい7人それぞれのストーリーというか宿命のようなものを背負っているように感じられます。それは彼女達にとっては苛酷なんでしょうけど。
    そんな裏ストーリーも人気の秘密かな(違うかな?)
    劇団中枢の方々はその辺の感覚がファンとズレているので、永久輝さんを孤高のスターに仕上げてイマイチ人気が上がらない結果になっているんじゃないでしょうか。
    95期後続組はどうなんでしょう 心もとない
     朝美さんには急いで?愛の不時着持って来ましたが、本公演にも大作用意されているといいですけど。
    宙組なんてもう著作権絡むものは相手方に敬遠されないか不安です。

    • masa 蒼汰 より:

      いやー、絶対無いです。劇団中枢は大柄でリアル男子に近くてクラシカル 孤高のスターの方が人気がでるなんて、考えてないですよ。そもそも歴史の中でそのタイプで人気だった人っています?それこそ柚希礼音くらいでは?
      もとは大して人気無いスターでも、物語性の確率と話題作品をあてることで偉大なるトップにしたのが小川元理事長の手法でした。単純にそのやり方が失われただけのように思います。

      • みなとのシブキ より:

        うん、そうなのかぁ 
        小川元理事長の名前が出たので 実は、木場前理事長のことを余り悪く言うのも と控えたのですが、今の演目やスターの在り方は木場前理事長時代の計画ですよね。木場前理事長は方々に気を遣うが焦点を絞れなかった人の印象です。
        今さらながら小川元理事長は興行そのものが好きだったんでしょうね。

        • みんみん より:

          私も小川元理事に興行が好きなんだなぁという印象を持っていました。
          まぁ、夜のお茶会人事やコンペも側で起きてた気がしますが、スカステお正月コメントを見ていて『あ、○○ちゃん(生徒名)のとこでちょっと笑った!』とか面白かったし、ちゃんと生徒を見ていたのでは。初日にお見かけすると楽しそうな顔で帰っていったり。
          100周年前後の盛況もラッキーだったと思いますが、リスクをとって演目上映していた感じが、今となってはしています。

  9. YK より:

    ソータさん、皆さんの意見に本当に同意です。
    コスパ視点(劇団が支払うコストに対するスター自身の集客)では、95期スターはコスパ最高(劇団からの愛低め?あくまでビジネス)、咲奈はコスパかなり悪い(でも劇団からの愛無限大&御曹司最強)、真風はコスパ普通(ラッキーボーイ&スーツ姿最強)、と言った感じですね、完全に独断と偏見ですが。
    でも私は蒼穹の昴の彩風咲奈が大大大好きなんですよ、あんなに不器用で直向きなキャラを演じられるトップスター他にいません。男性宝塚ファンだからこその視点かと思いますが、、、。あと、今更ながら蒼穹があったから朝月希和のトップ娘役就任があったと思います。リンリン役は希和ちゃんしかいませんし、夢白は綺麗過ぎて貧農役は無理です(笑)
    ほぼ咲奈のことばかり書きましたが、95期スターのファンの皆さんはフラストレーション溜まるよな、と本当に同情を禁じ得ないです。既に覆水盆に返らずですが、、。

  10. より:

    蒼汰様

    同意です。
    早期に抜擢してチャンスを与えて育ってくれたのに「さあ、トップになるぞ。
    あれあれ?大事な時にどうした?!あ、長期なのかな?
    だから小出しで行くのかな?」と思っていたら退団発表!え!!
    特に柚香さんがコロナも挟んで勿体なかったですね〜。
    もっと人気爆発させて退団公演を迎えて貰えたはずですよ。
    礼さんももう1作大劇場公演で欲しかったですね。

    たまたま私が目にした生徒さんだけなのかもしれませんが、
    なまじ本人の力量や技術があると劇団は作品選びに緊張感なくなるのか?と
    思ってます。ちょっと危なげな人にはきっちり代表作がありますからね。

    演出家もスターも層が薄くなってしまってる事と礼さんまでも退団発表されたことで新陳代謝が宝塚の常とは知ってはいますが、ちょっと今後の宝塚を心配し始めた自分がおります。。

  11. ひろ より:

    トップ就任発表当時、礼さんはどんな新作一本立て(たぶん海外ミュージカル)をやるんだろう、柚香さんはどんな漫画原作作品をやるんだろう、とわくわくした気持ちでいっぱいでしたが…まさかの両方無し。

    コロナの影響もあったと思いますが、柚香さんの漫画原作作品上演はやれたのでは?プロデュースが下手だとガッカリです。
    でも漫画原作作品がまったく無くなったので(ベルばら除く)、劇団の方針?
    理事長交代の影響もあるのでしょうか。

    100周年以降がバラエティーに富み過ぎて、ファンが刺激を求め過ぎてしまっていた感もあります。客席の様子もだいぶ変わりました。

    お披露目公演って動員が落ちるから、花組も月組も話題になる様な作品をやってほしかったです。

    • masa 蒼汰 より:

      一応、応天の門が青年誌漫画原作でして…。同期で出来るだからやらないはずないやろって話ですよね…

  12. コスモスハート より:

    蒼汰様

    それぞれの個性と魅力に合わせた演出、プロデュース側の準備不足か?人手不足か?
    謎。
    運営側と、先生方の負の部分が炙り出されたことにより、改めて素人運営のような気もして、どういう仕組みなのか、良作の生まれにくい組織となっているのではないか?待遇も含め。??疑問は尽きない。

    外部広告のあった館内の壁に、いつのまにか内部のお知らせをするスペースになっていたことを見ても、予算は厳しくなるばかり?
    過去の再演を否定はしないが、お披露目公演でいきなりセルフ再演、他にないんか〜と思った。
    とは言っても、別箱で見られなかった者としては、それはそれはそれで有り難かったけどね。
    令和の光源氏を見たかったなー。そういうビジュアルやったのに。

    まこっちゃんの最後の武道館はどういう感じかわかりませんが、コラボもありと思う派ですが、現状だとオリジナル作品を生み出せなくなってしまう危機とも感じます。

  13. mochi より:

    礼真琴ファンです。
    以前、柚香さんが退団される時に同様の記事を書かれていた時には「そうだそうだ!あれが観たかった!」と思ったはずなのに、いざ自分の贔屓になると「え〜?良い作品ばっかりで不満ないけどな…」と思ってしまい、ファン心理を考えさせられました笑
    同じ作品を何回も観ると、それだけで好きになってしまうからでしょうか。個人的にはディミトリは傑作だと思っていますし、礼真琴をもってしてもジョージアダンスは難しく辛かったとのことだったので他の人には無理だったのではと思っています。
    ファンの希望はロミジュリ、組子は1789、劇団はRRRと、やって欲しいことはやってくれたのではないかと…甘いですかね笑
    ただ代表作は?と言われると、阿弖流爲になってしまうのでしょうか…それは確かに悲しいかも。。

  14. ちゃん より:

    柚香さんでJOJO観たいけど権利的無理なのかな〜と思っていたらまさかの東宝でやっていたので、じゃあやってくれよ〜と思ってました。JOJOにあまり詳しくないですが、東宝版を見て一部はミュージカルに合うストーリーだし、ビジュアルが派手で宝塚に合いそう。東宝版では男性化粧室に列ができるほどでしたし、新規客層開拓のきっかけになったかも。やるならDIOが柚香さん、ジョナサンが水美さんと思ってましたので主人公と2番手が逆になるのが難点ですが、東宝版はDIOが全部持っていってたのでありでは!?と妄想していますがついに叶わず。
    先日柚香さんのコンサートに行きましたが、体と表情を使った表現にはやっぱり圧倒されました。彼女のこれからの活躍にも期待ですね〜。

  15. きょん より:

    トップ時代の柚香さんをきっかけに宝塚にハマり花組中心に観劇していたわたしにとっては、まさに「星組ばっかりずるい!」と思っていたのですが、礼真琴さんというスターへの期待値やそれまでのトップオブトップの方の演目を考えればもっとふさわしい大作があったのでは?と思うのも当たり前だよな〜と、考えを改めました。笑
    柚香さんへの大作はなんだろうとあれこれ妄想を膨らませていたころが懐かしいです…
    (雪組のベルばらも楽しめましたが、羽も背負わず一人きりで階段を降りてきた彩風さんにガーーン!となってしまったので、個人的には前作で一本もの→今作でショーありの二本ものでの退団が良かったなあ…と思ってしまいます…)
    柚香さんご本人は幸せそうに退団されているので、いつまでも未練タラタラなのも良くないなあと思いつつ、今後のトップさんには期待通りの大作が来ても「柚香さんのときはやってくれなかったのに…」と思ってしまいそうで落ち込みます…笑

  16. イレーヌ より:

    蒼汰さん

    こんばんは。共感しかない記事をありがとうございます。
    柚香ファンの私からすると、演目発表の度に礼さん星組が羨ましくて仕方なかったです。
    蒼汰さんも以前仰っていましたが、「れいまどの」代表作が欲しかった。
    結局柚香さんの代表作ははいからさんなのかな、と思うと寂しく…
    ですが、れいまど退団公演の後、月雪星とトップor娘1の退団公演を観ると、「アルカンシェルはれいまどの関係性を活かした素晴らしい当て書き作品だったな〜。」と、そこだけはコンビファンとして報われた気持ちになりました。

  17. noon より:

    柚香さんはたぶん原田先生に本公演で1作やってもらうはずだったんじゃないかなぁって今でも思ってます。
    初バウ主演のノクターンや、海外ミュージカルのナイスワークなど長所を理解したぴったりのものを当ててくれましたし。
    うたかたと鴛鴦で小柳先生2連投はやっぱり何か起こってるように思えてなりませんでした。
    劇団は原田先生と助手(?)への対処も下手くそだったと思えてなりません。

    コロナでリスケした時にたぶん1作消えたのかな?と思いますが何をやるはずだったのか。こちら側は一生知ることは叶わないけれど気になっています。

  18. みき より:

    以前も書きましたが、舞空瞳に最後にして、退団されたのが劇団の失策だと思います。首席入団でトップ娘役でありながら、外箱では他の娘役が相手役になり、組ませてもらえないのは、トップ娘役として100%認められていないと感じさせてしまい、葛藤が生じ、添い遂げ退団とならず先に身を引く選択に至ったのではと推察します。だって、組内でも、他の娘役に相手役されては立場ないじゃないですか。もしかしたらBIG FISH でも組ませてもらえないことが分かり、退団を決意したのでは、と邪推すらしてしまいます。
    首席コンビでビジュアルの相性は抜群ですし、「コンビ萌え」はやはりトップ男の魅力の1つでもありますが、劇団が舞空や礼の優等生的な素直さにあぐらをかいていたとしか思えません。

    RRRが一本物であれば、とは、確かにそれにふさわしい作品ですが、ただ、ラブストーリーというよりは男の絆物語なので、娘1も脇役的になってしまうので、そういう意味では、初の新感線「阿修羅城の瞳」の一本立てで、トップコンビ同時退団でしたら、礼政権時代の華々しい集大成の代表作となって、消化不良感も残らなかったのでは、と思いますが、娘1を都合よく扱ったツケが最後に来て、やもめ退団の中途半端感を演出してしまったのは劇団の失策そのもの。

    同じように1作やもめ退団だった朝夏まなとの場合、実咲は先代の相手役だったので、一足先に退団も違和感なし、しかも退団公演は怜美うららとのクラシカルな雰囲気がぴったりのコンピで、取り残されたやもめ感はありませんでした。

    礼さんの退団会見の「2人で決めたゴール」の言葉も切なく、本当に残念です。

  19. ピースメーカー より:

    こんばんは。

    ちまたで「星組さんばっかズルい」と言われましてもそれは「最初に苦手なニンジンやピーマンをやっつけて取っておいた肉を今食べてる」だけと思っています。

    (残念なことに「そしたらお腹いっぱいになっちゃって肉が食べられなくなって残した」感はありますが)

    柚香光がはいからさん月城がロマンス劇場と絶対勝つ的得意分野がお披露目だったのに、礼真琴は謝先生の実験台の眩耀ですよ。期待のロミジュリはワークマンにされたし柳生なんて和物が似合わない上にあんな長い原作どーすんだよ?でしたよ。エルアルコンや王家も本人の特性とは異なるし王家なんて世紀末衣装。ここにきてやっと赤と黒やRRRと話題作が来ましたがこれらだってある意味無茶振りで実験的で「じゃあ他の組でやってみろよ?」って言いたいくらいです。最後の最後の退団公演までチャレンジってそんな組ありますか?って話です。

    ちなみに自分ショーだとジャガビー好きで、モアダンはピーマンだと思ってます。

  20. タダ より:

    いつも楽しく拝見しております。
    内容同意する部分も大いにありますが、漫画原作も大作ミュージカルもまず版権の面をクリアしないといけないので、劇団の版権管理の下手さから見てもそこで躓いた演目がたくさんあったのかな?と勝手に思ってます。
    あと漫画原作を!と言いつつ具体的な漫画名を挙げてみると内容は魅力的でも宝塚のシステム的にどうする?となるものが多い(個人的にはポーの一族もかなりギリギリの線だったと思ってます)
    あとは演出の先生方も繁忙で外部作品を上手くインプット出来ていないのでは?と思ったりもします。
    つらつらと駄文失礼しました。今後のブログも楽しみにしております。

  21. キハチ より:

    更新ありがとうございます。
    コロナ禍入りの超ド新規月ファンの私ですら、「あぁ劇団は95期の人気に胡座をかいて、この未曾有の事態下にこのお二人が在団していることをラッキー♪としか思っていなさそうだなぁ」と感じていたので、長く見られている方のお怒り、嘆き、お察しします。何をやっても集客できると舐めてかかっているような驕りっぷりが透けて見えましたもん。それだけ柚香さん礼さんのスター性がとんでもないということなのでしょうが、でも、だからこそ彼女たちを更に高みへ導く御膳立て、プロデュースをするのが少女たちを預かった劇団の責任でしょう。星組に明るくないため花組のみの言及になりますが、柚香さんは花男の再演、もしくははいからさんの再再演をしてもよかったのでは?と思ってしまうほどです。しかし、本来ならば劇団がそれらに代わるような漫画原作を新たに発掘して彼女にあてがうべきでしたよね。(個人的に元禄バロックロックは大好きな作品でしたが、柚香さんの強みを引き伸ばした代表作!との呼び声は聞こえてきませんね…。)
    資金繰りや作家不足等現実的な問題を挙げればキリがなく、劇団は礼さん柚香さんの人気におんぶに抱っこ状態だったのでしょう。
    同情の余地はまぁありますが、才ある彼女たちをより華やかに輝かせるマネジメントをすることが次代を担うスター候補たちが歌劇の門を叩くことに直に繋がると思っているので、劇団の未来のためにも頑張ってもらいたいものです!
    p.s 月城さんの演目には概ね満足しています。応天は確かに謎選出でしたが、プレお披露目の川霧の橋素敵でしたし!しかし振り返ると当て書きオリジナル和物、ほしかったなぁと思い始めてしまいました…。

  22. 匿名 より:

    阿修羅城の瞳に瀬央さん出演予定で、一本物にした場合、ヒロインが暁さんなら次期トップなのに最後が娘役なのはまずい、瀬央さんなら退団なのに男役姿で終わらせないのはまずい、ってところから二本立てにした、とかはないですかね…。

    尚のこと、なぜやもめに…という思いは強いですが、コンビオタクとしてはティアラアスールとサヨナラショーを見る限りこれが正解だったと現時点では思えるので、、

    礼さんはこれまでの作品でも、演出家の甘い部分や良くない癖を技術で補って、観客に受け入れてもらえるレベルにどうにかしてくれてきてくれているので、最後まで挑戦は続くのでしょうが期待しています。