意味合いが変わった?ここ最近の3番手羽根事情

 

書くことが溜まっていて順次更新中なのですが、

人事屋としては後回しに出来ない事柄が。

 

なんと、幕が上がった礼真琴の退団公演『エスペラント!』にて、

極美慎だけでなく、天飛華音まで3番手羽根を背負ったそうな???

 

さすが星組、推すと決めたら迷わず推す人事上手な組、

と言いたいところですけど、さすがの私も驚きました。

本日はそんな、昨今の3番手羽根事情について書いていきます。

 

時代によって意味合いが変わる3番手羽根

 

3番手羽根とは、トップスター、トップ娘役、

そして2番手が背負う大羽根と比べ、一回り小さい「小羽根」のこと。

 

実は、ひと昔前までは、

具体的にいえば100周年より前までは、人事的に特に深い意味はなく、

パレードの賑やかしとして番手格全員が背負う例も多くありました。

(例えば月組『Apasionado!!』など)

 

これが人事的意味合いを強く持つようになったのは、

100周年を過ぎた後の、小川元理事長時代。

 

前トップ陣を見てみると、柚香光『Melodia』、月城かなと『BADDY』、

彩風咲奈『Dramatic “S”!』、礼真琴『THE ENTERTAINER!』など、

3番手としてトップへの道筋が定まった瞬間に背負う事例が続いたため、

この小さい羽根が人事的に重要なものと思われるようになったのです。

 

と、こ、ろ、が。

ここ最近、特にコロナ禍以降は、

とにかくこの3番手が渋くなりました。

 

朝美絢は2番手時代が無かったから仕方ないとはいえ、

聖乃あすか、風間柚乃、縣千の、

いわゆるアンバサ三銃士は現時点で背負わせてもらっていない。

 

今までの流れから見ると、

『Jubilee』『Grande TAKARAZUKA 110!』『オーヴァチュア!』で

それぞれ貰っても良さそうなのに、本当に不思議です。

 

ここ最近の3番手羽根事情

 

では、コロナ禍以降、具体的には2021年以降に、

3番手羽根を背負った事例を振り返ってみましょう。

 

・桜木みなと『Delicieux!』
・水美舞斗&永久輝せあ『The Fascination!』
・和希そら『FROZEN HOLIDAY』
・瑠風輝『Le Grand Escalier』
・極美慎&天飛華音『エスペラント!』

 

うーん、皆さんどう思います?

なんか不穏な感じがしませんか…???

 

この中で順当な3番手羽根は桜木みなとのみ。

(とはいえ2021年夏公演なので、もう4年も前の話なんですけどね。)

そして和希そらは退団公演の餞別であり、

七海ひろき『ESTRELLAS』と同じ意味合いのものでしょう。

 

残るは、W2番手扱いで後に専科に出されることになる水美舞斗と、

そんな彼女に気を遣ってなかなか上げられなかった永久輝せあ、

そして後に組替えして同期の下につけられる直前の瑠風輝。

 

う、うーーーーーーん。

なんというか、柚香月城彩風礼のような、

「この人が次世代の中心人物でトップスター候補だからシクヨロ!!」みたいな、

祝祭感あふれるドーーーンと華やかな雰囲気がないですよね。

 

そして、この流れで同時に3番手羽根を背負った極美慎&天飛華音は、

このままいくと水美舞斗&永久輝せあと同じやで、

という劇団からのメッセージを感じなくもない。

 

つくづく、劇団は極美慎とそのファンに、

「このままじゃあかんで」という忠告を突き付けているのだなと思います。

 

天飛華音のファンよ、怯むことなかれ

 

ところで、今回の天飛華音の東上決定からの3番手羽根ゲットを見て、

彼女のファンは何を思うのでしょうか?

 

極美慎に申し訳ない?ヘイトが向かうんじゃないかと心配?

そんなこと全く思わなくて大丈夫です。

むしろ(きちんとお金を出したうえで)ドヤっていれば良いのです。

 

だってこの世は競争社会、こんなことで怯んでどうするよ!!

ま、極美慎ファンはたぶん数か月もすれば

花組&聖乃あすかのことしか考えなくなるでしょう。

 

むしろ、天飛華音が東上&3番手羽根を背負ったことで

礼華&鷹翔の101期コンビはもちろん、

彩海せらや103期あたり、宙組時空の人々、さらにはアンバサ三銃士のファンも、

「このままではいけない」と危機感を持つようになるんじゃないですかね?

 

待っていれば上げられる、なんて余裕ぶっこいてはいけません。

時にこんな下剋上があってこそ、宝塚でしょう。

 

ってことで今回の発表が停滞していた人事のカンフル剤になると

私は勝手に期待しているのでした。

 

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