盤石と変化と・雪組『Prayer』階段降りに思う

 

夢白あやの退団公演となる、

『ボー・ブランメル/Prayer』の初日の幕が開きました。

まずはおめでとうございます。

 

初日で気になることといえば、

その時の人事状況を如実に表す階段降り。

 

ということで今回は、

『Prayer』階段降りに思うことを徒然に書いていきます。

 

雪組『Prayer』階段降りに思う

 

華純沙那(エトワール)

白綺華、諏訪さき、星沢ありさ

音彩唯、華世京

縣千(肩羽根)

瀬央ゆりあ(2番手羽根)

夢白あや(トップ羽根)

朝美絢(トップ羽根)

 

前回からの大きな変更点は、

106期生の華世京が99期生の諏訪さきを正式に抜かしたこと、です。

 

バウ単独主演を果たしている以上、当然といえば当然ですが、

若手スターが上級生を抜かす瞬間こそ路線格入りの合図。

 

今回は次期トップ娘役である音彩唯と並んで降りていますが、

次作で彼女がトップに昇格すれば、

華世京は単独一人降りする可能性が高いでしょう。

 

そして雪組は基本的に一人っ子政策の組であり、

悪い言い方をすればビミョー路線に温情を振らないために、

いつも階段降りさせてあげる組子を絞る傾向があります。

 

よって新公主演絵経験者である

102期の咲城けい、104期の蒼波黎也、105期の紀城ゆりやの3名は、

いまだ階段降りさせて貰えていない一方で、

99期の諏訪さきは重用枠として一定の立ち位置を維持しています。

 

雪組は次世代枠として

108期生の苑利香輝、109期生の律希奏を既に上げ始めていますが、

彼女たちが階段降りに登場する頃(すなわちおよそ1年後)になれば、

咲城・蒼波・紀城の別格トリオ含め、組内の序列も大きく変化していくでしょう。

 

雪娘に対する扱いの移り変わり

 

そして雪組といえば、

階段降り的に娘役をまったく大切にしない組として有名ですが、

最近は少し様子が変わってきています。

 

というのも、夢白(朝月)→音彩(夢白)と、

次期トップ娘役である娘2格が自組所属&明確だった関係で、

その蓋登板娘役とセンターで並んで降りる機会が増えているように感じます。

 

今回で音彩唯がトップ娘役に昇格することで、

106期の華純沙那が正式に娘2ポジションへ格上げされるのは、ほぼ確実。

ここまでは予想通りですし、その景気づけとして

エトワール起用されたのも納得の流れです。

 

……が、まさか107期の白綺華、108期の星沢ありさまで

一緒に降ろしてあげるとは思いませんでしたね。

良い意味で驚きました。

 

星沢ありさはすでにバウヒロイン経験済みの本命格。

とはいえ、卒なくこなす実力派である白綺華にも光を当ててあげる構成は、

花を持たせてあげたいという組の意図を感じます。

…それに、不遇の107期の数少ない路線格ですしね(小声)。

 

一方、星沢ありさは、

そんな華純・白綺に風除けになって貰いながら、

大切に大切に育てられることでしょう。

 

なんとなく華純=彩、白綺=野々花、星沢=潤花、

という望海真彩体制期を彷彿とさせるポジション取りですね。

 

やはり3番手羽根は「ビミョー羽根」なのか

 

そして人事屋的に印象深かったのは、

縣千が3番手羽根を背負わなかったことです。

 

そう、これは以前から指摘している通り、

小川理事長時代の3番手羽根はトップ候補のサインだったにもかかわらず、

最近は並んだりビミョーな扱いのスターが背負うもの、という、

悲哀のサインに変わりつつあります。

 

水美舞斗と永久輝せあ、極美慎と天飛華音、鷹翔千空と風色日向。

単独だと組替え前の瑠風輝が背負っていたし、

逆に聖乃あすかと風間柚乃の2人は背負わない、というね。

 

今回、その聖乃・風間とほぼ同格のアンバサメンである縣千が、

同じく3番手羽根を背負わなかったことにより、

この説がより信憑性の高いものになった、と言えると思います。

 

色々と時代の変化が感じられた今回の雪組階段降り。

ひとまずは公演が無事に千秋楽を迎え、

そして何よりも夢白あやの花道が美しく完遂されることを心から祈っています。

 

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